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1話 淫魔降臨

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海に浮かぶ島国の日本から遥か離れた大陸の、地下深くにある地上ではない、外界にある
人成らざる者が集う場所……魔界

大魔王、サタンの名の元に数多くの悪魔や魔物は日々、己の欲の為だけに生きていた

「 はぁっ、あぁっ!らめっ……いっちゃう…アァッ!! 」

目の前に他の魔物が通るのを気にもせず、大きい一枚岩の上で、タプタプの牛の様な巨乳を揺らし、乳首の先端やらクリへとピアスを付け、ボロボロの羽を生やし
薄手の服は裂けたように切れた、ハーピー族のメスは四つん這いになったまま腰を反り、欲の限界を感じ、白い蜜を垂らし達した

「 はっ…もうイッたのかよ。まだ、此れからだろ? 」

背後から華奢な腰を掴み、反対の手で羽の付け根を掴んだまま、半勃起でも十分なほどに質量を持つ陰茎を深々と挿してる彼は
立派な巻角を持つ悪魔は嘲笑い、軽く腰を揺らし、引き抜いた

「 ぁ、だって……クオレ様、雄で擦られると……気持ちよくて… 」 

溢れるばかりの彼女の体液が太腿から、石へと垂れ落ち点々と跡を残し
彼女は深く息を吐き振り向いた

「 へぇ~?ケンタウロスとヤッてきたばかりでガバガバに開いてんのによく言うぜ 」

「 だって……。彼等も、逞しい身体つきで……ですが…クオレ様ほどではございませんよ? 」

「 なんかさ、締りが無い孔って飽きるんだよな 」

「 へっ…… 」   

身体を起こし、座り直した上級悪魔に彼女は身を寄せ胸元に触れるも、悪魔は石から立ち、足元から魔力によって作り出した服を身に着け歩き出す
全く、メスの言葉には聞く耳を持ってはいなかった

「 サイズに合わせてデカくは出来るけど、それじゃ詰まんねぇんだよなぁ…やっぱり、固定した大きさで楽しみたいし?いちいちガバガバなのに合わせてたら、すげぇ萎える 」

「 ちょっ、クオレ様…… 」

「 つーことで、御前とはもうやんねぇ。ケンタウロス達と遊んでればいいぜ。あいつ等、デカさだけは魔界一だろうからな 」

「 彼等は、腰を振るだけじゃないですか!!そんな、クオレさまぁぁあ!! 」

ケンタウロスは上半身は男の姿であり、下半身は馬である
彼の言葉の通りに70cm以上の立派な陰茎を持ち合わせているが、何分…上半身はまともだが下半身は獣のように動く為に突っ込んで腰を振るしか芸はない

その為、悪魔や魔物のメスはそれでいい場合にて楽しむが何分、陰茎がデカく一度緩んだら一時的に締まりが悪くなる
デカイわりには早漏れのケンタウロスじゃ満足できない彼女達は、他のオスのもとに行くが中々サイズは合わなかった

彼のような淫魔ならば、陰茎のサイズを変えることが可能な者が少なからずいるのだが
性欲が旺盛な彼ですら、その穴はお気に召さなかった様子

立ち去った後ろ姿に使い捨ての雑巾のように捨てられ、唖然となったメスは硬直し動けなかった

「 やだぁ、クオレ様に嫌われたら全てのオスに嫌われたのも同然 」

「 可哀想なメス。ある意味…哀れで滑稽だわ 」

「 ふはっ、クオレも緩いメスじゃ好かないか。彼奴が孔を選ぶなんて珍しいな 」

少し離れた場所で両手に裸の悪魔のメスを抱く、同じ淫魔のオスは軽く笑っていれば
ハーピー族のメスは顔を真っ赤に染め、布を手にその場を離れるように飛び去った

「 本当、可哀相だわ。ふふっ 」

「 だけど、クオレが萎えてるのも珍しいからちょっと…様子を見てくるよ。君達は後で沢山、可愛がってあげる 」

「「 はーい 」」

左右のメスに口付けを落とした淫魔は、コウモリの羽を広げ、乱れた服を整えながらクオレと呼ばれる悪魔を追いかけた

「 待てよ、クオレ 」

「 ん? 」

声を掛けた悪魔は軽く飛んでいた空中から、地上へと下り立ち、クオレの肩を掴み引き止めた
彼より20cm以上は身長が低く見上げるようになるものの、気にもせず問いかけた

