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第513話 貴族に怨みを持つ男
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皆が飛翔魔導船に目を奪われる中、見張りを担当していた船員が持ち場へ戻ろうと視線を戻した瞬間だった。
後方から近づいて来る謎の船団に気が付いたのだ。
まさに助け舟と言わんばかりのタイミングにホッとしたのも束の間、手持ちの望遠鏡を覗き込むと、そこに見えたのは商船でも客船でもない海賊旗。
「報告ッ! 船影確認、南西方向敵襲の可能性ありッ! 海賊船だッ!」
見張り台から後方へと向かって手旗が振られると、例外なく全ての視線がその先に集約する。
同時にネストは船尾へと駆け、バイスは声を張り上げた。
「護衛艦を切り離せ! 後方の守りを固めろッ!」
緊張が高まる甲板。ネストは、家宝の杖アストロラーベに意識を集中させる。
「【千里眼】!」
それは魔術師が使える遠見の魔法。
まるで海の上を走っているかのような速度で広がる視界。その先に見えてきた船団に、ネストは思わず舌打ちを漏らす。
「お相手は、私達の事を知っているみたいね……」
向かってくる海賊船は6隻。一般の客船や商船を襲うにしては、大袈裟な数。
それに対し、王国軍の護衛艦が1隻と碌に動けやしないガレオン船が1隻。当然逃げ切れるはずもなく、衝突は不可避。
とはいえ、降参するにはまだ早い。数では圧倒的に不利ではあるが、質では負けていないはず。
少なくともゴールドプレートの冒険者が2人も乗船しているのは、大きなアドバンテージである。
「アンカース卿、御指示を……」
ネストの隣に跪くロイヤルノーズ号の船長。この瞬間を以て、指揮権はネストに託された。
「私の射程に入れば、恐らく1隻……いや、2隻は沈められます。残りの4隻を半々で対応できるよう護衛艦に通知を。白兵戦になるようなら、指揮はガルフォード卿に預けるのでそのつもりで」
「畏まりました。……総員! 戦闘配置に付けぇッ!」
各所で怒号が飛び交い、バタバタと慌ただしくなる甲板。
そんな緊迫した雰囲気に当てられ、若干の高揚感を覚えていたバイスも、まずはリリーの避難が先だと船首へ足を向けようとした、その時だ。
「動くんじゃねぇッ!」
突如甲板に響いた、男の声。集まる視線の先にいたのは、リリーに三叉槍を突きつける1体のサハギンと、ずぶ濡れで上半身が裸の男。
その身体は、海の男と言わんばかりに傷だらけ。中でも目を引く左腕の大きな古傷は、どれほど過酷な世界を生き抜いてきたのかを思案せずにはいられないほどのものだ。
「――ッ!?」
一瞬にして静まる甲板。それは、ポタポタと滴る水が甲板を叩く音でさえ聞こえてきそうなほど。
「状況はわかるだろ? なら全員、今持っている武器を海に投げ捨てな。それと、護衛艦にも状況を伝えて大人しくするよう連絡しておけ」
左手に持ったサーベルを前に突き出し、ニヤリと微笑む半裸の男。
リリーが人質に取られた。それが何を意味しているのか、わからぬ者はいないだろう。
戦う前から、雌雄は決してしまったのだ。
「……従え……」
バイスがぼそりと呟くと、次々に武器を投げ捨てる船員たち。そして何も言わずに両手を上げる。
「おい、マストの影に隠れてる女。バレてねぇとでも思ってるんだろうが、そのデケェ杖をさっさと捨てねぇと王女様がひでぇ目に合うぜ?」
「くっ……」
男の言う通りネストがその姿を晒すと、アストロラーベを海へと放る。
悔しさと不甲斐なさを混ぜたような、形容し難い表情で半裸の男を睨みつけるネスト。
「目的は何? お金なら後で腐るほど……」
「カネはいらねぇ。その代わりと言っちゃぁなんだが、乗員と乗客の名簿を出しな。……そこのお前。3分以内に取ってこい」
半裸の男がサーベルの切っ先を近くの船員に向けると、怯えた様子で何度も頷き、慌てた様子で船室へと消えていく。
「……人質の交換に応じる気はあるかしら? 私も貴族の端くれ。人質としての価値は申し分ないと思うけど?」
「言いたいことはわかるんだが、俺達が姿を見せた途端、咄嗟に隠れるような機転の利く奴はいらねぇなぁ」
「なら、俺ならどうだ?」
「……貴族にはバカしかいねぇのか? 自分らの胸元をよく見てから言うんだな」
