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12 3時間の体験をして
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~ 李津 視点 ~
業務が出来るスペースにて、燕尾服を着た俺位の年齢の男と出会う
彼がバトラーを纏めるセバスチャンであり、何気無くこの店の店長らしい
店長がセバスチャンってどうなんだ、と内心思ったが口には出せない
細身でスラッとした男は黒淵眼鏡をつけ、執事と言うより乗馬用の鞭が似合いそうな雰囲気だと思いながら、椅子へと腰を下ろし向き合う
「 話はアランから聞きました。元客ってことも知ってるが、正直どうでもいいです。1時間千円の給料を支払うから、M男(バトラー)かS男(主人)に相応しいか見定めてくれ。もし合わなければ、雇うことはないです 」
「 そんな、あっさりと決めていいのか……? 」
もっと面接だから色々有るのかと思ったが、随分とあっさりしてる事に疑問になれば彼は注意事項や、日払いをすると言う事を書かれた契約書だけを手元に置く
「 えぇ、バトラーの仕事は見た目より厳しくて辞める人が多いですし、S男もSになりきれず断念する人が多いので、いつでも人手は欲しいもの 」
「 そうなのか……分かった…… 」
人手不足なら納得すると、ボールペンを持ち名前やら書いていく
個人経営の場所だから、面接もざっくりしてるのだと思った
内容を見て、性病の項目もあり調べた日付すらある
最近は……と思い出しては書いては残りのチェック科目やら埋めていく
全て書き手を止めれば、セバスチャンは紙を見てから告げる
「 今は21時前。計算的に0時迄の3時間、3千円になりますが立っているだけでも、動いてもお金は支払いますし一切変わりません。後、エリ女王様の客らしいですが……仕事してる時はその雰囲気は出さないよう。あくまで女王様達の許可を得て下さい 」
「 セバスチャン、バトラー候補じゃないんだからS男なら関係無いよね? 後は俺が教えるよ 」
「 そうですね……。後はアランに任せます 」
「 ……宜しくお願いします 」
座ったまま軽く頭を下げて、話を終えればアランに呼ばれるまま着いていく
彼は先になにしようか、と考えればポケットに入れていた懐中時計の時間を見て告げる
「 21時前だが始めるよ。最初はS男仕事を見せる。上の階からね 」
「 嗚呼、はい…… 」
上に上がる階段は店の中からでも、奥側に2ヵ所と入って入り口付近の横に2ヵ所ある
その為に何処から入ってもいいのだが、一番スタッフが上ったり下りたりを繰り返す、手前の左側の階段を使った
少し急な階段には赤いカーペットが敷かれ上まで続いてる
その先を上がれば、直ぐに扉がありオスブタ(男性客)禁止の貼り紙がある
やっぱり女性用なんだと思い、アランに続き入れば中は下と同じ作りであり、カウンターには男性のバーテンダー(バトラー)が1人と女王様らしい人が1人いた
彼等とSMの話をする女性達は楽しそうで、1階より静かな印象がある
「 女性客の中には、男性が苦手で女王様ならいいって人がいるから、俺達は基本的に話し掛けない。あのバトラーも女王様の連れであって、お客とは問われない限り話さない 」
「 嗚呼……だから静かなのか 」
フフッと笑ってる女王様と2人のお客はまるで女子会のように話していた
カウンター越しに話しても楽しそうだと思いながら、アランに連れられ次の場所に行く
「 2階のステージはイベントみたいなもので、日付が決まってる。ネットで発表したり、だから何もない日はステージ周辺は静かだね。んで、次は……個室、時間は1階と同じだけど、部屋はほぼ和室、それが違うかな。着物とかあるし 」
