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しおりを挟むいつの間にか記憶がなくて、眠って起きた時には酷い頭痛を感じそのあとに経験したこともない気持ち悪さにフラフラと歩き、トイレへと駆け込んだ
「 おえっ、っ.... 」
吐き出す嘔吐は全て液体で、胸焼けの酷さに青ざめながら二回目を吐けばトイレを流す
「 ....ん? 」
待てよ、トイレにかけんだのはいいが
こんなトイレを俺は知らない
綺麗で真っ白であり、立ち上がってトイレから出れば洗面台がありそして脱衣場とシャワールームすらある
「 ??? 」
ここはどこだ?いつから俺は知らない家にいるんだと頭がパニックになりながら、部屋へと戻れば誰もいる気配がしない
だが、机の上には切ったメモ用紙に書かれた文字とその横に置かれてる茶色い封筒の中身を見れば札が入っていた
「 は?えっ.... 」
メモに書かれてる綺麗な文字を見れば納得するが、出来ない
" 仕事があるので先に帰ります。連絡先のメアドはこれです。お金はホテル代なので使ってください。リクより "
「 ....ホテル、ホテ....はぁ!!? 」
俺は初日で女の人とホテルに来てしまったのかと驚いた
それも女の人にお金を置いてもらうと言う、男としてダサいこともされてるじゃないか
連絡先が書かれたメアドを見るが、俺が送って良いのか悩む
「 うわっ....なんも覚えてねぇ....でも、メアドを書き残すってことは変なことはしてないよな....変なこと....あぁぁぁあ.... 」
いつからジュースと酒を間違えて飲んでいたかは知らないが、それでもこの二日酔いを忘れ去るぐらいの衝撃的なことに一時悶えていた
死にたい、本気で死んでしまいたい
初対面で酔ってからホテルまで連れてきてもらって、金まで置いて行かれるなんて....
「 マジで俺ってかっこ悪っ.... 」
レストランから含めて格好いい部分なんてなに一つ見せれなかったぐらいゲームでは手加減なんて出来なかったし、酔って記憶ぶっとんで寝てるなんて
情けないにも程がある
「 兄貴になんて謝ろ....いや、まずはリクさんの謝るべきか....はぁぁあ.... 」
メアドに書かれたメールを送っていいのかも分からないまま、頭を抱えた俺は時計を見てから驚いた
「 嘘だろ!学校遅刻じゃないか!! 」
無断無欠席を貫いてきたのに馬鹿やったせいで遅刻なんてどうかしてると焦ってコートを羽織りメモ用紙をポケットに突っ込み忘れ物がないか確認してから部屋を出た
「 お会計はお連れ様が終えられてますよ? 」
「 ...... 」
メモ用紙にあったホテル代ってなんだ?
あれか?ヤったからその値段とかねぇよな?大丈夫だよな?俺の理性....
死にたくなるというかもう心は屍のように外へと出れば、明るい太陽の陽射しがまるで俺の身体を塵にしてるかのように照り付けていた
「 ....タクシー呼ぶか 」
此処が何処のホテルかは分からないが素直にタクシー呼ぼうって思う
そして、この金は使うことなく次に会ったときに返えそうと思う
こんな金額貰えるほど、俺は彼女になにもしてないしされっぱなしだった
「 ....ほんと覚えてない 」
呼んだタクシーに乗り、外を眺めながら呟く
思い出さそうとするもなに一つ思い出せないホテルでのこと
記憶にあるのはダーツをする前に、彼女がナンパされてるって辺りからだ....
「 そう思うと随分、最初の辺りから記憶がない.... 」
もう、酒を呑むことは二十歳になっても止めようと決めた
こんなに弱いならもっと取り返しのつかないことを仕出かすだろうからだ
「 ......ただいま 」
ボロアパートの家に帰り、玄関を開けてからシャワーを浴びるために即風呂へと行く
金色のカラーリングを洗い流し、黒髪に戻ってから制服へと着替える
もう、遅くても学校に行ってやろう....
「 たっだいまー!って、おや?海斗は土曜日に学校行くんだ? 」
「 ......あ 」
そうだった、今日は土曜日じゃないか!!
焦りすぎて忘れていたと、
朝帰り?をした兄の言葉に現実へと戻った
もう、情けなくて死にたい
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