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第510話 契約変更
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「それで、九条殿……。結論は……?」
「誠に遺憾ではありますが、自らの命を以て身の潔白を証明することと致しましょう」
「おぉ! 流石は九条殿。わかっていただけると信じていたぞ!」
テーブル越しに握られた手。そこから伝わるバイアス公の生暖かい体温に、振り解きたくなる衝動を抑えながらも、愛想笑いを浮かべる。
国の為に死んでやろうと言うのだ。子供のような嬉しそうな表情など見せず、神妙な面持ちで頭を下げるくらいはしてほしいものである。
「ただし、幾つか条件があります」
「なんでも言ってくれ。出来る限りの努力はしよう」
ようやく解放された両手にホッとしながらも、あらかじめ決めておいた要求をする。
「まず1つ目。ミアの安全を保障し、俺の死後はコット村へ無事送り届けてください」
「うむ、よかろう。国賓待遇を保証しよう」
「2つ目なんですが、少しだけ終活の猶予をいただけませんか?」
「……しゅうかつ?」
「はい。お世話になったギルドにも挨拶は必要でしょうし、最後くらい観光でもして、ミアに思い出を作ってあげたくて」
ベッドに腰掛け項垂れているミアに、控えめな視線を向けるバイアス公。
一頻り泣いたかのような腫れぼったい目元。無理に擦っただろう瞳は充血していて、頬には涙の痕がくっきりと残っている。
「なるほど。そういうことなら……と、言いたいところではあるが……」
「もちろん俺がバイアス公を騙し、逃げ出すかもしれないと憂慮されるのもわかります。なので、街からは一切出ないことをお約束しますし、人質の代わり……と言ってはなんですが、従魔のピーちゃんを置いて行きましょう」
おもむろに胸ポケットに手を突っ込むと、あたたかい物体をむんずと掴む。
それをそのままテーブルに置くと、死後硬直かと思うほどに微動だにしないピーちゃん。
「よく訓練されているので逃げたりはしませんが、不安であれば鳥カゴに入れておくのもいいでしょう。従魔たちは俺にとって、家族も同然なんです。それを預けるのですから、ミア同様に丁重にお願いしますね」
「九条殿を疑うなど……。そこまで言うのなら別に……」
「ダメです! これは俺の覚悟なんです! そうでもしないと決意が揺らいでしまうかもしれない!」
「わかったわかった。ならば一応、預かっておくことにしよう」
どう見ても厄介事を押し付けられたという顔だが、俺に逃げられても困る為、断れはしないだろう。
その後の交渉により、バイアスからはお情け程度に数日の執行猶予を獲得し、翌日にはミアと共に街へと繰り出した。
「最初はどこに行くの? おにーちゃん」
「用事があるのはギルドだけだな。最後に街を見て回るのも悪くはないが……」
改めて辺りを見渡してみるも、大通りですら嘘のような静けさだ。
以前の賑わいは何処へやら。そんな中、呑気に観光などしたところで楽しめるかと言われれば、疑問が残る。
「そうなの? 私はてっきり、ネストさんかバイスさんのお屋敷に行くのかと……」
「まぁ、礼儀として挨拶位はしておくべきなんだが、これ以上迷惑は掛けられないからな。俺の死後、会う事があったらよろしく言っておいてくれ」
降霊の儀式は必要なくなった。ならば第4王女派閥の貴族達との面会制限も白紙になったと見るべきだが、禁忌を犯した死霊術師との面会など迷惑なだけ。
いらぬ疑いを掛けられる可能性がある以上、接触は避けるべきだろう。
バイスから借りていた馬車は、レイヴン公を通じて返却済み。後腐れなく……とは言えないが、最低限のタスクは済ませている。
暫くすると、冒険者ギルドへと辿り着く。
内部の様子はいつもとあまり変わらない。辺りのお通夜のような……いや、実際そうなのだが、そんな雰囲気が嘘のような盛況ぶりだ。
そのおかげか、俺の存在には誰も気付いておらず、若干の物足りなさを覚える。
