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第2話
義理の家族が個性豊かすぎる件
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「番い同士でなくても雄でも子を産める可能性はあるって、前に言ってましたよね? もしかして、それが人属絶滅と関係が……?」
「まっ、そりゃ気づくよな。 ダイチは中々頭が回るし、無理ないか。 そうだ、しかもその生まれた子がかなり強い魔力を持つことが判明して、それが男であれば尚のことと分かれば、言わなくても分かるな?」
「うわぁっ……。 地獄絵図が見える気がします……」
「地獄、っていうのは分からんが、とにもかくにも絶望的な惨状が繰り広げられたそうだ。 結果、主要だった人属の国は衰退から滅亡へ追い込まれ、今となってはいるのかすら分からん種族にまでなっちまったのさ」
ヒュペルお義父さんも言ってたように、国は人がいなければ成立しない、人口の減少は国力の低下を意味している。
そうならないために何とかしなければと躍起になるのは至極当然のことだが、この世界では国家間での条約やらがあるわけではなかった。
ないものは奪えばいい、残念ながらそうなれば国力の弱い国が攻められる。
人属の国の大半は中規模以上の国が大半だったが、人という種を求めてあらゆる種族が団結し、攻め落として我先にと奪い奪われを繰り返したというのだ。
中でも男は頑丈ということもあって、瓦礫と化した廃墟の中で犯される光景が繰り広げられていたとお伽噺として伝わっているという、実際に聞かされたときは血の気が引いたけど。
結果、強者であったはずの人属は逃げ隠れるように散り散りとなり、今ではいるのかどうかも分からないそうだ。
ここまで聞くと俺ヤバくない? と感じるが、今のところ村の人たちに何かされたことはないので、きっとヒューイのおかげなのだろう。
ただこうした話をしていると、いつも気になることがあった。
「……何も聞かないんだな」
「えっ?」
「いやっ、こういう話をしてると大抵は学がないはずなのに、どうして小難しい話ができるのかって聞くのが普通じゃないか?」
「それは、そうですけど……、事情があるんですよね? なら俺から無理に尋ねる意味も理由もありません。 突然現れた俺みたいな怪しい奴を、こうして迎えてくれただけでヒューイやお義父さん、爺様に村の人達には感謝しかありませんから」
ヒュペルお義父さんが、今まさに俺が考えていたことを言い当てるような言葉を出したので、少しだけドギマギする。
そう、そこまで高度ではないにしても、政治談義もどきな話をしていることは違和感を覚えるだけの材料だった。
確かにコミュニティとして集団を築いているとはいえ、こんな森の中にある村に住む人がまるで国家の上層部にいる人のような話をするのは不自然だろう。
ヒュペルお義父さんはもちろん、爺様にも教えを受けているが、信じられないくらいの知識量に俺は驚かされたが、同時に感心もした。
なので二人とはこうして小難しい話をするようにもなっているのだが、すればするだけ俺がその点をツッコまないのが気になるのだろう。
日本人気質なのか、あるいは俺の性格なのか、話されないとはつまり話せない、話したくないというものだから、聞くのは失礼だと思えた。
転生して行き場がなかった見知らぬ不審者が、こうしてまだ普通に生きていけるのは他でもない、ヒューイやここにいる皆のお陰である。
不義理なことはしたくない、秘密にされてることは疎外感があると思わなくないが、それなら信用されるまで頑張ればいいと思うことにした。
「……ダイチ、お前って年はいくつだっけか?」
「えっと、向こうでいうところの24…….、うわっ!? おっお義父さん!?」
「こんにゃろー! まだまだクソガキじゃねぇか! うりうり、ほらっ義父さんが甘やかしてやるぞぉ!」
