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第611話 最後の贈り物
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スタッグ王国の今後を決める重要な会議は、リリーの希望により一時中断。
追って沙汰のあるまで自由行動ということで、俺は王宮探険へと繰り出した。
とは言っても、王宮の間取りは大体把握している。
俺が地下牢でお世話になっていた時、意気投合した地縛霊のゲンさんから得た知識。それは、大いに役立ってくれた。
「お礼にお供え物でも……。酒は王宮の食糧庫にいくらでもありそうだが、花はなぁ……」
王宮の廊下を歩いていると、豪華な花瓶いくらでも目に付く。
そこから1本ずつ拝借すれば、バレずにゴージャスな花束が作れそうではあるが、無断という訳にもいくまい……。
そんなことを考えながらも、向かう先は地下牢ではなくアドウェールの寝室だ。
聞くところによると、殺害の可能性もあった為、室内はあの日のまま保存されているらしい。
王宮を1人だけで歩き回った事などないので、周囲からの視線は気になる所ではあるが、それに耐えながらも目的地へと辿り着いた。
そこは謁見の間から、そう遠くない場所。扉の前には警備兵が常駐しており、当然俺が声をかけたところで入出の許可は得られない。
なので、暫くは廊下に飾られている絵画でも見て時間を潰す事にした。
黄金に輝く燭台が等間隔に並び、揺らめく蝋燭の灯が穏やかに廊下全体を照らす。
流石にそれにも見飽きてきた頃、ようやく待っていた者が現れた。
長い廊下をリリーと白狐が一緒になって歩いて来る。
白狐にはリリーの護衛を任せているが、それも板についてきた。長いこと一緒にいる所為か違和感は皆無だ。
「九条……? どうしてここに?」
「お待ちしていました。リリー様」
自分の選択が王国の命運を分けるとなれば、不安や迷いが生じるのは明白だ。どちらが正解なのかは、未来予知でも出来ない限りわからない。
だから人は、その不安を解消させるため、あるいは自信を得るため、何かに頼ろうとする。
その終点が神という存在なのだが、リリーには見本となる者がいるのだ。
アドウェールならどうするのか……。そのヒントが隠されているとすれば……。
そんな藁にもすがる思いが、ここに足を運ばせたのだろう。
「ここに用事があるんですが、俺だけじゃ中には入れそうにないので……」
それを聞き、訝しむような表情を見せたリリーではあったが、それもほんの一瞬。
「そうですか。私も、九条とは話したいと思っていましたので……」
培ってきた信用のなせる業とでも言うべきか、俺はリリーの後に付き、アドウェールの寝室へとお邪魔することに成功した。
「流石、王様の寝室。広いですねぇ」
気の利いた事も言えない自分の語彙力を呪いたい気分だが、変に飾らない方がリリーも気を使わないで済むだろう。
亡き王の寝室は、今もなお荘厳な静けさを保っていた。
壁には、アドウェールの好んだ絵画や装飾品が無言の証人として今も変わらず飾られている。
暫く誰も寝ていないだろうベッドの存在感は凄まじく、テーブルや本棚、足元に広がるカーペットまでもが一級品。
しかし、その部屋全体に漂うのは、かつての主が不在となった空虚さと、時間の止まった寂寥感だった。
「お父様……」
リリーはゆっくりと部屋を歩き回り、静かにベッドに腰を下ろす。
感慨に耽りながらも、少しだけ乱れたシーツの表面をそっと撫でるその様子は、何処か儚げ。
俺にはわからないアドウェールとの思い出が、リリーの頭に甦っているのだろう。
父の背中を追いかけた記憶、優しく微笑む姿、そしてその手のぬくもり――それらすべてが今、遥か遠くに感じられているはずだ。
「そういえば、九条は何故ここに? 泥棒……ではないですよね?」
「そんなわけないじゃないですか……」
「じゃぁ、その手に持たれているのは……」
俺が手に持っていたのは、テーブルに置いてあった金の燭台だ。
その長さは30cm程で、ロウソクが1本だけ立てられるタイプ。
長い間使用されていた所為で、所々に傷や欠けが発生してはいるが、古くても価値ある逸品であることは、その輝きが証明している。
「これは、こう使うんです」
幾つか並んでいる本棚の前で身を屈め、カーペットの端をそっと捲ると、そこに出てきたのは5cm程の円形の穴。
そこに燭台を逆さにして押し込むと、ガコンという音と共に目の前の本棚が僅かに浮き上がった。
「えッ!?」
それは、歴代の国王にだけ代々伝わる秘密の仕掛け。逃走用の非常口とは別物だ。
浮き上がった本棚は、まるで引き戸のように口を開け、その先には4畳半ほどの小さな部屋が現れた。
