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第535話 魔王としての第一歩
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「おーい。シャーリー、こっちだこっち!」
食堂に顔を出したシャーリーを呼ぶと、顔をほんのり紅く染めながらも俺達と同じテーブルの席に着いた。
「別に、こんな催し必要ないのに……」
「まぁ、色々と変わった部分も説明しなきゃならんしな」
今日は、食堂を貸切っての快気祝い。勿論シャーリーだけではなく、カイルの分もだ。
と言っても、バカ騒ぎをする訳じゃない。いつもの面子で、今後のすり合わせをしておこうというだけの話。
「すまねぇ九条。俺の所為でこんな事に……」
「カイルが謝る必要はないさ。同じ状況だったら俺も止めていた。アイツらが、騎士の風上にも置けない奴等だったってだけだよ」
一口に騎士と言っても様々。グラーゼンのように義理堅い者もいれば、今回のように人間性を疑うような奴もいる。
王国軍の騎士とは言え、所詮は人であったということだ。欲求の自制も出来ないとは、情けない限りである。
俺なんか、シャーリーからの熱烈な口づけを受けながらも暴走しないよう必死に我慢したというのに……。
あの後、目覚めたシャーリーから凄まじい剣幕で問い詰められたので、一旦は覚えていないという事にした。
ホッとしていたところを見るに、恐らく本意ではない。急な覚醒を促した為の副作用。一種の興奮状態であったのではないだろうか?
あの部屋は、ネクロガルドのコット村支部。表向きはエルザの魔法書店である。
セイレーンの涙の効果により、重症だったシャーリーは完全復活を遂げた。しかし、意識はすぐには戻らず、シャーリーが目を覚ましたのはあれから2週間後のことだった。
あれだけの致命傷。精神的ショックにより目覚めない可能性もあり得るとのことで、急遽ネクロガルドの力を借りたという訳である。
出来るだけ清潔な場所に呪術的結界を張り、外部から刺激を与えることで、脳を活性化させるという闇魔法独自の精神治療。
簡単に言うと、外部からの魔力供給により覚醒を促そうという試みだ。
本来であれば、身体の一部をマナポーションに漬けることで魔力の供給とするのだが、残念ながら在庫がない。
代わりになりそうなエーテルは、人体には強すぎて有毒。そこで、俺の登場という訳である。
言うなれば、俺は巨大な魔力のタンク。接触しているだけで魔力供給に近い効果が得られるかもしれないとのことで、シャーリーの部屋に放り込まれていたのである。
「それで、カイルの方は大丈夫なのか?」
「あぁ。シャーリーに比べたら大したことはねぇよ。もう西門の見張りにも立てるから、何時でも言ってくれ」
当然、騎士達に連れて行かれたカイルは、暴行を受けた。
それが原因でリビングアーマーが起動し、ソフィアたちから話を聞いた黄泉がえり部隊は、カイルの救出作戦を決行。
そこにアーニャとシャーリーが手を貸したことで、衝突が激化したという訳である。
「だから最初に言ったじゃない。九条が村を守ってやればいいんだって」
食堂の裏メニュー、アイスクリームを頬張ったかと思ったら、得意気な表情でスプーンの先を俺へと向けるアーニャ。
結果的には、アーニャの言う通りになってしまったが、それを本人に指摘されるというのが腑に落ちない。
「アーニャ。お前、わざと大事にしたりはしてないよな?」
「そんなことする訳ないでしょ?」
そう言うアーニャの隣に座っているのは、満足そうな表情のフードル。
その時点で怪しさ満点ではあるが、ミアの隣で寝そべるカガリからの反応はない。
「それで? 私が寝ている間に変わった事って?」
村の守護の為に滞在していた騎士団を全滅させたのだ。当然、その罪はコット村が背負う事となるだろう。
言い訳をしたところで、聞く耳など持ちはしない。そんな暇があるのなら、次に備えて村の防衛力を強化した方が何十倍もマシである。
「わかりやすいところで言うと、西門の増築工事と検問作業だな」
「あぁ、工事は見たから知ってる。最早なんでもアリね……」
シャーリーが、呆れ気味なのも頷ける。
西門も東門同様に強化しようというのが目的なのだが、その建材を運び入れているのは、他でもない元騎士団の皆さんだ。
ちょっと肉は腐ってしまっているのだが、24時間休憩なしに加えてタダ働きにも文句は言わない労働力。
俺以外とのコミュニケーションは碌に取れず、見た目にも少々難はあるが、そこにさえ目を瞑れば奴隷よりも役に立つ。
「検問には、最低でも従魔を1匹と見張りを2体置くようにした。敵意のある者は、村に入れない決まりだ」
「それも見た。……意外と機能はしてるようだけど、大丈夫なの?」
「商人達の事だろ? ビビってはいるようだが、今のところ問題は起きてない。騎士団の連絡役だか斥候だかが1人、追い返されただけだ」
西門には見張りとして村人を1人と従魔を1匹。それとは別に、デスナイトを2体配置している。
当然、村に来た商人は驚くのだが、物流は重要なインフラだ。そこはしっかりと理由を説明すれば、わかってもらえる。
商人側から見てもメリットの大きい販路。背に腹は代えられないのだろう。今のところ引き返した商人はいない。
「じゃぁ、騎士団が全滅しちゃった事は、知られてるのね?」
「そうだな。おかげで冒険者ギルドがなくなった」
「……え? それってどういう……」
「そのままの意味だよ。ギルドはコット村から撤退した」
「……でも……」
キョロキョロと辺りを見渡すシャーリー。
貸し切りなのは食堂だけ。故にちょくちょく冒険者は出入りしていて、2階への階段を上って行く。
その様子は平常運転。ソフィアたちがいないのは、ギルドが営業しているからだと思っているのだろう。
「確かにギルドはなくなったんだが、村の仕事はなくならない。だから、人材派遣組合として独立したんだ」
「独立ぅ!?」
碌な調査などしていないだろうが、デスナイトが村の入口に突っ立っているのだ。
理由はそれだけで十分。騎士団は全滅し、村は魔王の手に落ちた……などと報告されたのだろう。
であれば、村が戦場になる可能性は格段に上がる。職員の安全等を鑑みれば、撤退は妥当な判断だ。
まぁ、その守るべき職員は、全員辞表を提出したが……。
「変わった事と言えば、新規の冒険者登録が出来なくなった事と、ここでの仕事がギルドの評価に繋がらない事くらいか……」
「簡単そうに言ってるけど、やっていけるの?」
「大丈夫なんじゃないか? ギルドの賃金がいくらだったのかは知らんが、エルザは損はさせないと言ってたぞ?」
「え? なんで、そこでエルザが出てくるのよ」
「そりゃ、資本がネクロガルドだからだよ」
「えぇ!? じゃぁ、ギルドの皆はネクロガルドの手先になったの!?」
「違う。資金提供がネクロガルドだってだけで、傘下に入ったわけじゃない」
ギルドは撤退したが、建物自体の所有権はギルドに帰属している。
それを買い取り、人材派遣組合が軌道に乗るまでの資金援助を、エルザが申し出てくれたのだ。
村の見通しが不透明な状況下での融資。勿論タダという訳ではなく、幾つかの条件を提示されたが、それでも十分ありがたい。
「まぁ、九条がいいなら文句はないけど……。他に変わったことは? それだけ?」
「そうだな……まぁ、うん……」
自分でも不自然さを覚える生返事。
それに対し、訝し気な表情を見せたシャーリーの隣で盛大な溜息をついたのは、他でもないミアである。
「おにーちゃん? 大事な事を忘れてるでしょ?」
「ぐっ……」
言わなければならない事だとはわかっている。黙っていてもいずれはバレてしまうのだ。
以前、ギルドを免停になったアーニャとシャーリーを前に爆笑してしまった時と同じような状況。
既にそれを知っているアーニャは、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべるだけ。
すこぶる言い出しにくい空気感だが、最早万事休すである。
「ギルドが……討伐依頼を出した……」
それだけ言えば、わかるだろう。
だというのに、シャーリーはアーニャと同様、怪しげな笑みを浮かべ、わざとらしく聞き返してきた。
「へぇ……。一体誰の討伐依頼かしら?」
「……俺のだよ! 言わなくても絶対わかってるだろ!?」
食堂に顔を出したシャーリーを呼ぶと、顔をほんのり紅く染めながらも俺達と同じテーブルの席に着いた。
「別に、こんな催し必要ないのに……」
「まぁ、色々と変わった部分も説明しなきゃならんしな」
今日は、食堂を貸切っての快気祝い。勿論シャーリーだけではなく、カイルの分もだ。
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「カイルが謝る必要はないさ。同じ状況だったら俺も止めていた。アイツらが、騎士の風上にも置けない奴等だったってだけだよ」
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あの部屋は、ネクロガルドのコット村支部。表向きはエルザの魔法書店である。
セイレーンの涙の効果により、重症だったシャーリーは完全復活を遂げた。しかし、意識はすぐには戻らず、シャーリーが目を覚ましたのはあれから2週間後のことだった。
あれだけの致命傷。精神的ショックにより目覚めない可能性もあり得るとのことで、急遽ネクロガルドの力を借りたという訳である。
出来るだけ清潔な場所に呪術的結界を張り、外部から刺激を与えることで、脳を活性化させるという闇魔法独自の精神治療。
簡単に言うと、外部からの魔力供給により覚醒を促そうという試みだ。
本来であれば、身体の一部をマナポーションに漬けることで魔力の供給とするのだが、残念ながら在庫がない。
代わりになりそうなエーテルは、人体には強すぎて有毒。そこで、俺の登場という訳である。
言うなれば、俺は巨大な魔力のタンク。接触しているだけで魔力供給に近い効果が得られるかもしれないとのことで、シャーリーの部屋に放り込まれていたのである。
「それで、カイルの方は大丈夫なのか?」
「あぁ。シャーリーに比べたら大したことはねぇよ。もう西門の見張りにも立てるから、何時でも言ってくれ」
当然、騎士達に連れて行かれたカイルは、暴行を受けた。
それが原因でリビングアーマーが起動し、ソフィアたちから話を聞いた黄泉がえり部隊は、カイルの救出作戦を決行。
そこにアーニャとシャーリーが手を貸したことで、衝突が激化したという訳である。
「だから最初に言ったじゃない。九条が村を守ってやればいいんだって」
食堂の裏メニュー、アイスクリームを頬張ったかと思ったら、得意気な表情でスプーンの先を俺へと向けるアーニャ。
結果的には、アーニャの言う通りになってしまったが、それを本人に指摘されるというのが腑に落ちない。
「アーニャ。お前、わざと大事にしたりはしてないよな?」
「そんなことする訳ないでしょ?」
そう言うアーニャの隣に座っているのは、満足そうな表情のフードル。
その時点で怪しさ満点ではあるが、ミアの隣で寝そべるカガリからの反応はない。
「それで? 私が寝ている間に変わった事って?」
村の守護の為に滞在していた騎士団を全滅させたのだ。当然、その罪はコット村が背負う事となるだろう。
言い訳をしたところで、聞く耳など持ちはしない。そんな暇があるのなら、次に備えて村の防衛力を強化した方が何十倍もマシである。
「わかりやすいところで言うと、西門の増築工事と検問作業だな」
「あぁ、工事は見たから知ってる。最早なんでもアリね……」
シャーリーが、呆れ気味なのも頷ける。
西門も東門同様に強化しようというのが目的なのだが、その建材を運び入れているのは、他でもない元騎士団の皆さんだ。
ちょっと肉は腐ってしまっているのだが、24時間休憩なしに加えてタダ働きにも文句は言わない労働力。
俺以外とのコミュニケーションは碌に取れず、見た目にも少々難はあるが、そこにさえ目を瞑れば奴隷よりも役に立つ。
「検問には、最低でも従魔を1匹と見張りを2体置くようにした。敵意のある者は、村に入れない決まりだ」
「それも見た。……意外と機能はしてるようだけど、大丈夫なの?」
「商人達の事だろ? ビビってはいるようだが、今のところ問題は起きてない。騎士団の連絡役だか斥候だかが1人、追い返されただけだ」
西門には見張りとして村人を1人と従魔を1匹。それとは別に、デスナイトを2体配置している。
当然、村に来た商人は驚くのだが、物流は重要なインフラだ。そこはしっかりと理由を説明すれば、わかってもらえる。
商人側から見てもメリットの大きい販路。背に腹は代えられないのだろう。今のところ引き返した商人はいない。
「じゃぁ、騎士団が全滅しちゃった事は、知られてるのね?」
「そうだな。おかげで冒険者ギルドがなくなった」
「……え? それってどういう……」
「そのままの意味だよ。ギルドはコット村から撤退した」
「……でも……」
キョロキョロと辺りを見渡すシャーリー。
貸し切りなのは食堂だけ。故にちょくちょく冒険者は出入りしていて、2階への階段を上って行く。
その様子は平常運転。ソフィアたちがいないのは、ギルドが営業しているからだと思っているのだろう。
「確かにギルドはなくなったんだが、村の仕事はなくならない。だから、人材派遣組合として独立したんだ」
「独立ぅ!?」
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理由はそれだけで十分。騎士団は全滅し、村は魔王の手に落ちた……などと報告されたのだろう。
であれば、村が戦場になる可能性は格段に上がる。職員の安全等を鑑みれば、撤退は妥当な判断だ。
まぁ、その守るべき職員は、全員辞表を提出したが……。
「変わった事と言えば、新規の冒険者登録が出来なくなった事と、ここでの仕事がギルドの評価に繋がらない事くらいか……」
「簡単そうに言ってるけど、やっていけるの?」
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「え? なんで、そこでエルザが出てくるのよ」
「そりゃ、資本がネクロガルドだからだよ」
「えぇ!? じゃぁ、ギルドの皆はネクロガルドの手先になったの!?」
「違う。資金提供がネクロガルドだってだけで、傘下に入ったわけじゃない」
ギルドは撤退したが、建物自体の所有権はギルドに帰属している。
それを買い取り、人材派遣組合が軌道に乗るまでの資金援助を、エルザが申し出てくれたのだ。
村の見通しが不透明な状況下での融資。勿論タダという訳ではなく、幾つかの条件を提示されたが、それでも十分ありがたい。
「まぁ、九条がいいなら文句はないけど……。他に変わったことは? それだけ?」
「そうだな……まぁ、うん……」
自分でも不自然さを覚える生返事。
それに対し、訝し気な表情を見せたシャーリーの隣で盛大な溜息をついたのは、他でもないミアである。
「おにーちゃん? 大事な事を忘れてるでしょ?」
「ぐっ……」
言わなければならない事だとはわかっている。黙っていてもいずれはバレてしまうのだ。
以前、ギルドを免停になったアーニャとシャーリーを前に爆笑してしまった時と同じような状況。
既にそれを知っているアーニャは、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべるだけ。
すこぶる言い出しにくい空気感だが、最早万事休すである。
「ギルドが……討伐依頼を出した……」
それだけ言えば、わかるだろう。
だというのに、シャーリーはアーニャと同様、怪しげな笑みを浮かべ、わざとらしく聞き返してきた。
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