「イダダダダダっ!? 痛いですってば!?」
「はっはっはっ! ありがとなダイチ、ホントに……、お前みたいな良い奴があの子の生涯の伴侶で感謝しかねぇよ」
少し真面目な顔でヒュペルお義父さんが年齢を聞いてきたので答えると、腕を首に回して引き寄せられ、空いた手でこめかみをグリグリ責められる。
それがまた絶妙に痛いところを突いてくるので、思わず涙目でやめてくれと訴えるが、満面の笑みでやめようとしてくれなかった。
このままだとマジ泣きするんですけど!? と来たところですっと、攻撃と拘束を解いて頭に手を置いて撫でてくれる。
その顔は優しく微笑んでいて、ヒューイの父親らしくよく似た柴犬の姿に、少しだけ気恥ずかしくなった。
頭を撫でられたのなんて、いつ振りだろうか。
「近いうちに訳は話す。 爺様ともそう決めてたんだ。 村の連中もお前にはすべてを打ち明けていいと思ってきてるから、もうちょい待っててくれ」
「はいっ、ありがとうございます……!」
「それじゃちゃっちゃと飯作るか……、あっ? ありゃっちょっと遅かったか……」
「えっ? あっ……」
いつか話す、それだけで俺がこの人の信頼を勝ち取れていると思えるので、ヒューイ以外の味方がいるのは心強かった。
長話してたからか、二人揃って腹の虫が鳴ってしまったので料理を再開しようとしたとき、何やら自分が揺れてる気がする。
いやっ気の所為ではなく、そして地震でもなく、揺れは段々と大きくなってこちらに近づいてきているようだ。
揺れが近づくとか意味不明だが、事実だから仕方ないと思った瞬間、ヒュペルお義父さん宅のドアが破壊されんばかりに思い切り開かれる。
あまりの音に驚く、こともなく俺とお義父さんは振り返ると、そこには息を切らした風もない、この家の宝が立っていた。
「ダイチぃ、ただいまぁ~! ご飯食べよ~♪」
「……おかえりヒューイ。 まずは槍を置いて、それから水浴びをしてきなさい」
「あっヒュペル父さん。 水浴びってなんで?」
「ヒューイ、その、血を拭ってからの方がいいと思うぞ?」
「えっ? あっ、そうだ! ダイチ聞いて! 今日はファングボアを仕留めたんだ! しかも10頭! 今晩はお肉がたくさん食べられるよ!」
「……お義父さん」
「言うな、分かってる、分かってるんだ……」
満面の笑みで現れた柴犬のヒューイ、俺の可愛い番いと言いたいところだが、血まみれなのはいただけない。
顔はもちろんのこと、全身のあちこちに飛び散った血飛沫を付け、血生臭さを全身から漂わせ、それでいて笑顔なのがホラーすぎだ。
当人は気にした様子がまるでなく、呆れたように嗜めるヒュペルお義父さんがため息をつく。
前から思っていたが、ヒューイはあまり物事を深く考えることをせず、良く言えば純粋、悪く言えば猪突猛進すぎるのだ。
暗にそう言いたげな俺の顔を見て申し訳無さそうにする父の顔は切なすぎるが、一方の父親はそうではなかった。
「今帰った……。 チッ……!」
「お、お疲れ様です、ゼンブルさん……」
「ヒュペル、食事はできてるか?」
「いやっもう少し待ってくれ。 だからとりあえず二人とも水浴びしてこい」
「……? 問題ない」
「僕も、平気だよ!」
「ーーいいから血を落としてこい!? お前ら二人が臭すぎて食欲が失せるわ!? 洗ってこねぇなら飯食わせねぇぞ!」
ヒューイの後ろから現れる筋肉ダルマのドーベルマンこと、俺のもう一人の義父であるゼンブルさんだ。
ちらりと俺を視界に入れるとわざと聞こえるように大きく舌打ちをして、すぐにヒュペルさんへと顔を向ける。
その態度だけでヒュペルお義父さんが険しい顔つきなわけだが、それとはまた違う意味でわなわなと体が震えていた。
黒い毛並みでよくわからないが、どうやら父親の方もかなり血を浴びたようで、家の中がとんでもなく臭くなる。
洗えと言われても当人たちは問題ないから食事をと腹ぺこ精神をむき出しにすると、この家の家長がついに爆発した。