国の機密に関わるような重要な文書等が保管されているらしいが、俺はそれ自体に興味はない。
受け継がれるべき秘密を知る者がいない今、それを伝える役目を任された。ただ、それだけである。
「どうぞ」
驚きを隠せないリリーではあったが、俺に促され中へと入っていく。
そこは何もかもが最低限の、シンプルな部屋だった。装飾のようなものは何もなく、石壁は剥き出し。カーペットも敷かれておらず、窓もない。
入ってくるのは入り口からの光だけ。そこに照らし出されていたのは、部屋の真ん中にポツンと置かれた小さな書籍机だった。
その上には、数冊の本と先程とは違った小さな燭台。そのどれもが古びていて、歴史を思わせる逸品だ。
「九条は、この部屋の存在を私に伝えるようにと、お父様から頼まれたのですか?」
「まぁ、それもありますね」
「……も?」
白狐の狐火によって、燭台に残されていた寿命寸前のロウソクに火が灯る。
「その机の一番下の引き出しを開けてみてください。見ればわかります」
書斎机に回り込み、恐る恐る引き出しを開けたリリー。
そこに入っていたのは、場違い感が否めない煌びやかな宝石箱だ。
リリーの戸惑うような視線に、俺が無言で頷くと、リリーはそれを机の上に置き、大きな深呼吸ののちそれをそっと開けた。
「――ッ!?」
中に入っていたのは、目を見張るような美しいティアラ。それは、リリーが王位を継承した時用にと用意されていた物である。
現在の王冠ではサイズが合わないだろうと特注し、アドウェールがひっそりと保管していたのだ。
金細工に多くの宝石があしらわれ、王の威光を再現したかのような輝きは、まさに豪華絢爛。
ロウソクの光をこれでもかと反射するダイヤモンド。蒼白のサファイアは派閥を模したものだろう。
リリーがそれを指先でそっと撫でると、心の奥に隠していた感情が、いくつもの思い出とともに涙となって溢れ出した。
「お父様……」
震える声で呟くも、その答えは返ってこない。
部屋の静寂が深まる思いをさらに引き立て、目に浮かんだ涙が宝石のように頬を伝う。
「自分の言葉で伝えた方がいいんじゃないかとは言ったんですけどね……。リリーは強いから、心配はいらないと……」
「そうですか……。確かに、お父様の言う通りです。私は前を向いて歩かねばならないのですから……」
リリーはドレスの袖で涙を拭うと、ティアラを胸に抱きしめ、しばし父の愛を感じていた。
追って沙汰のあるまで自由行動ということで、俺は王宮探険へと繰り出した。
とは言っても、王宮の間取りは大体把握している。
俺が地下牢でお世話になっていた時、意気投合した地縛霊のゲンさんから得た知識。それは、大いに役立ってくれた。
「お礼にお供え物でも……。酒は王宮の食糧庫にいくらでもありそうだが、花はなぁ……」
王宮の廊下を歩いていると、豪華な花瓶いくらでも目に付く。
そこから1本ずつ拝借すれば、バレずにゴージャスな花束が作れそうではあるが、無断という訳にもいくまい……。
そんなことを考えながらも、向かう先は地下牢ではなくアドウェールの寝室だ。
聞くところによると、殺害の可能性もあった為、室内はあの日のまま保存されているらしい。
王宮を1人だけで歩き回った事などないので、周囲からの視線は気になる所ではあるが、それに耐えながらも目的地へと辿り着いた。
そこは謁見の間から、そう遠くない場所。扉の前には警備兵が常駐しており、当然俺が声をかけたところで入出の許可は得られない。
なので、暫くは廊下に飾られている絵画でも見て時間を潰す事にした。
黄金に輝く燭台が等間隔に並び、揺らめく蝋燭の灯が穏やかに廊下全体を照らす。
流石にそれにも見飽きてきた頃、ようやく待っていた者が現れた。
長い廊下をリリーと白狐が一緒になって歩いて来る。
白狐にはリリーの護衛を任せているが、それも板についてきた。長いこと一緒にいる所為か違和感は皆無だ。
「九条……? どうしてここに?」
「お待ちしていました。リリー様」
自分の選択が王国の命運を分けるとなれば、不安や迷いが生じるのは明白だ。どちらが正解なのかは、未来予知でも出来ない限りわからない。
だから人は、その不安を解消させるため、あるいは自信を得るため、何かに頼ろうとする。
その終点が神という存在なのだが、リリーには見本となる者がいるのだ。
アドウェールならどうするのか……。そのヒントが隠されているとすれば……。
そんな藁にもすがる思いが、ここに足を運ばせたのだろう。
「ここに用事があるんですが、俺だけじゃ中には入れそうにないので……」
それを聞き、訝しむような表情を見せたリリーではあったが、それもほんの一瞬。
