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第598話 捨て駒
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シャーリーからの合図を受け取ったのは、ファフナーだけではない。
王都の東側。オーレスト家のブライアンが指揮するニールセン公の兵達にも当然それは見えていた。
「何事だ!?」
遠くから聞こえる戦場の喧騒とは質の違う音。ブライアンは急ぎ陣幕を出ると、音のした方に目を凝らす。
上空には何かがキラキラと輝いていて、それが何なのかを考える間もなく、黒き厄災が王都に飛来したのだ。
それは、忌まわしくもある苦い記憶。アンカース領での敗戦が、ブライアンの闘争心に火をつけた。
「金の鬣だろうが、黒き厄災だろうがかかってこいッ! こっちは準備万端、ハチの巣にしてやるッ!」
移動式の簡易バリスタが100基。それに使用する矢は、ミスリル合金の特別製。更には即効性の致死毒まで塗られ、対策は完璧。
ここまですれば、流石の大型魔獣でさえ無傷とはいかないだろうと、ブライアンは復讐の炎をその目に宿らせていた。
しかし、ブライアンの挑発も虚しく、飛び去って行く黒き厄災。
そこから何かが零れ落ち、一瞬フンのようにも見えたそれは、空中で大きな布を広げた。
「……あれは……なんだ?」
空に漂う幾つもの影。そのうちの1つが風に流され近づいて来ると、ブライアンはそれが何なのかを理解した。
「――ッ!? 撃ち落とせぇぇ!」
降って来たのはデスナイト。それもたった1体なのでどうということはないのだが、予想外の出来事に動転するのも無理もない。
「お待ちください! それでは街に被害が及びます。ここは着地と同時に叩くのが得策かと……」
血相を変えるブライアンに苦言を呈したのは、アンカース領の悲劇と呼ばれる戦いを生き延びた、オーレスト家に仕える騎士の1人だ。
王都上空から流れてくるデスナイトを打ち落とそうとすれば、当然その攻撃は城壁を超え、内部が被弾することに。
それが、城門への攻撃と捉えられれば、同士討ちにもなりかねない。
「武功を上げたいというお気持ちはお察ししますが、本末転倒となってしまっては元も子もありません」
「そ……それもそうだな……」
部下の諫言により、落ち着きを取り戻したブライアン。
今回の出陣は、名誉挽回の機会でもあった。
九条によって殺害された父の仇。それに加え、結果の如何によっては没収された領地の返還が約束されていたのだ。
貴族にとって家格は命の次に大事な物。ブライアンが意欲を見せるのも当然のこと。
10000もの兵を任されたのだ。それは期待の裏返しだと信じて疑わないブライアンだが、それは少々違っていた。
デスナイトが着地するであろう場所に小隊を配置し迎撃準備を整えると、ブライアンはお付きの騎士と共に陣幕へと戻った。
10畳ほどの大きさのテント。中には作戦会議用の簡易的なテーブルが置かれ、椅子は指揮官用にと用意された1脚だけ。
にも拘らず、そこには見知らぬ騎士が座っていた。
「貴様! そこで何をしているッ!」
そこはブライアンの席。位の低い騎士が腰を下ろしていい場所じゃない。無礼を通り越し、言語道断だ。
とはいえ、騎士ならばその程度の事わかりそうなものなのだが、その騎士が兜を外した瞬間、ブライアンの顔は凍り付いた。
「よう、ブライアン。暫く見ない間に、随分と景気が良さそうじゃないか」
「……アレックス……」
そこにいたのは、ニールセン公爵家のアレックス。
ブライアンとは旧知の仲。王都の魔法学院では級友であり、同じ夢を目指した仲でもある。
だが、それも過去の話。今は全くの逆で、犬猿の仲とも言える関係だ。
「アレックスぅ? 僕は公爵だぞ?」
「う……うるさい! グリンダ様を見捨てて、節操なしに派閥を乗り換えたクセにッ! 魔王に魂を売るような王女のどこがいいんだッ!」
