613 / 633
第613話 国家統合戦略
しおりを挟む
俺が軍議室に戻ると、既に皆が揃っていた。
なんというか、場の空気が重い。先程のリリーとの会話が天国のように思えてくるほどだが、それも俺の所為だろうことはわかっていた。
「遅いぞ、九条。今呼びに行かせるか悩んでいたところだ」
「すいません。ちょっと野暮用が……」
場を取り仕切るレイヴンからの叱責に、理不尽だとは思いながらもここは穏便に頭を下げておく。
お前んとこの先王が、無茶振りをしたからだと喉元まで出かかってはいたが、それは言わない約束だ。
リリーを見守る為、暫く成仏したくない……。アドウェールの言いたいことはわかるのだが、それは少々難しい。
一時的に俺の傍に留めておくことは可能だが、アドウェールには現世に長く留まれるほどの未練がないのだ。
108番のダンジョンであれば、俺の魔力で満たされている為、維持することも出来るのだが、まさかリリーをダンジョンに住まわせる訳にもいかんだろう。
俺が、常にリリーの傍に居続けるというのも現実的ではなく、悪霊化すれば現世に留まることは可能だが、自我がなければ意味がない。
暫く悩んだ結果、霊の事は霊に聞くのが一番だろうと、地下牢へと足を運んでいたのである。
ゲンさんは地縛霊のベテランだ。今頃アドウェールは地縛霊のコツを教わっているに違いない。
「では、私の意思を明示する前に、スタッグ王国及びもふもふアニマルキングダムの双方は、その結果が意に沿わずとも異議を唱えないことを誓ってください」
リリーが口を開いたのは、俺が席に着いたのとほぼ同時。
それは、先程寝室で話していたリリーではない。ビジネスモードと言わんばかりの堅苦しい表情。
そんなリリーの鎮座している豪華な椅子とその場所が、何を意味しているのかは流石の俺でも理解できる。
完全な対立位置。どう考えてもスタッグ側に属する席だ。
だからだろう。会議が中断される前とは違い、レイヴン公は大分落ち着いていた。
「ええ。元よりそのつもりです。もふもふアニマルキングダムの代表として宣言します」
「ありがとうございます、九条。……レイヴン公も、構いませんね?」
「勿論です。私は、リリー様が陛下の想いを継いでくださると信じておりますので」
リリーを王に据える為とはいえ、なりふり構わず最後に釘を刺すようなことを……。
公爵ともあろう者が、ちょっとセコイぞ?
「では、九条には申し訳ないのですが、私はもふもふアニマルキングダムの王位から退こうと考えています。そして、その後任を九条に任せたい」
「仕方ありませんね。それがリリー様の選択なら、謹んでお受けしましょう」
「おぉ、リリー様。では……」
「ええ。私はお父様の意思を継ぎ、このスタッグの王位に就くことと致しましょう」
それを聞き、レイヴンを含めた王派閥の貴族達は、一斉に頭を垂れた。
一瞬の静寂ののち、低く抑えたさざめきが軍議室を包む。それは、歓喜にあふれたものではなく、控えめながらも確かな期待と安堵が織り交ざったもの。
彼らは声を上げることなく、新たな王の誕生を敬った。
「女王陛下に、変わらぬ忠誠を……」
慎ましやかに告げるレイヴン。その言葉に続き、別の貴族も、静かな声で祝辞を述べる。
その祝福はささやかだが、新しい時代への期待が込められているのだろう。
だからこそ、なんというか少々の申し訳なさを覚えてしまう。
「九条……。本当にそれでいいの?」
不安そうな声は、俺の隣に座るネストのもの。
まぁ、その気持ちも理解出来る。ネストとバイスはもふもふアニマルキングダムに属している。リリーだけがスタッグに戻るということは、離別するのと同じこと。
そうなれば、2人がリリーを追うのは当然であり、もふもふアニマルキングダムからは離反するだろう。
それを許してくれるのか……と、遠回しに聞いているのだ。
「勿論です」
満面の笑みを浮かべ、ネストに頷いて見せると、何かに気付いたのか訝し気な表情。
すると、部屋に響いた可愛らしい咳払い。
「では、改めて九条陛下。ここからは一国の主同士、首脳会談と参りましょう」
リリーのその微笑みに、悪意など一切感じない。全ては計算通りに進んでいると言わんばかりだ。
「私は、両国の統合を提案します。スタッグ王国ともふもふアニマルキングダムが共に力を合わせ、新たな国家の礎を築く……。いかがでしょうか? 九条陛下」
リリーの言葉に驚きを隠せず狼狽える貴族たちをよそに、俺はその意味を理解し、間髪入れずに答えを返す。
「はい。とても良い案にございます。貴国のご提案を謹んで受け入れ、互いの繁栄を願いつつ、新たな国としての未来を共に築いてまいりましょう」
「では、後程合意書を用意致しますので、調印を……」
「お待ちくださいッ!」
握手の為、お互いが立ち上がり身を乗り出すと、それを止めたのは他でもないレイヴン。
国王就任直後、相談もなしに2つの国を合併させようと言うのだから、焦って当然である。
「リリー様、流石にそれは些か急が過ぎるのではないですか?」
「そうでしょうか? まずは、お兄様の所為で失った国土を取り戻す事こそ急務でしょう。もふもふアニマルキングダムとの国家統合こそが、一番の近道では?」
レイヴンとアドウェールの悲願が叶い、リリーが王位を継いだ。ならば、そこから始まるのはリリーの思う執政である。
元々は1つの国だったのだ。ならば、それを元に戻してからが本番。まずは全てをリセットし、そこをスタートラインとする。
スタッグでも、もふもふアニマルキングダムでもない。どちらにも平等に配慮した結果だ。
「私が願うのは、亡き父が望んだ未来への道……。スタッグ王国ともふもふアニマルキングダムが、互いに補完し合い未来へ共に歩むこと。お兄様とは決別するという意味でも、国の新生は必要不可欠。それは、国民を迷わせない為の意思表示でもあるのです」
「しかし……」
リリーの言葉に、異議は唱えないと誓ったにもかかわらず、この体たらく。とはいえ、その気持ち、わからなくもない。
ようやく願いが叶ったかと思いきや、今度は国が名を変えるのだ。
スタッグという名に、どれだけの歴史が詰め込まれているのかは知らないが、幾度もの戦乱を耐え抜き祖先が築き上げた国の名が、今や過去のものとなる。
レイヴンの心に沁み込んでいるのは、新しい時代への喜びよりも、長きにわたって誇りとし、忠誠を捧げてきた名が消えるという喪失感なのかもしれない。
「失礼を承知で言わせてもらいますが、国の名が変わるくらいいいじゃないですか。まさか、アドウェール様の言葉を忘れた訳ではないでしょう?」
鬼のような形相で俺を睨みつけたレイヴン。しかし、すぐに我に返りハッとしたのは、その言葉の意味を理解したからだろう。
リリーに仕える事こそが、レイヴンへと向けられたアドウェールの遺言であり、それは決して国の名を守る事ではない。
「……そうであったな……」
静かに目を伏せるレイヴン。その表情は、全てにおいて納得した……とは言い難いが、ひとまずの溜飲は下がったように見えた。
「私の執政は、レイヴン公の目指すところではないのかもしれません。しかし、いつかはあの時の選択が間違ったものではなかったと、そう思わせるような国にして見せます。――ですからレイヴン公。これからも、不甲斐ない私を支えてください。お願いします……」
レイヴン公の手をそっと握ったリリー。その決意は、渋るレイヴンも涙を見せてしまうほど揺るぎのないものだった。
亡き国王、アドウェールの愛したスタッグは失われる。しかし、その意思はリリーが継ぎ、未来へと刻む事だろう。
新たな国を興し、平和と繁栄をもたらすことで供養とする。それが、リリーなりの弔いであった。
なんというか、場の空気が重い。先程のリリーとの会話が天国のように思えてくるほどだが、それも俺の所為だろうことはわかっていた。
「遅いぞ、九条。今呼びに行かせるか悩んでいたところだ」
「すいません。ちょっと野暮用が……」
場を取り仕切るレイヴンからの叱責に、理不尽だとは思いながらもここは穏便に頭を下げておく。
お前んとこの先王が、無茶振りをしたからだと喉元まで出かかってはいたが、それは言わない約束だ。
リリーを見守る為、暫く成仏したくない……。アドウェールの言いたいことはわかるのだが、それは少々難しい。
一時的に俺の傍に留めておくことは可能だが、アドウェールには現世に長く留まれるほどの未練がないのだ。
108番のダンジョンであれば、俺の魔力で満たされている為、維持することも出来るのだが、まさかリリーをダンジョンに住まわせる訳にもいかんだろう。
俺が、常にリリーの傍に居続けるというのも現実的ではなく、悪霊化すれば現世に留まることは可能だが、自我がなければ意味がない。
暫く悩んだ結果、霊の事は霊に聞くのが一番だろうと、地下牢へと足を運んでいたのである。
ゲンさんは地縛霊のベテランだ。今頃アドウェールは地縛霊のコツを教わっているに違いない。
「では、私の意思を明示する前に、スタッグ王国及びもふもふアニマルキングダムの双方は、その結果が意に沿わずとも異議を唱えないことを誓ってください」
リリーが口を開いたのは、俺が席に着いたのとほぼ同時。
それは、先程寝室で話していたリリーではない。ビジネスモードと言わんばかりの堅苦しい表情。
そんなリリーの鎮座している豪華な椅子とその場所が、何を意味しているのかは流石の俺でも理解できる。
完全な対立位置。どう考えてもスタッグ側に属する席だ。
だからだろう。会議が中断される前とは違い、レイヴン公は大分落ち着いていた。
「ええ。元よりそのつもりです。もふもふアニマルキングダムの代表として宣言します」
「ありがとうございます、九条。……レイヴン公も、構いませんね?」
「勿論です。私は、リリー様が陛下の想いを継いでくださると信じておりますので」
リリーを王に据える為とはいえ、なりふり構わず最後に釘を刺すようなことを……。
公爵ともあろう者が、ちょっとセコイぞ?
「では、九条には申し訳ないのですが、私はもふもふアニマルキングダムの王位から退こうと考えています。そして、その後任を九条に任せたい」
「仕方ありませんね。それがリリー様の選択なら、謹んでお受けしましょう」
「おぉ、リリー様。では……」
「ええ。私はお父様の意思を継ぎ、このスタッグの王位に就くことと致しましょう」
それを聞き、レイヴンを含めた王派閥の貴族達は、一斉に頭を垂れた。
一瞬の静寂ののち、低く抑えたさざめきが軍議室を包む。それは、歓喜にあふれたものではなく、控えめながらも確かな期待と安堵が織り交ざったもの。
彼らは声を上げることなく、新たな王の誕生を敬った。
「女王陛下に、変わらぬ忠誠を……」
慎ましやかに告げるレイヴン。その言葉に続き、別の貴族も、静かな声で祝辞を述べる。
その祝福はささやかだが、新しい時代への期待が込められているのだろう。
だからこそ、なんというか少々の申し訳なさを覚えてしまう。
「九条……。本当にそれでいいの?」
不安そうな声は、俺の隣に座るネストのもの。
まぁ、その気持ちも理解出来る。ネストとバイスはもふもふアニマルキングダムに属している。リリーだけがスタッグに戻るということは、離別するのと同じこと。
そうなれば、2人がリリーを追うのは当然であり、もふもふアニマルキングダムからは離反するだろう。
それを許してくれるのか……と、遠回しに聞いているのだ。
「勿論です」
満面の笑みを浮かべ、ネストに頷いて見せると、何かに気付いたのか訝し気な表情。
すると、部屋に響いた可愛らしい咳払い。
「では、改めて九条陛下。ここからは一国の主同士、首脳会談と参りましょう」
リリーのその微笑みに、悪意など一切感じない。全ては計算通りに進んでいると言わんばかりだ。
「私は、両国の統合を提案します。スタッグ王国ともふもふアニマルキングダムが共に力を合わせ、新たな国家の礎を築く……。いかがでしょうか? 九条陛下」
リリーの言葉に驚きを隠せず狼狽える貴族たちをよそに、俺はその意味を理解し、間髪入れずに答えを返す。
「はい。とても良い案にございます。貴国のご提案を謹んで受け入れ、互いの繁栄を願いつつ、新たな国としての未来を共に築いてまいりましょう」
「では、後程合意書を用意致しますので、調印を……」
「お待ちくださいッ!」
握手の為、お互いが立ち上がり身を乗り出すと、それを止めたのは他でもないレイヴン。
国王就任直後、相談もなしに2つの国を合併させようと言うのだから、焦って当然である。
「リリー様、流石にそれは些か急が過ぎるのではないですか?」
「そうでしょうか? まずは、お兄様の所為で失った国土を取り戻す事こそ急務でしょう。もふもふアニマルキングダムとの国家統合こそが、一番の近道では?」
レイヴンとアドウェールの悲願が叶い、リリーが王位を継いだ。ならば、そこから始まるのはリリーの思う執政である。
元々は1つの国だったのだ。ならば、それを元に戻してからが本番。まずは全てをリセットし、そこをスタートラインとする。
スタッグでも、もふもふアニマルキングダムでもない。どちらにも平等に配慮した結果だ。
「私が願うのは、亡き父が望んだ未来への道……。スタッグ王国ともふもふアニマルキングダムが、互いに補完し合い未来へ共に歩むこと。お兄様とは決別するという意味でも、国の新生は必要不可欠。それは、国民を迷わせない為の意思表示でもあるのです」
「しかし……」
リリーの言葉に、異議は唱えないと誓ったにもかかわらず、この体たらく。とはいえ、その気持ち、わからなくもない。
ようやく願いが叶ったかと思いきや、今度は国が名を変えるのだ。
スタッグという名に、どれだけの歴史が詰め込まれているのかは知らないが、幾度もの戦乱を耐え抜き祖先が築き上げた国の名が、今や過去のものとなる。
レイヴンの心に沁み込んでいるのは、新しい時代への喜びよりも、長きにわたって誇りとし、忠誠を捧げてきた名が消えるという喪失感なのかもしれない。
「失礼を承知で言わせてもらいますが、国の名が変わるくらいいいじゃないですか。まさか、アドウェール様の言葉を忘れた訳ではないでしょう?」
鬼のような形相で俺を睨みつけたレイヴン。しかし、すぐに我に返りハッとしたのは、その言葉の意味を理解したからだろう。
リリーに仕える事こそが、レイヴンへと向けられたアドウェールの遺言であり、それは決して国の名を守る事ではない。
「……そうであったな……」
静かに目を伏せるレイヴン。その表情は、全てにおいて納得した……とは言い難いが、ひとまずの溜飲は下がったように見えた。
「私の執政は、レイヴン公の目指すところではないのかもしれません。しかし、いつかはあの時の選択が間違ったものではなかったと、そう思わせるような国にして見せます。――ですからレイヴン公。これからも、不甲斐ない私を支えてください。お願いします……」
レイヴン公の手をそっと握ったリリー。その決意は、渋るレイヴンも涙を見せてしまうほど揺るぎのないものだった。
亡き国王、アドウェールの愛したスタッグは失われる。しかし、その意思はリリーが継ぎ、未来へと刻む事だろう。
新たな国を興し、平和と繁栄をもたらすことで供養とする。それが、リリーなりの弔いであった。
12
お気に入りに追加
377
あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる