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しおりを挟む14歳の時に初めて人殺しの依頼を受けて、殺す相手は子供を持つ両親だった
何をしたか聞いたが、それに幹部が答えてくれるわけもない
「 ひぃっ!!やめて、やめてくれ!! 」
「 私達はなにもしてないんだ!! 」
この人達は、働くことをしないで借金を抱え其でも生きようとしてた人
けれど世間から外れたこの人達は人間と扱われることなく告げられたのは
" ゴミを消せ "
人の扱いすらされないこの人達に俺は銃を向けた
二発の弾丸は彼等の額を貫き貫通し身体は床へと倒れた
「 まま?ぱぱ、今....大きな音がしたの.... 」
『 此方10110103。6歳前後の子供を発見。ギフテッドかの確認をします 』
" 10110103了解。違った場合は即目撃者として射殺しろ "
『 了解 』
耳に着けたマイクへと小さく告げてから、亡き両親を見せないようリビングの扉を閉めゆっくりと近付いた
「 お兄ちゃん、だれ....?あのね、ままとぱぱ.... 」
『 君の名前は? 』
「 ....みゆ.... 」
目の前にしゃがみこみ、眠そうな子の頭に触れゆっくりと撫でながら、腹へと銃口を当てる
気付かない子供は俺を見て頷く
『 そう、みゆちゃん。俺は君の将来の先生だ。此れから言う数字を覚えて、同じ順番に言ってくれるかい?出来たら、ママとパパに会えるよ 』
「 うん、みゆ....がんばる.... 」
『 いい子だ 』
普通の子供なら覚えても4桁ほど、ギフテッドの能力がある子供なら8桁以上をスラスラと言えてしまう
時に考えてもそれでも8桁以上言えたなら俺達は連れて帰ることにしていた
「 えーと、1、8、4....4....ふぇ....わかんない....」
『 みゆちゃん。ママとパパに会いに行こう 』
優しく抱き締め引き金を引いた
ゆっくりと立ち上がった俺は支えた子供を抱き上げ、リビングへと戻り両親の真ん中へと寝かせる
『 此方10110103。任務終了.... 』
" 10110103了解した。直ぐに処理班を向かわせる "
増えすぎた人口を減すために政府は優秀な人材だけを残すことにした
此れから更に減り続ける食糧難を回避する為に、この世界を救うだろう人材だけを残して後のゴミは処分していく
弱気ものを殺して何になるのか分からない
それでも俺は孤児院で育ち、当時の上司に育てられた恩を返してる
其だけを考えて、次第に涙さえ枯れていた
表向きは高層ビルであり会社だが
実際は俺達が依頼を受け、そして報告する場所に戻って来れば上司は椅子に座り俺の帰りを待つように小さく笑った
「 お帰り、我が息子。そうそう、御前に一つプレゼントがある 」
『 プレゼント? 』
「 103!見てみて!!赤ちゃんもらった~ 」
『 646....おま、赤ちゃんって.... 』
広く、唯一上司が座る机と椅子しかない場所に赤子を抱いてやった来た646、後の拓海を見れば彼は腕に抱いたいた子を態々俺に見せに来た
「 可愛いでしょ?可愛いでしょ? 」
『 可愛くねぇよ、子供なんてな....弱くて泣き虫で直ぐ.... 』
0歳児の両親なんて知らないし興味ない
鳴き始めた子供に嫌がって戸惑う子供に俺は数歩後ろへと下がれば、上司は告げた
「 次の任務は、子を育てろ 」
『 はぁ!?無茶な!人殺ししかしたことない俺に子供なんて育てられるかよ!表向きじゃ学校だってあるんだぞ! 』
何度、罪無い子供を殺したことか
そんな俺が育てれるわけないと言えば拓海は笑った
「 赤ちゃんだけでも見てきたら? 」
『 っ....なんで、俺がそんな下らねぇこと.... 』
「 御前が育てるつもりがないなら、その子供は殺すぞ 」
『 ....好きにすりゃいいだろ。俺には関係無い。餓鬼の子守りなんぞ御免だ 』
吐き出すようにその場を離れれば、
部屋を飛び出し出ていった
俺に出来るわけもない、こんな血で染まった手にあんなか弱い生き物を育てれるわけないと首を振った
通路を歩けば、通り過ぎる同じ仕事のものたち
そして、聞こえてくる声に自然と反応してしまった
ペンギンは自分の子供の声を聞き分けれるように
その一瞬、俺は一つのガラスの前で止まったんだ
ずらっと並んだ生後1ヶ月未満の赤ちゃんの中で一人だけ目についた
『 !! 』
次の時には、入る場所を探して中へと入っていた
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