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衝撃
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今日は12月25日、クリスマス。
それと彼女の25回目の誕生日、生きていれば……
彼女が死んで7回目の誕生日でもある。
突然だった、それは7年前の11月9日土曜日、僕の誕生日の次の日だった。
ニュースでは毎日のように通り魔事件が報道されていた。
事件現場は遠い地域だしと油断していた。
この日は彼女と僕の誕生日のお祝いで出かけていた。
彼女の名は八色 小春。
いつもニコニコ笑顔で明るく可愛く、誰にでも優しい、そんな彼女のことが僕は大好きだった。
彼女は僕を純、僕は彼女を春と呼ぶ。
今日はデパートへ行ったり、公園で話したり、春が一生懸命尽くしてくれた。
帰りに春を家まで送った。
『また明後日学校でね』
これが最後に聞いた言葉だった。
11月10日の夜、夕飯を食べていると家の電話が鳴る。
親が電話に出て僕に言う、『小春ちゃん、亡くなったそうよ』 親が何を言っているのか理解できなかった、それと同時に胸を締め付けられる感覚がした。
10日の昼頃、春は買い物に出ていて、その帰りに後ろから刺されたらしい。
彼女の近くには買い物袋が食材と一緒に散乱していた様子から帰りに事件にあったと断定された。
犯人はその日に捕まった。
彼女は、春は、クリスマスを、誕生日を迎える前に死んでしまった。
僕は春と毎年、クリスマスと誕生日両方お祝いできるねって話すのが楽しみで好きだった。
葬儀でみた彼女の顔は、ただ夢を見ているだけのように静かで、綺麗で冷たかった。
僕は、彼女が火葬されている時、走馬灯のように彼女の事を思い出していた。
幼稚園の時、2人して泥だらけになって怒られたこと。
小学生の時、秘密基地を作って遊んだこと。
中学生の時、荒れていた僕のそばにいつもいてくれたこと。
高校の時、2人きりで海へ行ったりショッピングに行ったり2人だけで色々したこと。
悲しいはずなのに涙が出なかった。
彼女の家で彼女の部屋へ行くまでは……。
それと彼女の25回目の誕生日、生きていれば……
彼女が死んで7回目の誕生日でもある。
突然だった、それは7年前の11月9日土曜日、僕の誕生日の次の日だった。
ニュースでは毎日のように通り魔事件が報道されていた。
事件現場は遠い地域だしと油断していた。
この日は彼女と僕の誕生日のお祝いで出かけていた。
彼女の名は八色 小春。
いつもニコニコ笑顔で明るく可愛く、誰にでも優しい、そんな彼女のことが僕は大好きだった。
彼女は僕を純、僕は彼女を春と呼ぶ。
今日はデパートへ行ったり、公園で話したり、春が一生懸命尽くしてくれた。
帰りに春を家まで送った。
『また明後日学校でね』
これが最後に聞いた言葉だった。
11月10日の夜、夕飯を食べていると家の電話が鳴る。
親が電話に出て僕に言う、『小春ちゃん、亡くなったそうよ』 親が何を言っているのか理解できなかった、それと同時に胸を締め付けられる感覚がした。
10日の昼頃、春は買い物に出ていて、その帰りに後ろから刺されたらしい。
彼女の近くには買い物袋が食材と一緒に散乱していた様子から帰りに事件にあったと断定された。
犯人はその日に捕まった。
彼女は、春は、クリスマスを、誕生日を迎える前に死んでしまった。
僕は春と毎年、クリスマスと誕生日両方お祝いできるねって話すのが楽しみで好きだった。
葬儀でみた彼女の顔は、ただ夢を見ているだけのように静かで、綺麗で冷たかった。
僕は、彼女が火葬されている時、走馬灯のように彼女の事を思い出していた。
幼稚園の時、2人して泥だらけになって怒られたこと。
小学生の時、秘密基地を作って遊んだこと。
中学生の時、荒れていた僕のそばにいつもいてくれたこと。
高校の時、2人きりで海へ行ったりショッピングに行ったり2人だけで色々したこと。
悲しいはずなのに涙が出なかった。
彼女の家で彼女の部屋へ行くまでは……。
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