従魔達がいなければ、俺もその辺のおっさんと何ら変わらないということなのだろう。
いくつかあるカウンターから伸びる冒険者の列に、ミアと2人で並ぶ。
時間にして5分程。ようやく俺達の順番が回ってくると、受付嬢が素っ頓狂な声を上げた。
「お待たせしました。次の方……って! 九条様じゃないですか!?」
「どーも、御無沙汰してます」
途端にざわつくギルド内。
マジで気付かなかったんかい! ……と、ツッコミを入れたい所ではあるが、慣れ合っている場合でもない為止めておく。
そんな騒ぎを聞きつけたのか、大きなお腹を揺らし奥から走ってきたのは支部長のロバート。
「くっ……九条様ッ! ご……御用件は、応接室の方でお伺いいたしますのでぇッ!」
神出鬼没である俺にも非があるのかもしれないが、流石に慌てすぎである。
ひとまず落ち着くようにと声をかけ、応接室へと案内された。
「どうぞ、おかけください」
俺達に次いで、ソファに腰掛けるロバート。その表情はお世辞にも良いとは言えない。
「ギルドとしては、九条様にお力添えはできかねます。申し訳ございません」
「え? 何の話です?」
「おや? 禁呪の件ではないのですか? ギルド本部にも、教会の使者を名乗る者が訪ねてきたとの報告が……」
「ああ、既にギルドにも話は通っているのですね」
随分と根回しの早いことで……。既に包囲網は完璧なのだろう。
俺が頼りそうな所は押さえているとでも言わんばかりだが、教会に逆らえないとわかっている組織を頼るほど耄碌はしていない。
「重ねてお詫び申し上げます。ギルドとしても教会を蔑ろにも出来ず……」
「いえ、気にしないでください。ある意味、丁度良かったのかもしれません」
「それは、どういう……」
「ギルドが俺を保護しない代わり……と、言ってはなんですが、ひとつお願いを聞いていただけませんか?」
「と、いいますと?」
「ミアを、自由契約にしていただきたい」
ミアは孤児からギルドに登用された。その為、現在の契約では自分で進退を決めることができないのだ。
俺がいなくなれば、ミアには別の冒険者の担当が割り振られる。経験則から、担当が低年齢というだけで舐められやすいのは明らか。
ロイドやノルディックのような、クズ冒険者の担当になる可能性もなくはない。
そうなった時の為の自衛手段。退職という逃げ道は絶対に必要だ。
取引としては妥当だろう。別に今すぐ退職させろと言っている訳ではない。それを決めるのは、あくまでミア自身である。
「残念ながら、私の権限では決め兼ねます。本部に打診はしてみますが、ご期待に添えられるかは……」
「まぁ、待って下さい。こちらは交渉材料として、ダンジョンコアの中身を提示します。俺の研究用で、ごく少量ではありますが無いよりはマシでしょう。それと直接交渉してくださるロバートさんには、成功報酬としてスタッグギルドに預けている金貨を全て差し上げるつもりです」
「是非、ご期待ください! 九条様の為、必ずやミアの自由契約をもぎ取って見せましょう!」
意見を180度変え、鼻息も荒く力強いガッツポーズを見せるロバート。どうやら、やる気は引き出せたようである。
ミアの為だと思えば、カネに糸目など付けやしない。どうせ、使わずに燻っていたカネだ。
孤児の契約変更は前例のない事だとは思うが、俺との縁が切れエーテルまで手に入るなら破格のはず。
流石のギルドも要求を飲まざるを得ないだろう。
「本人……。ミアは、それで構わないのですね?」
「……はい。おにーちゃんが、私に出来る最後のことだからって提案してくれたんです。だから、よろしくお願いします」
「わかりました。では、早速本部へと行ってまいります!」
恭しく頭を下げるミアに、善は急げと立ち上がるロバート。
そんなロバートに水を差すようで悪い気もするのだが、まだ用件は残っている。
「ちょっと待って下さい。もう1つお願いがあるんです。最後に旧友と酒でも酌み交わそうと思っていて、出来れば呼んできてもらいたいのですが……」
「もちろん構いません。その者には、特別休暇を付与致しますので、気兼ねなく会食をお楽しみいただければと思いますが……。はて? ……旧友……でございますか……」