ネストとバイスの首に掛かっているのは、ゴールドプレート。
それは、自分から戦闘のプロですと宣言しているようなものである。
「リリー様に何かあったら、タダじゃ置かないわよ?」
「おっかないねぇ。……まぁ、殺したりはしねぇから安心しな。それも、お前達がお行儀よくしてればの話だがな」
そこへ戻って来た船員が恐る恐る名簿を差し出すと、男は持っていたサーベルを甲板に突き刺し、それをひったくるように受け取り読み始めた。
「まさか、海賊とサハギンが手を組んでいるなんてね……」
「付き合ってみると、案外いい奴等だぜ? おかげで、海底からバレずに侵入できたしな」
「なるほど……。海賊船は、注意を惹き付けるだけの囮ってわけね……」
ネストとは目を合わせず、黙々と名簿を読み続ける半裸の男。
ひとまず話は通じる様子。それならばと、ネストは説得を試みる。
「……ねぇ。いくら王女様とは言え、まだ幼い子供を人質になんて良心が痛んだりはしないの? 子供に罪はないでしょ?」
相手の目的は不明だが、幼いながらも王族とそれなりに権力を持つ貴族が揃っているのだ。
今解放すれば、情状酌量の口添えもやぶさかではない。……そう訴えかけるつもりだったが、それは逆効果だった。
「……もちろん痛むぜぇ。俺にも昔、我が子のようにかわいがっていた娘が居たんだ……。いつもわんぱくで、手を焼かされたもんだが、それが逆に愛おしくてなぁ……」
「なら……」
「だが、その命を奪ったのは貴様ら貴族なんだよッ! 子供に罪はないだと? イリヤスは、海賊の娘ってだけで殺されたんだッ! 俺にとっちゃその時点で、王族だろうが子供だろうが知ったこっちゃねぇんだよッ! なんでお前等は許されて、俺は許されねぇのか言ってみろッ! やってることは貴様等と同じじゃねぇか! 綺麗ごとをぬかすんじゃねぇッ!」
激昂した男はサーベルを引き抜き、その峰をリリーの首に押し当てる。
常人であれば、泣き叫んでいてもおかしくない恐怖だろう。にも拘らず、それだけの事をされてもリリーは気丈に耐えていた。
そんな歯止めが効かなくなった男を止めたのは、他でもないサハギンだ。
口から拳大の水球を吐き出すと、男の顔面にクリーンヒット。その飛沫は、リリーをも巻き込んでしまうほど。
突然の出来事に動きを止めた男に対し、リリーの服はじわじわと浸食されるかのように湿っていく。
「……すまねぇ。つい、カッとなっちまった……」
その後、男はサーベルを降ろすと、何事もなかったかのように濡れてしまった名簿を捲り続けた。
暫くすると、2隻の船は追い付いた海賊船に囲まれた。海賊の仲間達がぞろぞろ乗り込み、流れるように作業をこなす。
乗組員を後ろ手に縛る者、大きな樽を運び入れる者。その様子は計画通りと言わんばかりの手際の良さだ。
「なるほど……。この船に細工をしたのも、この時の為ってわけね……」
「はぁ? 俺達は海賊だぞ? 停泊中の船を襲うなんて卑怯な真似はしねぇし、警備の厳重な王家の船に侵入するほどバカじゃねぇよ。小細工なんぞせずとも貴様らの船に追い付くくれぇわけがねぇ。海賊をあまり舐めるなよ?」
「どうかしら? そう言っておいて、内通している者がいないとも限らないでしょ?」
「そりゃ、内通者はいるだろ」
「へぇ。そこは素直に教えてくれるのね。隠し通す自信があるってこと? それとも逆に、私達が舐められてるのかしら?」
「違うね。そもそも興味がねぇだけだ。別に俺達の仲間じゃねぇから、好きなだけ犯人捜しをすればいい。恐らく、この中にいるだろうから、これはお前にやるよ」
そう言うと、男は先程まで読んでいた名簿の束を、ネストへと放り投げた。
「それはどういう……」
「おおっと、おしゃべりはここまでだ。こっちも時間が押してるんでね。準備が出来たようだから、次の段階に移らせてもらう」
男の視線の先には、護衛艦とロイヤルノーズ号との間に掛けられた橋。
とは言え、それは橋と呼ぶには頼りない。所謂ただの木の板だ。
「貴族のクセに道楽で冒険者をやってる2人と、王女様を除いた全員を護衛艦に移動させろ」
海賊達に武器を突きつけられ、渋々従い移動を開始する船員たち。
事は比較的順調に進み、ロイヤルノーズ号には半裸の男とサハギン。リリーとネストとバイスだけという状態に。
「よし、野郎ども! 撤収だッ!」
半裸の男がそう叫ぶと、連結していた船が次々と切り離され、海賊船は蜘蛛の子を散らすように去って行く。
同時に、舵を縛られあらぬ方向へと突き進んでいく護衛艦が姿を消すと、ロイヤルノーズ号だけが、その場にぽつんと残された。
後方から近づいて来る謎の船団に気が付いたのだ。
まさに助け舟と言わんばかりのタイミングにホッとしたのも束の間、手持ちの望遠鏡を覗き込むと、そこに見えたのは商船でも客船でもない海賊旗。
「報告ッ! 船影確認、南西方向敵襲の可能性ありッ! 海賊船だッ!」
見張り台から後方へと向かって手旗が振られると、例外なく全ての視線がその先に集約する。
同時にネストは船尾へと駆け、バイスは声を張り上げた。
「護衛艦を切り離せ! 後方の守りを固めろッ!」
緊張が高まる甲板。ネストは、家宝の杖アストロラーベに意識を集中させる。
「【千里眼】!」
それは魔術師が使える遠見の魔法。
まるで海の上を走っているかのような速度で広がる視界。その先に見えてきた船団に、ネストは思わず舌打ちを漏らす。
「お相手は、私達の事を知っているみたいね……」
向かってくる海賊船は6隻。一般の客船や商船を襲うにしては、大袈裟な数。
それに対し、王国軍の護衛艦が1隻と碌に動けやしないガレオン船が1隻。当然逃げ切れるはずもなく、衝突は不可避。
とはいえ、降参するにはまだ早い。数では圧倒的に不利ではあるが、質では負けていないはず。
少なくともゴールドプレートの冒険者が2人も乗船しているのは、大きなアドバンテージである。
「アンカース卿、御指示を……」
ネストの隣に跪くロイヤルノーズ号の船長。この瞬間を以て、指揮権はネストに託された。
「私の射程に入れば、恐らく1隻……いや、2隻は沈められます。残りの4隻を半々で対応できるよう護衛艦に通知を。白兵戦になるようなら、指揮はガルフォード卿に預けるのでそのつもりで」
「畏まりました。……総員! 戦闘配置に付けぇッ!」
各所で怒号が飛び交い、バタバタと慌ただしくなる甲板。
そんな緊迫した雰囲気に当てられ、若干の高揚感を覚えていたバイスも、まずはリリーの避難が先だと船首へ足を向けようとした、その時だ。
「動くんじゃねぇッ!」
突如甲板に響いた、男の声。集まる視線の先にいたのは、リリーに三叉槍を突きつける1体のサハギンと、ずぶ濡れで上半身が裸の男。
その身体は、海の男と言わんばかりに傷だらけ。中でも目を引く左腕の大きな古傷は、どれほど過酷な世界を生き抜いてきたのかを思案せずにはいられないほどのものだ。
「――ッ!?」
一瞬にして静まる甲板。それは、ポタポタと滴る水が甲板を叩く音でさえ聞こえてきそうなほど。
「状況はわかるだろ? なら全員、今持っている武器を海に投げ捨てな。それと、護衛艦にも状況を伝えて大人しくするよう連絡しておけ」
左手に持ったサーベルを前に突き出し、ニヤリと微笑む半裸の男。
リリーが人質に取られた。それが何を意味しているのか、わからぬ者はいないだろう。
戦う前から、雌雄は決してしまったのだ。
「……従え……」
バイスがぼそりと呟くと、次々に武器を投げ捨てる船員たち。そして何も言わずに両手を上げる。
「おい、マストの影に隠れてる女。バレてねぇとでも思ってるんだろうが、そのデケェ杖をさっさと捨てねぇと王女様がひでぇ目に合うぜ?」
「くっ……」
男の言う通りネストがその姿を晒すと、アストロラーベを海へと放る。
悔しさと不甲斐なさを混ぜたような、形容し難い表情で半裸の男を睨みつけるネスト。
「目的は何? お金なら後で腐るほど……」
「カネはいらねぇ。その代わりと言っちゃぁなんだが、乗員と乗客の名簿を出しな。……そこのお前。3分以内に取ってこい」
半裸の男がサーベルの切っ先を近くの船員に向けると、怯えた様子で何度も頷き、慌てた様子で船室へと消えていく。
「……人質の交換に応じる気はあるかしら? 私も貴族の端くれ。人質としての価値は申し分ないと思うけど?」
「言いたいことはわかるんだが、俺達が姿を見せた途端、咄嗟に隠れるような機転の利く奴はいらねぇなぁ」
「なら、俺ならどうだ?」
「……貴族にはバカしかいねぇのか? 自分らの胸元をよく見てから言うんだな」
ネストとバイスの首に掛かっているのは、ゴールドプレート。
それは、自分から戦闘のプロですと宣言しているようなものである。
「リリー様に何かあったら、タダじゃ置かないわよ?」
「おっかないねぇ。……まぁ、殺したりはしねぇから安心しな。それも、お前達がお行儀よくしてればの話だがな」
そこへ戻って来た船員が恐る恐る名簿を差し出すと、男は持っていたサーベルを甲板に突き刺し、それをひったくるように受け取り読み始めた。
「まさか、海賊とサハギンが手を組んでいるなんてね……」
「付き合ってみると、案外いい奴等だぜ? おかげで、海底からバレずに侵入できたしな」
「なるほど……。海賊船は、注意を惹き付けるだけの囮ってわけね……」
ネストとは目を合わせず、黙々と名簿を読み続ける半裸の男。
ひとまず話は通じる様子。それならばと、ネストは説得を試みる。
「……ねぇ。いくら王女様とは言え、まだ幼い子供を人質になんて良心が痛んだりはしないの? 子供に罪はないでしょ?」
相手の目的は不明だが、幼いながらも王族とそれなりに権力を持つ貴族が揃っているのだ。
今解放すれば、情状酌量の口添えもやぶさかではない。……そう訴えかけるつもりだったが、それは逆効果だった。
「……もちろん痛むぜぇ。俺にも昔、我が子のようにかわいがっていた娘が居たんだ……。いつもわんぱくで、手を焼かされたもんだが、それが逆に愛おしくてなぁ……」
「なら……」
「だが、その命を奪ったのは貴様ら貴族なんだよッ! 子供に罪はないだと? イリヤスは、海賊の娘ってだけで殺されたんだッ! 俺にとっちゃその時点で、王族だろうが子供だろうが知ったこっちゃねぇんだよッ! なんでお前等は許されて、俺は許されねぇのか言ってみろッ! やってることは貴様等と同じじゃねぇか! 綺麗ごとをぬかすんじゃねぇッ!」
激昂した男はサーベルを引き抜き、その峰をリリーの首に押し当てる。
常人であれば、泣き叫んでいてもおかしくない恐怖だろう。にも拘らず、それだけの事をされてもリリーは気丈に耐えていた。
そんな歯止めが効かなくなった男を止めたのは、他でもないサハギンだ。
口から拳大の水球を吐き出すと、男の顔面にクリーンヒット。その飛沫は、リリーをも巻き込んでしまうほど。
突然の出来事に動きを止めた男に対し、リリーの服はじわじわと浸食されるかのように湿っていく。
「……すまねぇ。つい、カッとなっちまった……」
その後、男はサーベルを降ろすと、何事もなかったかのように濡れてしまった名簿を捲り続けた。
暫くすると、2隻の船は追い付いた海賊船に囲まれた。海賊の仲間達がぞろぞろ乗り込み、流れるように作業をこなす。
乗組員を後ろ手に縛る者、大きな樽を運び入れる者。その様子は計画通りと言わんばかりの手際の良さだ。
「なるほど……。この船に細工をしたのも、この時の為ってわけね……」
「はぁ? 俺達は海賊だぞ? 停泊中の船を襲うなんて卑怯な真似はしねぇし、警備の厳重な王家の船に侵入するほどバカじゃねぇよ。小細工なんぞせずとも貴様らの船に追い付くくれぇわけがねぇ。海賊をあまり舐めるなよ?」
「どうかしら? そう言っておいて、内通している者がいないとも限らないでしょ?」
「そりゃ、内通者はいるだろ」
「へぇ。そこは素直に教えてくれるのね。隠し通す自信があるってこと? それとも逆に、私達が舐められてるのかしら?」
「違うね。そもそも興味がねぇだけだ。別に俺達の仲間じゃねぇから、好きなだけ犯人捜しをすればいい。恐らく、この中にいるだろうから、これはお前にやるよ」
そう言うと、男は先程まで読んでいた名簿の束を、ネストへと放り投げた。
「それはどういう……」
「おおっと、おしゃべりはここまでだ。こっちも時間が押してるんでね。準備が出来たようだから、次の段階に移らせてもらう」
男の視線の先には、護衛艦とロイヤルノーズ号との間に掛けられた橋。
とは言え、それは橋と呼ぶには頼りない。所謂ただの木の板だ。
「貴族のクセに道楽で冒険者をやってる2人と、王女様を除いた全員を護衛艦に移動させろ」
海賊達に武器を突きつけられ、渋々従い移動を開始する船員たち。
事は比較的順調に進み、ロイヤルノーズ号には半裸の男とサハギン。リリーとネストとバイスだけという状態に。
「よし、野郎ども! 撤収だッ!」
半裸の男がそう叫ぶと、連結していた船が次々と切り離され、海賊船は蜘蛛の子を散らすように去って行く。
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