叩き出されるようにヒューイとゼンブルさんは、渋々水場へ向かう姿を窓から眺め、ヒュペルお義父さんの心底疲れた様子に同情してしまう。
「まっ、そりゃ気づくよな。 ダイチは中々頭が回るし、無理ないか。 そうだ、しかもその生まれた子がかなり強い魔力を持つことが判明して、それが男であれば尚のことと分かれば、言わなくても分かるな?」
「うわぁっ……。 地獄絵図が見える気がします……」
「地獄、っていうのは分からんが、とにもかくにも絶望的な惨状が繰り広げられたそうだ。 結果、主要だった人属の国は衰退から滅亡へ追い込まれ、今となってはいるのかすら分からん種族にまでなっちまったのさ」
ヒュペルお義父さんも言ってたように、国は人がいなければ成立しない、人口の減少は国力の低下を意味している。
そうならないために何とかしなければと躍起になるのは至極当然のことだが、この世界では国家間での条約やらがあるわけではなかった。
ないものは奪えばいい、残念ながらそうなれば国力の弱い国が攻められる。
人属の国の大半は中規模以上の国が大半だったが、人という種を求めてあらゆる種族が団結し、攻め落として我先にと奪い奪われを繰り返したというのだ。
中でも男は頑丈ということもあって、瓦礫と化した廃墟の中で犯される光景が繰り広げられていたとお伽噺として伝わっているという、実際に聞かされたときは血の気が引いたけど。
結果、強者であったはずの人属は逃げ隠れるように散り散りとなり、今ではいるのかどうかも分からないそうだ。
ここまで聞くと俺ヤバくない? と感じるが、今のところ村の人たちに何かされたことはないので、きっとヒューイのおかげなのだろう。
ただこうした話をしていると、いつも気になることがあった。
「……何も聞かないんだな」
「えっ?」
「いやっ、こういう話をしてると大抵は学がないはずなのに、どうして小難しい話ができるのかって聞くのが普通じゃないか?」
「それは、そうですけど……、事情があるんですよね? なら俺から無理に尋ねる意味も理由もありません。 突然現れた俺みたいな怪しい奴を、こうして迎えてくれただけでヒューイやお義父さん、爺様に村の人達には感謝しかありませんから」
ヒュペルお義父さんが、今まさに俺が考えていたことを言い当てるような言葉を出したので、少しだけドギマギする。
そう、そこまで高度ではないにしても、政治談義もどきな話をしていることは違和感を覚えるだけの材料だった。
確かにコミュニティとして集団を築いているとはいえ、こんな森の中にある村に住む人がまるで国家の上層部にいる人のような話をするのは不自然だろう。
ヒュペルお義父さんはもちろん、爺様にも教えを受けているが、信じられないくらいの知識量に俺は驚かされたが、同時に感心もした。
なので二人とはこうして小難しい話をするようにもなっているのだが、すればするだけ俺がその点をツッコまないのが気になるのだろう。
日本人気質なのか、あるいは俺の性格なのか、話されないとはつまり話せない、話したくないというものだから、聞くのは失礼だと思えた。
転生して行き場がなかった見知らぬ不審者が、こうしてまだ普通に生きていけるのは他でもない、ヒューイやここにいる皆のお陰である。
不義理なことはしたくない、秘密にされてることは疎外感があると思わなくないが、それなら信用されるまで頑張ればいいと思うことにした。
「……ダイチ、お前って年はいくつだっけか?」
「えっと、向こうでいうところの24…….、うわっ!? おっお義父さん!?」
「こんにゃろー! まだまだクソガキじゃねぇか! うりうり、ほらっ義父さんが甘やかしてやるぞぉ!」
「イダダダダダっ!? 痛いですってば!?」
「はっはっはっ! ありがとなダイチ、ホントに……、お前みたいな良い奴があの子の生涯の伴侶で感謝しかねぇよ」
少し真面目な顔でヒュペルお義父さんが年齢を聞いてきたので答えると、腕を首に回して引き寄せられ、空いた手でこめかみをグリグリ責められる。