「 趣向の差か…… 」
「 そそ、SMの雰囲気を楽しむ女性が多いからハードは求められない限りない。ハードなんて即着替えて野外プレイが多いから、中で激しくなんてしないね…… 」
三味線の音が聞こえる為に、誰か女王様がひいてたりするのか、結構雰囲気重視なんだと思う
部屋の案内をされながら、彼は勤務表と客のリストを見てから部屋番号へと行き軽くノックをして入った
「 やぁ、シャオラン。見学させて貰うよ 」
「 アランか~、新人だなぁ?構わないぜ 」
三味線を引いていた部屋だった為に、女王様がやってるのかと思ったが、其処には浴衣を着崩したS男が座っていて、吊り下げられたお客の女性は目隠しと口元に布を当てられたままじっとしていた
「 シャオランは三味線やら琴、和風系の雰囲気のプロ。取り敢えず見ようか 」
「 じゃ、もう1曲 」
ペペンッと引いた彼はそのまま演奏を始めれば心地いい三味線の音が響く
だが、吊るされたまま音を聴いてるだけの何がいいのか俺には分からず傾げていればアランは小さな声で告げる
「 彼女は吊るされて音を聴いてるだけで満足するタイプ。雰囲気ってやつ 」
「 なるほど…… 」
雰囲気か……そこが男と女の違いなんだなって改めて思う
男は物理的に痛みを与えられてた方が興奮が高まるからこそ、なにもしないってのはもどかしい
シャオランにペコリと挨拶してから、廊下を出てから問う
「 あんな風に三味線を覚える必要があるのか? 」
「 いいや、シャオランは元々芸者だったから慣れてるだけ。普通は覚えないよ~。俺みたいなボンデージ着てるだけ。次は此処かな 」
廊下を歩き、次の見学場所へと入れば其処には鞭を持った男と縛られてる女が居た
それも拷問器具の様に鉄ベッドに座らせられ、M字開脚させられ、足やら手足は縛られて目隠しをされたまま、玉付きの口枷を嵌められ飲み込み切れない、唾液を垂らし、秘部からは体液が垂れていた
「 新人候補?今ねぇ、ピストンマシンでイかせまくってるから、やってみる? 」
「 えっ?俺が? 」
「 ほら、やってみなよ。S男。君さぁ……他の男にヤられるんだよ。興奮しない? 」
「 ンンッ!! 」
アランは彼女の横に行き、敢えて告げれば軽く首を振る様子を見ると嫌がってても興奮してるのだろう
蜜が垂れる様子を見て、差し出された電動ピストンマシンを手に持ちスイッチの場所を指示され押せば、急に動き始めることに内心驚く
「 クリを押さえて、メス穴に入れて上げて、軽く擦って、身体を横に避けるといいよ 」
「 嗚呼、わかった…… 」
恋人になりたいと思う女性がいる中で、犯すことをするのは嫌だが
S男の素質があるのか見る為の事なら仕方無い
振動したままクリへと押し当てれば、彼女は身体を震わせ逃げられない事に悶えては、俺が穴へと押し込むのに声をあげる
「 んんっ~!ンッ!! 」
口枷で喘げないものの聞こえてくる声を聞いてから、横のS男が手で避けるジェスチャーと引き抜いてとばかりに目線をやれば、俺は横へと避けてから電動ピストンマシンを抜けば勢いよく潮吹きをした
「 っ~~!! 」
「 沢山飛んだねぇ~。びちゃびちゃじゃん。もっと出せるじゃない? 」
「 ンンッ!! 」
男が笑ってから告げれば女は首を振る
それでも、俺の手からマシンを受け取った彼は、こうやるんだ、とばかりにやり方を見せてくれる
真正面に立つこと無く、横に避けたまま片手でマシンを持ちクリやら周りを軽く当て液体を付け中へと埋めれば、早々に引き抜き、それに合わせて彼女は潮吹きをする
休ませる事もなく、もう一度すれば、彼女の身体は震え声を漏らし、足の爪先まで力が入る
「 ンンンッ!!くっ、ンッ!! 」
