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第571話 王女様ご立腹
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グランスロード王国の王都メナブレア。そこは雪捨て谷を境に、東西に分かれた街。
その西側に位置するネクロエンタープライズ。通称ネクプラは、牧場体験型のテーマパークだ。
獣使いと獣たちを使った一風変わったアトラクションに加え、最近では孤児院の運営も任されてはいるのだが、それは世を忍ぶ仮の姿。
闇魔法結社ネクロガルドのメナブレア支部。それが、ネクプラの裏の顔なのである。
その裏手に降り立ったのは、我等がファフナー。
周囲の建物に配慮しながらも大きな翼をそっと畳むと、俺達はその背中から飛び降りた。
「よく来たな、九条! それとミアも」
俺達を笑顔で迎え入れてくれたのは、竜の巫女であるキャロとその保護者メリル。
従魔の雪豹、シルバとゴルドも一緒だ。
「キャロちゃん、久しぶりッ!」
「ミアちゃん!」
カガリを下りたミアはキャロに駆け寄り、2人が両手を合わせると、その場でピョンピョンと飛び跳ねる。
そんな微笑ましい光景を横目に、俺はメリルと握手を交わした。
「入場料は必要か?」
「何言ってんだ! アタイと九条の仲だろう?」
どの口が言うのか……。ぎりぎりまで徴収していたクセに……。
まぁ半分冗談ではあるのだが、メリルは笑顔を返してくれた。
「そうだ、紹介するよ……」
そこまで言って、俺は言葉を詰まらせた。リリーを紹介するにあたり、肩書はどうすればいいのか?
スタッグ王国の第4王女として紹介しておくべきか、それとももふもふアニマルキングダムの女王として紹介するべきか……。
見つめ合う俺とリリー。暫く時間が止まっていたかに思われたのだが、それを見てメリルは吹き出した。
「あははッ! 大丈夫だよ九条。エルザ婆から大体の事は聞いてるから」
そう言うと、メリルは地面に片膝を突く。
「お目にかかれて光栄です、王女様。先の件では九条を派遣していただき、感謝の念に堪えません。おかげでメナブレアは救われました」
「そう畏まらないでください。王都を救っただなんて大袈裟な……。私はお兄様の手助けになればと思っただけで……」
「大袈裟ではありません。恐らく九条でなければ、ベヒモスの討伐には至らなかった……。これも全て王女様の御慧眼があってこそ……」
「へ? ベヒモス……ですか?」
「え? ……ご存知ないので?」
何故か、俺へと向けられる2人の視線。
メリルは、言っていないのかという疑いの目。そしてリリーは、諦めの中にも何処か憤ったような強い視線だ。
「え? 俺の所為ですか!?」
巫女の件は、グランスロード王宮からスタッグ王国へと謝辞が伝えられると聞いていた。
それとは別に、エドワードからリリーへと報告が行くとは思っていたが、どうやらベヒモスの事は聞いていない様子。
「ま……まぁ、その話はまた後程……。それよりも九条。つい先程だが、明後日には会談の場を設けると王宮から通達があった。そのつもりでいてくれ」
流石はネクロガルドと言うべきか……。仕事が早くて大助かりだ。
到着早々、まさかこんなにも早く王宮へのお目通りが叶うとは……。
暫くネクプラで厄介になるはずだったのだが、いい意味で当てが外れた。
「随分と急だな。こちらとしては、早いに越した事はないが、予定とか大丈夫なのか?」
「その点は抜かりないにゃ!」
突如、別のところから聞こえて来た声に視線を移すと、そこにいたのは八氏族評議会員の1人、猫妖種のネヴィアだ。
「とうっ!」
気合の入った掛け声と共に、ファームステーションと呼ばれる建物の2階から勢いよく飛び降りたネヴィアは、空中で華麗に1回転。
動き辛そうな評議会員のローブをはためかせながらも、流れるような動作で見事俺達の前に着地した。
「決まったにゃ……」
何やら満足そうに小声でつぶやいたネヴィアであったが、今のは聞かなかった事にしておこう。
「ファフナー様がお見えになられたようなので、もしやと思い戻ってはみたが、どうやら正解だったにゃ」
