560 / 633
第560話 王女と勇者と転生者
しおりを挟む
ミアからリリーが目覚めたという報告を受け、急ぎ魔法学院宿舎へと向かってみると、そこには既にエルザがいた。
それ自体に問題はない。むしろ推奨しているくらいだ。
エルザは、王族や貴族に良いイメージを持っていない。彼等は国の為なら平気で人を裏切るのだと、忠告を受けたくらいだ。
当然それはリリーにも適応されていて、コット村での受け入れには難色を示していた。
ならば、腹を割って話し合ってみればいい。そう提案したのは俺である。
その甲斐あってか、部屋の雰囲気は悪くない。多少の緊張感を漂わせているものの、2人の表情は対立とは程遠い穏やかさだ。
「おはようございます、リリー様。体調の方はいかがですか?」
「はい。身体が軽く感じるとでも言いましょうか……。それくらいには好調です。全ては九条様のおかげ……。この度は私などの為に尽力下さり、感謝の念に堪えません」
別にそのままでも構わないのに、わざわざ立ち上がってまで頭を下げたリリー。
「いえいえ。やめてくださいリリー様。そんなに畏まらずとも……。魔法書は返していただきましたし……」
エルザとの対話で何があったのかは知らないが、いつものリリーとは違うような……。僅かに覚える違和感。
そもそも俺を呼ぶのに敬称など付けなかったはずだし、何よりよそよそしさが全開だった。
まぁ、一度は突き放した身だ。他人行儀な感じがするのは、その所為もあるのだろう。
「エルザは、どこまで話したんだ?」
「大体の事は話した。お主が、異世界人であることもな」
「そうか。助かるよ」
リリーの今後については、本人の口から聞く事になるだろうが、その為にもまずは俺の全てを知ってもらう必要がある。
その証明にと、エルザには転生者に対する調査資料の借用をお願いしていたのだが、目の前のテーブルに置かれている紙の束こそが、まさにそれであった。
俺がこの世界に転生する5年も前から積み上げられてきた調査報告書。その信憑性は高いどころか、本人のお墨付きである。
勿論隠しておくことも可能だろうが、フェアじゃない。
リリーにとっては、人生がひっくり返ってしまうほどの重要な分岐点になるはずだ。
判断材料は、多いに越した事はないだろう。
「フードルの事もか?」
「勿論じゃ。アンカースの御令嬢から聞いておったそうじゃぞ?」
「まぁ、そこまで聞いてるのなら、俺が言う事は何もないか……」
チラリとリリーに視線を向けると、露骨に目を逸らされる。
その反応は嫌われているというより、どちらかと言うと恥じらっているようにも見えるのだが、何かしただろうか……。
「あ……」
思い出した。ダンジョンにて、リリーに服を脱げなどと命令していたことを……。
自分の裸を見られているのだ。そりゃ、恥ずかしくて当然である。
後で謝罪をしておこう……。
「で? 単刀直入にお聞きしますが、リリー様はこれからどうなさるおつもりで?」
「はい。出来れば、このまま村で受け入れてもらえればと……」
リリーを縛る呪詛はなく、監視もいない。それは、紛れもないリリーの真意。
エルザが無言で頷いている所を見るに、折り合いはついているのだろう。
「勿論、迷惑であることは百も承知です。ですので、私は王族を辞するつもりです」
「えぇ!? いやいや、そこまでしなくても……。住む世界が違うとは言いましたが、アレは突き放す為にもっともらしいことを言っただけで、本心では……」
「いえ! これが私に出来る、精一杯の誠意ですからッ!」
突然の爆弾発言に、リリーの覚悟は嫌というほど伝わってきたが、どうやらそれだけでもなさそうだ。
確かに信頼回復という意味では、王族を辞めるという選択肢は有効だ。勇気ある決断だとは思うが、一歩も引かぬ強気な態度には若干の不自然さも感じた。
「あぁ、なるほど……。王族じゃなければ派閥にも迷惑が掛からないから……ということですね?」
呪詛の大元である呪術師とグリンダが死に、リリーはいつまでも帰らない。
当然、俺の側へと寝返ったと考えるのが自然であり、その責を負うのはリリーに近しい者達だ。
リリーが王族との関係を断ち、派閥が解散することになれば、ネストやバイスを守れると考えたのだろう。
「……確かにそういう意図も含まれています。私が帰らなければ、ネストとバイスが処罰の対象となる……。勿論、2人は私が帰らない事を知っています。恐らく今頃は王都を脱出し、自領へと戻っている頃でしょう。ですが、万が一に備え王家との関係は断っておきたい……」
俺としてはどちらでも構わない。王族であろうと、そうでなかろうと受け入れるつもりだ。
