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第2話
ヒューイについて
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「ダイチさん、大丈夫?」
「あぁっ、送ってくれてありがとう。 今度何かお礼するから」
その後何とかたどり着いた我が家で、俺はよろよろと扉の前まで来てイレーヌに礼を伝える。
当然のことをしたまでと態度にしているが、どうやら部屋の中まで手伝うつもりのようだ。
さすがにそこまでしてもらっては忍びなかったので、遠回しに自分でなんとかする旨を伝えると、少し不満げな顔を浮かべている。
「手伝いますよ? 歩くの辛いんじゃないですか?」
「うん……、でもそこまでしてもらうのも悪いから……」
「もうっ! 素直に手を貸してくれって言ってくださいよ! もしこれで何かあったら、私がヒューイに怒られるんですから!」
ここまで来たら大丈夫、あとは家の中に入るだけだから問題ないと伝えるが、イレーヌにはそう見えなかったのだろう。
無理もない、足はフラフラしてるし、顔色は見るからに悪いしで病人ではないかと言いたくなるレベルで俺は体調不良だった。
空想具現について何も分からないが、とりあえず俺の貧弱すぎる魔力ではまともに扱えないのだけは分かる。
たった一度使っただけでここまでなのだから、多用できるまでどれくらいの時間がかかるのやら、なんて考えてたらイレーヌが再び俺の体を支えていた。
扉を開けて家の中に入り、ヨロヨロとベッドまで歩いていき、腰を下ろしたところで俺は自然と横になる。
「本当に大丈夫ですか? 人属のことはよく分かりませんけど、ダイチさん見るからに元気ないし、匂いでも調子良くないの分かりますよ?」
「うん、ちょっとキツかったかな……」
「何か飲みます? 食べ物も必要なら作りますけど……」
「いやっどっちも今はいらない、かな……、吐いちゃいそうだから……」
「そう、ですか。 分かりました、ゆっくり休んでくださいね。 私、ヒューイを呼んできますから」
布団代わりの布を被せてもらったところで、安堵からか俺は息を吐く。
心配そうにするイレーヌがなにか入り用なら手伝うと言ってくれたが、今は何かしてもらいたいと思うことはなかった。
それを伝えると彼女は家から出ていき、そそくさと去っていく。
「……気まずいよな、やっぱ。 でもヒューイってモテるんだなぁ」
気配が無くなり一人になったことで、俺は先程とは別の意味でため息をつく。
彼女、イレーヌはこの村では数少ないヒューイと同い年の少女で幼馴染であり、そしてかつてのヒューイの伴侶候補だったという。
本人もその気があったが、ヒューイとの相性やらを調べて適性がないと判断されてしまい、その道は絶たれたようだ。
その後に生死の境を彷徨うきっかけになったもう一人の幼馴染と結ばれようとしたらしいが、ヒューイはそういう点では恵まれなかったらしい。
番いに出会えなくても別の相手と結ばれることもある世界で、どちらとも出会えずにいたというのは悲劇だ。
こんなこと絶対言わないし、俺はヒューイに対して同情的な感情は持ち合わせていない。
むしろ本当に好きだと自覚さえしている、それが番いという本能に寄るところであってもこの想いは変わらないと断言できるからだ。
「あっ、ヤバイ……」
色々あったせいか、横になったことで安堵から疲れがドッと出て、俺の意識は急激に遠のいていく感覚に陥る。
逆らう必要もないからそっと目を閉じる、できるならヒューイにおかえりって言いたかったなと思いながら。
「あぁっ、送ってくれてありがとう。 今度何かお礼するから」
その後何とかたどり着いた我が家で、俺はよろよろと扉の前まで来てイレーヌに礼を伝える。
当然のことをしたまでと態度にしているが、どうやら部屋の中まで手伝うつもりのようだ。
さすがにそこまでしてもらっては忍びなかったので、遠回しに自分でなんとかする旨を伝えると、少し不満げな顔を浮かべている。
「手伝いますよ? 歩くの辛いんじゃないですか?」
「うん……、でもそこまでしてもらうのも悪いから……」
「もうっ! 素直に手を貸してくれって言ってくださいよ! もしこれで何かあったら、私がヒューイに怒られるんですから!」
ここまで来たら大丈夫、あとは家の中に入るだけだから問題ないと伝えるが、イレーヌにはそう見えなかったのだろう。
無理もない、足はフラフラしてるし、顔色は見るからに悪いしで病人ではないかと言いたくなるレベルで俺は体調不良だった。
空想具現について何も分からないが、とりあえず俺の貧弱すぎる魔力ではまともに扱えないのだけは分かる。
たった一度使っただけでここまでなのだから、多用できるまでどれくらいの時間がかかるのやら、なんて考えてたらイレーヌが再び俺の体を支えていた。
扉を開けて家の中に入り、ヨロヨロとベッドまで歩いていき、腰を下ろしたところで俺は自然と横になる。
「本当に大丈夫ですか? 人属のことはよく分かりませんけど、ダイチさん見るからに元気ないし、匂いでも調子良くないの分かりますよ?」
「うん、ちょっとキツかったかな……」
「何か飲みます? 食べ物も必要なら作りますけど……」
「いやっどっちも今はいらない、かな……、吐いちゃいそうだから……」
「そう、ですか。 分かりました、ゆっくり休んでくださいね。 私、ヒューイを呼んできますから」
布団代わりの布を被せてもらったところで、安堵からか俺は息を吐く。
心配そうにするイレーヌがなにか入り用なら手伝うと言ってくれたが、今は何かしてもらいたいと思うことはなかった。
それを伝えると彼女は家から出ていき、そそくさと去っていく。
「……気まずいよな、やっぱ。 でもヒューイってモテるんだなぁ」
気配が無くなり一人になったことで、俺は先程とは別の意味でため息をつく。
彼女、イレーヌはこの村では数少ないヒューイと同い年の少女で幼馴染であり、そしてかつてのヒューイの伴侶候補だったという。
本人もその気があったが、ヒューイとの相性やらを調べて適性がないと判断されてしまい、その道は絶たれたようだ。
その後に生死の境を彷徨うきっかけになったもう一人の幼馴染と結ばれようとしたらしいが、ヒューイはそういう点では恵まれなかったらしい。
番いに出会えなくても別の相手と結ばれることもある世界で、どちらとも出会えずにいたというのは悲劇だ。
こんなこと絶対言わないし、俺はヒューイに対して同情的な感情は持ち合わせていない。
むしろ本当に好きだと自覚さえしている、それが番いという本能に寄るところであってもこの想いは変わらないと断言できるからだ。
「あっ、ヤバイ……」
色々あったせいか、横になったことで安堵から疲れがドッと出て、俺の意識は急激に遠のいていく感覚に陥る。
逆らう必要もないからそっと目を閉じる、できるならヒューイにおかえりって言いたかったなと思いながら。
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