559 / 616
第559話 勘違いレベル100
しおりを挟む
リリーが目を開けると、そこには見た事のある天井が広がっていた。
過去、僅かな期間ではあるが寝泊まりしていた場所。思い出深かった部屋でもある為、リリーはそれを思い出すのに数秒とかからなかった。
何故自分がここにいるのか……。それを考える間もなく視界の中にひょっこりと現れたのは、ミアである。
「あ、起きた! リリー様、おにーちゃんを呼んでくるからジッとしていてくださいね! 白狐はちゃんと見張っててね?」
返事をする間も無く、部屋を出ていくミア。
長い髪を靡かせたほんの一瞬、視界の隅に捉えたのはキツネを模した白い髪留め。
リリーは、それに違和感を覚えた。
(あの髪留め……最後に見たのは何時だっただろう……。確か、ドレスに合わないからと……)
不自然なほどの輝き。それに、自分の記憶より若干形が変わっているような気がしたのだ。
(そうだ……。ニールセン公のお屋敷……。確かアレックスの結婚式で……)
リリーは、そこまでを朧気に思い出しハッとした。
自分を守ると言った時の九条の顔が鮮明に浮かび上がり、連鎖的に自分が気を失う前。つまりダンジョンでの出来事を思い出したのだ。
「――ッ!?」
身体を起こし、辺りを見渡す。
はっきりと覚えている間取り。魔法学院の試験で使用したコット村の宿舎。
更に言うなら、自分が使っていた3階の一室。そこは当時と何も変わっていなかった。
(死んで……ない……? 解呪に成功したから……?)
視界も鮮明。少々の気だるさを覚えるも、死への恐怖は消えていた。
(いや、まだ安心はできない……。アンデッドとして新たな生を受けた可能性も……)
普通ならそんな思考には至らないが、九条ならそれが可能だからタチが悪い。
とはいえ、その確認は簡単だ。
魔法学院でも魔物学の授業で習うアンデッドの特徴の1つ。それが痛覚の有無。
リリーはおもむろに、自分の頬を抓った。
「……いひゃい……。いひてるかも……」
ヒリヒリと痺れる頬をさすりながらも、ひとまずは生きているであろうことに安堵したリリーは、ホッと一息。
心配そうに近寄って来た白狐に微笑みかけ、その鼻筋を優しく撫でると、今度はゆっくりと立ち上がる。
思ったよりも力の入らない脚。白狐に支えてもらいながらも、開け放たれた窓の傍へ近づくと、そこからは村が一望できた。
「コット村も、随分と変わってしまいましたね……」
西門同様、東側にも見える巨大な防壁。そこは、商人達が荷車の列を作るほどの盛況ぶり。
ネストから関所として機能する旨は聞いてはいたが、その規模はリリーが思っていた以上。
そして正面に見える南側では、アンデッド達が土木工事の真っ最中だ。
その数の多さもさることながら、大規模な開拓は肉眼で村の端が確認できなくなっているほどである。
「あっ! 王女様だ! おーい!」
聴こえてきた声に視線を向けると、そこには大きく手を振る子供たちと、その母親だろう大人たちの姿。
条件反射的に笑顔を作り遠慮がちに手を振り返したリリーではあったが、そこに集まっていた者達が紡いでいたのは、西門で見た鉄の茨だ。
「――ッ!?」
リリーはそれに、酷く胸を痛めた。
自分の兄であるアルバートが九条を追い詰めなければ、こんな事にはなっていなかった。
記憶に残る長閑なコット村は既になく、村人たちは農作業より防衛装備品の製造を優先している。
雰囲気こそ悪くはないが、平和な村とは呼べない景色。
皆が自分の居場所を守る為にと団結している姿に、リリーは嘆かずにはいられなかった。
顔を引きつらせないようにと注意を払いながらも、窓から逃げるように離れたリリーが振り返ると、そこには見知った老婆が立っていた。
「一応ノックはしたんじゃがのぉ……」
「あなたは……」
エルザは、遠慮なくズカズカと部屋に押し入ると、テーブルに大きな杖を立て掛け備え付けの椅子に腰かける。
「改めて自己紹介といこうか……。ワシの名はエルザ。少々闇魔法に詳しいだけの老いぼれじゃ。ちょっとした組織の代表を任されてはおるがな……。まぁ色々と聞きたいこともあるじゃろうが、九条の秘密を知る者の一人とでも言っておこうかの。イッヒッヒ……」
何処からどう見ても怪しい老婆。しかし、リリーは見た目で判断するようなことはしない。
何より九条に力を貸し、呪詛の解呪を手助けしてくれた者だ。
「ありがとうございます、エルザ様。一個人としてではありますが、お礼を申し上げさせていただきます」
そのまま素直に頭を下げたリリー。
エルザはそれに、素直に感心した。
「なるほど……。どうやら、オルクスの報告に偽りはなさそうじゃの……」
「オルクス……?」
「お主等をハーヴェストまで送った海賊の男がいたじゃろう?」
「あの時の――ッ!?」
九条の処刑に間に合わなかった事で、若干の後ろめたさを感じていたリリーではあったが、それだけでエルザがどういう人物なのかを理解した。
