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第505話 天秤
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「はて? 九条殿が何か?」
何も知らないフリをしながらも、九条の名を聞き訝しむバイアス。
十中八九魔法書の事だろうと思っていたが、返って来た答えは更に一歩先を歩んでいた。
(もしや、既に九条が魔法書を閲覧したとでも考えているのか?)
バルザックの魔法書は曝涼式典の当日、スケルトンロードからアンカースへと返還された物だ。
勿論バイアスもその場にいたので間違いはないが、裏付けを取る為、後日王宮の書庫にて歴史書を調べ上げていた。
アンカースの祖先であるバルザックは、優秀な魔術師。しかし、それは表向きの話であり、裏では死霊術師として名を馳せていたと記述されていたのだ。
300年前、国王がそれを隠したのは、バルザックへの爵位の授与に関する反対派の提言を憂慮してのこと。
最終的に、それほどの実力者であれば、死後スケルトンロードに魔法書を預けていたとしても不思議ではないと結論付けた。
その後、魔法書が国宝として王宮の宝物庫に保管されて以降、持ち出された記録はなく、九条が閲覧できるような環境にはなかった。
「認めたくないのもわかりますよぉ? 色々と恩恵を享受しているみたいですからねぇ。別にそれ自体はいいんですよぉ。ただ、少しやり過ぎなんじゃないですかぁ? 戒律を破っての禁呪の使用は固く禁じられているはずなんですがねぇ……」
「なるほど。言いたいことはわかりました。ですが、九条殿が禁呪を使っているかどうかは、我々にもわかりかねます。王都に居住していないというのもありますが、常に監視を付けている訳ではありませんから」
「へぇ……。ならば、九条の禁呪使用に関しては、王国は無関係だとぉ?」
「勿論です。知っていて黙っていたとすれば他国からの批判は免れず、国際社会から孤立するであろうことは目に見えていますから」
「なるほどなるほど。確かにですねぇ。……では、九条の身柄はこちらで預からせていただきますが、よろしいですね?」
「それは……」
確かに九条がいなくなれば、都合がいい。だが、別に九条を敵視している訳ではない。
今回の件で召喚に応じなかったとしても、罰を与えるつもりはなく、召喚に応じ降霊の儀式に失敗したとしても、責任追及などしない。
国の大事な戦力であり、リリーのお気に入りでもある。丁重に扱うのは当然であり、葬儀にも席を設けている。
全てが終われば、ちゃんと村へと送り届けるスケジュールも組んでいるのだ。
「……素直に賛同はできかねますね。むしろ我々だけではなく、ギルドからも許可を取った方がよろしいのでは? そもそも許可が出たところで、それに従うかは本人次第。いくら異端審問官と言えど、プラチナの冒険者に真っ向から立ち向かうのは、得策ではないのでは?」
「勿論ギルドの許可は取るつもりですが、そういうスタンスですと、共犯を疑わざるを得なくなりますねぇ……。自国の冒険者も飼い慣らせていないんですかぁ?」
「いやはや、そう言われると耳が痛いですなぁ」
腹の底は煮えくり返っているが、バイアスは参りましたとばかりに、苦笑いを浮かべた。
それは、九条との関わりを持とうとした者にしかわからない境遇だ。
カネさえ出せば、何でもやってくれるそんじょそこらの冒険者とは訳が違う。
扱い辛さにおいてはピカイチだが、それでも国で唯一のプラチナプレート冒険者であり、他国への抑止力となり得る存在。
シルトフリューゲルが、スタッグに手を出せないからと教会を頼った可能性も捨てきれてはいない為、バイアスは首を縦に振るつもりはなかった。
「期限付き……と言うのは如何か? 実は、九条殿に急ぎの仕事を依頼していましてね。容疑が晴れ次第解放していただけると言うなら……」
「それは無理ってもんですよぉ。認めなければ拷問も辞さず、その結果亡くなってしまったとしても、それは神に許され救われた事と同義ですからぁ」
僅かな可能性に賭けたバイアスだったが、その返答は手厳しい。
事情聴取や取り調べ等の為ではない。ヴィルザール教は既に、九条を罪人と見ているのだ。
送り出せば最後。九条が五体満足で帰って来る可能性は低い。
(こちらに対する配慮はなし……か。九条を手放したくはないが、立場上ヴィルザール教を蔑ろにも出来ない……。なんとも歯痒い……)
「おやおやぁ? 何か迷われているようですが、大丈夫ですかぁ?」
ワザとらしく心配そうな声を出す盲目に対し、バイアスは眉毛1つ動かず無言を貫く。
そんなバイアスに業を煮やしたのか、盲目は盛大な溜息をついた。
「……そうですねぇ……。こちらの要求ばかり聞いていただくのも悪いですし、国宝の魔法書は特別に見逃してもいいですよぉ?」
「――ッ!?」
九条と魔法書を天秤にかけ、どちらかを選べというのだ。
バイアスの気持ち的には九条を優先したかったが、それは悩むに値するだけの取引でもあった。
九条の引き渡しを許可せずとも、ヴィルザール教は九条を諦めない。その上で魔法書まで没収されるなら、九条を差し出した方が得ではある。
「……まだダメですかぁ? ならば、その不安の種を1つ取り除いて差し上げましょう。……恐らくバイアス公爵様はこう考えている。教会とシルトフリューゲルが結託しているかもしれない。九条がシルトフリューゲル側に寝返るかもしれないと……。わかりますよぉ。プラチナともなれば国家機密の1つや2つ知っていてもおかしくないですからねぇ。なので、こうしましょう。九条の生死は不問とします。死体なら寝返ることもないですから、安心ですよねぇ?」
どちらにせよ、バイアスには即答出来なかった。それは既に、国の未来を大きく変える重大な選択だ。
九条を取れば、ヴィルザール教との敵対は免れず、いずれは世界が敵に回るかもしれない。
とはいえ、九条を諦めればリリーを含めた第4王女派閥が黙ってはいないだろう。
その規模は、第1王子派閥に迫る勢い。王派閥の動向によっては国が二分しかねず、内乱にもなりかねない。
「少々……お時間を頂きたい。私の一存では、決め兼ねる問題ですので……」
「じゃぁ、明日までに考えておいてください。私ってば寛大でしょう?」
「明日!? せめて一週間ほどの猶予を……」
「うーん。私も色々と忙しいんですよぉ。ネクロガルドの動向も調査しなければいけませんし……」
人差し指を口に当て、眉間にシワを寄せる盲目。
まるで困っているかのような大袈裟な素振りは、計算済みとでも言わんばかりの余裕にも見える。
「そこを何とか……」
「……じゃぁ、間を取って3日にしましょう。それ以上は待てませんよ? もし少しでもオーバーしたら、一言も喋らない王子様の秘密を喋っちゃいますからねぇ?」
「――ッ!?」
ニヤリとほくそ笑む盲目。その不吉な笑みは、全てを見透かしているようで、不気味としか言いようがなかった。
何も知らないフリをしながらも、九条の名を聞き訝しむバイアス。
十中八九魔法書の事だろうと思っていたが、返って来た答えは更に一歩先を歩んでいた。
(もしや、既に九条が魔法書を閲覧したとでも考えているのか?)
バルザックの魔法書は曝涼式典の当日、スケルトンロードからアンカースへと返還された物だ。
勿論バイアスもその場にいたので間違いはないが、裏付けを取る為、後日王宮の書庫にて歴史書を調べ上げていた。
アンカースの祖先であるバルザックは、優秀な魔術師。しかし、それは表向きの話であり、裏では死霊術師として名を馳せていたと記述されていたのだ。
300年前、国王がそれを隠したのは、バルザックへの爵位の授与に関する反対派の提言を憂慮してのこと。
最終的に、それほどの実力者であれば、死後スケルトンロードに魔法書を預けていたとしても不思議ではないと結論付けた。
その後、魔法書が国宝として王宮の宝物庫に保管されて以降、持ち出された記録はなく、九条が閲覧できるような環境にはなかった。
「認めたくないのもわかりますよぉ? 色々と恩恵を享受しているみたいですからねぇ。別にそれ自体はいいんですよぉ。ただ、少しやり過ぎなんじゃないですかぁ? 戒律を破っての禁呪の使用は固く禁じられているはずなんですがねぇ……」
「なるほど。言いたいことはわかりました。ですが、九条殿が禁呪を使っているかどうかは、我々にもわかりかねます。王都に居住していないというのもありますが、常に監視を付けている訳ではありませんから」
「へぇ……。ならば、九条の禁呪使用に関しては、王国は無関係だとぉ?」
「勿論です。知っていて黙っていたとすれば他国からの批判は免れず、国際社会から孤立するであろうことは目に見えていますから」
「なるほどなるほど。確かにですねぇ。……では、九条の身柄はこちらで預からせていただきますが、よろしいですね?」
「それは……」
確かに九条がいなくなれば、都合がいい。だが、別に九条を敵視している訳ではない。
今回の件で召喚に応じなかったとしても、罰を与えるつもりはなく、召喚に応じ降霊の儀式に失敗したとしても、責任追及などしない。
国の大事な戦力であり、リリーのお気に入りでもある。丁重に扱うのは当然であり、葬儀にも席を設けている。
全てが終われば、ちゃんと村へと送り届けるスケジュールも組んでいるのだ。
「……素直に賛同はできかねますね。むしろ我々だけではなく、ギルドからも許可を取った方がよろしいのでは? そもそも許可が出たところで、それに従うかは本人次第。いくら異端審問官と言えど、プラチナの冒険者に真っ向から立ち向かうのは、得策ではないのでは?」
「勿論ギルドの許可は取るつもりですが、そういうスタンスですと、共犯を疑わざるを得なくなりますねぇ……。自国の冒険者も飼い慣らせていないんですかぁ?」
「いやはや、そう言われると耳が痛いですなぁ」
腹の底は煮えくり返っているが、バイアスは参りましたとばかりに、苦笑いを浮かべた。
それは、九条との関わりを持とうとした者にしかわからない境遇だ。
カネさえ出せば、何でもやってくれるそんじょそこらの冒険者とは訳が違う。
扱い辛さにおいてはピカイチだが、それでも国で唯一のプラチナプレート冒険者であり、他国への抑止力となり得る存在。
シルトフリューゲルが、スタッグに手を出せないからと教会を頼った可能性も捨てきれてはいない為、バイアスは首を縦に振るつもりはなかった。
「期限付き……と言うのは如何か? 実は、九条殿に急ぎの仕事を依頼していましてね。容疑が晴れ次第解放していただけると言うなら……」
「それは無理ってもんですよぉ。認めなければ拷問も辞さず、その結果亡くなってしまったとしても、それは神に許され救われた事と同義ですからぁ」
僅かな可能性に賭けたバイアスだったが、その返答は手厳しい。
事情聴取や取り調べ等の為ではない。ヴィルザール教は既に、九条を罪人と見ているのだ。
送り出せば最後。九条が五体満足で帰って来る可能性は低い。
(こちらに対する配慮はなし……か。九条を手放したくはないが、立場上ヴィルザール教を蔑ろにも出来ない……。なんとも歯痒い……)
「おやおやぁ? 何か迷われているようですが、大丈夫ですかぁ?」
ワザとらしく心配そうな声を出す盲目に対し、バイアスは眉毛1つ動かず無言を貫く。
そんなバイアスに業を煮やしたのか、盲目は盛大な溜息をついた。
「……そうですねぇ……。こちらの要求ばかり聞いていただくのも悪いですし、国宝の魔法書は特別に見逃してもいいですよぉ?」
「――ッ!?」
九条と魔法書を天秤にかけ、どちらかを選べというのだ。
バイアスの気持ち的には九条を優先したかったが、それは悩むに値するだけの取引でもあった。
九条の引き渡しを許可せずとも、ヴィルザール教は九条を諦めない。その上で魔法書まで没収されるなら、九条を差し出した方が得ではある。
「……まだダメですかぁ? ならば、その不安の種を1つ取り除いて差し上げましょう。……恐らくバイアス公爵様はこう考えている。教会とシルトフリューゲルが結託しているかもしれない。九条がシルトフリューゲル側に寝返るかもしれないと……。わかりますよぉ。プラチナともなれば国家機密の1つや2つ知っていてもおかしくないですからねぇ。なので、こうしましょう。九条の生死は不問とします。死体なら寝返ることもないですから、安心ですよねぇ?」
どちらにせよ、バイアスには即答出来なかった。それは既に、国の未来を大きく変える重大な選択だ。
九条を取れば、ヴィルザール教との敵対は免れず、いずれは世界が敵に回るかもしれない。
とはいえ、九条を諦めればリリーを含めた第4王女派閥が黙ってはいないだろう。
その規模は、第1王子派閥に迫る勢い。王派閥の動向によっては国が二分しかねず、内乱にもなりかねない。
「少々……お時間を頂きたい。私の一存では、決め兼ねる問題ですので……」
「じゃぁ、明日までに考えておいてください。私ってば寛大でしょう?」
「明日!? せめて一週間ほどの猶予を……」
「うーん。私も色々と忙しいんですよぉ。ネクロガルドの動向も調査しなければいけませんし……」
人差し指を口に当て、眉間にシワを寄せる盲目。
まるで困っているかのような大袈裟な素振りは、計算済みとでも言わんばかりの余裕にも見える。
「そこを何とか……」
「……じゃぁ、間を取って3日にしましょう。それ以上は待てませんよ? もし少しでもオーバーしたら、一言も喋らない王子様の秘密を喋っちゃいますからねぇ?」
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