「 御前が行為を止めるなんて珍しいな?どんな風の吹き回しだよ、まさか…風邪を引いたとか?はは、それこそありえねぇか 」

くつくつと想像して、笑う淫魔は楽しそうに先端がハート型になった細い尻尾を揺らしていれば、その様子を眺めていた彼は無言のまま顎を掴んだ

「 なっ、クオレ……?っ……んぁ!? 」

気付いた時には既に遅し
口付けは重なり、ドロっとした唾液が咥内へと入り無意識に飲み込んだ彼は腰を震わせた

「 っ!!くそ、盛るなんて…… 」

「 本当、不能なのは変だよなぁ?つーことで、試しに交尾しようぜ。俺の唾液を飲んだから余裕だろ? 」

「 っ、兄貴で…試すな!! 」

「 父親がサタンってだけでちげぇだろ、ほら…さっさと始めようぜ 」

淫魔の唾液を含めた体液には、強い媚薬の成分が含まれている為に
上級悪魔であるクオレより魔力が弱かったり、階級が低いものなら簡単にその甘い毒に身を飲み込まれる

父親はサタンであり、母親は其々顔も知らないような淫魔だろうとも
サタンの血が濃いか、薄いかで魔力と階級は変わってくる
例え、数百年先に生まれた兄貴だろうとも、階級が上の弟には本能的に逆らうことは出来なかった

「 はぁ、ンッ…っ、くっ…… 」

場所を大きく移動することもなく、ゴツゴツとした岩場に背中を押し付けられた兄貴は、抵抗する気力も無く、服は乱され
深く口付けた舌先は、彼の咥内で味わうように動き、互いの舌を絡ませながら行為を受け入れる