「 出るねぇ~ 」
4回ほど繰り返すのを見てから、アランに背中を押されて部屋を出た
「 どうだった?あの子は電動マシンを望んだ子だから、終わるまでやるけど自分も虐めてみたいと思った? 」
「 あの子には思わないが……エリ様に使ったらどんな反応するかなって…… 」
「 あー、エリ様はどうだろ。ちょっと興味はあるよね。じゃ、次を見てから、その後にバトラーの仕事だね 」
俺が性行為をして擦ったときにはそこまで感じてなかったのを知ってる
彼女をイかせてみたいと思う俺は、どうやったらいいだろうか?道具に頼るか?と考えながら、次の鞭で打ってる場面を見ても、彼女と置き換えて考えてしまっていた
其々の部屋を見て回ってから、2階にはバトラーと同じ役目であるセルヴォ(女の使用人)がいるために、俺は殆ど一階になるだろう、清掃を教えてもらう
「 バトラーの仕事は基本的に清掃。男の客が多いからくせぇし、汚いからラブホの清掃人並みだからね 」
「 そうなのか…… 」
「 じゃ、片付けを見てみよう 」
俺は廊下で見てるだけ、と呟いた彼は丁度他のバトラーが清掃に入ったのを見て俺を中へと押し込んだ
其処にはやり終えたらしい、女王様が休憩していてバトラーは使った道具をカゴにいれ洗うために寄せてからツルツル素材の床をアルコール消毒をして拭き、全体的に除菌していく
確かに匂いは精子、加齢臭、煙草、酒が混じり臭い為に、部屋の奥にある窓は絶対に開けるのだろ
「 アルコール消毒は絶対な。道具は全部、熱湯消毒後にアルコール消毒をして乾かすんですよ 」
「 なるほどな…… 」
「 丁度、エリ様が終わった時間ですし覗きますか? 」
「 嗚呼…… 」
後で場所は教えると言われても……清掃は向かないかも知れないと思って、彼が片付け終わりアランが離れて見てるのを横目で見れば10分掛けて終えた清掃によって綺麗になり
彼は次の場所へといく
ノックをして入る様子を、こそっと見れば服の上から縛られてるバトラーの姿とエリが居た
「 いたいたい!!エリ様、締め付け過ぎです! 」
『 へっ?もう少し緩く?この結びかた、難しくない? 』
「 それならちょっと位置をずらして…… 」
どうやら新しい縄の結びかたをバトラーにやっていた、彼がルイスも言うのだろ
黒髪をして体格を見ても雰囲気もまたイケメンだと想像はつく
彼を縛ってるエリの考えながらも楽しそうな様子に胸は痛む
「 女王様は客の前じゃ完璧だが、休憩中はバトラーと遊んで気を紛らわせる。ご機嫌とりもバトラーの仕事なんだよ。あんな風に、縄の練習台になることはよくある、因みにS男のセルヴォも同じ役目さ 」
「 ……バトラーは大変なんだな 」
「 大変だけど、給料はいい。まぁ、人によるけど……仕えてる女王様と同じぐらいある……彼奴とか 」
ルイスはエリと同じぐらい稼いでるのか、確かに同じ事をしたり世話をしていたならそうなる
「 エリちゃんが一番給料いいから、皆……側近になりたがるけどハードだからねぇ。射精大好きだから汚しまくるし、機嫌取りも多い。でも、愛される……後でルイスから聞けばいいよ 」
横にいるバトラーは元々彼女の側近らしく、アランの言葉に無言で頷いてから口を開く
「 俺は痛みに耐えれなかったです。清掃は出来ますが、あんな風にされるとたまにイラッとして…… 」
「 ちょっとでもSっ気あると反抗しちゃいたくなるからね。受身のみが出来るのはドMだよ 」
バトラーになれるのは、ドMだけなのか…
だから、3時間の間でどちらなのか見る為に立ってるだけでもいいって言った言葉の意味を理解できた
「 エリ様、出来てますよ。もう一回ほどいてやりませんか? 」
『 えっ、忘れた…… 』
「 もう~忘れたら意味無いじゃないですか 」
『 キスするから許して 』
「 ふふっ、許します 」
俺が一週間会えないだけで考えてたのに、彼女はごく普通に他の奴ともキスをして抱き締めたり笑い合う
「 あぁ……これが、嫉妬な…… 」
「 それがある時点で、恋人もなれないし……この仕事にも着けない。バトラーになっても誰にでも接する女王様を許す必要がある、貴方に……耐えれますか? 」
俺は自分が思ってる以上に嫉妬深いのだと気付いた
M女を虐める趣味もなく、バトラーの様に誰にでも接することを許せるほど心は広くない
見なければ何とかなると思ってたが、バトラーになれば傍で見てることになるのだろ……
俺は、どちらも向かないと判断した
「 バイトはしないのですね? 」
「 はい……M女を虐める趣向もないし、バトラーの様に女王様を見てられません…… 」
「 いい判断です。3千円は受け取り帰って構いませんよ 」
「 はい、御世話になりました 」
アランにもしっかりと御礼を伝え、セバスチャンに頭を下げてから更衣室へと戻った
お疲れと告げたアランは仕事に戻り、俺は着てきたスーツへと着直していれば、仕事が終わった為にルイスはやって来た
「 あぁ、見学に来てたのは黒狗さんでしたか、どうでした? 」
「 止めといた…俺には向かないと思ってな 」
着替え終わった後に入ってきた為に、何気無く見ていれば先に仮面を外した彼は前髪を整えた
その横顔はファッションモデルの様に整った顔をして、綺麗な顔立ちに目元は吊り長であり、ブルーの目をしていた
ハーフなんだと気付けば、彼は薄い唇を動かし口角を上げ此方を見る
「 飲みながら話しませんか?何となくですが 」
「 嗚呼、そうだな…… 」
少しだけバトラーを続けれる理由が知りたかった為に、頷いた
俺より若そうなルイスは、着替えてから普段着であるTシャツにジャケットを羽織った程度で外に出る
エリに会わないよう気を付けて、歩きで居酒屋へと向かう
業務が出来るスペースにて、燕尾服を着た俺位の年齢の男と出会う
彼がバトラーを纏めるセバスチャンであり、何気無くこの店の店長らしい
店長がセバスチャンってどうなんだ、と内心思ったが口には出せない
細身でスラッとした男は黒淵眼鏡をつけ、執事と言うより乗馬用の鞭が似合いそうな雰囲気だと思いながら、椅子へと腰を下ろし向き合う
「 話はアランから聞きました。元客ってことも知ってるが、正直どうでもいいです。1時間千円の給料を支払うから、M男(バトラー)かS男(主人)に相応しいか見定めてくれ。もし合わなければ、雇うことはないです 」
「 そんな、あっさりと決めていいのか……? 」
もっと面接だから色々有るのかと思ったが、随分とあっさりしてる事に疑問になれば彼は注意事項や、日払いをすると言う事を書かれた契約書だけを手元に置く
「 えぇ、バトラーの仕事は見た目より厳しくて辞める人が多いですし、S男もSになりきれず断念する人が多いので、いつでも人手は欲しいもの 」
「 そうなのか……分かった…… 」
人手不足なら納得すると、ボールペンを持ち名前やら書いていく
個人経営の場所だから、面接もざっくりしてるのだと思った
内容を見て、性病の項目もあり調べた日付すらある
最近は……と思い出しては書いては残りのチェック科目やら埋めていく
全て書き手を止めれば、セバスチャンは紙を見てから告げる
「 今は21時前。計算的に0時迄の3時間、3千円になりますが立っているだけでも、動いてもお金は支払いますし一切変わりません。後、エリ女王様の客らしいですが……仕事してる時はその雰囲気は出さないよう。あくまで女王様達の許可を得て下さい 」
「 セバスチャン、バトラー候補じゃないんだからS男なら関係無いよね? 後は俺が教えるよ 」
「 そうですね……。後はアランに任せます 」
「 ……宜しくお願いします 」
座ったまま軽く頭を下げて、話を終えればアランに呼ばれるまま着いていく
彼は先になにしようか、と考えればポケットに入れていた懐中時計の時間を見て告げる
「 21時前だが始めるよ。最初はS男仕事を見せる。上の階からね 」
「 嗚呼、はい…… 」
上に上がる階段は店の中からでも、奥側に2ヵ所と入って入り口付近の横に2ヵ所ある
その為に何処から入ってもいいのだが、一番スタッフが上ったり下りたりを繰り返す、手前の左側の階段を使った
少し急な階段には赤いカーペットが敷かれ上まで続いてる
その先を上がれば、直ぐに扉がありオスブタ(男性客)禁止の貼り紙がある
やっぱり女性用なんだと思い、アランに続き入れば中は下と同じ作りであり、カウンターには男性のバーテンダー(バトラー)が1人と女王様らしい人が1人いた
彼等とSMの話をする女性達は楽しそうで、1階より静かな印象がある
「 女性客の中には、男性が苦手で女王様ならいいって人がいるから、俺達は基本的に話し掛けない。あのバトラーも女王様の連れであって、お客とは問われない限り話さない 」
「 嗚呼……だから静かなのか 」
フフッと笑ってる女王様と2人のお客はまるで女子会のように話していた
カウンター越しに話しても楽しそうだと思いながら、アランに連れられ次の場所に行く
「 2階のステージはイベントみたいなもので、日付が決まってる。ネットで発表したり、だから何もない日はステージ周辺は静かだね。んで、次は……個室、時間は1階と同じだけど、部屋はほぼ和室、それが違うかな。着物とかあるし 」
「 趣向の差か…… 」
「 そそ、SMの雰囲気を楽しむ女性が多いからハードは求められない限りない。ハードなんて即着替えて野外プレイが多いから、中で激しくなんてしないね…… 」
三味線の音が聞こえる為に、誰か女王様がひいてたりするのか、結構雰囲気重視なんだと思う
部屋の案内をされながら、彼は勤務表と客のリストを見てから部屋番号へと行き軽くノックをして入った
「 やぁ、シャオラン。見学させて貰うよ 」
「 アランか~、新人だなぁ?構わないぜ 」
三味線を引いていた部屋だった為に、女王様がやってるのかと思ったが、其処には浴衣を着崩したS男が座っていて、吊り下げられたお客の女性は目隠しと口元に布を当てられたままじっとしていた
「 シャオランは三味線やら琴、和風系の雰囲気のプロ。取り敢えず見ようか 」
「 じゃ、もう1曲 」
ペペンッと引いた彼はそのまま演奏を始めれば心地いい三味線の音が響く
だが、吊るされたまま音を聴いてるだけの何がいいのか俺には分からず傾げていればアランは小さな声で告げる
「 彼女は吊るされて音を聴いてるだけで満足するタイプ。雰囲気ってやつ 」
「 なるほど…… 」
雰囲気か……そこが男と女の違いなんだなって改めて思う
男は物理的に痛みを与えられてた方が興奮が高まるからこそ、なにもしないってのはもどかしい
シャオランにペコリと挨拶してから、廊下を出てから問う
「 あんな風に三味線を覚える必要があるのか? 」
「 いいや、シャオランは元々芸者だったから慣れてるだけ。普通は覚えないよ~。俺みたいなボンデージ着てるだけ。次は此処かな 」
廊下を歩き、次の見学場所へと入れば其処には鞭を持った男と縛られてる女が居た
それも拷問器具の様に鉄ベッドに座らせられ、M字開脚させられ、足やら手足は縛られて目隠しをされたまま、玉付きの口枷を嵌められ飲み込み切れない、唾液を垂らし、秘部からは体液が垂れていた
「 新人候補?今ねぇ、ピストンマシンでイかせまくってるから、やってみる? 」
「 えっ?俺が? 」
「 ほら、やってみなよ。S男。君さぁ……他の男にヤられるんだよ。興奮しない? 」
「 ンンッ!! 」
アランは彼女の横に行き、敢えて告げれば軽く首を振る様子を見ると嫌がってても興奮してるのだろう
蜜が垂れる様子を見て、差し出された電動ピストンマシンを手に持ちスイッチの場所を指示され押せば、急に動き始めることに内心驚く
「 クリを押さえて、メス穴に入れて上げて、軽く擦って、身体を横に避けるといいよ 」
「 嗚呼、わかった…… 」
恋人になりたいと思う女性がいる中で、犯すことをするのは嫌だが
S男の素質があるのか見る為の事なら仕方無い
振動したままクリへと押し当てれば、彼女は身体を震わせ逃げられない事に悶えては、俺が穴へと押し込むのに声をあげる
「 んんっ~!ンッ!! 」
口枷で喘げないものの聞こえてくる声を聞いてから、横のS男が手で避けるジェスチャーと引き抜いてとばかりに目線をやれば、俺は横へと避けてから電動ピストンマシンを抜けば勢いよく潮吹きをした
「 っ~~!! 」
「 沢山飛んだねぇ~。びちゃびちゃじゃん。もっと出せるじゃない? 」
「 ンンッ!! 」
男が笑ってから告げれば女は首を振る
それでも、俺の手からマシンを受け取った彼は、こうやるんだ、とばかりにやり方を見せてくれる
真正面に立つこと無く、横に避けたまま片手でマシンを持ちクリやら周りを軽く当て液体を付け中へと埋めれば、早々に引き抜き、それに合わせて彼女は潮吹きをする
休ませる事もなく、もう一度すれば、彼女の身体は震え声を漏らし、足の爪先まで力が入る
「 ンンンッ!!くっ、ンッ!! 」
「 出るねぇ~ 」
4回ほど繰り返すのを見てから、アランに背中を押されて部屋を出た
「 どうだった?あの子は電動マシンを望んだ子だから、終わるまでやるけど自分も虐めてみたいと思った? 」
「 あの子には思わないが……エリ様に使ったらどんな反応するかなって…… 」
「 あー、エリ様はどうだろ。ちょっと興味はあるよね。じゃ、次を見てから、その後にバトラーの仕事だね 」
俺が性行為をして擦ったときにはそこまで感じてなかったのを知ってる
彼女をイかせてみたいと思う俺は、どうやったらいいだろうか?道具に頼るか?と考えながら、次の鞭で打ってる場面を見ても、彼女と置き換えて考えてしまっていた
其々の部屋を見て回ってから、2階にはバトラーと同じ役目であるセルヴォ(女の使用人)がいるために、俺は殆ど一階になるだろう、清掃を教えてもらう
「 バトラーの仕事は基本的に清掃。男の客が多いからくせぇし、汚いからラブホの清掃人並みだからね 」
「 そうなのか…… 」
「 じゃ、片付けを見てみよう 」
俺は廊下で見てるだけ、と呟いた彼は丁度他のバトラーが清掃に入ったのを見て俺を中へと押し込んだ
其処にはやり終えたらしい、女王様が休憩していてバトラーは使った道具をカゴにいれ洗うために寄せてからツルツル素材の床をアルコール消毒をして拭き、全体的に除菌していく
確かに匂いは精子、加齢臭、煙草、酒が混じり臭い為に、部屋の奥にある窓は絶対に開けるのだろ
「 アルコール消毒は絶対な。道具は全部、熱湯消毒後にアルコール消毒をして乾かすんですよ 」
「 なるほどな…… 」
「 丁度、エリ様が終わった時間ですし覗きますか? 」
「 嗚呼…… 」
後で場所は教えると言われても……清掃は向かないかも知れないと思って、彼が片付け終わりアランが離れて見てるのを横目で見れば10分掛けて終えた清掃によって綺麗になり
彼は次の場所へといく
ノックをして入る様子を、こそっと見れば服の上から縛られてるバトラーの姿とエリが居た
