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1話 田中波留はツンデレ妹が好きすぎる
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人生、どれだけ楽に生きられたらいいか。
俺――田中波留は常日頃から考えてる。
別に生きるのが辛いわけではないけど、苦しみを味わいながら生きるよりは断然マシなはずだ。
だから俺は人生の主人公にはならない。
誰だって主人公になれるという前提があってもなりたくはない。
楽に生きるなら面倒なことはできるだけ避けなければならないからな。
もしこれで俺のことを負け組だって思うなら、思ってもらっても構わない。思うだけなら自由だからだ。
それに俺だって色々なことを思ってる。
たとえば『経験人数の多さがステータスだと自慢げに話す奴はただのアホ』だとか、『この場を回してる自分が一番イケてると錯覚してる奴は独りだと置物になる』とかな。
でも、口に出すようなことはしない。
反論されるのが嫌で、怖いからとかじゃなく、単純に人を傷つけたくないだけだ。
言ってることが完全に違ってたら、名誉毀損でこっちが悪者になってしまう。
と言っても、例で出した人たちっていうのは基本的にバカ丸出しで、間違えてしまうことの方が難しい。
何せ言動と行動からこういう人間だと垣間見えるからだ。
だから安心して心の中でバカにできる。
だって、経験人数の多さをステータスだと思ってる奴がまともな思考回路をしているわけがない。
経験人数=ヤリ捨てられた回数ってことだよ。
それは付き合った人数をステータスだと感じてる奴も同じことが言えるはずだ。
結局は付き合った人数=別れた回数だからな。
まあ厳密に言うと若干違うけど、言いたいことは何となく伝わるはず。
多分、こういう奴らが『デートの代金は男が払うべき』と考えてるんだろうな。
それは別に女性に限ったことじゃなくて、男にも同じことが言える。
だけど、ここではあえて言わない。
というか、言えないかもしれない。
俺にそんな権利はないからだ。
世の中、言われてから気づくことって多くある。
だけどこんな常識的なことを考えられてなかったなんて、義務教育の敗北と言わざるを得ないかもしれない。
……とまあ、ここまで自分の考え方を述べてきたけど、流石に寝起きで考えることではないよな。
俺はベッドから体を起こして鼻で笑った。
すると、
「何笑ってんの、お前。超キモいんですけど」
なかなかに酷いことを言われてしまう。
だが、どうということはない。これもまた日常茶飯事。逆にこれがなければ朝が始まらないというもの。
もはや悪口を言われるのがルーティーンになってると言っても過言ではないな。
「おはよう、瑠美。よく眠れたか」
ドアの前に立ってる我が愛しの妹に朝の挨拶をした。が、相も変わらず仏頂面だ。不機嫌だな、今日も。
せっかく可愛い顔してるのにもったいない。反抗期の中学生だから仕方ないのかな。
まあ単純に俺を嫌ってるだけかもしれないけど。
そうだったら普通に悲しいな。
「また笑ってる。ほんとキモいからやめてくれる?」
「ごめんごめん。瑠美が可愛いから顔がニヤけてな。そのセーラー服、今日も似合ってるぞ!」
俺は親指を立てて、満面の笑みを浮かべる。
だが、瑠美はお気に召さなかったのか。
「ほんとそういうのやめて? 鳥肌が立つから」
めちゃくちゃ嫌そうな顔をしながら、自分の腕をさするのだった。
……少し悲しいな。
俺はただ兄妹としてのスキンシップを取りたいだけなのに。一体、何が気に食わないのか……。
それに事実を言ってる。瑠美は超絶に可愛い。
白がベースで黒いラインが入ってる学校指定のセーラー服ですら様になってる我が妹が可愛くないわけがない。
髪型もツインテールで物凄く可愛い。
……はっ!? まさかこれはツンデレというやつか……!
妹の属性としては最適だな。
「……そういえば、部活の朝練は大丈夫なのか? いつもなら七時に家出てるけど、もう七時半だぞ?」
「全然平気だし。朝練行かないから」
「そっか。なら、今日一緒に学校行くか?」
「行くわけないでしょっ! お前と兄妹だなんて思われたくないし!」
「……そっか。そりゃ、仕方ないな」
これは……本格的に嫌われてるな。
とてもじゃないけど、平然ではいられない。こんな現実を前にしたら落ち込むほかない。
落胆だよ、落胆。もう、二度寝するしか……。
俺はベッドに倒れ込んだ。
「ちょっと、何してるのよ!」
「…………」
「何とか言いなさいよ!」
「…………」
「ねえってば!」
「…………」
くぅ~っ、怒鳴る瑠美も可愛いなぁ~! 全然。全く。これっぽっちも嫌な気分にならないもんなぁ……!
先生の怒鳴り声とかただただうるさくて、鬱陶しいだけなのにな。
……これが、愛の力か。
でもまあからかうのはこれぐらいにしておいた方がいいな。
これ以上嫌われるのは、俺にとってマイナスでしかない。
俺はベッドから体を起こそうと、力を入れようとしたそのとき……。
「べ、別に私だって、本気で言ったわけじゃ……」
「――――ッ!」
何だこの破壊力は……! 弱々しく、消え入りそうな声がここまで心を抉ってくるとはな……!
俺の体は無意識のうちに反応して、瑠美に詰め寄っていた。
「ほ、本気で言ったわけじゃ……の続きは!?」
「し、知らないっ! 私、そんなこと言ってない!」
「本当に……?」
「……っ。あ、あぁっ! 私、今日日直だから早く学校行かなくちゃいけないんだった! だから、もう行かなきゃっ!」
そう言って、瑠美は部屋の前からいなくなった。
あ~あ、もったいない。せっかく瑠美がデレてくれると思ったのに……。
見たかったなぁ。
それにしても、瑠美は何を言おうとしてたのか。
「流れ的には本気で言ったわけじゃない、だけど……。本人の口から聞きたいよなぁ」
はぁ……。
俺は大きな溜め息を吐いた。
まあでも、顔を赤くして焦ってる瑠美を見れたからプラマイゼロかな。
何せ、瑠美は可愛い。それだけでオールOKだ。
さてと。
「俺も学校行くか……」
……しばらく時間が経過して、現在時刻は八時二十分。HRが始まるのは八時四十分だからまだ時間に余裕はあるものの、油断していい時間でもない。
が、俺は今コンビニに寄っていた。
というのも、まだ朝ご飯を食べていない。
田中家では朝ご飯を各自用意するようになっているからな。と言っても、これは育児放棄ではない。
両親は共働きで朝ご飯を用意する時間がない……というのは嘘で、母さんにゆっくりしてほしいからと瑠美が朝食の用意を断ったのだ。
全く、余計なことをしてくれる。
俺はギリギリまで寝ていたい派なのに、自分で朝ご飯を用意するようになってから寝る時間が減ってしまった。
だから少しでも寝る時間を確保するためにコンビニで買うようにしたのだ。
一方、瑠美はと言うと、毎朝飽きもせずに自分のを作ってる。そう……自分の分だけ。
少し前に俺のも用意してくれと頼んだけど「無理」の一点張り。
一人分用意するのも、二人分用意するのも大して労力は変わらなさそうだけどな。
「……うぅ。何か自分で言ってて悲しくなってきた」
俺は独りボソリと呟きながらペットボトルのお茶を手に取って、おにぎりのコーナーに移動する。
昨日は菓子パンだったからな。今日はおにぎりの気分なのだ。
「……どれにしようかな」
ざっと全種類のおにぎりに目を通した後、これにしようとそのおにぎりに手を伸ばそうとした瞬間。
「――見つけた」
声が聞こえてきたと思いきや、訳がわからないまま視界が霞み始める。
……いや、視界だけじゃない。思考にもモヤがかかり始めてきた。
……ああ、これはダメだ。意識が保てない……。
そして俺は――。
俺――田中波留は常日頃から考えてる。
別に生きるのが辛いわけではないけど、苦しみを味わいながら生きるよりは断然マシなはずだ。
だから俺は人生の主人公にはならない。
誰だって主人公になれるという前提があってもなりたくはない。
楽に生きるなら面倒なことはできるだけ避けなければならないからな。
もしこれで俺のことを負け組だって思うなら、思ってもらっても構わない。思うだけなら自由だからだ。
それに俺だって色々なことを思ってる。
たとえば『経験人数の多さがステータスだと自慢げに話す奴はただのアホ』だとか、『この場を回してる自分が一番イケてると錯覚してる奴は独りだと置物になる』とかな。
でも、口に出すようなことはしない。
反論されるのが嫌で、怖いからとかじゃなく、単純に人を傷つけたくないだけだ。
言ってることが完全に違ってたら、名誉毀損でこっちが悪者になってしまう。
と言っても、例で出した人たちっていうのは基本的にバカ丸出しで、間違えてしまうことの方が難しい。
何せ言動と行動からこういう人間だと垣間見えるからだ。
だから安心して心の中でバカにできる。
だって、経験人数の多さをステータスだと思ってる奴がまともな思考回路をしているわけがない。
経験人数=ヤリ捨てられた回数ってことだよ。
それは付き合った人数をステータスだと感じてる奴も同じことが言えるはずだ。
結局は付き合った人数=別れた回数だからな。
まあ厳密に言うと若干違うけど、言いたいことは何となく伝わるはず。
多分、こういう奴らが『デートの代金は男が払うべき』と考えてるんだろうな。
それは別に女性に限ったことじゃなくて、男にも同じことが言える。
だけど、ここではあえて言わない。
というか、言えないかもしれない。
俺にそんな権利はないからだ。
世の中、言われてから気づくことって多くある。
だけどこんな常識的なことを考えられてなかったなんて、義務教育の敗北と言わざるを得ないかもしれない。
……とまあ、ここまで自分の考え方を述べてきたけど、流石に寝起きで考えることではないよな。
俺はベッドから体を起こして鼻で笑った。
すると、
「何笑ってんの、お前。超キモいんですけど」
なかなかに酷いことを言われてしまう。
だが、どうということはない。これもまた日常茶飯事。逆にこれがなければ朝が始まらないというもの。
もはや悪口を言われるのがルーティーンになってると言っても過言ではないな。
「おはよう、瑠美。よく眠れたか」
ドアの前に立ってる我が愛しの妹に朝の挨拶をした。が、相も変わらず仏頂面だ。不機嫌だな、今日も。
せっかく可愛い顔してるのにもったいない。反抗期の中学生だから仕方ないのかな。
まあ単純に俺を嫌ってるだけかもしれないけど。
そうだったら普通に悲しいな。
「また笑ってる。ほんとキモいからやめてくれる?」
「ごめんごめん。瑠美が可愛いから顔がニヤけてな。そのセーラー服、今日も似合ってるぞ!」
俺は親指を立てて、満面の笑みを浮かべる。
だが、瑠美はお気に召さなかったのか。
「ほんとそういうのやめて? 鳥肌が立つから」
めちゃくちゃ嫌そうな顔をしながら、自分の腕をさするのだった。
……少し悲しいな。
俺はただ兄妹としてのスキンシップを取りたいだけなのに。一体、何が気に食わないのか……。
それに事実を言ってる。瑠美は超絶に可愛い。
白がベースで黒いラインが入ってる学校指定のセーラー服ですら様になってる我が妹が可愛くないわけがない。
髪型もツインテールで物凄く可愛い。
……はっ!? まさかこれはツンデレというやつか……!
妹の属性としては最適だな。
「……そういえば、部活の朝練は大丈夫なのか? いつもなら七時に家出てるけど、もう七時半だぞ?」
「全然平気だし。朝練行かないから」
「そっか。なら、今日一緒に学校行くか?」
「行くわけないでしょっ! お前と兄妹だなんて思われたくないし!」
「……そっか。そりゃ、仕方ないな」
これは……本格的に嫌われてるな。
とてもじゃないけど、平然ではいられない。こんな現実を前にしたら落ち込むほかない。
落胆だよ、落胆。もう、二度寝するしか……。
俺はベッドに倒れ込んだ。
「ちょっと、何してるのよ!」
「…………」
「何とか言いなさいよ!」
「…………」
「ねえってば!」
「…………」
くぅ~っ、怒鳴る瑠美も可愛いなぁ~! 全然。全く。これっぽっちも嫌な気分にならないもんなぁ……!
先生の怒鳴り声とかただただうるさくて、鬱陶しいだけなのにな。
……これが、愛の力か。
でもまあからかうのはこれぐらいにしておいた方がいいな。
これ以上嫌われるのは、俺にとってマイナスでしかない。
俺はベッドから体を起こそうと、力を入れようとしたそのとき……。
「べ、別に私だって、本気で言ったわけじゃ……」
「――――ッ!」
何だこの破壊力は……! 弱々しく、消え入りそうな声がここまで心を抉ってくるとはな……!
俺の体は無意識のうちに反応して、瑠美に詰め寄っていた。
「ほ、本気で言ったわけじゃ……の続きは!?」
「し、知らないっ! 私、そんなこと言ってない!」
「本当に……?」
「……っ。あ、あぁっ! 私、今日日直だから早く学校行かなくちゃいけないんだった! だから、もう行かなきゃっ!」
そう言って、瑠美は部屋の前からいなくなった。
あ~あ、もったいない。せっかく瑠美がデレてくれると思ったのに……。
見たかったなぁ。
それにしても、瑠美は何を言おうとしてたのか。
「流れ的には本気で言ったわけじゃない、だけど……。本人の口から聞きたいよなぁ」
はぁ……。
俺は大きな溜め息を吐いた。
まあでも、顔を赤くして焦ってる瑠美を見れたからプラマイゼロかな。
何せ、瑠美は可愛い。それだけでオールOKだ。
さてと。
「俺も学校行くか……」
……しばらく時間が経過して、現在時刻は八時二十分。HRが始まるのは八時四十分だからまだ時間に余裕はあるものの、油断していい時間でもない。
が、俺は今コンビニに寄っていた。
というのも、まだ朝ご飯を食べていない。
田中家では朝ご飯を各自用意するようになっているからな。と言っても、これは育児放棄ではない。
両親は共働きで朝ご飯を用意する時間がない……というのは嘘で、母さんにゆっくりしてほしいからと瑠美が朝食の用意を断ったのだ。
全く、余計なことをしてくれる。
俺はギリギリまで寝ていたい派なのに、自分で朝ご飯を用意するようになってから寝る時間が減ってしまった。
だから少しでも寝る時間を確保するためにコンビニで買うようにしたのだ。
一方、瑠美はと言うと、毎朝飽きもせずに自分のを作ってる。そう……自分の分だけ。
少し前に俺のも用意してくれと頼んだけど「無理」の一点張り。
一人分用意するのも、二人分用意するのも大して労力は変わらなさそうだけどな。
「……うぅ。何か自分で言ってて悲しくなってきた」
俺は独りボソリと呟きながらペットボトルのお茶を手に取って、おにぎりのコーナーに移動する。
昨日は菓子パンだったからな。今日はおにぎりの気分なのだ。
「……どれにしようかな」
ざっと全種類のおにぎりに目を通した後、これにしようとそのおにぎりに手を伸ばそうとした瞬間。
「――見つけた」
声が聞こえてきたと思いきや、訳がわからないまま視界が霞み始める。
……いや、視界だけじゃない。思考にもモヤがかかり始めてきた。
……ああ、これはダメだ。意識が保てない……。
そして俺は――。
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