わかってはいた事だが、それを面と向かって言われたのは、流石のアレックスも初めて。
そもそも、派閥をコロコロと変えるのはタブー。少なくとも良い印象ではないことは確か。
真に忠誠を誓ったのなら、死ぬまで付き従うのが理想ではあるのだが、あくまで理想。
勿論それだけではない。スタッグ王国の貴族間でニールセン家が何と揶揄されているのかは、薄々だがアレックスも知っていた。
――破滅の公爵……。
第2王女のグリンダは失墜。更には第4王女のリリーも魔王の手先に落ちぶれた。
ニールセン家と関われば、破滅の道を辿る。そう噂されているのだ。
「逆に聞くが、九条さんのどこが魔王なんだ? 同じ人間じゃないか。禁呪を行使するというだけで、魔王認定はおかしいだろう? そりゃぁ、未知の力を恐れるのも理解はするが……」
「騙されてるんだよ! 奴は人の皮を被った魔族なんだ! 現に魔王に与していた黒き厄災を従えているじゃないかッ!」
「証拠もなしに決めつけるのは良くないな。それは、魔獣使いとしての適性で説明できる」
「くッ……アレックス! 君は何処の国の貴族なんだッ! 陛下がそう言ったらそうなんだッ! 僕たちはそれに従い、国を発展させていく義務があるッ!」
「残念ながら、アルバートはもう僕の陛下じゃない。自分の父親を手に掛けるような奴に、領民の未来は任せられない」
「それが騙されてると言ってるんだ! 裏切り者めッ」
「それは違う。裏切るんじゃない。見限ったんだ」
「じゃぁ、何故お前がここにいるんだッ! 僕たちは敵同士だろ!?」
それを聞き、ブライアンを小馬鹿にしていたようなアレックスの表情が、真剣な面持ちへと変化した。
「だからだよ。1度しか聞かないから、良く考えてくれ。これは最後通告だ。降伏するなら命まではとらない」
「情けをかけたつもりか!?」
「うーん……どうだろうな……。……ただ九条さんなら、こうするんじゃないかと思ったんだ……」
少し寂しそうな笑顔を向けたアレックスに、ブライアンは悔しそうに歯を食いしばりながらも、視線を落とす。
目の前にいるアレックスは、魔法学院時代から一度たりとも勝てた試しがなく、更に言うならニールセンの兵達は全てアレックス側についていると見て間違いない。
抵抗か降伏か……。自分の命が大事なら悩む時間など必要ないが、そんな僅かな時間すらブライアンには与えられなかった。
「騙されてはなりませんブライアン様! こやつをここでひっ捕らえ、人質とすれば済む話ッ! 形勢逆転となりましょう!」
暫く2人の会話を黙って聞いていたブライアンのお付きの騎士。
腰の直剣をスラリと抜き、振りかぶる。
殺意の籠った瞳で睨みつけられるアレックス。しかし、アレックスは微動だにしなかった。
それは、予想外の返答に身体を強張らせたからではない。逃げる必要すらなかったのだ。
「残念だよ……」
騎士の直剣が振り下ろされる瞬間、その騎士の腹を貫いたのは酷く錆びれた大剣だった。
天幕が切り裂かれ、絡みつく布が赤く染まる。
そこに立っていたのは、先程風に流されてきたデスナイトだ。
力なく落下した騎士の直剣。その身体から大剣が引き抜かれると、ブライアンに寄りかかるように倒れ込む。
「ひぃぃぃぃッ!」
ブライアンは、それを抱えることなく受け流すと、一目散に逃げ出した。
東門へ向け必死に走り、堀に掛かった跳ね橋を渡る。そして大きな声を上げながら、その門扉をこれでもかと叩いた。
「開門ッ! 早くしろぉぉッ!」
巨大な鉄の格子が音を立てて持ち上がり、次いで木製の門扉が動き出す。
それが半分程開かれると、ブライアンは眼前に広がる光景に目を疑った。
「――ッ!?」
そこには、冷たく静まり返った死体がいくつも転がっていたのだ。
それは東門の守衛たち。瀕死などではない。その身体には首が付いていなかった。
黒ずんだ大地に一陣の風が吹き抜け、それと同時に覚えた死臭。
突如耳元で囁かれた声に、ブライアンは父と同じ運命を歩むだろうことを理解した。
