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第585話 埋伏の毒
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「九条はお祭り、いかないのですか?」
そう言われたのは、本日何度目になるだろうか……。
じゃぁ、俺の代わりに……と、言いたいところではあるが、リリー相手に毒は吐けない。
「先程少し食事を摂らせて頂いたので、俺は大丈夫です。リリー様こそ、お疲れではないですか?」
今日は朝早くから……いや、建国宣言のリハーサルも含めれば、数日前から気を抜けなかっただろうことを考えると、当然疲労は溜まっているはずである。
「私は平気です。王都に居た頃と比べれば、随分と自由にさせてもらってますから……。それよりも九条。2人の時は、そこまで畏まらずともよいのですよ?」
じゃぁ、これからはタメ口で……。なんて言えるはずがない。
目の前にいるのは、俺達の指導者であり女王陛下である。
リリーがそれを許しても、直属の側近からどやされるのは目に見えている。
「あっ! ネストやバイスのことを気にしているなら大丈夫ですよ? 私が言って聞かせますから! なんたって私は王ですからね! ……それに、私ひとりではお兄様には敵いませんから……」
恐らく本音は、後者だろう。
父親の復讐。相手は現国王のアルバート。利害が一致しているとは言え、それを果たすには俺を頼らざるを得ない。
だから大抵の事は容認すると、そう言ってくれているのだ。
「そのお気持ちだけで十分ですよ。それに使い分けるのも面倒ですからね。人前で間違えたら目も当てられません。リリー様はそんな俺を叱責しなければならないんですよ? ちょっと気まずくないですか?」
「た……確かに……」
俺が肩をすくめると、はにかんだ笑顔を見せるリリー。
他愛のない話を続けながらも、遠くから微かに聞こえてくる賑わいは気になるようで、そのたびにリリーの視線は窓を向く。
「リリー様こそお祭り、楽しんできたらどうです? カガリと白狐もそのまま護衛として同行させますし、目立ちはしますが人に囲まれて身動きが取れなくなるようなことはないと思いますよ?」
王女という立場上、客としてお祭りに参加した経験など皆無だろう。
恐らくは、遠くから見ているだけの景色だったに違いない。
突発の村のお祭りが王都の伝統に敵うとは思えないが、王と庶民が一緒になって楽しむお祭りというのも、そう悪くはなさそうだ。
これを機に、村人との親睦を深めるのも悪くない。王と言えば厳格なイメージだが、別にフレンドリーな王様がいたっていいじゃないか。
「そ……そうですか? ……じ……じゃぁ少しだけお邪魔してきますね。すぐに戻りますから……」
そう言いながらもリリーは躊躇なく立ち上がり、カガリと白狐を連れ足早に部屋を出て行った。
そして部屋に残されたのは、俺一人。
「やれやれ……。どっちが先に帰ってくるかなぁ……」
リリーよりも先に祭りへと繰り出していったのは、他でもないレイヴン公だ。
妻であるミランダの頭蓋からよみがえったソレが、本当に本人であるのかの確認の為との事なのだが……。
「どう考えても、ただのお祭りデートだろ……」
そりゃ、愚痴の1つも出るというものである。
俺の実力を測る為とは言え、実験台にされるミランダには多少なりとも同情はするが、その生い立ちに興味はない。
2人の馴れ初め。ミランダの死因。冷たいように聞こえるかもしれないが、そんなものはどうでもいいのだ。
私情は挟んでいない――などと力説するレイヴンのいいわけをテキトーに聴き流し、一時的ではあるがミランダをよみがえらせた。
その姿を見て、流れそうな涙を必死にこらえるレイヴンの顔に一見の価値はあったが、勿論こちらは慈善事業ではない。
もふもふアニマルキングダムの利益になり得るだろうと判断したからこそ、それに乗ってやったのだ。
当然、それ相応の対価を求めてもおかしくはあるまい。
そんな2人の帰りを待ちつつ、レイヴンにどんな要望を叩きつけてやろうかと悩み続けて約3時間。