「お久しぶりです、ネヴィアさん。お元気そうで……」
俺が、そう言いかけたその時だ。
ネヴィアは目にも留まらぬ速さで俺に近づき、そっと耳打ちをした。
「禁呪の事は、誰にも喋ってないにゃ……」
眼前の顔は笑顔を保ってはいるが、若干のぎこちなさも感じる。
「……あぁ、そういう……。大丈夫ですよ。ネヴィアさんを疑っている訳ではありませんから」
恐らく誰かが俺の秘密を漏らしたから、処刑なんて事になった――と考えているのだろう。
確かに、ネヴィアも俺の秘密を知る者の一人だ。疑われる可能性はゼロじゃない。
最悪、粛清されるかもしれないともなれば、引きつった微笑みの裏に見え隠れしている恐怖にも合点がいく。
「そうか……。なら、よかったにゃ……」
ホッと安堵した様子のネヴィアはすぐに調子を取り戻し、大きく胸を張った。
「我が国の救世主たっての願い! 女王様及び八氏族評議会員は、全ての予定を即キャンセルしたにゃ!」
面と向かって救世主などと言われると少々歯痒いのだが、それだけ重要視してくれているのであれば、正直言ってありがたい。
「つきましては、1日だけ猶予を頂きたいにゃ。その間に決議案の採択、女王陛下まで話を通し調印の準備まで済ませるにゃ」
「もっと待つつもりだったので、助かりはしますが、俺達が何を求めているかも既に知っていると?」
「勿論にゃ。当然、断る理由はにゃい。しかし、評議会での採択は必須。否決されることはにゃいが、形式上踏まなければならない手順……。明日は休暇だと思って、旅の疲れを癒すにゃ」
正直、癒すほどの疲れかと言われると微妙なところではあるが、言葉の通り休暇だと思って羽を伸ばすのも悪くない。
その後、ネヴィアとファフナーに別れを告げ、俺達は用意した部屋に案内された。
ミアがベッドにダイブする中、俺はというとホッと一息。
「おにーちゃん。明日はピーちゃんとネクプラ巡りしてもいーい?」
「あぁ、里帰りにしては少し早い気もするが、明日くらいしか自由時間はなさそうだからな。好きなだけ遊んでくるといい。急な気温の変化で、体調を崩さないようにな」
「ヤッタゼ! サスガ相棒!」
俺の胸ポケットから飛び立ったピーちゃんは、ミアの頭で嬉しそうに身体を揺らす。
そんな平和な雰囲気も束の間、部屋の扉が勢いよく開かれた。
「九条! そこに座りなさい!」
そこに立っていたのはリリー。口をへの字に曲げ、機嫌はあまり良くなさそう。
「……座ってますけど……」
言われずともベッドに腰掛けているのだが、俺の話を聞いているのかいないのか……。リリーはそのまま部屋に乗り込み、俺の隣に勢い良く腰掛けた。
そして高らかに上げた人差し指を、ビシッと俺に向けたのだ。
「冒険者への詮索は、あまり感心されないと承知しておりますが、それを加味しても九条には秘密が多すぎます! ベヒモスってなんですか!? 白い悪魔のことも黙っていましたよね!?」
「ゔっ……」
確かに話してはいないが、誤解である。
これも、一種のすれ違いと言うヤツか……。
「白い悪魔とサハギン達の事は、仕方がなかったんですよ。俺が海賊とつるんでいるなんて噂が広まれば、リリー様に迷惑を掛けるかもしれないじゃないですか……。ベヒモスの事は、エドワード様から報告が行くはずだったんです。元々、隠すつもりはありませんでした」
俺達がグランスロードにいた時、リリー達はサザンゲイアを訪問していた。
俺の処刑騒動の後、アドウェールの国葬には参列したが、恐らくは監視対象であったため、エドワードとも言葉を交わせなかったのだろう。
リリーとその周囲だけが、グランスロードでの事を知らされていなかったのではないだろうか。
「とにかく、この際です! 隠し事は今の内に全て話してください! 勿論グランスロードで起こったことも全てですよ!?」
当然だ。ヴィクトリアとの会談でリリーだけが何も知らないなんて、そんな恥をかかせるわけにはいかない。
「仕方ありませんね。……では、アレックスの結婚式の後。フェルス砦に降臨したファフナーが、俺の差し金だったところから……」