コット村に住むことを許可されていて、闇魔法にも精通している。更には九条が助けたという海賊にも顔が利くほどの人物だ。
「九条の御祖母様とお見受けしますが、違いますか?」
「そうであれば、理想の孫だったじゃろうが、残念ながらハズレじゃよ」
血統による適性の継承は珍しい事ではなく、親族であるなら九条の秘密を知っていてもおかしくはないという発想だったが、当然かすりもしていない。
「ならば、九条の師……。そうでしょう!?」
その自信は何処からくるのかと言わんばかりのリリーのドヤ顔には、流石のエルザも苦笑い。
「それも、ハズレじゃ」
「……」
自分では鋭いと思っていた観察眼も不発に終わり、意気消沈してしまったリリーは、もう片方の椅子に腰かけると、力なく項垂れ何も喋らなくなった。
「そろそろ九条が来るはずじゃが、その前にお主には色々と言っておかねばならぬことがある」
「……覚悟は、しています……」
いよいよ本題かと、身構えるリリー。
当然だ。リリーはまだ王族であり、今回の問題を引き起こしたであろうアルバートの妹。
九条は恨んでいないと言ってくれたが、他の者がそうであるとは限らない。
それは、大勢の盗賊の中に1人だけ人格者がいたとしても、盗賊に対するイメージが変わらないのと同じこと。
コット村の村人だって、現状を憂いている者も少なからずいるはずだ。
(恐らくそんな者達の筆頭が、このエルザという女性……。九条に与してはいるが、慎重派。私が村で受け入れてもらうには、彼女の理解が必要不可欠。私は試されている……)
「まぁ、そう怖がることはない。簡単な擦り合わせじゃよ」
「擦り合わせ……ですか?」
「ワシも人の事は言えんが、九条も色々と秘密のある男じゃからな。それを知れば、九条に対する価値観が変わるかもしれぬぞ?」
「禁呪以外に、何か秘密があるとでも? ……ですが、たとえそうであったとしても九条は九条。受け入れてもらえるのなら、どんなことでも……」
リリーには見当がついていた。恐らくは魔族を匿っている事だろうと……。
「ほう。殊勝な心掛けじゃな……。ならば、約束してはくれまいか? 九条の秘密を知っても、ワシ等の邪魔だけはしないと。ワシ等もお主と同様、九条の力に惚れこんだ者の一人。影ながらではあるが九条を支え、九条の為なら全てを賭ける覚悟がある。お主にその覚悟があるのか?」
「勿論です!」
エルザに向けられたリリーの視線は本物だ。嘘偽りのない力強い瞳。
王族に未練はない。それを辞してでも、九条には自分の気持ちを知ってほしかった。
それが、リリーの決断であり覚悟だ。
しかし、コレは村の受け入れを審査する面談ではない。リリーは、勘違いをしていたのだ。
エルザの言うワシ等とは、村人たち……ではなく、当然ネクロガルドという意味である。
「流石に呪術による制約は可哀想じゃからな。ひとまずは王女様を信じようじゃないか……」
「ありがとうございます! それで、九条の秘密というのは……」
「九条は、別の世界から来た転生者なんじゃよ」
「……え?」
聞き間違いではないかと思った。フードルの事であれば、涼しい顔で聴き流せる自信があった。
しかし、エルザからの予想外の言葉に、リリーは石像のように硬直してしまったのだ。
この世界においての転生者が、何を指すのかを知らぬ者はいない。
それは、教会でも語り継がれる伝説。ミンストレルがこぞって詠う英雄譚でもある。
動きを止めながらも、リリーの思考はフル稼働。
それが3分程過ぎた頃、ようやくリリーは再起動を果たした。
「……九条が……勇者……様……?」
過去、僅かな期間ではあるが寝泊まりしていた場所。思い出深かった部屋でもある為、リリーはそれを思い出すのに数秒とかからなかった。
何故自分がここにいるのか……。それを考える間もなく視界の中にひょっこりと現れたのは、ミアである。
「あ、起きた! リリー様、おにーちゃんを呼んでくるからジッとしていてくださいね! 白狐はちゃんと見張っててね?」
返事をする間も無く、部屋を出ていくミア。
長い髪を靡かせたほんの一瞬、視界の隅に捉えたのはキツネを模した白い髪留め。
リリーは、それに違和感を覚えた。
(あの髪留め……最後に見たのは何時だっただろう……。確か、ドレスに合わないからと……)
不自然なほどの輝き。それに、自分の記憶より若干形が変わっているような気がしたのだ。
(そうだ……。ニールセン公のお屋敷……。確かアレックスの結婚式で……)
リリーは、そこまでを朧気に思い出しハッとした。
自分を守ると言った時の九条の顔が鮮明に浮かび上がり、連鎖的に自分が気を失う前。つまりダンジョンでの出来事を思い出したのだ。
「――ッ!?」
身体を起こし、辺りを見渡す。
はっきりと覚えている間取り。魔法学院の試験で使用したコット村の宿舎。
更に言うなら、自分が使っていた3階の一室。そこは当時と何も変わっていなかった。
(死んで……ない……? 解呪に成功したから……?)