陽もどっぷりと暮れ、お祭りも下火となった頃、レイヴン公とミランダ夫人が帰って来た。
その表情はどちらも満足気で、俺の3時間を返せと言いたいくらいではあるが、ちょっとした皮肉を言うくらいで勘弁してやろう。
「随分と遅かったですね。お祭りデートは楽しめましたか?」
「いや、違うぞ九条殿。これは本人確認の為の重要な過程であって……」
何が重要な過程だ……。家庭の間違いだろう? ……と、言いたいところをグッと我慢し深呼吸。
「それで? 本人確認は出来ましたか?」
「もちろんだ。我が妻、ミランダで間違いない」
やっぱり別人だ……などと言おうものなら、ぶっ飛ばそうとも思っていたが、これで俺の実力は証明できただろう。
「では、これからの事について伺いましょうか」
「うむ」
若干緩んでいたレイヴンの顔も、緊張感を取り戻す。
俺とレイヴンが席に着くと、空気を読んだのかミランダは迷いなく部屋を出た。
限られた時間。夫との逢瀬をと懇願される可能性も視野に入れてはいたのだが、流石は大貴族の妻。立場は弁えているようである。
「九条殿の言いたいことは理解している。私に寝返れと、そう言いたいのだろう」
アルバートの悪行を暴こうと言うのなら、その選択肢以外はあり得ない。
仮にレイヴンが王宮で真実を明かしたところで、アルバートが素直に認めるはずはなく、最悪捕らえられるのはレイヴンの方だ。
「幾つか候補はありますが、大雑把に言えばその通りです」
「候補?」
「ひとえに寝返ると言っても、程度があるでしょう。例えばですが、王派閥の貴族全員がアルバートを裏切り、その全ての領地をもふもふアニマルキングダムに編入する……なんて言ったところで、実現するとは思えない」
「当然だ。いくら私が派閥の筆頭とは言え、全員ともなれば説得には時間を要する。その間に私の企みが露見する可能性もある」
「では、少し現実に近づけましょう。レイヴン公がアルバートを捕らえ、俺の前に引き摺り出す事はできますか?」
「……」
難しい顔で固まるレイヴン。色々な可能性を模索しているのだろうが、それが難しい事は俺にだってわかっている。
ただ決めつけたりはしない。公爵という立場だからこそ出来ることもあるはずだ。
「別に、死んでいても構いませんよ?」
「確かに九条殿の実力ならば、そうなのだろう。だが、どちらにしろ難しいと言わざるを得ない……」
「そうですか……」
あまり期待はしていなかったが、やはり楽は出来そうにない。
「多少の時間は見てもらうことになるが、私だけであればアンカースやガルフォード同様、こちら側に付く事は可能だ」
「そう言って頂けると、頼もしい限りですが……」
それは相当数の兵力を確保出来るのと同時に、同じだけの兵力を相手から奪えるチャンス。しかし、それを素直に受け入れていいものか……。
公爵と言うだけあって、ネストやバイス以上の兵力を有しているのは確実。
当然領地も広大で、軍事的にも経済的にもスタッグには大きな打撃を与える事が出来るだろう。
ただ、それよりも傀儡……。内通者として潜んでもらっていた方が、有用な気もするのだ。
現在王都には2人の内通者がいる。
一人は、リビングアーマーを王宮に混入させた元アルバート親衛隊の騎士、グラハム卿。
そしてもう一人は、リリーの親衛隊であったヒルバークだ。
リリーがコット村へと赴く前、外出の出来ないリリーに代わりネストがコンタクトを取っていた。
元々リリー側であった為、いざとなればすぐにでも合流できるだろうとの事なのだが、目立った動きは出来ないのが現状だ。
そもそも2人は生身の人間。危険な任務を任せられるかと問われれば、気持ち的には否である。
そこに公爵が加わるとなれば、当然限度はあるものの、かなり自由度は増すだろう。
「いや、やはりやめておきましょう。レイヴン公はそのまま王都へお帰り下さい」
「しかし……」
「別に諦めてはいませんよ? どちらにせよアルバートと会うには、俺が王都に出向かなければなりません。ですので、レイヴン公には埋伏の毒となっていただきます」
アルバートが俺の命を狙う限り、軍事的衝突は否めない。