長い爪で服を切られ、身が露わになれば律儀に胸板を撫でては乳首を弄るクオレに、彼は目を虚ろにし身体は小刻みに震える

「 ンぁ、あ、クオレ……っ、ンッ…… 」

「 ふっ……ディアモン…。悪くねぇ、反応すんじゃねぇか…… 」

「 っ!そりゃ、御前が……唾液、飲ませたからだろが…!ぁ、んなぁ…! 」

「 じゃ、さっさと突っ込んでも…大丈夫だな? 」

兄のディアモンのズボンを下げ、背中を向かせるように肩を掴み向きを変えれば、手の平に収まる尻を開き陰茎の先端を押し当てた

欲に満ちればトロトロと垂れる体液を亀頭に擦り付け、埋めていけば彼は腰を反り声を漏らす

「 ぁ、あっ、でけぇっ…って…ぐっ! 」

「 ふっ…やっぱり、締め付けがいい……。ん…… 」

尻尾の生えた淫魔の弱点である、尾の付け根に触れては擦るように触る手の感覚に、ディアモンの性欲は一気に駆け上がる

「 ぁ、あっ…!尻尾、らめだって……やばっ、きもちぃ、ぁ…! 」

「 ふっ…悪くねぇよ……もっと締めて…はっ、いい……動くな…… 」

「 んんっ、こい…兄貴に、性欲…ぶつけろ、ぁ、くぅ、っ! 」

肉壁を締め付け、熱く太く質量のある陰茎を包み込み揺らされる度に、気持ち良さげに声を漏らすディアモンは岩に爪を立て、攻めに耐えていく
 
後ろから腰を揺らし、直腸を擦り上げるクオレは彼の耳やら肩を甘噛みし、尾の付け根を擦りながら重点的に前立腺を攻め上げる

「 ひっ、はぁっ!あっ、ぁ!アッ、ぁ!クオ、レ……ぁあっ! 」

「 はっ……悪くねぇ……ン、くっ…… 」

岩に爪を立てる手とは逆に、反対の手でクオレの巻角を掴むように掴んだ彼は胸を反り、尻を突き出したまま、触れてもない前に勃起する陰茎からは先走りを垂らす

獣のように腰を打ち付け、兄の絶頂を高めながら自身の陰茎を擦り上げれば
ディアモンは口から唾液を垂らし、顔を赤らめ、岩にマーキングするように欲を放つ

「 ひっ、あぁあっ…!! 」

「 っ……くっ…… 」

ギュッと孔を締め付けたディアモンに、彼は何故か最後までイク事が出来ず止まった性欲を吐き出すことなく、ズルリと銀の糸を垂らし陰茎を引き抜いた

「 はぁ……クオレ……、ぉまえ……イってねぇのかよ…… 」

「 みたいだなぁ。兄貴の締りは良かったのに……締りは関係ねぇのかな? 」

「 はっ、知るかよ……。淫魔がたっしねぇとか……ありえねぇぞ…… 」

行為と同時に性力すら抜き取られる為に、ぐったりとして岩に凭れるディアモンの言葉に、クオレは首を傾げて服を身に纏い、髪を掻く

「 ここ最近(数百年)、魔界のやつ等しかやってねぇからな…そろそろ人間とヤろうかなぁ 」

「 ふっ…魂を二千個喰って腹が膨れてたんじゃないのか?まぁ、腹減ったついでに性欲発散出来りゃいいんじゃねぇの 」

気持ちを落ち着け、多少性欲が残るディアモンは岩に凭れながら自らの陰茎を掴みゆるゆると擦り自慰を始めながら言えば、クオレは口角を上げた

「 それも悪くねぇな。腹拵えに久々に降りてみっかなー。その前に、もう3回ぐらいヤッてみようぜ 」

「 ふっ、本当…突っ込むのがすきだよなぁ。ほら……地上では天使に味方する神父には気をつけろよ…これを貸してやるよ…… 」

「 ん?なんだこれ…… 」

向き合うと同時に方脚を開かせ、ズラしたズボンから取り出した陰茎を当てて挿入するクオレに、兄は首に腕を回しネックレスを取り付けた

「 御前の漏れる、魔力(フェロモン)を消すものだ。これで地上にいようが悪魔だとバレないだろ……。絶対に外すなよ 」

「 ふっ…ディアモンが言うなら外さねぇ……ありがとな、兄貴 」

「 あぁ…ぁ、って……真剣な、話してんのに……ゆらすなっ、ぁ、もうっ! 」

此処は魔界、己の欲に素直であり
そして自由に生きてる者が住む場所

例え行為をしても、それは一つの愛情表現であり、彼等にとっては挨拶程度

滅多に会わないサタンへの想いは薄いが、
兄弟の絆は強かった

クオレは頭と下半身は緩いが、その辺りは素直に、兄貴の言葉を鵜呑みにするために
外さないよう、自ら取れない魔法を施してから、地上に行くことにした

「 それじゃ、兄貴。行ってくる 」

「 ……さっさと、いけ……くそ、がき…… 」

ヤるだけヤッて楽しんだクオレに、腰が立たない彼は蹴散らすように手を振った
それを見て密かに笑い、立派な巻角を生やした大きな黒羊へと姿を変え、空間移動の魔法陣を発動させ、姿を消した

「 俺の弟の性欲を満足させれる、人間が現れたなら……
クオレは、魔界に戻って来なくなるかもな…まぁ、あんな奴…いなくとも困りはしないがな…。っ~……いてて…… 」

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