「ばいばーい」
振り返る暇などない。
そこには黒ずくめの少女がいたのだが、それを知ることなくブライアンの意識は途切れ、二度と戻ることはなかったのだ。
王都の東側。オーレスト家のブライアンが指揮するニールセン公の兵達にも当然それは見えていた。
「何事だ!?」
遠くから聞こえる戦場の喧騒とは質の違う音。ブライアンは急ぎ陣幕を出ると、音のした方に目を凝らす。
上空には何かがキラキラと輝いていて、それが何なのかを考える間もなく、黒き厄災が王都に飛来したのだ。
それは、忌まわしくもある苦い記憶。アンカース領での敗戦が、ブライアンの闘争心に火をつけた。
「金の鬣だろうが、黒き厄災だろうがかかってこいッ! こっちは準備万端、ハチの巣にしてやるッ!」
移動式の簡易バリスタが100基。それに使用する矢は、ミスリル合金の特別製。更には即効性の致死毒まで塗られ、対策は完璧。
ここまですれば、流石の大型魔獣でさえ無傷とはいかないだろうと、ブライアンは復讐の炎をその目に宿らせていた。
しかし、ブライアンの挑発も虚しく、飛び去って行く黒き厄災。
そこから何かが零れ落ち、一瞬フンのようにも見えたそれは、空中で大きな布を広げた。
「……あれは……なんだ?」
空に漂う幾つもの影。そのうちの1つが風に流され近づいて来ると、ブライアンはそれが何なのかを理解した。
「――ッ!? 撃ち落とせぇぇ!」
降って来たのはデスナイト。それもたった1体なのでどうということはないのだが、予想外の出来事に動転するのも無理もない。
「お待ちください! それでは街に被害が及びます。ここは着地と同時に叩くのが得策かと……」
血相を変えるブライアンに苦言を呈したのは、アンカース領の悲劇と呼ばれる戦いを生き延びた、オーレスト家に仕える騎士の1人だ。
王都上空から流れてくるデスナイトを打ち落とそうとすれば、当然その攻撃は城壁を超え、内部が被弾することに。
それが、城門への攻撃と捉えられれば、同士討ちにもなりかねない。
「武功を上げたいというお気持ちはお察ししますが、本末転倒となってしまっては元も子もありません」
「そ……それもそうだな……」
部下の諫言により、落ち着きを取り戻したブライアン。
今回の出陣は、名誉挽回の機会でもあった。
九条によって殺害された父の仇。それに加え、結果の如何によっては没収された領地の返還が約束されていたのだ。
貴族にとって家格は命の次に大事な物。ブライアンが意欲を見せるのも当然のこと。
10000もの兵を任されたのだ。それは期待の裏返しだと信じて疑わないブライアンだが、それは少々違っていた。
デスナイトが着地するであろう場所に小隊を配置し迎撃準備を整えると、ブライアンはお付きの騎士と共に陣幕へと戻った。
10畳ほどの大きさのテント。中には作戦会議用の簡易的なテーブルが置かれ、椅子は指揮官用にと用意された1脚だけ。
にも拘らず、そこには見知らぬ騎士が座っていた。
「貴様! そこで何をしているッ!」
そこはブライアンの席。位の低い騎士が腰を下ろしていい場所じゃない。無礼を通り越し、言語道断だ。
とはいえ、騎士ならばその程度の事わかりそうなものなのだが、その騎士が兜を外した瞬間、ブライアンの顔は凍り付いた。
「よう、ブライアン。暫く見ない間に、随分と景気が良さそうじゃないか」
「……アレックス……」
そこにいたのは、ニールセン公爵家のアレックス。
ブライアンとは旧知の仲。王都の魔法学院では級友であり、同じ夢を目指した仲でもある。
だが、それも過去の話。今は全くの逆で、犬猿の仲とも言える関係だ。
「アレックスぅ? 僕は公爵だぞ?」
「う……うるさい! グリンダ様を見捨てて、節操なしに派閥を乗り換えたクセにッ! 魔王に魂を売るような王女のどこがいいんだッ!」
わかってはいた事だが、それを面と向かって言われたのは、流石のアレックスも初めて。
そもそも、派閥をコロコロと変えるのはタブー。少なくとも良い印象ではないことは確か。
真に忠誠を誓ったのなら、死ぬまで付き従うのが理想ではあるのだが、あくまで理想。
勿論それだけではない。スタッグ王国の貴族間でニールセン家が何と揶揄されているのかは、薄々だがアレックスも知っていた。
――破滅の公爵……。
第2王女のグリンダは失墜。更には第4王女のリリーも魔王の手先に落ちぶれた。
ニールセン家と関われば、破滅の道を辿る。そう噂されているのだ。
「逆に聞くが、九条さんのどこが魔王なんだ? 同じ人間じゃないか。禁呪を行使するというだけで、魔王認定はおかしいだろう? そりゃぁ、未知の力を恐れるのも理解はするが……」
「騙されてるんだよ! 奴は人の皮を被った魔族なんだ! 現に魔王に与していた黒き厄災を従えているじゃないかッ!」
「証拠もなしに決めつけるのは良くないな。それは、魔獣使いとしての適性で説明できる」
「くッ……アレックス! 君は何処の国の貴族なんだッ! 陛下がそう言ったらそうなんだッ! 僕たちはそれに従い、国を発展させていく義務があるッ!」
「残念ながら、アルバートはもう僕の陛下じゃない。自分の父親を手に掛けるような奴に、領民の未来は任せられない」
「それが騙されてると言ってるんだ! 裏切り者めッ」
「それは違う。裏切るんじゃない。見限ったんだ」
「じゃぁ、何故お前がここにいるんだッ! 僕たちは敵同士だろ!?」
それを聞き、ブライアンを小馬鹿にしていたようなアレックスの表情が、真剣な面持ちへと変化した。
「だからだよ。1度しか聞かないから、良く考えてくれ。これは最後通告だ。降伏するなら命まではとらない」
「情けをかけたつもりか!?」
「うーん……どうだろうな……。……ただ九条さんなら、こうするんじゃないかと思ったんだ……」
少し寂しそうな笑顔を向けたアレックスに、ブライアンは悔しそうに歯を食いしばりながらも、視線を落とす。
目の前にいるアレックスは、魔法学院時代から一度たりとも勝てた試しがなく、更に言うならニールセンの兵達は全てアレックス側についていると見て間違いない。
抵抗か降伏か……。自分の命が大事なら悩む時間など必要ないが、そんな僅かな時間すらブライアンには与えられなかった。
「騙されてはなりませんブライアン様! こやつをここでひっ捕らえ、人質とすれば済む話ッ! 形勢逆転となりましょう!」
暫く2人の会話を黙って聞いていたブライアンのお付きの騎士。
腰の直剣をスラリと抜き、振りかぶる。
殺意の籠った瞳で睨みつけられるアレックス。しかし、アレックスは微動だにしなかった。
それは、予想外の返答に身体を強張らせたからではない。逃げる必要すらなかったのだ。
「残念だよ……」
騎士の直剣が振り下ろされる瞬間、その騎士の腹を貫いたのは酷く錆びれた大剣だった。
天幕が切り裂かれ、絡みつく布が赤く染まる。
そこに立っていたのは、先程風に流されてきたデスナイトだ。
力なく落下した騎士の直剣。その身体から大剣が引き抜かれると、ブライアンに寄りかかるように倒れ込む。
「ひぃぃぃぃッ!」
ブライアンは、それを抱えることなく受け流すと、一目散に逃げ出した。
東門へ向け必死に走り、堀に掛かった跳ね橋を渡る。そして大きな声を上げながら、その門扉をこれでもかと叩いた。
「開門ッ! 早くしろぉぉッ!」
巨大な鉄の格子が音を立てて持ち上がり、次いで木製の門扉が動き出す。
それが半分程開かれると、ブライアンは眼前に広がる光景に目を疑った。
「――ッ!?」
そこには、冷たく静まり返った死体がいくつも転がっていたのだ。
それは東門の守衛たち。瀕死などではない。その身体には首が付いていなかった。
黒ずんだ大地に一陣の風が吹き抜け、それと同時に覚えた死臭。
突如耳元で囁かれた声に、ブライアンは父と同じ運命を歩むだろうことを理解した。
「ばいばーい」
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