当然負けるつもりは毛頭なく、勝利することが大前提。
ならばレイヴンには、敗戦濃厚となったアルバートが行方を眩まさないようしっかりと見張っていてもらおうではないか……。
そう言われたのは、本日何度目になるだろうか……。
じゃぁ、俺の代わりに……と、言いたいところではあるが、リリー相手に毒は吐けない。
「先程少し食事を摂らせて頂いたので、俺は大丈夫です。リリー様こそ、お疲れではないですか?」
今日は朝早くから……いや、建国宣言のリハーサルも含めれば、数日前から気を抜けなかっただろうことを考えると、当然疲労は溜まっているはずである。
「私は平気です。王都に居た頃と比べれば、随分と自由にさせてもらってますから……。それよりも九条。2人の時は、そこまで畏まらずともよいのですよ?」
じゃぁ、これからはタメ口で……。なんて言えるはずがない。
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リリーがそれを許しても、直属の側近からどやされるのは目に見えている。
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恐らく本音は、後者だろう。
父親の復讐。相手は現国王のアルバート。利害が一致しているとは言え、それを果たすには俺を頼らざるを得ない。
だから大抵の事は容認すると、そう言ってくれているのだ。
「そのお気持ちだけで十分ですよ。それに使い分けるのも面倒ですからね。人前で間違えたら目も当てられません。リリー様はそんな俺を叱責しなければならないんですよ? ちょっと気まずくないですか?」
「た……確かに……」
俺が肩をすくめると、はにかんだ笑顔を見せるリリー。
他愛のない話を続けながらも、遠くから微かに聞こえてくる賑わいは気になるようで、そのたびにリリーの視線は窓を向く。
「リリー様こそお祭り、楽しんできたらどうです? カガリと白狐もそのまま護衛として同行させますし、目立ちはしますが人に囲まれて身動きが取れなくなるようなことはないと思いますよ?」
王女という立場上、客としてお祭りに参加した経験など皆無だろう。
恐らくは、遠くから見ているだけの景色だったに違いない。
突発の村のお祭りが王都の伝統に敵うとは思えないが、王と庶民が一緒になって楽しむお祭りというのも、そう悪くはなさそうだ。
これを機に、村人との親睦を深めるのも悪くない。王と言えば厳格なイメージだが、別にフレンドリーな王様がいたっていいじゃないか。
「そ……そうですか? ……じ……じゃぁ少しだけお邪魔してきますね。すぐに戻りますから……」
そう言いながらもリリーは躊躇なく立ち上がり、カガリと白狐を連れ足早に部屋を出て行った。
そして部屋に残されたのは、俺一人。
「やれやれ……。どっちが先に帰ってくるかなぁ……」
リリーよりも先に祭りへと繰り出していったのは、他でもないレイヴン公だ。
妻であるミランダの頭蓋からよみがえったソレが、本当に本人であるのかの確認の為との事なのだが……。
「どう考えても、ただのお祭りデートだろ……」
そりゃ、愚痴の1つも出るというものである。
俺の実力を測る為とは言え、実験台にされるミランダには多少なりとも同情はするが、その生い立ちに興味はない。
2人の馴れ初め。ミランダの死因。冷たいように聞こえるかもしれないが、そんなものはどうでもいいのだ。
私情は挟んでいない――などと力説するレイヴンのいいわけをテキトーに聴き流し、一時的ではあるがミランダをよみがえらせた。
その姿を見て、流れそうな涙を必死にこらえるレイヴンの顔に一見の価値はあったが、勿論こちらは慈善事業ではない。
もふもふアニマルキングダムの利益になり得るだろうと判断したからこそ、それに乗ってやったのだ。
当然、それ相応の対価を求めてもおかしくはあるまい。
そんな2人の帰りを待ちつつ、レイヴンにどんな要望を叩きつけてやろうかと悩み続けて約3時間。
陽もどっぷりと暮れ、お祭りも下火となった頃、レイヴン公とミランダ夫人が帰って来た。
その表情はどちらも満足気で、俺の3時間を返せと言いたいくらいではあるが、ちょっとした皮肉を言うくらいで勘弁してやろう。
「随分と遅かったですね。お祭りデートは楽しめましたか?」
「いや、違うぞ九条殿。これは本人確認の為の重要な過程であって……」
何が重要な過程だ……。家庭の間違いだろう? ……と、言いたいところをグッと我慢し深呼吸。
「それで? 本人確認は出来ましたか?」
「もちろんだ。我が妻、ミランダで間違いない」
やっぱり別人だ……などと言おうものなら、ぶっ飛ばそうとも思っていたが、これで俺の実力は証明できただろう。
「では、これからの事について伺いましょうか」
「うむ」
若干緩んでいたレイヴンの顔も、緊張感を取り戻す。
俺とレイヴンが席に着くと、空気を読んだのかミランダは迷いなく部屋を出た。
限られた時間。夫との逢瀬をと懇願される可能性も視野に入れてはいたのだが、流石は大貴族の妻。立場は弁えているようである。
「九条殿の言いたいことは理解している。私に寝返れと、そう言いたいのだろう」
アルバートの悪行を暴こうと言うのなら、その選択肢以外はあり得ない。
仮にレイヴンが王宮で真実を明かしたところで、アルバートが素直に認めるはずはなく、最悪捕らえられるのはレイヴンの方だ。
「幾つか候補はありますが、大雑把に言えばその通りです」
「候補?」
「ひとえに寝返ると言っても、程度があるでしょう。例えばですが、王派閥の貴族全員がアルバートを裏切り、その全ての領地をもふもふアニマルキングダムに編入する……なんて言ったところで、実現するとは思えない」
「当然だ。いくら私が派閥の筆頭とは言え、全員ともなれば説得には時間を要する。その間に私の企みが露見する可能性もある」
「では、少し現実に近づけましょう。レイヴン公がアルバートを捕らえ、俺の前に引き摺り出す事はできますか?」
「……」
難しい顔で固まるレイヴン。色々な可能性を模索しているのだろうが、それが難しい事は俺にだってわかっている。
ただ決めつけたりはしない。公爵という立場だからこそ出来ることもあるはずだ。
「別に、死んでいても構いませんよ?」
「確かに九条殿の実力ならば、そうなのだろう。だが、どちらにしろ難しいと言わざるを得ない……」
「そうですか……」
あまり期待はしていなかったが、やはり楽は出来そうにない。
「多少の時間は見てもらうことになるが、私だけであればアンカースやガルフォード同様、こちら側に付く事は可能だ」
「そう言って頂けると、頼もしい限りですが……」
それは相当数の兵力を確保出来るのと同時に、同じだけの兵力を相手から奪えるチャンス。しかし、それを素直に受け入れていいものか……。
公爵と言うだけあって、ネストやバイス以上の兵力を有しているのは確実。
当然領地も広大で、軍事的にも経済的にもスタッグには大きな打撃を与える事が出来るだろう。
ただ、それよりも傀儡……。内通者として潜んでもらっていた方が、有用な気もするのだ。
現在王都には2人の内通者がいる。
一人は、リビングアーマーを王宮に混入させた元アルバート親衛隊の騎士、グラハム卿。
そしてもう一人は、リリーの親衛隊であったヒルバークだ。
リリーがコット村へと赴く前、外出の出来ないリリーに代わりネストがコンタクトを取っていた。
元々リリー側であった為、いざとなればすぐにでも合流できるだろうとの事なのだが、目立った動きは出来ないのが現状だ。
そもそも2人は生身の人間。危険な任務を任せられるかと問われれば、気持ち的には否である。
そこに公爵が加わるとなれば、当然限度はあるものの、かなり自由度は増すだろう。
「いや、やはりやめておきましょう。レイヴン公はそのまま王都へお帰り下さい」
「しかし……」
「別に諦めてはいませんよ? どちらにせよアルバートと会うには、俺が王都に出向かなければなりません。ですので、レイヴン公には埋伏の毒となっていただきます」
アルバートが俺の命を狙う限り、軍事的衝突は否めない。
当然負けるつもりは毛頭なく、勝利することが大前提。
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