それがまた絶妙に痛いところを突いてくるので、思わず涙目でやめてくれと訴えるが、満面の笑みでやめようとしてくれなかった。
このままだとマジ泣きするんですけど!? と来たところですっと、攻撃と拘束を解いて頭に手を置いて撫でてくれる。
その顔は優しく微笑んでいて、ヒューイの父親らしくよく似た柴犬の姿に、少しだけ気恥ずかしくなった。
頭を撫でられたのなんて、いつ振りだろうか。
「近いうちに訳は話す。 爺様ともそう決めてたんだ。 村の連中もお前にはすべてを打ち明けていいと思ってきてるから、もうちょい待っててくれ」
「はいっ、ありがとうございます……!」
「それじゃちゃっちゃと飯作るか……、あっ? ありゃっちょっと遅かったか……」
「えっ? あっ……」
いつか話す、それだけで俺がこの人の信頼を勝ち取れていると思えるので、ヒューイ以外の味方がいるのは心強かった。
長話してたからか、二人揃って腹の虫が鳴ってしまったので料理を再開しようとしたとき、何やら自分が揺れてる気がする。
いやっ気の所為ではなく、そして地震でもなく、揺れは段々と大きくなってこちらに近づいてきているようだ。
揺れが近づくとか意味不明だが、事実だから仕方ないと思った瞬間、ヒュペルお義父さん宅のドアが破壊されんばかりに思い切り開かれる。
あまりの音に驚く、こともなく俺とお義父さんは振り返ると、そこには息を切らした風もない、この家の宝が立っていた。
「ダイチぃ、ただいまぁ~! ご飯食べよ~♪」
「……おかえりヒューイ。 まずは槍を置いて、それから水浴びをしてきなさい」
「あっヒュペル父さん。 水浴びってなんで?」
「ヒューイ、その、血を拭ってからの方がいいと思うぞ?」
「えっ? あっ、そうだ! ダイチ聞いて! 今日はファングボアを仕留めたんだ! しかも10頭! 今晩はお肉がたくさん食べられるよ!」
「……お義父さん」
「言うな、分かってる、分かってるんだ……」
満面の笑みで現れた柴犬のヒューイ、俺の可愛い番いと言いたいところだが、血まみれなのはいただけない。
顔はもちろんのこと、全身のあちこちに飛び散った血飛沫を付け、血生臭さを全身から漂わせ、それでいて笑顔なのがホラーすぎだ。
当人は気にした様子がまるでなく、呆れたように嗜めるヒュペルお義父さんがため息をつく。
前から思っていたが、ヒューイはあまり物事を深く考えることをせず、良く言えば純粋、悪く言えば猪突猛進すぎるのだ。
暗にそう言いたげな俺の顔を見て申し訳無さそうにする父の顔は切なすぎるが、一方の父親はそうではなかった。
「今帰った……。 チッ……!」
「お、お疲れ様です、ゼンブルさん……」
「ヒュペル、食事はできてるか?」
「いやっもう少し待ってくれ。 だからとりあえず二人とも水浴びしてこい」
「……? 問題ない」
「僕も、平気だよ!」
「ーーいいから血を落としてこい!? お前ら二人が臭すぎて食欲が失せるわ!? 洗ってこねぇなら飯食わせねぇぞ!」
ヒューイの後ろから現れる筋肉ダルマのドーベルマンこと、俺のもう一人の義父であるゼンブルさんだ。
ちらりと俺を視界に入れるとわざと聞こえるように大きく舌打ちをして、すぐにヒュペルさんへと顔を向ける。
その態度だけでヒュペルお義父さんが険しい顔つきなわけだが、それとはまた違う意味でわなわなと体が震えていた。
黒い毛並みでよくわからないが、どうやら父親の方もかなり血を浴びたようで、家の中がとんでもなく臭くなる。
洗えと言われても当人たちは問題ないから食事をと腹ぺこ精神をむき出しにすると、この家の家長がついに爆発した。
叩き出されるようにヒューイとゼンブルさんは、渋々水場へ向かう姿を窓から眺め、ヒュペルお義父さんの心底疲れた様子に同情してしまう。
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