「そうですか。私も、九条とは話したいと思っていましたので……」
培ってきた信用のなせる業とでも言うべきか、俺はリリーの後に付き、アドウェールの寝室へとお邪魔することに成功した。
「流石、王様の寝室。広いですねぇ」
気の利いた事も言えない自分の語彙力を呪いたい気分だが、変に飾らない方がリリーも気を使わないで済むだろう。
亡き王の寝室は、今もなお荘厳な静けさを保っていた。
壁には、アドウェールの好んだ絵画や装飾品が無言の証人として今も変わらず飾られている。
暫く誰も寝ていないだろうベッドの存在感は凄まじく、テーブルや本棚、足元に広がるカーペットまでもが一級品。
しかし、その部屋全体に漂うのは、かつての主が不在となった空虚さと、時間の止まった寂寥感だった。
「お父様……」
リリーはゆっくりと部屋を歩き回り、静かにベッドに腰を下ろす。
感慨に耽りながらも、少しだけ乱れたシーツの表面をそっと撫でるその様子は、何処か儚げ。
俺にはわからないアドウェールとの思い出が、リリーの頭に甦っているのだろう。
父の背中を追いかけた記憶、優しく微笑む姿、そしてその手のぬくもり――それらすべてが今、遥か遠くに感じられているはずだ。
「そういえば、九条は何故ここに? 泥棒……ではないですよね?」
「そんなわけないじゃないですか……」
「じゃぁ、その手に持たれているのは……」
俺が手に持っていたのは、テーブルに置いてあった金の燭台だ。
その長さは30cm程で、ロウソクが1本だけ立てられるタイプ。
長い間使用されていた所為で、所々に傷や欠けが発生してはいるが、古くても価値ある逸品であることは、その輝きが証明している。
「これは、こう使うんです」
幾つか並んでいる本棚の前で身を屈め、カーペットの端をそっと捲ると、そこに出てきたのは5cm程の円形の穴。
そこに燭台を逆さにして押し込むと、ガコンという音と共に目の前の本棚が僅かに浮き上がった。
「えッ!?」
それは、歴代の国王にだけ代々伝わる秘密の仕掛け。逃走用の非常口とは別物だ。
浮き上がった本棚は、まるで引き戸のように口を開け、その先には4畳半ほどの小さな部屋が現れた。
国の機密に関わるような重要な文書等が保管されているらしいが、俺はそれ自体に興味はない。
受け継がれるべき秘密を知る者がいない今、それを伝える役目を任された。ただ、それだけである。
「どうぞ」
驚きを隠せないリリーではあったが、俺に促され中へと入っていく。
そこは何もかもが最低限の、シンプルな部屋だった。装飾のようなものは何もなく、石壁は剥き出し。カーペットも敷かれておらず、窓もない。
入ってくるのは入り口からの光だけ。そこに照らし出されていたのは、部屋の真ん中にポツンと置かれた小さな書籍机だった。
その上には、数冊の本と先程とは違った小さな燭台。そのどれもが古びていて、歴史を思わせる逸品だ。
「九条は、この部屋の存在を私に伝えるようにと、お父様から頼まれたのですか?」
「まぁ、それもありますね」
「……も?」
白狐の狐火によって、燭台に残されていた寿命寸前のロウソクに火が灯る。
「その机の一番下の引き出しを開けてみてください。見ればわかります」
書斎机に回り込み、恐る恐る引き出しを開けたリリー。
そこに入っていたのは、場違い感が否めない煌びやかな宝石箱だ。
リリーの戸惑うような視線に、俺が無言で頷くと、リリーはそれを机の上に置き、大きな深呼吸ののちそれをそっと開けた。
「――ッ!?」
中に入っていたのは、目を見張るような美しいティアラ。それは、リリーが王位を継承した時用にと用意されていた物である。
現在の王冠ではサイズが合わないだろうと特注し、アドウェールがひっそりと保管していたのだ。
金細工に多くの宝石があしらわれ、王の威光を再現したかのような輝きは、まさに豪華絢爛。
ロウソクの光をこれでもかと反射するダイヤモンド。蒼白のサファイアは派閥を模したものだろう。
リリーがそれを指先でそっと撫でると、心の奥に隠していた感情が、いくつもの思い出とともに涙となって溢れ出した。
「お父様……」
震える声で呟くも、その答えは返ってこない。
部屋の静寂が深まる思いをさらに引き立て、目に浮かんだ涙が宝石のように頬を伝う。
「自分の言葉で伝えた方がいいんじゃないかとは言ったんですけどね……。リリーは強いから、心配はいらないと……」
「そうですか……。確かに、お父様の言う通りです。私は前を向いて歩かねばならないのですから……」
リリーはドレスの袖で涙を拭うと、ティアラを胸に抱きしめ、しばし父の愛を感じていた。
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