それだけの理由があるなら、無理に止めはしないが……。
「ふむ……。悪くはないが、ちと弱い気もするのう……」
「……そうだな……」
どうやらエルザも俺と同意見らしい。
確かにリリーと王族との関係はなくなるが、全てがゼロになる訳じゃない。
何もしないよりはマシなのだろうが、因縁生起。人との縁は簡単には切れないということだ。
「ネストとバイスだけなら何とかなるが……」
個人的な受け入れは可能だが、そう簡単な話じゃない。
コット村は現在アンカース領ではなく、王国領として扱われているらしい。
俺の禁呪使用を知りながらも、黙認していた事への処罰として領地を没収されたかららしいが、恐らくは騎士団等の派遣に干渉されるのを防ぐための口実。
ならば、今回も同じような処分を下される可能性が高いだろう。
アンカース領最大の都市であるノーピークスは、肥沃であり王都も近い。
ネストの裏切りを仮定した場合、そこが敵国へと変貌する事を考えると、領地の没収はあり得ない話ではない。
その時、ネストがノーピークスを明け渡すかと問われれば、恐らくは否だ。
ネストが、ノーピークスの領民たちにどれだけ慕われているのかは、俺も良く知っている。
アンカース家の保有する軍事力は不明だが、王国軍に周辺貴族までもが敵に回ることを考えれば、一貴族では太刀打ちできまい……。
そうなった時、リリーはネストを見捨てられるのだろうか?
俺を頼るのは構わない。手を差し伸べるのはやぶさかではないのだが、王国軍がノーピークスに攻め入ったとして、その情報をこちらが掴むまでにどれだけの時間を要するのか……。
また、その後援軍を送ったところで間に合うのか……。
不確定要素が多すぎる。
「悩むほどのことか? 要は、王女様の裏切りが有耶無耶になるほどの混乱を招いてしまえばよいのじゃろう?」
「なんだ? 無差別殺人をしろとでも言い出すつもりか?」
「やりたいなら止めはせぬが?」
「冗談だよ……」
わかっているクセに……。
とはいえ、それ以外には思いつかないのも事実。
魔法書は返ってきたのだ。再び金の鬣をよみがえらせれば混乱など容易い事だが、他に策があるのなら、それに越した事はない。
「幾つか方法はあるが……。犯罪になる方とならない方。どちらが良い?」
「ならない方に決まってんだろ……」
「ならば、建国じゃな」
「…………は?」
それ自体に問題はない。むしろ推奨しているくらいだ。
エルザは、王族や貴族に良いイメージを持っていない。彼等は国の為なら平気で人を裏切るのだと、忠告を受けたくらいだ。
当然それはリリーにも適応されていて、コット村での受け入れには難色を示していた。
ならば、腹を割って話し合ってみればいい。そう提案したのは俺である。
その甲斐あってか、部屋の雰囲気は悪くない。多少の緊張感を漂わせているものの、2人の表情は対立とは程遠い穏やかさだ。
「おはようございます、リリー様。体調の方はいかがですか?」
「はい。身体が軽く感じるとでも言いましょうか……。それくらいには好調です。全ては九条様のおかげ……。この度は私などの為に尽力下さり、感謝の念に堪えません」
別にそのままでも構わないのに、わざわざ立ち上がってまで頭を下げたリリー。
「いえいえ。やめてくださいリリー様。そんなに畏まらずとも……。魔法書は返していただきましたし……」
エルザとの対話で何があったのかは知らないが、いつものリリーとは違うような……。僅かに覚える違和感。
そもそも俺を呼ぶのに敬称など付けなかったはずだし、何よりよそよそしさが全開だった。
まぁ、一度は突き放した身だ。他人行儀な感じがするのは、その所為もあるのだろう。
「エルザは、どこまで話したんだ?」
「大体の事は話した。お主が、異世界人であることもな」
「そうか。助かるよ」
リリーの今後については、本人の口から聞く事になるだろうが、その為にもまずは俺の全てを知ってもらう必要がある。
その証明にと、エルザには転生者に対する調査資料の借用をお願いしていたのだが、目の前のテーブルに置かれている紙の束こそが、まさにそれであった。
俺がこの世界に転生する5年も前から積み上げられてきた調査報告書。その信憑性は高いどころか、本人のお墨付きである。
勿論隠しておくことも可能だろうが、フェアじゃない。
リリーにとっては、人生がひっくり返ってしまうほどの重要な分岐点になるはずだ。
判断材料は、多いに越した事はないだろう。
「フードルの事もか?」
「勿論じゃ。アンカースの御令嬢から聞いておったそうじゃぞ?」
「まぁ、そこまで聞いてるのなら、俺が言う事は何もないか……」
チラリとリリーに視線を向けると、露骨に目を逸らされる。
その反応は嫌われているというより、どちらかと言うと恥じらっているようにも見えるのだが、何かしただろうか……。
「あ……」
思い出した。ダンジョンにて、リリーに服を脱げなどと命令していたことを……。
自分の裸を見られているのだ。そりゃ、恥ずかしくて当然である。
後で謝罪をしておこう……。
「で? 単刀直入にお聞きしますが、リリー様はこれからどうなさるおつもりで?」
「はい。出来れば、このまま村で受け入れてもらえればと……」
リリーを縛る呪詛はなく、監視もいない。それは、紛れもないリリーの真意。
エルザが無言で頷いている所を見るに、折り合いはついているのだろう。
「勿論、迷惑であることは百も承知です。ですので、私は王族を辞するつもりです」
「えぇ!? いやいや、そこまでしなくても……。住む世界が違うとは言いましたが、アレは突き放す為にもっともらしいことを言っただけで、本心では……」
「いえ! これが私に出来る、精一杯の誠意ですからッ!」
突然の爆弾発言に、リリーの覚悟は嫌というほど伝わってきたが、どうやらそれだけでもなさそうだ。
確かに信頼回復という意味では、王族を辞めるという選択肢は有効だ。勇気ある決断だとは思うが、一歩も引かぬ強気な態度には若干の不自然さも感じた。
「あぁ、なるほど……。王族じゃなければ派閥にも迷惑が掛からないから……ということですね?」
呪詛の大元である呪術師とグリンダが死に、リリーはいつまでも帰らない。
当然、俺の側へと寝返ったと考えるのが自然であり、その責を負うのはリリーに近しい者達だ。
リリーが王族との関係を断ち、派閥が解散することになれば、ネストやバイスを守れると考えたのだろう。
「……確かにそういう意図も含まれています。私が帰らなければ、ネストとバイスが処罰の対象となる……。勿論、2人は私が帰らない事を知っています。恐らく今頃は王都を脱出し、自領へと戻っている頃でしょう。ですが、万が一に備え王家との関係は断っておきたい……」
俺としてはどちらでも構わない。王族であろうと、そうでなかろうと受け入れるつもりだ。
それだけの理由があるなら、無理に止めはしないが……。
「ふむ……。悪くはないが、ちと弱い気もするのう……」
「……そうだな……」
どうやらエルザも俺と同意見らしい。
確かにリリーと王族との関係はなくなるが、全てがゼロになる訳じゃない。
何もしないよりはマシなのだろうが、因縁生起。人との縁は簡単には切れないということだ。
「ネストとバイスだけなら何とかなるが……」
個人的な受け入れは可能だが、そう簡単な話じゃない。
コット村は現在アンカース領ではなく、王国領として扱われているらしい。
俺の禁呪使用を知りながらも、黙認していた事への処罰として領地を没収されたかららしいが、恐らくは騎士団等の派遣に干渉されるのを防ぐための口実。
ならば、今回も同じような処分を下される可能性が高いだろう。
アンカース領最大の都市であるノーピークスは、肥沃であり王都も近い。
ネストの裏切りを仮定した場合、そこが敵国へと変貌する事を考えると、領地の没収はあり得ない話ではない。
その時、ネストがノーピークスを明け渡すかと問われれば、恐らくは否だ。
ネストが、ノーピークスの領民たちにどれだけ慕われているのかは、俺も良く知っている。
アンカース家の保有する軍事力は不明だが、王国軍に周辺貴族までもが敵に回ることを考えれば、一貴族では太刀打ちできまい……。
そうなった時、リリーはネストを見捨てられるのだろうか?
俺を頼るのは構わない。手を差し伸べるのはやぶさかではないのだが、王国軍がノーピークスに攻め入ったとして、その情報をこちらが掴むまでにどれだけの時間を要するのか……。
また、その後援軍を送ったところで間に合うのか……。
不確定要素が多すぎる。
「悩むほどのことか? 要は、王女様の裏切りが有耶無耶になるほどの混乱を招いてしまえばよいのじゃろう?」
「なんだ? 無差別殺人をしろとでも言い出すつもりか?」
「やりたいなら止めはせぬが?」
「冗談だよ……」
わかっているクセに……。
とはいえ、それ以外には思いつかないのも事実。
魔法書は返ってきたのだ。再び金の鬣をよみがえらせれば混乱など容易い事だが、他に策があるのなら、それに越した事はない。
「幾つか方法はあるが……。犯罪になる方とならない方。どちらが良い?」
「ならない方に決まってんだろ……」
「ならば、建国じゃな」
「…………は?」
22
お気に入りに追加
377
あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる