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第1話
転生、遭遇
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あっけない人生だった、出てきた感想はそんな素っ気ないものである。
俺の名前は上里 大地、見るからに日本人な黒髪と顔の作りは普通レベルの一般的な社会人として生活している。
この日もクタクタになるまで働き、上司の小言で精神をすり減らし、取引先からの苦情、外注先からの納期の延期に関する相談に胃を痛める、そんな誰もが経験している日々を生きていた。
ようやくひと段落ついて会社を出た頃には、すでに22時を過ぎており、自宅へ着く頃には日付ギリギリの時間になっているだろう。
食事はどうするか、空いているかどうかもわからない体調を考えていたのがマズかったのか、俺は歩道信号の色が赤なのを見逃した。
横からの強烈な光と耳をつんざくクラクションに気づいたときには、何もかも遅い。
『死ぬときは、本当にあっという間なんだな……』
誰に向けたものではない言葉を思い浮かべながら、俺は目を閉じる。
人は命を落とす瞬間というのは痛みを伴わないものなのかと、いつ来るのだろう激痛に内心怯え待つが、いつまで経っても発生しなかった。
「(なんだ? もしかして、急停車が間に合ったとか……?)」
死ぬなら早くしてほしいと、よくわからない焦燥感に襲われ、思わず目を細く開けてしまう。
これで開けた瞬間に跳ねられたら、想像を絶する痛みに襲われるのだろうと、後から来る後悔に見舞われるも、それは起きなかった。
「……はっ??」
いつの間にか座り込んでいた俺は、目に飛び込んできた光景に思わず声が漏れる。
コンクリートジャングルと揶揄される都市部にいたはずなのに、気づいたら森の中にいるなど、理解が追いつかなかった。
試しに地面を手で触れば、それは間違いなく柔らかい土と植物で、驚くようなものではない。
戸惑いながら周囲を見渡してみても、あるのは木というには立派すぎる樹木がいくつもそびえ立っていた。
混乱する頭に、身なりを見ても着ていた上下合わせ諭吉数枚で購入できる安価な黒スーツのまま。
何をどうしたらいいのかすら、頭が働かず焦る心に動悸が激しくなる中、物音が背後から聞こえた。
草をかき分ける音に、人が近づいてきていることだけは分かる。
問題は友好的に接することができるかどうか、そして命の危険があるかどうかだ。
敵意がないことを伝えるしかないと、だらだらと流れる冷や汗に怯えていると、やがて近くの茂みから現れる。
「あ、あの! 決して怪しい……!?」
言葉が通じるかどうかもわからない、とりあえず身振り手振り、できるかぎり分かるコミュニケーションを取ろうとしたが、俺は絶句した。
現れたのは人の形こそしているが、俺とは根本から異なる存在に唖然とする。
例えるなら犬が二足歩行して現れた、とでも言うべきなのだろうが、そんなことはどうでもよかった。
身なりは布で最低限体に巻きつけているだけの、手には石槍というべき武器を持っている。
おまけに拵えてきたような、生々しい赤い斑点が尖端に所々付いていた。
離れていても分かるくらい、鼻を刺す生臭い鉄の臭いは血以外にない。
外見は現実でいうところの柴犬を彷彿させる毛並みで、その顔もどこか穏やかそうに見えた。
だからこそ、余計に恐怖が生まれる。
「(い、犬……!? 歩いている、ていうか人みたいな外見なのはなんだ!? そういう実験が行われているとか、オカルトチックなことなのか!?)」
どうして自分はこんなところにいるのか、その疑問も解決できていないのに、新たな問題に俺はパニック状態に陥る。
この状況を正しく理解し、説明してくれる人を至急求めるところだが、そんなご都合主義な展開を求めるのはお門違いだ。
まず行動すべきこと、俺が懸命に考えて出せる答えはそれしかない。
「……逃げるが勝ち!!」
やけくそだったのは認める、しかしこれ以上自分の理性がもたないこともあって、逃げる選択肢を選んだ。
あとは野となれ山となれ精神で走り出した俺だったが、それはすぐ止められた。
「……が!?!?!?」
短い叫びと共に背中を強打する衝撃を受け、前屈みの状態になり姿勢が崩れる瞬間に、後頭部を掴まれて地面へ叩きつけられる。
顔から落ちる痛みと地面に倒れる衝撃と同時に、背にのしかかる重みに恐怖に支配された。
距離にして10mはあったはずだが、一瞬で埋められた上に、押し倒されたのだと分かる。
いまだ掴んだままの頭にかけられる膂力に、握り潰されるような痛みに声も出なかった。
殺される、その実感が湧いてきてガチガチと歯が動いて涙が溢れる。
こんなことなら車にはねられて絶命した方がマシだったと、そんな後悔に襲われるなんて想像していなかった。
抵抗しない俺の様子に、のしかかる犬らしい人が寝そべっていた俺の体を仰向けにする。
腰を抑え込まれ、抵抗する気がない俺を不審に思いつつ、その手に持つ槍の切っ先を向け、迷うことなく突き刺してきた。
「ひっ!?」
ドスン、そんな鈍い音が顔をすり抜けて真隣の地面を刺し穿つ様を見せつけられ、俺はますます萎縮する。
怯え泣く男の姿など見るに耐えないだろうが、犬はどこか驚いた様子でじっとその黒く丸い瞳で俺を見つめていた。
持っていた槍の柄を離し、突き立てた武器をそのままにして覆い被さってきて、俺の首筋へ顔を埋める。
スンスンと匂いを嗅いでいると、唐突に舌で首筋を舐められた。
「ひあっ!?」
一日中働いて汗をかいた肌を舐められるなど思いもしなかった俺は、殺される恐怖と羞恥心に襲われる。
何がどうしてこうなったんだ、息の根を止めるならひと思いにやってほしいと切に願っていると、丹念に匂いを嗅ぐ犬の動きが止まった。
「……見つけた」
「え……?」
言葉が聞こえた、どうして分かるのかなど些末な問題であり、俺は思わず聞き返すような言葉を漏らしてしまう。
それに反応したのかどうかは分からないが、犬はゆっくり顔を起こし、上半身を起き上がらせた。
俺が立てないよう腰を抑えつけたままなのは警戒してのことだろう、けれど犬の様子からは俺のことを殺したり、捕食したりする雰囲気は感じられない。
信じられないものを見つけた、そんな表情が伺える様子を見つめていると、犬は呟いた。
「見つけた……、見つかった……、そう、か……、見つかったんだ……」
今度ははっきりと聞こえた声色は、幼さが残る青年のものであり、耳に残るような心地よさがあった。
呆然と見下ろしている犬の様子に、とりあえず命の危険はないかもしれないと、勝手に安堵する。
だが人生とはかくも無情に、かつ斜め上の事態を招くことになるのを、このときの俺はまだ知らなかった。
俺の名前は上里 大地、見るからに日本人な黒髪と顔の作りは普通レベルの一般的な社会人として生活している。
この日もクタクタになるまで働き、上司の小言で精神をすり減らし、取引先からの苦情、外注先からの納期の延期に関する相談に胃を痛める、そんな誰もが経験している日々を生きていた。
ようやくひと段落ついて会社を出た頃には、すでに22時を過ぎており、自宅へ着く頃には日付ギリギリの時間になっているだろう。
食事はどうするか、空いているかどうかもわからない体調を考えていたのがマズかったのか、俺は歩道信号の色が赤なのを見逃した。
横からの強烈な光と耳をつんざくクラクションに気づいたときには、何もかも遅い。
『死ぬときは、本当にあっという間なんだな……』
誰に向けたものではない言葉を思い浮かべながら、俺は目を閉じる。
人は命を落とす瞬間というのは痛みを伴わないものなのかと、いつ来るのだろう激痛に内心怯え待つが、いつまで経っても発生しなかった。
「(なんだ? もしかして、急停車が間に合ったとか……?)」
死ぬなら早くしてほしいと、よくわからない焦燥感に襲われ、思わず目を細く開けてしまう。
これで開けた瞬間に跳ねられたら、想像を絶する痛みに襲われるのだろうと、後から来る後悔に見舞われるも、それは起きなかった。
「……はっ??」
いつの間にか座り込んでいた俺は、目に飛び込んできた光景に思わず声が漏れる。
コンクリートジャングルと揶揄される都市部にいたはずなのに、気づいたら森の中にいるなど、理解が追いつかなかった。
試しに地面を手で触れば、それは間違いなく柔らかい土と植物で、驚くようなものではない。
戸惑いながら周囲を見渡してみても、あるのは木というには立派すぎる樹木がいくつもそびえ立っていた。
混乱する頭に、身なりを見ても着ていた上下合わせ諭吉数枚で購入できる安価な黒スーツのまま。
何をどうしたらいいのかすら、頭が働かず焦る心に動悸が激しくなる中、物音が背後から聞こえた。
草をかき分ける音に、人が近づいてきていることだけは分かる。
問題は友好的に接することができるかどうか、そして命の危険があるかどうかだ。
敵意がないことを伝えるしかないと、だらだらと流れる冷や汗に怯えていると、やがて近くの茂みから現れる。
「あ、あの! 決して怪しい……!?」
言葉が通じるかどうかもわからない、とりあえず身振り手振り、できるかぎり分かるコミュニケーションを取ろうとしたが、俺は絶句した。
現れたのは人の形こそしているが、俺とは根本から異なる存在に唖然とする。
例えるなら犬が二足歩行して現れた、とでも言うべきなのだろうが、そんなことはどうでもよかった。
身なりは布で最低限体に巻きつけているだけの、手には石槍というべき武器を持っている。
おまけに拵えてきたような、生々しい赤い斑点が尖端に所々付いていた。
離れていても分かるくらい、鼻を刺す生臭い鉄の臭いは血以外にない。
外見は現実でいうところの柴犬を彷彿させる毛並みで、その顔もどこか穏やかそうに見えた。
だからこそ、余計に恐怖が生まれる。
「(い、犬……!? 歩いている、ていうか人みたいな外見なのはなんだ!? そういう実験が行われているとか、オカルトチックなことなのか!?)」
どうして自分はこんなところにいるのか、その疑問も解決できていないのに、新たな問題に俺はパニック状態に陥る。
この状況を正しく理解し、説明してくれる人を至急求めるところだが、そんなご都合主義な展開を求めるのはお門違いだ。
まず行動すべきこと、俺が懸命に考えて出せる答えはそれしかない。
「……逃げるが勝ち!!」
やけくそだったのは認める、しかしこれ以上自分の理性がもたないこともあって、逃げる選択肢を選んだ。
あとは野となれ山となれ精神で走り出した俺だったが、それはすぐ止められた。
「……が!?!?!?」
短い叫びと共に背中を強打する衝撃を受け、前屈みの状態になり姿勢が崩れる瞬間に、後頭部を掴まれて地面へ叩きつけられる。
顔から落ちる痛みと地面に倒れる衝撃と同時に、背にのしかかる重みに恐怖に支配された。
距離にして10mはあったはずだが、一瞬で埋められた上に、押し倒されたのだと分かる。
いまだ掴んだままの頭にかけられる膂力に、握り潰されるような痛みに声も出なかった。
殺される、その実感が湧いてきてガチガチと歯が動いて涙が溢れる。
こんなことなら車にはねられて絶命した方がマシだったと、そんな後悔に襲われるなんて想像していなかった。
抵抗しない俺の様子に、のしかかる犬らしい人が寝そべっていた俺の体を仰向けにする。
腰を抑え込まれ、抵抗する気がない俺を不審に思いつつ、その手に持つ槍の切っ先を向け、迷うことなく突き刺してきた。
「ひっ!?」
ドスン、そんな鈍い音が顔をすり抜けて真隣の地面を刺し穿つ様を見せつけられ、俺はますます萎縮する。
怯え泣く男の姿など見るに耐えないだろうが、犬はどこか驚いた様子でじっとその黒く丸い瞳で俺を見つめていた。
持っていた槍の柄を離し、突き立てた武器をそのままにして覆い被さってきて、俺の首筋へ顔を埋める。
スンスンと匂いを嗅いでいると、唐突に舌で首筋を舐められた。
「ひあっ!?」
一日中働いて汗をかいた肌を舐められるなど思いもしなかった俺は、殺される恐怖と羞恥心に襲われる。
何がどうしてこうなったんだ、息の根を止めるならひと思いにやってほしいと切に願っていると、丹念に匂いを嗅ぐ犬の動きが止まった。
「……見つけた」
「え……?」
言葉が聞こえた、どうして分かるのかなど些末な問題であり、俺は思わず聞き返すような言葉を漏らしてしまう。
それに反応したのかどうかは分からないが、犬はゆっくり顔を起こし、上半身を起き上がらせた。
俺が立てないよう腰を抑えつけたままなのは警戒してのことだろう、けれど犬の様子からは俺のことを殺したり、捕食したりする雰囲気は感じられない。
信じられないものを見つけた、そんな表情が伺える様子を見つめていると、犬は呟いた。
「見つけた……、見つかった……、そう、か……、見つかったんだ……」
今度ははっきりと聞こえた声色は、幼さが残る青年のものであり、耳に残るような心地よさがあった。
呆然と見下ろしている犬の様子に、とりあえず命の危険はないかもしれないと、勝手に安堵する。
だが人生とはかくも無情に、かつ斜め上の事態を招くことになるのを、このときの俺はまだ知らなかった。
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