視界も鮮明。少々の気だるさを覚えるも、死への恐怖は消えていた。
(いや、まだ安心はできない……。アンデッドとして新たな生を受けた可能性も……)
普通ならそんな思考には至らないが、九条ならそれが可能だからタチが悪い。
とはいえ、その確認は簡単だ。
魔法学院でも魔物学の授業で習うアンデッドの特徴の1つ。それが痛覚の有無。
リリーはおもむろに、自分の頬を抓った。
「……いひゃい……。いひてるかも……」
ヒリヒリと痺れる頬をさすりながらも、ひとまずは生きているであろうことに安堵したリリーは、ホッと一息。
心配そうに近寄って来た白狐に微笑みかけ、その鼻筋を優しく撫でると、今度はゆっくりと立ち上がる。
思ったよりも力の入らない脚。白狐に支えてもらいながらも、開け放たれた窓の傍へ近づくと、そこからは村が一望できた。
「コット村も、随分と変わってしまいましたね……」
西門同様、東側にも見える巨大な防壁。そこは、商人達が荷車の列を作るほどの盛況ぶり。
ネストから関所として機能する旨は聞いてはいたが、その規模はリリーが思っていた以上。
そして正面に見える南側では、アンデッド達が土木工事の真っ最中だ。
その数の多さもさることながら、大規模な開拓は肉眼で村の端が確認できなくなっているほどである。
「あっ! 王女様だ! おーい!」
聴こえてきた声に視線を向けると、そこには大きく手を振る子供たちと、その母親だろう大人たちの姿。
条件反射的に笑顔を作り遠慮がちに手を振り返したリリーではあったが、そこに集まっていた者達が紡いでいたのは、西門で見た鉄の茨だ。
「――ッ!?」
リリーはそれに、酷く胸を痛めた。
自分の兄であるアルバートが九条を追い詰めなければ、こんな事にはなっていなかった。
記憶に残る長閑なコット村は既になく、村人たちは農作業より防衛装備品の製造を優先している。
雰囲気こそ悪くはないが、平和な村とは呼べない景色。
皆が自分の居場所を守る為にと団結している姿に、リリーは嘆かずにはいられなかった。
顔を引きつらせないようにと注意を払いながらも、窓から逃げるように離れたリリーが振り返ると、そこには見知った老婆が立っていた。
「一応ノックはしたんじゃがのぉ……」
「あなたは……」
エルザは、遠慮なくズカズカと部屋に押し入ると、テーブルに大きな杖を立て掛け備え付けの椅子に腰かける。
「改めて自己紹介といこうか……。ワシの名はエルザ。少々闇魔法に詳しいだけの老いぼれじゃ。ちょっとした組織の代表を任されてはおるがな……。まぁ色々と聞きたいこともあるじゃろうが、九条の秘密を知る者の一人とでも言っておこうかの。イッヒッヒ……」
何処からどう見ても怪しい老婆。しかし、リリーは見た目で判断するようなことはしない。
何より九条に力を貸し、呪詛の解呪を手助けしてくれた者だ。
「ありがとうございます、エルザ様。一個人としてではありますが、お礼を申し上げさせていただきます」
そのまま素直に頭を下げたリリー。
エルザはそれに、素直に感心した。
「なるほど……。どうやら、オルクスの報告に偽りはなさそうじゃの……」
「オルクス……?」
「お主等をハーヴェストまで送った海賊の男がいたじゃろう?」
「あの時の――ッ!?」
九条の処刑に間に合わなかった事で、若干の後ろめたさを感じていたリリーではあったが、それだけでエルザがどういう人物なのかを理解した。
コット村に住むことを許可されていて、闇魔法にも精通している。更には九条が助けたという海賊にも顔が利くほどの人物だ。
「九条の御祖母様とお見受けしますが、違いますか?」
「そうであれば、理想の孫だったじゃろうが、残念ながらハズレじゃよ」
血統による適性の継承は珍しい事ではなく、親族であるなら九条の秘密を知っていてもおかしくはないという発想だったが、当然かすりもしていない。
「ならば、九条の師……。そうでしょう!?」
その自信は何処からくるのかと言わんばかりのリリーのドヤ顔には、流石のエルザも苦笑い。
「それも、ハズレじゃ」
「……」
自分では鋭いと思っていた観察眼も不発に終わり、意気消沈してしまったリリーは、もう片方の椅子に腰かけると、力なく項垂れ何も喋らなくなった。
「そろそろ九条が来るはずじゃが、その前にお主には色々と言っておかねばならぬことがある」
「……覚悟は、しています……」
いよいよ本題かと、身構えるリリー。
当然だ。リリーはまだ王族であり、今回の問題を引き起こしたであろうアルバートの妹。
九条は恨んでいないと言ってくれたが、他の者がそうであるとは限らない。
それは、大勢の盗賊の中に1人だけ人格者がいたとしても、盗賊に対するイメージが変わらないのと同じこと。
コット村の村人だって、現状を憂いている者も少なからずいるはずだ。
(恐らくそんな者達の筆頭が、このエルザという女性……。九条に与してはいるが、慎重派。私が村で受け入れてもらうには、彼女の理解が必要不可欠。私は試されている……)
「まぁ、そう怖がることはない。簡単な擦り合わせじゃよ」
「擦り合わせ……ですか?」
「ワシも人の事は言えんが、九条も色々と秘密のある男じゃからな。それを知れば、九条に対する価値観が変わるかもしれぬぞ?」
「禁呪以外に、何か秘密があるとでも? ……ですが、たとえそうであったとしても九条は九条。受け入れてもらえるのなら、どんなことでも……」
リリーには見当がついていた。恐らくは魔族を匿っている事だろうと……。
「ほう。殊勝な心掛けじゃな……。ならば、約束してはくれまいか? 九条の秘密を知っても、ワシ等の邪魔だけはしないと。ワシ等もお主と同様、九条の力に惚れこんだ者の一人。影ながらではあるが九条を支え、九条の為なら全てを賭ける覚悟がある。お主にその覚悟があるのか?」
「勿論です!」
エルザに向けられたリリーの視線は本物だ。嘘偽りのない力強い瞳。
王族に未練はない。それを辞してでも、九条には自分の気持ちを知ってほしかった。
それが、リリーの決断であり覚悟だ。
しかし、コレは村の受け入れを審査する面談ではない。リリーは、勘違いをしていたのだ。
エルザの言うワシ等とは、村人たち……ではなく、当然ネクロガルドという意味である。
「流石に呪術による制約は可哀想じゃからな。ひとまずは王女様を信じようじゃないか……」
「ありがとうございます! それで、九条の秘密というのは……」
「九条は、別の世界から来た転生者なんじゃよ」
「……え?」
聞き間違いではないかと思った。フードルの事であれば、涼しい顔で聴き流せる自信があった。
しかし、エルザからの予想外の言葉に、リリーは石像のように硬直してしまったのだ。
この世界においての転生者が、何を指すのかを知らぬ者はいない。
それは、教会でも語り継がれる伝説。ミンストレルがこぞって詠う英雄譚でもある。
動きを止めながらも、リリーの思考はフル稼働。
それが3分程過ぎた頃、ようやくリリーは再起動を果たした。
「……九条が……勇者……様……?」
32
お気に入りに追加
369
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
パーティ追放が進化の条件?! チートジョブ『道化師』からの成り上がり。
荒井竜馬
ファンタジー
『第16回ファンタジー小説大賞』奨励賞受賞作品
あらすじ
勢いが凄いと話題のS級パーティ『黒龍の牙』。そのパーティに所属していた『道化師見習い』のアイクは突然パーティを追放されてしまう。
しかし、『道化師見習い』の進化条件がパーティから独立をすることだったアイクは、『道化師見習い』から『道化師』に進化する。
道化師としてのジョブを手に入れたアイクは、高いステータスと新たなスキルも手に入れた。
そして、見習いから独立したアイクの元には助手という女の子が現れたり、使い魔と契約をしたりして多くのクエストをこなしていくことに。
追放されて良かった。思わずそう思ってしまうような世界がアイクを待っていた。
成り上がりとざまぁ、後は異世界で少しゆっくりと。そんなファンタジー小説。
ヒロインは6話から登場します。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる