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第588話 隠し玉
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ベルモントの東門から500メートルほどの位置で仁王立ちするシャーリー。
その両隣には2体のデスナイト。加えて辺りには大量のスケルトンを侍らせている。
それに気付いた城門の兵士が慌て始め、暫くすると開いた門からぞろぞろと出てくる兵士達。
王国軍の援軍がなくとも、ベルモントの城門前にはかなりの数の兵士達がひしめき合う状態に。
その中には、結構な数の冒険者の姿も見受けられる。
「九条がいないからか、随分と強気だこと……」
ボソリとその場で呟いたシャーリーは、アンデッドの軍勢をその場に待機させると、自分だけが歩みを進める。
そして声の届くであろう範囲で立ち止まると、胸を張るほどの大声を上げた。
「我々はもふもふアニマルキングダム所属、魔王軍直轄部隊ネクロレギオンである!
諸君らに最後の機会を与える! 我々との力の差は歴然。抗戦は無駄であり、このままではただ多くの命が失われるばかり。
しかし、我が主君は寛大だ。諸君らが武器を捨て、街を明け渡し、我が軍門に降ると言うなら、住民の命は保証すると約束する。
降伏を選び名誉を保つか、あるいは無謀な抵抗により街を破滅に導くか……。決断は諸君らに委ね、返答には半日の猶予を設けよう。
これも全ては無駄な争いを避ける為。諸君らの賢明なる決断を期待する」
ネストが書いた降伏勧告のカンペをチラチラと盗み見ながらも、ひとまずはホッとしたシャーリー。
その言葉に、静かに耳を傾けていた兵士達だったが、終わるや否やの大爆笑。
そんな兵士達の中から出てきたのは、3人の冒険者の男たち。
「冗談も休み休み言えよ……。雑魚スケルトンなんか何百集まろうと敵じゃねぇし、たった2体のデスナイトで俺達がビビるとでも思ってんのか?」
筋骨隆々の如何にも脳筋な男達ではあるが、それぞれの首にかかっているのはゴールドのプレート。
元々ベルモントで活動していたシャーリーでも知らない顔。恐らくは、他国から流れて来た者だろう。
「知らなかったのか? ベルモントは、今や魔王討伐を目指す冒険者達の巣窟なんだぜ?」
腰の獲物を手に取ると、それを自慢げに振り回す男。
片手で扱える軽量戦斧の二刀流。大道芸のように宙をクルクルと舞うそれは、練度の高さを匂わせる。
「試し切りにゃ、丁度いい。魔王対策に新調した武器の威力、試してやろうじゃねぇか」
それは、対アンデッド用にと広く知られた魔法武器、ホーリーアベンジャーシリーズだ。
安い物ではないからこそ、その本気度が窺える。
聖水で鍛えられた金属を使用し、教会にて祈り刻印された物。白を基調としたデザインで、神聖さを全面に押し出したかのような意匠は、武器は元よりインテリアとしても価値が高い。
背の高さ故か、見下すようにゆっくりと距離を詰めてくる冒険者の男に対し、シャーリーは微動だにしなかった。
ただ呆れたように見ていただけなのだが、何を勘違いしたのか男はバカにしたかのように大声で笑う。
「ガハハ! ダンシングアクスと謳われる俺の妙技に恐れをなしたか? ビビッて声も出ねぇらしい」
それを聞いたシャーリーは、我慢できずに吹き出した。
「ぶフッ……」
「何がおかしい!? ……あぁ、俺達がよそ者だから知らねぇのか。泣く子も黙るグリンガム3兄弟とは、俺達のことよ!」
「あ、聞いたことあるかも……」
それは、シルトフリューゲル方面で名を馳せている冒険者のパーティ名。
一家揃って冒険者という珍しさ故に、広報誌であるギルド通信に掲載されていたのを思い出した。
「……まぁ、だから何って話だけど、これ以上近づかないでくれる? 私はよそ者のあなたじゃなく、街側の返答を聞きたいだけなんだけど?」
「だったら、答えはノーだ。お前等にこの街は渡せない。なぁ皆!?」
「「おおッ!」」
街の防衛にと出て来た者達を焚きつけるかのような呼びかけに、士気を上げる兵士達。
その辺の兵士でも、一般的なスケルトンは楽勝レベルではあるのだが、それが徒党を組みデスナイトまで相手となると、犠牲なしでの勝利は難しい。
そこに実力のある冒険者が味方すると言うのだから、心強いのは当然だ。