俺がその名を告げると、ロバートは訝しみながらも応接室を出て行った。
「誠に遺憾ではありますが、自らの命を以て身の潔白を証明することと致しましょう」
「おぉ! 流石は九条殿。わかっていただけると信じていたぞ!」
テーブル越しに握られた手。そこから伝わるバイアス公の生暖かい体温に、振り解きたくなる衝動を抑えながらも、愛想笑いを浮かべる。
国の為に死んでやろうと言うのだ。子供のような嬉しそうな表情など見せず、神妙な面持ちで頭を下げるくらいはしてほしいものである。
「ただし、幾つか条件があります」
「なんでも言ってくれ。出来る限りの努力はしよう」
ようやく解放された両手にホッとしながらも、あらかじめ決めておいた要求をする。
「まず1つ目。ミアの安全を保障し、俺の死後はコット村へ無事送り届けてください」
「うむ、よかろう。国賓待遇を保証しよう」
「2つ目なんですが、少しだけ終活の猶予をいただけませんか?」
「……しゅうかつ?」
「はい。お世話になったギルドにも挨拶は必要でしょうし、最後くらい観光でもして、ミアに思い出を作ってあげたくて」
ベッドに腰掛け項垂れているミアに、控えめな視線を向けるバイアス公。
一頻り泣いたかのような腫れぼったい目元。無理に擦っただろう瞳は充血していて、頬には涙の痕がくっきりと残っている。
「なるほど。そういうことなら……と、言いたいところではあるが……」
「もちろん俺がバイアス公を騙し、逃げ出すかもしれないと憂慮されるのもわかります。なので、街からは一切出ないことをお約束しますし、人質の代わり……と言ってはなんですが、従魔のピーちゃんを置いて行きましょう」
おもむろに胸ポケットに手を突っ込むと、あたたかい物体をむんずと掴む。
それをそのままテーブルに置くと、死後硬直かと思うほどに微動だにしないピーちゃん。
「よく訓練されているので逃げたりはしませんが、不安であれば鳥カゴに入れておくのもいいでしょう。従魔たちは俺にとって、家族も同然なんです。それを預けるのですから、ミア同様に丁重にお願いしますね」
「九条殿を疑うなど……。そこまで言うのなら別に……」
「ダメです! これは俺の覚悟なんです! そうでもしないと決意が揺らいでしまうかもしれない!」
「わかったわかった。ならば一応、預かっておくことにしよう」
どう見ても厄介事を押し付けられたという顔だが、俺に逃げられても困る為、断れはしないだろう。
その後の交渉により、バイアスからはお情け程度に数日の執行猶予を獲得し、翌日にはミアと共に街へと繰り出した。
「最初はどこに行くの? おにーちゃん」
「用事があるのはギルドだけだな。最後に街を見て回るのも悪くはないが……」
改めて辺りを見渡してみるも、大通りですら嘘のような静けさだ。
以前の賑わいは何処へやら。そんな中、呑気に観光などしたところで楽しめるかと言われれば、疑問が残る。
「そうなの? 私はてっきり、ネストさんかバイスさんのお屋敷に行くのかと……」
「まぁ、礼儀として挨拶位はしておくべきなんだが、これ以上迷惑は掛けられないからな。俺の死後、会う事があったらよろしく言っておいてくれ」
降霊の儀式は必要なくなった。ならば第4王女派閥の貴族達との面会制限も白紙になったと見るべきだが、禁忌を犯した死霊術師との面会など迷惑なだけ。
いらぬ疑いを掛けられる可能性がある以上、接触は避けるべきだろう。
バイスから借りていた馬車は、レイヴン公を通じて返却済み。後腐れなく……とは言えないが、最低限のタスクは済ませている。
暫くすると、冒険者ギルドへと辿り着く。
内部の様子はいつもとあまり変わらない。辺りのお通夜のような……いや、実際そうなのだが、そんな雰囲気が嘘のような盛況ぶりだ。
そのおかげか、俺の存在には誰も気付いておらず、若干の物足りなさを覚える。
従魔達がいなければ、俺もその辺のおっさんと何ら変わらないということなのだろう。
いくつかあるカウンターから伸びる冒険者の列に、ミアと2人で並ぶ。
時間にして5分程。ようやく俺達の順番が回ってくると、受付嬢が素っ頓狂な声を上げた。
「お待たせしました。次の方……って! 九条様じゃないですか!?」
「どーも、御無沙汰してます」
途端にざわつくギルド内。
マジで気付かなかったんかい! ……と、ツッコミを入れたい所ではあるが、慣れ合っている場合でもない為止めておく。
そんな騒ぎを聞きつけたのか、大きなお腹を揺らし奥から走ってきたのは支部長のロバート。
「くっ……九条様ッ! ご……御用件は、応接室の方でお伺いいたしますのでぇッ!」
神出鬼没である俺にも非があるのかもしれないが、流石に慌てすぎである。
ひとまず落ち着くようにと声をかけ、応接室へと案内された。
「どうぞ、おかけください」
俺達に次いで、ソファに腰掛けるロバート。その表情はお世辞にも良いとは言えない。
「ギルドとしては、九条様にお力添えはできかねます。申し訳ございません」
「え? 何の話です?」
「おや? 禁呪の件ではないのですか? ギルド本部にも、教会の使者を名乗る者が訪ねてきたとの報告が……」
「ああ、既にギルドにも話は通っているのですね」
随分と根回しの早いことで……。既に包囲網は完璧なのだろう。
俺が頼りそうな所は押さえているとでも言わんばかりだが、教会に逆らえないとわかっている組織を頼るほど耄碌はしていない。
「重ねてお詫び申し上げます。ギルドとしても教会を蔑ろにも出来ず……」
「いえ、気にしないでください。ある意味、丁度良かったのかもしれません」
「それは、どういう……」
「ギルドが俺を保護しない代わり……と、言ってはなんですが、ひとつお願いを聞いていただけませんか?」
「と、いいますと?」
「ミアを、自由契約にしていただきたい」
ミアは孤児からギルドに登用された。その為、現在の契約では自分で進退を決めることができないのだ。
俺がいなくなれば、ミアには別の冒険者の担当が割り振られる。経験則から、担当が低年齢というだけで舐められやすいのは明らか。
ロイドやノルディックのような、クズ冒険者の担当になる可能性もなくはない。
そうなった時の為の自衛手段。退職という逃げ道は絶対に必要だ。
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「残念ながら、私の権限では決め兼ねます。本部に打診はしてみますが、ご期待に添えられるかは……」
「まぁ、待って下さい。こちらは交渉材料として、ダンジョンコアの中身を提示します。俺の研究用で、ごく少量ではありますが無いよりはマシでしょう。それと直接交渉してくださるロバートさんには、成功報酬としてスタッグギルドに預けている金貨を全て差し上げるつもりです」
「是非、ご期待ください! 九条様の為、必ずやミアの自由契約をもぎ取って見せましょう!」
意見を180度変え、鼻息も荒く力強いガッツポーズを見せるロバート。どうやら、やる気は引き出せたようである。
ミアの為だと思えば、カネに糸目など付けやしない。どうせ、使わずに燻っていたカネだ。
孤児の契約変更は前例のない事だとは思うが、俺との縁が切れエーテルまで手に入るなら破格のはず。
流石のギルドも要求を飲まざるを得ないだろう。
「本人……。ミアは、それで構わないのですね?」
「……はい。おにーちゃんが、私に出来る最後のことだからって提案してくれたんです。だから、よろしくお願いします」
「わかりました。では、早速本部へと行ってまいります!」
恭しく頭を下げるミアに、善は急げと立ち上がるロバート。
そんなロバートに水を差すようで悪い気もするのだが、まだ用件は残っている。
「ちょっと待って下さい。もう1つお願いがあるんです。最後に旧友と酒でも酌み交わそうと思っていて、出来れば呼んできてもらいたいのですが……」
「もちろん構いません。その者には、特別休暇を付与致しますので、気兼ねなく会食をお楽しみいただければと思いますが……。はて? ……旧友……でございますか……」
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