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第537話 魔王として生きるということ
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「エルザは、そんなことを言いに来たのか?」
「いや? シャーリーの件に加え、人材派遣組合への融資もしてやったんじゃ。進捗はどうなっておるかと思うてのぉ」
エルザから出された条件の1つが、魔法書デ・ウェルミス・ミステリイスの奪還だ。
エルザには魔法書を取られたことを黙っていたのだが、流石にバレた。
その価値は言わずもがな。世界に2つとない貴重な魔法書。お説教は当然、怒鳴られるくらいは覚悟していたのだが、過ぎたことは仕方ないと溜息1つで溜飲を下げてくれた。
「催促かよ……。悪かったって言ってるだろ? しっかり取り返すから、心配するな」
魔法書の所有権は俺にあるが、俺はそれを自分の物だとは思っていない。
バルザックの魔法書がネストへと引き継がれたように。ネロの魔法書もまた残された者へと受け継がれるべきなのだ。
エルザは俺を欺いたりはしない。それはカガリを通し、幾度となく証明されてきた。
であれば、ネロの意思を継ぐであろうネクロガルドへの返却も辞さないのだが、エルザの意向で使わせてもらっているという認識だ。
当然取り返すことは視野に入れている。あの中には、バルザックを始めとした大事なものが幾つも保管してあるのだ。
「それで相談なんだが、エルザに1つ頼みがあるんだ」
「お主、最近ちと遠慮が無くなってきてはおらんか?」
眉間にシワを寄せるエルザ。
確かにエルザの言う通りなのだが、こちらとしても手は抜けない為、やれるだけの事はやっておきたいというのが本音である。
出来れば人に迷惑は掛けたくない。だが、そうも言ってられないのが現状だ。
借りられる物は、猫の手でも借りる。断られても構わないのだ。ただ、協力してくれるのなら心強い。
「今回は個人的な頼みだ。必要なら報酬も用意する」
「ネクプラでのこともある。別にお主からカネを取ろうなどとは思っておらんが、頼みとはなんじゃ? 聞くだけ聞いておいてやろうかの」
「竜の魂を、もう1度お願いしたい」
グランスロードで、ベヒモスと対峙した時に掛けてもらった獣術、竜の魂。
エルザ曰く、その効果時間は30分程らしいのだが、俺はその魂を奪うことに成功した。
当時は奪おうなどとは考えておらず、完全なる偶然の産物。
自分の中に別の魂が入って来たのは、感覚的に掴めていた。だが、それを覆っていたエルザの魔力が、酷く頼りなく見えたのだ。
例えるなら、戦車のエンジンを搭載した軽自動車を貸し与えられたようなもの。
ほんの少しアクセルを踏んだだけで崩壊しそうなモンスターマシン。その補強をしようと自分の魔力で覆ったら、何故か主導権まで握ってしまったのだ。
「前に掛けてもらったヤツは、人形の方で使っちまったんだよ」
俺の身代わりに処刑を受けた、九条君人形のことである。
疑似肉体形成で作った人形は、無から作り出した物。それにはほぼ魔力がない。
処刑されるだけなので、それでも構わないのだが、いざという時の為にある程度の魔力は確保しておきたかった。
その解決策として使ったのが、エルザから奪った竜の魂。
それを出来るだけ多くの魔力で包み、自分の魂もろとも人形の方へと移動させたのだ。
結果それは功を奏し、金の鬣をよみがえらせるだけの魔力を確保する事が出来た。
「簡単に言ってくれるがのぉ。アレ、意外と反動キツかったんじゃぞ?」
「そこを何とかッ!」
手を合わせ拝むように頭を下げると、多少の間を開け、エルザからは呆れ気味な溜息が聞こえてきた。
「まぁ、ワシ等としてもお主に死なれるのは困るからの……」
「すまん。恩に着る。魔法書を取り返したら、即時港の建設に着手することを約束する」
コット村から1日ほど南下すると、見えてくるのはゴツゴツした岩に囲まれた大自然そのままの海岸。
簡易的で構わないので、そこまでの道を切り開く事と、帆船が着岸できる桟橋を整備する事が、エルザから出されたもう1つの条件だ。
勿論プロではないので、それなりの出来にはなるだろうが、魔法書さえ奪還できれば人手は十分確保できる。
ネクロガルドに帆船ときたら、想像できる船は1隻しかない。こちらとしても願ったり叶ったりといったところだ。
「最近ハーヴェストでは、何故か船が出せなくなっているらしいからのぉ。代わりの港は必要不可欠。そうじゃろ? イッヒッヒ……」
「……俺なんかより、お前の方が絶対魔王に向いてるよ……」
怪しげな引き笑いのエルザに、素直な感想を吐露する俺。
なんとも情けない話である。ネクロガルドは長期に渉り、裏の世界で人知れず暗躍して来たというのに、俺ときたら……。
その影の薄さを、少し分けてほしいものである。
長閑な村で静かに暮らせればよかったのだが、どうしてこうなってしまったのか……。
それが、贅沢な願いであるとは思えないのだが、最早挽回の余地はない。
「はぁぁ……」
盛大に出る溜息。
これからの事を考えると、先が思いやられる……。
「人生が、思い通りに行かぬ事でも悔いておるのか?」
「……そうだな……。当初の目標でもあったスローライフは、絶望的だよ……」
乾いた笑みを浮かべながらも、ぬるくなってしまった酒を一気に煽る。
たとえ異世界に放り出されたとしても、カネさえあれば何とかなるだろうと……。そう思っていた昔の自分を殴りたい。
そんな簡単な話ではなかった。今ではカネは愚か、力までもが備わっているのに、全くと言って良いほど思い通りにはなっていないのだ。
「はぁ、魔法で時間を戻せたりしねぇかなぁ……」
「それが出来れば、ワシが先にやっておるわ」
「だろうな……」
恐らくは、世界中の誰しもが1度は考えた事があるであろう願い。
エルザだってネクロガルドに所属しているくらいだ。やり直したい過去の1つや2つ、あって然るべきだろう。
「転生ならどうじゃ? もう1度、最初からやり直せるぞ?」
「それじゃダメなんだよ。俺だけが助かっても意味がない。ミアやシャーリーを見捨てられる訳ないだろ……」
「そうじゃな……。残された者達の気持ちは良くわかる……」
俺のお悩み相談かと思いきや、急に悲壮感を漂わせるエルザ。
恐らくは組織の事を言っているのだとは思うが、自分で言って自分でダメージを受けていては世話がない。
「ならば、魔王として生きてゆくのか? これから先、誰にも理解されることなく孤独と共に歩む事になるんじゃぞ?」
「上等だ。理解る奴だけ理解ればいい。俺は教祖じゃないんだ。別に俺の思想を押し付けようなんて思ってない」
独生独死独去独来。それは、生まれる時も死ぬときも孤独である――という仏の教え。
たとえ家族であろうとも、別の人間である以上、本当の意味で分かり合うことは難しいということだ。
故に生きている内に努力せよ――と説いているのだが、話し合いで解決できる段階はとうに過ぎた。
ならば、答えは1つ。自分の望むものは、自分で勝ち取ればいいのである。
力を隠す必要がなくなったのは、大きなメリット。そこだけに関して言えば、悩みが減った分肩の荷が下り、気楽ではあった。
「いや? シャーリーの件に加え、人材派遣組合への融資もしてやったんじゃ。進捗はどうなっておるかと思うてのぉ」
エルザから出された条件の1つが、魔法書デ・ウェルミス・ミステリイスの奪還だ。
エルザには魔法書を取られたことを黙っていたのだが、流石にバレた。
その価値は言わずもがな。世界に2つとない貴重な魔法書。お説教は当然、怒鳴られるくらいは覚悟していたのだが、過ぎたことは仕方ないと溜息1つで溜飲を下げてくれた。
「催促かよ……。悪かったって言ってるだろ? しっかり取り返すから、心配するな」
魔法書の所有権は俺にあるが、俺はそれを自分の物だとは思っていない。
バルザックの魔法書がネストへと引き継がれたように。ネロの魔法書もまた残された者へと受け継がれるべきなのだ。
エルザは俺を欺いたりはしない。それはカガリを通し、幾度となく証明されてきた。
であれば、ネロの意思を継ぐであろうネクロガルドへの返却も辞さないのだが、エルザの意向で使わせてもらっているという認識だ。
当然取り返すことは視野に入れている。あの中には、バルザックを始めとした大事なものが幾つも保管してあるのだ。
「それで相談なんだが、エルザに1つ頼みがあるんだ」
「お主、最近ちと遠慮が無くなってきてはおらんか?」
眉間にシワを寄せるエルザ。
確かにエルザの言う通りなのだが、こちらとしても手は抜けない為、やれるだけの事はやっておきたいというのが本音である。
出来れば人に迷惑は掛けたくない。だが、そうも言ってられないのが現状だ。
借りられる物は、猫の手でも借りる。断られても構わないのだ。ただ、協力してくれるのなら心強い。
「今回は個人的な頼みだ。必要なら報酬も用意する」
「ネクプラでのこともある。別にお主からカネを取ろうなどとは思っておらんが、頼みとはなんじゃ? 聞くだけ聞いておいてやろうかの」
「竜の魂を、もう1度お願いしたい」
グランスロードで、ベヒモスと対峙した時に掛けてもらった獣術、竜の魂。
エルザ曰く、その効果時間は30分程らしいのだが、俺はその魂を奪うことに成功した。
当時は奪おうなどとは考えておらず、完全なる偶然の産物。
自分の中に別の魂が入って来たのは、感覚的に掴めていた。だが、それを覆っていたエルザの魔力が、酷く頼りなく見えたのだ。
例えるなら、戦車のエンジンを搭載した軽自動車を貸し与えられたようなもの。
ほんの少しアクセルを踏んだだけで崩壊しそうなモンスターマシン。その補強をしようと自分の魔力で覆ったら、何故か主導権まで握ってしまったのだ。
「前に掛けてもらったヤツは、人形の方で使っちまったんだよ」
俺の身代わりに処刑を受けた、九条君人形のことである。
疑似肉体形成で作った人形は、無から作り出した物。それにはほぼ魔力がない。
処刑されるだけなので、それでも構わないのだが、いざという時の為にある程度の魔力は確保しておきたかった。
その解決策として使ったのが、エルザから奪った竜の魂。
それを出来るだけ多くの魔力で包み、自分の魂もろとも人形の方へと移動させたのだ。
結果それは功を奏し、金の鬣をよみがえらせるだけの魔力を確保する事が出来た。
「簡単に言ってくれるがのぉ。アレ、意外と反動キツかったんじゃぞ?」
「そこを何とかッ!」
手を合わせ拝むように頭を下げると、多少の間を開け、エルザからは呆れ気味な溜息が聞こえてきた。
「まぁ、ワシ等としてもお主に死なれるのは困るからの……」
「すまん。恩に着る。魔法書を取り返したら、即時港の建設に着手することを約束する」
コット村から1日ほど南下すると、見えてくるのはゴツゴツした岩に囲まれた大自然そのままの海岸。
簡易的で構わないので、そこまでの道を切り開く事と、帆船が着岸できる桟橋を整備する事が、エルザから出されたもう1つの条件だ。
勿論プロではないので、それなりの出来にはなるだろうが、魔法書さえ奪還できれば人手は十分確保できる。
ネクロガルドに帆船ときたら、想像できる船は1隻しかない。こちらとしても願ったり叶ったりといったところだ。
「最近ハーヴェストでは、何故か船が出せなくなっているらしいからのぉ。代わりの港は必要不可欠。そうじゃろ? イッヒッヒ……」
「……俺なんかより、お前の方が絶対魔王に向いてるよ……」
怪しげな引き笑いのエルザに、素直な感想を吐露する俺。
なんとも情けない話である。ネクロガルドは長期に渉り、裏の世界で人知れず暗躍して来たというのに、俺ときたら……。
その影の薄さを、少し分けてほしいものである。
長閑な村で静かに暮らせればよかったのだが、どうしてこうなってしまったのか……。
それが、贅沢な願いであるとは思えないのだが、最早挽回の余地はない。
「はぁぁ……」
盛大に出る溜息。
これからの事を考えると、先が思いやられる……。
「人生が、思い通りに行かぬ事でも悔いておるのか?」
「……そうだな……。当初の目標でもあったスローライフは、絶望的だよ……」
乾いた笑みを浮かべながらも、ぬるくなってしまった酒を一気に煽る。
たとえ異世界に放り出されたとしても、カネさえあれば何とかなるだろうと……。そう思っていた昔の自分を殴りたい。
そんな簡単な話ではなかった。今ではカネは愚か、力までもが備わっているのに、全くと言って良いほど思い通りにはなっていないのだ。
「はぁ、魔法で時間を戻せたりしねぇかなぁ……」
「それが出来れば、ワシが先にやっておるわ」
「だろうな……」
恐らくは、世界中の誰しもが1度は考えた事があるであろう願い。
エルザだってネクロガルドに所属しているくらいだ。やり直したい過去の1つや2つ、あって然るべきだろう。
「転生ならどうじゃ? もう1度、最初からやり直せるぞ?」
「それじゃダメなんだよ。俺だけが助かっても意味がない。ミアやシャーリーを見捨てられる訳ないだろ……」
「そうじゃな……。残された者達の気持ちは良くわかる……」
俺のお悩み相談かと思いきや、急に悲壮感を漂わせるエルザ。
恐らくは組織の事を言っているのだとは思うが、自分で言って自分でダメージを受けていては世話がない。
「ならば、魔王として生きてゆくのか? これから先、誰にも理解されることなく孤独と共に歩む事になるんじゃぞ?」
「上等だ。理解る奴だけ理解ればいい。俺は教祖じゃないんだ。別に俺の思想を押し付けようなんて思ってない」
独生独死独去独来。それは、生まれる時も死ぬときも孤独である――という仏の教え。
たとえ家族であろうとも、別の人間である以上、本当の意味で分かり合うことは難しいということだ。
故に生きている内に努力せよ――と説いているのだが、話し合いで解決できる段階はとうに過ぎた。
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