「いやいや、そうじゃなくて……。関係のないアンタたちが街を守ろうと出て来た事には敬意を払うけど、アンタはただの冒険者でこの街の責任者じゃないでしょ? 待っててあげるから聞いて来てよ」
それにニヤリと不敵な笑みを溢した男は、自慢の斧をシャーリーへと突きつけた。
「じゃぁこうしよう。俺を倒せたら、聞いて来てやろうじゃねぇか」
最早、話が通じないのは明らかだ。
これ以上は堂々巡り。流石のシャーリーも説得を諦め溜息をつく。
「はぁ……わかったわよ。じゃぁ、アンタ1人でコレ全部を相手にするのね?」
「アホか。一騎打ちに決まってるだろ」
「なによ……。無鉄砲なだけかと思ったけど、案外抜け目ないのね」
ゴールドプレートまで上り詰めた実力に加え、対アンデッド用装備に身を固めた冒険者だ。
ただの脳筋のようにも見えて、ちゃんと考えている。
どのような場面においても、客観的に状況を判断することができるというのは地味ではあるが、個人の冒険者には必須の能力。
自分の実力を把握しているからこそ、勝てない戦いはしない。故に生き残り、堅実ではあるが着実に実を結んでいるのだろう。
「もうそれでいいわ。受けて立とうじゃないの。死んでも知らないわよ?」
「言ったな? 後悔するなよ?」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる男。
シャーリーを、自分の土俵に引き摺り降ろした功績は大きい。
大規模な戦闘になれば、たとえ勝利したとしてもかなりの犠牲が出るだろう。
それを未然に防ぐ為にも、タイマン勝負に持ち込んだのだが――、少々詰めが甘かった。
「……それで? 俺の相手はお前がしてくれるのか? それとも、後ろのデスナイトか?」
「もちろん、ウチの最高戦力に決まってんでしょーが」
そう言いながら、シャーリーは得意気な表情で上げた右手の指をパチンと鳴らす。
そして、それはやって来た。
シャーリーの後方に舞い降りた……いや、落下して来た巨大な物体。
大地が震撼するほどの衝撃。街道に敷き詰められた石畳は粉々に砕け、土埃が辺りを覆う。
それが大きな翼で吹き飛ばされると、そこに現れたのは黒き厄災と呼ばれる古代のドラゴン。
その咆哮は空気を震わせ、恐怖を煽る。
時が止まったかのように、誰もがそれを見上げていた。
思考はまるで追い付かず、最善の選択肢だろう逃げるという行動にも至らない。
ただただ、前線へと出て来てしまった過去の自分を悔いる以外に他なかった。
その両隣には2体のデスナイト。加えて辺りには大量のスケルトンを侍らせている。
それに気付いた城門の兵士が慌て始め、暫くすると開いた門からぞろぞろと出てくる兵士達。
王国軍の援軍がなくとも、ベルモントの城門前にはかなりの数の兵士達がひしめき合う状態に。
その中には、結構な数の冒険者の姿も見受けられる。
「九条がいないからか、随分と強気だこと……」
ボソリとその場で呟いたシャーリーは、アンデッドの軍勢をその場に待機させると、自分だけが歩みを進める。
そして声の届くであろう範囲で立ち止まると、胸を張るほどの大声を上げた。
「我々はもふもふアニマルキングダム所属、魔王軍直轄部隊ネクロレギオンである!
諸君らに最後の機会を与える! 我々との力の差は歴然。抗戦は無駄であり、このままではただ多くの命が失われるばかり。
しかし、我が主君は寛大だ。諸君らが武器を捨て、街を明け渡し、我が軍門に降ると言うなら、住民の命は保証すると約束する。
降伏を選び名誉を保つか、あるいは無謀な抵抗により街を破滅に導くか……。決断は諸君らに委ね、返答には半日の猶予を設けよう。
これも全ては無駄な争いを避ける為。諸君らの賢明なる決断を期待する」
ネストが書いた降伏勧告のカンペをチラチラと盗み見ながらも、ひとまずはホッとしたシャーリー。
その言葉に、静かに耳を傾けていた兵士達だったが、終わるや否やの大爆笑。
そんな兵士達の中から出てきたのは、3人の冒険者の男たち。
「冗談も休み休み言えよ……。雑魚スケルトンなんか何百集まろうと敵じゃねぇし、たった2体のデスナイトで俺達がビビるとでも思ってんのか?」
筋骨隆々の如何にも脳筋な男達ではあるが、それぞれの首にかかっているのはゴールドのプレート。
元々ベルモントで活動していたシャーリーでも知らない顔。恐らくは、他国から流れて来た者だろう。
「知らなかったのか? ベルモントは、今や魔王討伐を目指す冒険者達の巣窟なんだぜ?」
腰の獲物を手に取ると、それを自慢げに振り回す男。
片手で扱える軽量戦斧の二刀流。大道芸のように宙をクルクルと舞うそれは、練度の高さを匂わせる。
「試し切りにゃ、丁度いい。魔王対策に新調した武器の威力、試してやろうじゃねぇか」
それは、対アンデッド用にと広く知られた魔法武器、ホーリーアベンジャーシリーズだ。
安い物ではないからこそ、その本気度が窺える。
聖水で鍛えられた金属を使用し、教会にて祈り刻印された物。白を基調としたデザインで、神聖さを全面に押し出したかのような意匠は、武器は元よりインテリアとしても価値が高い。
背の高さ故か、見下すようにゆっくりと距離を詰めてくる冒険者の男に対し、シャーリーは微動だにしなかった。
ただ呆れたように見ていただけなのだが、何を勘違いしたのか男はバカにしたかのように大声で笑う。
「ガハハ! ダンシングアクスと謳われる俺の妙技に恐れをなしたか? ビビッて声も出ねぇらしい」
それを聞いたシャーリーは、我慢できずに吹き出した。
「ぶフッ……」
「何がおかしい!? ……あぁ、俺達がよそ者だから知らねぇのか。泣く子も黙るグリンガム3兄弟とは、俺達のことよ!」
「あ、聞いたことあるかも……」
それは、シルトフリューゲル方面で名を馳せている冒険者のパーティ名。
一家揃って冒険者という珍しさ故に、広報誌であるギルド通信に掲載されていたのを思い出した。
「……まぁ、だから何って話だけど、これ以上近づかないでくれる? 私はよそ者のあなたじゃなく、街側の返答を聞きたいだけなんだけど?」
「だったら、答えはノーだ。お前等にこの街は渡せない。なぁ皆!?」
「「おおッ!」」
街の防衛にと出て来た者達を焚きつけるかのような呼びかけに、士気を上げる兵士達。
その辺の兵士でも、一般的なスケルトンは楽勝レベルではあるのだが、それが徒党を組みデスナイトまで相手となると、犠牲なしでの勝利は難しい。
そこに実力のある冒険者が味方すると言うのだから、心強いのは当然だ。
「いやいや、そうじゃなくて……。関係のないアンタたちが街を守ろうと出て来た事には敬意を払うけど、アンタはただの冒険者でこの街の責任者じゃないでしょ? 待っててあげるから聞いて来てよ」
それにニヤリと不敵な笑みを溢した男は、自慢の斧をシャーリーへと突きつけた。
「じゃぁこうしよう。俺を倒せたら、聞いて来てやろうじゃねぇか」
最早、話が通じないのは明らかだ。
これ以上は堂々巡り。流石のシャーリーも説得を諦め溜息をつく。
「はぁ……わかったわよ。じゃぁ、アンタ1人でコレ全部を相手にするのね?」
「アホか。一騎打ちに決まってるだろ」
「なによ……。無鉄砲なだけかと思ったけど、案外抜け目ないのね」
ゴールドプレートまで上り詰めた実力に加え、対アンデッド用装備に身を固めた冒険者だ。
ただの脳筋のようにも見えて、ちゃんと考えている。
どのような場面においても、客観的に状況を判断することができるというのは地味ではあるが、個人の冒険者には必須の能力。
自分の実力を把握しているからこそ、勝てない戦いはしない。故に生き残り、堅実ではあるが着実に実を結んでいるのだろう。
「もうそれでいいわ。受けて立とうじゃないの。死んでも知らないわよ?」
「言ったな? 後悔するなよ?」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる男。
シャーリーを、自分の土俵に引き摺り降ろした功績は大きい。
大規模な戦闘になれば、たとえ勝利したとしてもかなりの犠牲が出るだろう。
それを未然に防ぐ為にも、タイマン勝負に持ち込んだのだが――、少々詰めが甘かった。
「……それで? 俺の相手はお前がしてくれるのか? それとも、後ろのデスナイトか?」
「もちろん、ウチの最高戦力に決まってんでしょーが」
そう言いながら、シャーリーは得意気な表情で上げた右手の指をパチンと鳴らす。
そして、それはやって来た。
シャーリーの後方に舞い降りた……いや、落下して来た巨大な物体。
大地が震撼するほどの衝撃。街道に敷き詰められた石畳は粉々に砕け、土埃が辺りを覆う。
それが大きな翼で吹き飛ばされると、そこに現れたのは黒き厄災と呼ばれる古代のドラゴン。
その咆哮は空気を震わせ、恐怖を煽る。
時が止まったかのように、誰もがそれを見上げていた。
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