「えぇ!? そんなに前からぁ!?」
ここ最近、驚いてばかりのリリーが少々不憫でならないが、それもこれで最後だと思って我慢していただきたい。
今夜は、長い夜になりそうである……。
その西側に位置するネクロエンタープライズ。通称ネクプラは、牧場体験型のテーマパークだ。
獣使いと獣たちを使った一風変わったアトラクションに加え、最近では孤児院の運営も任されてはいるのだが、それは世を忍ぶ仮の姿。
闇魔法結社ネクロガルドのメナブレア支部。それが、ネクプラの裏の顔なのである。
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俺達を笑顔で迎え入れてくれたのは、竜の巫女であるキャロとその保護者メリル。
従魔の雪豹、シルバとゴルドも一緒だ。
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「ミアちゃん!」
カガリを下りたミアはキャロに駆け寄り、2人が両手を合わせると、その場でピョンピョンと飛び跳ねる。
そんな微笑ましい光景を横目に、俺はメリルと握手を交わした。
「入場料は必要か?」
「何言ってんだ! アタイと九条の仲だろう?」
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「そうだ、紹介するよ……」
そこまで言って、俺は言葉を詰まらせた。リリーを紹介するにあたり、肩書はどうすればいいのか?
スタッグ王国の第4王女として紹介しておくべきか、それとももふもふアニマルキングダムの女王として紹介するべきか……。
見つめ合う俺とリリー。暫く時間が止まっていたかに思われたのだが、それを見てメリルは吹き出した。
「あははッ! 大丈夫だよ九条。エルザ婆から大体の事は聞いてるから」
そう言うと、メリルは地面に片膝を突く。
「お目にかかれて光栄です、王女様。先の件では九条を派遣していただき、感謝の念に堪えません。おかげでメナブレアは救われました」
「そう畏まらないでください。王都を救っただなんて大袈裟な……。私はお兄様の手助けになればと思っただけで……」
「大袈裟ではありません。恐らく九条でなければ、ベヒモスの討伐には至らなかった……。これも全て王女様の御慧眼があってこそ……」
「へ? ベヒモス……ですか?」
「え? ……ご存知ないので?」
何故か、俺へと向けられる2人の視線。
メリルは、言っていないのかという疑いの目。そしてリリーは、諦めの中にも何処か憤ったような強い視線だ。
「え? 俺の所為ですか!?」
巫女の件は、グランスロード王宮からスタッグ王国へと謝辞が伝えられると聞いていた。
それとは別に、エドワードからリリーへと報告が行くとは思っていたが、どうやらベヒモスの事は聞いていない様子。
「ま……まぁ、その話はまた後程……。それよりも九条。つい先程だが、明後日には会談の場を設けると王宮から通達があった。そのつもりでいてくれ」
流石はネクロガルドと言うべきか……。仕事が早くて大助かりだ。
到着早々、まさかこんなにも早く王宮へのお目通りが叶うとは……。
暫くネクプラで厄介になるはずだったのだが、いい意味で当てが外れた。
「随分と急だな。こちらとしては、早いに越した事はないが、予定とか大丈夫なのか?」
「その点は抜かりないにゃ!」
突如、別のところから聞こえて来た声に視線を移すと、そこにいたのは八氏族評議会員の1人、猫妖種のネヴィアだ。
「とうっ!」
気合の入った掛け声と共に、ファームステーションと呼ばれる建物の2階から勢いよく飛び降りたネヴィアは、空中で華麗に1回転。
動き辛そうな評議会員のローブをはためかせながらも、流れるような動作で見事俺達の前に着地した。
「決まったにゃ……」
何やら満足そうに小声でつぶやいたネヴィアであったが、今のは聞かなかった事にしておこう。
「ファフナー様がお見えになられたようなので、もしやと思い戻ってはみたが、どうやら正解だったにゃ」
「お久しぶりです、ネヴィアさん。お元気そうで……」
俺が、そう言いかけたその時だ。
ネヴィアは目にも留まらぬ速さで俺に近づき、そっと耳打ちをした。
「禁呪の事は、誰にも喋ってないにゃ……」
眼前の顔は笑顔を保ってはいるが、若干のぎこちなさも感じる。
「……あぁ、そういう……。大丈夫ですよ。ネヴィアさんを疑っている訳ではありませんから」
恐らく誰かが俺の秘密を漏らしたから、処刑なんて事になった――と考えているのだろう。
確かに、ネヴィアも俺の秘密を知る者の一人だ。疑われる可能性はゼロじゃない。
最悪、粛清されるかもしれないともなれば、引きつった微笑みの裏に見え隠れしている恐怖にも合点がいく。
「そうか……。なら、よかったにゃ……」
ホッと安堵した様子のネヴィアはすぐに調子を取り戻し、大きく胸を張った。
「我が国の救世主たっての願い! 女王様及び八氏族評議会員は、全ての予定を即キャンセルしたにゃ!」
面と向かって救世主などと言われると少々歯痒いのだが、それだけ重要視してくれているのであれば、正直言ってありがたい。
「つきましては、1日だけ猶予を頂きたいにゃ。その間に決議案の採択、女王陛下まで話を通し調印の準備まで済ませるにゃ」
「もっと待つつもりだったので、助かりはしますが、俺達が何を求めているかも既に知っていると?」
「勿論にゃ。当然、断る理由はにゃい。しかし、評議会での採択は必須。否決されることはにゃいが、形式上踏まなければならない手順……。明日は休暇だと思って、旅の疲れを癒すにゃ」
正直、癒すほどの疲れかと言われると微妙なところではあるが、言葉の通り休暇だと思って羽を伸ばすのも悪くない。
その後、ネヴィアとファフナーに別れを告げ、俺達は用意した部屋に案内された。
ミアがベッドにダイブする中、俺はというとホッと一息。
「おにーちゃん。明日はピーちゃんとネクプラ巡りしてもいーい?」
「あぁ、里帰りにしては少し早い気もするが、明日くらいしか自由時間はなさそうだからな。好きなだけ遊んでくるといい。急な気温の変化で、体調を崩さないようにな」
「ヤッタゼ! サスガ相棒!」
俺の胸ポケットから飛び立ったピーちゃんは、ミアの頭で嬉しそうに身体を揺らす。
そんな平和な雰囲気も束の間、部屋の扉が勢いよく開かれた。
「九条! そこに座りなさい!」
そこに立っていたのはリリー。口をへの字に曲げ、機嫌はあまり良くなさそう。
「……座ってますけど……」
言われずともベッドに腰掛けているのだが、俺の話を聞いているのかいないのか……。リリーはそのまま部屋に乗り込み、俺の隣に勢い良く腰掛けた。
そして高らかに上げた人差し指を、ビシッと俺に向けたのだ。
「冒険者への詮索は、あまり感心されないと承知しておりますが、それを加味しても九条には秘密が多すぎます! ベヒモスってなんですか!? 白い悪魔のことも黙っていましたよね!?」
「ゔっ……」
確かに話してはいないが、誤解である。
これも、一種のすれ違いと言うヤツか……。
「白い悪魔とサハギン達の事は、仕方がなかったんですよ。俺が海賊とつるんでいるなんて噂が広まれば、リリー様に迷惑を掛けるかもしれないじゃないですか……。ベヒモスの事は、エドワード様から報告が行くはずだったんです。元々、隠すつもりはありませんでした」
俺達がグランスロードにいた時、リリー達はサザンゲイアを訪問していた。
俺の処刑騒動の後、アドウェールの国葬には参列したが、恐らくは監視対象であったため、エドワードとも言葉を交わせなかったのだろう。
リリーとその周囲だけが、グランスロードでの事を知らされていなかったのではないだろうか。
「とにかく、この際です! 隠し事は今の内に全て話してください! 勿論グランスロードで起こったことも全てですよ!?」
当然だ。ヴィクトリアとの会談でリリーだけが何も知らないなんて、そんな恥をかかせるわけにはいかない。
「仕方ありませんね。……では、アレックスの結婚式の後。フェルス砦に降臨したファフナーが、俺の差し金だったところから……」
「えぇ!? そんなに前からぁ!?」
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