「 いたいたい!!エリ様、締め付け過ぎです! 」
『 へっ?もう少し緩く?この結びかた、難しくない? 』
「 それならちょっと位置をずらして…… 」
どうやら新しい縄の結びかたをバトラーにやっていた、彼がルイスも言うのだろ
黒髪をして体格を見ても雰囲気もまたイケメンだと想像はつく
彼を縛ってるエリの考えながらも楽しそうな様子に胸は痛む
「 女王様は客の前じゃ完璧だが、休憩中はバトラーと遊んで気を紛らわせる。ご機嫌とりもバトラーの仕事なんだよ。あんな風に、縄の練習台になることはよくある、因みにS男のセルヴォも同じ役目さ 」
「 ……バトラーは大変なんだな 」
「 大変だけど、給料はいい。まぁ、人によるけど……仕えてる女王様と同じぐらいある……彼奴とか 」
ルイスはエリと同じぐらい稼いでるのか、確かに同じ事をしたり世話をしていたならそうなる
「 エリちゃんが一番給料いいから、皆……側近になりたがるけどハードだからねぇ。射精大好きだから汚しまくるし、機嫌取りも多い。でも、愛される……後でルイスから聞けばいいよ 」
横にいるバトラーは元々彼女の側近らしく、アランの言葉に無言で頷いてから口を開く
「 俺は痛みに耐えれなかったです。清掃は出来ますが、あんな風にされるとたまにイラッとして…… 」
「 ちょっとでもSっ気あると反抗しちゃいたくなるからね。受身のみが出来るのはドMだよ 」
バトラーになれるのは、ドMだけなのか…
だから、3時間の間でどちらなのか見る為に立ってるだけでもいいって言った言葉の意味を理解できた
「 エリ様、出来てますよ。もう一回ほどいてやりませんか? 」
『 えっ、忘れた…… 』
「 もう~忘れたら意味無いじゃないですか 」
『 キスするから許して 』
「 ふふっ、許します 」
俺が一週間会えないだけで考えてたのに、彼女はごく普通に他の奴ともキスをして抱き締めたり笑い合う
「 あぁ……これが、嫉妬な…… 」
「 それがある時点で、恋人もなれないし……この仕事にも着けない。バトラーになっても誰にでも接する女王様を許す必要がある、貴方に……耐えれますか? 」
俺は自分が思ってる以上に嫉妬深いのだと気付いた
M女を虐める趣味もなく、バトラーの様に誰にでも接することを許せるほど心は広くない
見なければ何とかなると思ってたが、バトラーになれば傍で見てることになるのだろ……
俺は、どちらも向かないと判断した
「 バイトはしないのですね? 」
「 はい……M女を虐める趣向もないし、バトラーの様に女王様を見てられません…… 」
「 いい判断です。3千円は受け取り帰って構いませんよ 」
「 はい、御世話になりました 」
アランにもしっかりと御礼を伝え、セバスチャンに頭を下げてから更衣室へと戻った
お疲れと告げたアランは仕事に戻り、俺は着てきたスーツへと着直していれば、仕事が終わった為にルイスはやって来た
「 あぁ、見学に来てたのは黒狗さんでしたか、どうでした? 」
「 止めといた…俺には向かないと思ってな 」
着替え終わった後に入ってきた為に、何気無く見ていれば先に仮面を外した彼は前髪を整えた
その横顔はファッションモデルの様に整った顔をして、綺麗な顔立ちに目元は吊り長であり、ブルーの目をしていた
ハーフなんだと気付けば、彼は薄い唇を動かし口角を上げ此方を見る
「 飲みながら話しませんか?何となくですが 」
「 嗚呼、そうだな…… 」
少しだけバトラーを続けれる理由が知りたかった為に、頷いた
俺より若そうなルイスは、着替えてから普段着であるTシャツにジャケットを羽織った程度で外に出る
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