542 / 633
第542話 フラグメントとエスペランサ
しおりを挟む
「……遅すぎる……」
フラグメントとエスペランサが囲んでいた焚き火は既に消え、出撃の準備は終えていたのに、ハイス・フィアンマからの合図は未だにない。
皆の視線がバルドに集まるも、当の本人は険しい表情で唸っていた。
「このまま待機か、様子を見に行くか、出直すか……」
「出直すのは無しだ。こっちは、リーダーがやられてるんだぞ!?」
バルドの提案に不満の声を上げたのは、エスペランサの神聖術師、ミック。
仲間を失った恨みを晴らすべく、やる気は十分といったところ。
「わかってるよ。ひとまず様子を見に行くしかないな……。まさか、あれだけの大口を叩いておいて、門の制圧もままならないなんてことは無いとは思うが……」
不安は的中するものだ。ハイス・フィアンマの待機場所に来てみれば、そこは既にもぬけの殻。
ギリギリ視認できるかどうかのコット村の入口は、戦闘をしているとは思えないような静けさだ。
「ハイス・フィアンマの奴ら……。もしかして、逃げたんじゃあるまいな……」
「ミック……。アイツ等が嫌いなのはわかるけど、流石にそれはなくない? あんなのでも一応、第1王子……じゃなかった。王様のお抱えよ?」
そんな二人の前に、手を伸ばすバルド。
それは仲裁というより、制止としての意味合いが強い。
「静かにしろ。門番のデスナイトがいない。……エレノア。トラッキングに何か反応は?」
「気味が悪いくらいに何もないよ。逆に罠を疑っちゃうけど、侵入のチャンスであることは確かかな……」
「おい。お前等、ちょっとこっちに来てみろ……」
更に進んだ先で仲間を呼んだ、ロドリゲス。
小さく手招きをしながらも、その視線を自分の足元から逸らさない。
「コイツをどう思う?」
「これは……」
月明かりに照らされた街道。その片隅に残されていたのは、大小様々な血痕だ。
バルドは手甲を外すと、躊躇なくそれに触れた。
「……時間的に、可能性はあり得るな……」
糸を引く程度の粘性。温かくはないが、固着してもいない。
その量は、人が1人や2人亡くなっていてもおかしくはなく、状況的にそれがハイス・フィアンマのものだと言われても、疑うのは難しいタイミングだ。
「デスナイトを倒し、その後魔獣との戦闘で致命傷を負った……。楽観的に考えるなら、何とか逃げ出し隠れて治療の真っ最中――ってところだが、最悪を考えれば全滅……か?」
「全滅だろうな……。これだけのケガだ。逃げたにしても、辺りに続く血痕がない」
「だとしたら、遺体は?」
「さぁな。禁呪を使う死霊術師なら、今頃はゾンビかスケルトンじゃないか?」
バルドとロドリゲスが、現状を考察し話し合う中、ミックは1人ハイス・フィアンマに起こった不幸を嘲笑う。
「へへっ……ざまぁねぇな。ガロンの野郎、フォボスをバカにしたから天罰が下ったんだよ……」
「ミック……。気持ちはわかるが、今はやめとけ……」
その発言に皆が不快感を覚えた、その時だ。
「皆隠れて! トラッキングに反応が!」
エレノアの声を聞き、森の中へと飛び込む冒険者達。
暫く様子を見ていると、村の防壁の上から姿を見せたのは、1人の魔族と人間の女性。
「魔族ッ!? 報告書にはなかった!」
「静かにしろ、ミック! 相手は魔王と呼ばれているんだぞ? 可能性は十分予想できただろう?」
魔獣に魔族に魔王。最早絶望的とも言える状況だが、バルド達には秘策がある。
「本当に大丈夫なのか? お前達の知り合いが村に潜伏してるって……」
「潜伏は言い過ぎだ。昔の仲間がいるかもしれないってだけだよ。なぁロド?」
「うむ」
不敵な笑みを浮かべるバルドに呼応するかのように頷くロドリゲス。
これ見よがしに背負い直したリュックからは、ガラスの擦れたような音が聞こえ、ミックはそれを訝しげに見つめていた。
「それにアレを見ろ。俺達は運がいい……」
暫くすると、魔族の方は村の奥へと引っ込み、防壁の上に残っていたのは人間の女性ただ一人。
「もしかして……、アイツがそうなのか!?」
「あぁ。そのまさかだよ」
バルドはそう言い残し皆に待機を命じると、1人森を出て行った。
街道を歩き、無防備にもコット村の門へと近づいて行くバルド。
そこに響いたのは、聞き覚えのある女性の声。
「……ストッープ。こんな時間に何の用? それ以上近づくと、命の保証は出来ないわよ?」
「久しぶりだな、アニタ……。元気そうじゃないか」
「その声……、もしかしてバルド!?」
アニタが自分を忘れていなかったことに安堵し、無垢な笑顔を見せるバルド。
敵意など微塵も匂わせないその表情は、ある意味本心でもあった。
「ああ、俺だけじゃない。フラグメントの仲間達も来てるんだが……。少し話せそうか?」
「……でもアンタら、九条の討伐に来たんでしょ?」
「まぁ、名目上はそうなんだが、アニタに似た奴をコット村で見たって奴がいてな。どっちかっていうと、そっちの方が気になっていたんだ」
バルドは、嘘は言っていない。今はまだ大人しくしている時期である。
魔王の討伐。その結果を出す為にも、アニタから得られるであろう情報は重要だ。
袖すり合うも他生の縁。一時的ではあるが、仲間だったことに変わりはない。
アニタの現状によって、臨機応変にやり方を変える。既にいくつかのパターンは、フラグメントで周知済みだ。
「俺達が村に入れないなら仕方ない。だから、アニタが降りて来てくれないか? ここで話してもいいんだが、こうしていると首が疲れちまうし、うるさくしたら村人にも迷惑が掛かっちまうだろ? 大丈夫、危害を加えたりはしない。一時的な休戦みたいなもんだ」
今はまだ……という前提条件は付くが、アニタが降りてくるであろうことは予想していた。
勝手に姿を消した罪悪感。更にはギルドからマナポーションを奪っていた前科がある。
ギルドに死亡報告の取り下げはしておらず、別の名で冒険者を続けているのであれば、二重登録と見なされ罰則の対象。
冒険者を続けたいと思うのであれば、それらの告発は困るはずだ。
とはいえ、アニタの立ち位置は不明。
九条に弱みを握られ、仕方なく従っているだけなのか、その身も心も魔王に忠誠を誓っているのか……。
村から離れることを禁じられている可能性も鑑みれば、その返答には時間を要する――。そう思っていたバルドであったが、それは意外にも即答であった。
「いいわよ。外出許可だけ貰って来るから、ちょっと待ってて」
悩む素振りすら見せず、そのまま姿を消すアニタ。
実はそれが罠であり、魔獣達を引き連れて戻って来るかと思いきや、遠慮がちに開いた門から出てきたのは、アニタ1人だけだった。
フラグメントとエスペランサが囲んでいた焚き火は既に消え、出撃の準備は終えていたのに、ハイス・フィアンマからの合図は未だにない。
皆の視線がバルドに集まるも、当の本人は険しい表情で唸っていた。
「このまま待機か、様子を見に行くか、出直すか……」
「出直すのは無しだ。こっちは、リーダーがやられてるんだぞ!?」
バルドの提案に不満の声を上げたのは、エスペランサの神聖術師、ミック。
仲間を失った恨みを晴らすべく、やる気は十分といったところ。
「わかってるよ。ひとまず様子を見に行くしかないな……。まさか、あれだけの大口を叩いておいて、門の制圧もままならないなんてことは無いとは思うが……」
不安は的中するものだ。ハイス・フィアンマの待機場所に来てみれば、そこは既にもぬけの殻。
ギリギリ視認できるかどうかのコット村の入口は、戦闘をしているとは思えないような静けさだ。
「ハイス・フィアンマの奴ら……。もしかして、逃げたんじゃあるまいな……」
「ミック……。アイツ等が嫌いなのはわかるけど、流石にそれはなくない? あんなのでも一応、第1王子……じゃなかった。王様のお抱えよ?」
そんな二人の前に、手を伸ばすバルド。
それは仲裁というより、制止としての意味合いが強い。
「静かにしろ。門番のデスナイトがいない。……エレノア。トラッキングに何か反応は?」
「気味が悪いくらいに何もないよ。逆に罠を疑っちゃうけど、侵入のチャンスであることは確かかな……」
「おい。お前等、ちょっとこっちに来てみろ……」
更に進んだ先で仲間を呼んだ、ロドリゲス。
小さく手招きをしながらも、その視線を自分の足元から逸らさない。
「コイツをどう思う?」
「これは……」
月明かりに照らされた街道。その片隅に残されていたのは、大小様々な血痕だ。
バルドは手甲を外すと、躊躇なくそれに触れた。
「……時間的に、可能性はあり得るな……」
糸を引く程度の粘性。温かくはないが、固着してもいない。
その量は、人が1人や2人亡くなっていてもおかしくはなく、状況的にそれがハイス・フィアンマのものだと言われても、疑うのは難しいタイミングだ。
「デスナイトを倒し、その後魔獣との戦闘で致命傷を負った……。楽観的に考えるなら、何とか逃げ出し隠れて治療の真っ最中――ってところだが、最悪を考えれば全滅……か?」
「全滅だろうな……。これだけのケガだ。逃げたにしても、辺りに続く血痕がない」
「だとしたら、遺体は?」
「さぁな。禁呪を使う死霊術師なら、今頃はゾンビかスケルトンじゃないか?」
バルドとロドリゲスが、現状を考察し話し合う中、ミックは1人ハイス・フィアンマに起こった不幸を嘲笑う。
「へへっ……ざまぁねぇな。ガロンの野郎、フォボスをバカにしたから天罰が下ったんだよ……」
「ミック……。気持ちはわかるが、今はやめとけ……」
その発言に皆が不快感を覚えた、その時だ。
「皆隠れて! トラッキングに反応が!」
エレノアの声を聞き、森の中へと飛び込む冒険者達。
暫く様子を見ていると、村の防壁の上から姿を見せたのは、1人の魔族と人間の女性。
「魔族ッ!? 報告書にはなかった!」
「静かにしろ、ミック! 相手は魔王と呼ばれているんだぞ? 可能性は十分予想できただろう?」
魔獣に魔族に魔王。最早絶望的とも言える状況だが、バルド達には秘策がある。
「本当に大丈夫なのか? お前達の知り合いが村に潜伏してるって……」
「潜伏は言い過ぎだ。昔の仲間がいるかもしれないってだけだよ。なぁロド?」
「うむ」
不敵な笑みを浮かべるバルドに呼応するかのように頷くロドリゲス。
これ見よがしに背負い直したリュックからは、ガラスの擦れたような音が聞こえ、ミックはそれを訝しげに見つめていた。
「それにアレを見ろ。俺達は運がいい……」
暫くすると、魔族の方は村の奥へと引っ込み、防壁の上に残っていたのは人間の女性ただ一人。
「もしかして……、アイツがそうなのか!?」
「あぁ。そのまさかだよ」
バルドはそう言い残し皆に待機を命じると、1人森を出て行った。
街道を歩き、無防備にもコット村の門へと近づいて行くバルド。
そこに響いたのは、聞き覚えのある女性の声。
「……ストッープ。こんな時間に何の用? それ以上近づくと、命の保証は出来ないわよ?」
「久しぶりだな、アニタ……。元気そうじゃないか」
「その声……、もしかしてバルド!?」
アニタが自分を忘れていなかったことに安堵し、無垢な笑顔を見せるバルド。
敵意など微塵も匂わせないその表情は、ある意味本心でもあった。
「ああ、俺だけじゃない。フラグメントの仲間達も来てるんだが……。少し話せそうか?」
「……でもアンタら、九条の討伐に来たんでしょ?」
「まぁ、名目上はそうなんだが、アニタに似た奴をコット村で見たって奴がいてな。どっちかっていうと、そっちの方が気になっていたんだ」
バルドは、嘘は言っていない。今はまだ大人しくしている時期である。
魔王の討伐。その結果を出す為にも、アニタから得られるであろう情報は重要だ。
袖すり合うも他生の縁。一時的ではあるが、仲間だったことに変わりはない。
アニタの現状によって、臨機応変にやり方を変える。既にいくつかのパターンは、フラグメントで周知済みだ。
「俺達が村に入れないなら仕方ない。だから、アニタが降りて来てくれないか? ここで話してもいいんだが、こうしていると首が疲れちまうし、うるさくしたら村人にも迷惑が掛かっちまうだろ? 大丈夫、危害を加えたりはしない。一時的な休戦みたいなもんだ」
今はまだ……という前提条件は付くが、アニタが降りてくるであろうことは予想していた。
勝手に姿を消した罪悪感。更にはギルドからマナポーションを奪っていた前科がある。
ギルドに死亡報告の取り下げはしておらず、別の名で冒険者を続けているのであれば、二重登録と見なされ罰則の対象。
冒険者を続けたいと思うのであれば、それらの告発は困るはずだ。
とはいえ、アニタの立ち位置は不明。
九条に弱みを握られ、仕方なく従っているだけなのか、その身も心も魔王に忠誠を誓っているのか……。
村から離れることを禁じられている可能性も鑑みれば、その返答には時間を要する――。そう思っていたバルドであったが、それは意外にも即答であった。
「いいわよ。外出許可だけ貰って来るから、ちょっと待ってて」
悩む素振りすら見せず、そのまま姿を消すアニタ。
実はそれが罠であり、魔獣達を引き連れて戻って来るかと思いきや、遠慮がちに開いた門から出てきたのは、アニタ1人だけだった。
43
お気に入りに追加
377
あなたにおすすめの小説

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる