496 / 616
第496話 国家運営戦略緊急会議
しおりを挟む
王都スタッグの宮殿にある大広間。そこは政治的な議論や軍議、国家の方針や戦略について話し合う場でもある。
そこでは、名だたる貴族たちが一堂に会し、王国の運命を左右すると言っても過言ではない重要な会議が開かれていた。
「陛下の葬儀の件については予定通り執り行い、慰霊塔の建立は城内の礼拝堂敷地内ということで異論はありませんな?」
「「……」」
スタッグ国王アドウェールの突然の崩御によって発令された緊急招集。
窓から覗く王都の空は灰色の雲に覆われ、昼間だというのに薄暗い。
それは貴族たちの心情を反映しているかのようでもあり、重苦しい雰囲気に拍車をかけているかのようでもあった。
「バイアス公。国民への公示日については……」
「ひとまずは、リリー様とエドワード様の帰国を待つ方向で調整している。それよりも、参列者の選定をせねば……」
質問に答えながらも、大きなため息をつき肩を落とすバイアス公。
部屋の中央には巨大なテーブル。国王代理であるアルバートが座る椅子の周囲には、バイアス公爵を含む第1王子派閥の貴族たち。
その隣にはニールセン公爵率いる元第2王女派閥。更にその隣には第4王女派閥と続き、上座に位置する場所には王派閥の面々が一際豪華な椅子を囲んでいた。
勿論、そこには誰も座っていない。
「周辺の友好国の指導者に対しては招待状を送付する予定だが、問題はシルトフリューゲルの扱いをどうするかだ。一応の礼儀として、招待はするべきだと考えてはいるが……」
「私は反対だ、バイアス公。停戦条約を締結しているとは言え、ついこの間まで戦争をしていたのだ。わざわざ弱味を見せる必要はない。招待状を送っておいて欠席するなどと言われようものなら、それこそ我が国一生の恥だぞ!」
腕を組み、胸を張りながらも威厳に満ち溢れた声で意見したのは、レイヴン公爵。
スタッグ王国の三大公爵に名を連ねるレイヴンは、王派閥の第一人者だ。
ニールセンが軍事、バイアスが政治とくれば、レイヴンは財力――と言われるほどの資産家である。
領内に幾つもの金鉱山を持ち、羽振りの良さはその服装や装飾品から見て取れる。
白髪の目立つ60代男性。体型は細身で、狐のような顔立ちに鋭い目つき。
貴族階級に厳格で、無作法者を嫌う傾向が強い。……にも拘らず、気に入った者には何事も惜しまぬことから、二極化思考の激しい男。
それは自分の家族も例外ではなく、息子がたった1度言いつけを守らなかったというだけで、厳しい体罰の後に勘当してしまったという逸話が残っているほど。
その所為か、他の貴族からの評判はあまり良いとは言えなかった。
「しかし、レイヴン公。国葬にはヴィルザール教の教皇も招くはず。であれば、シルトフリューゲルの耳に入るのも必然。ここは1つ招待状を送り付け、懐の深さを見せつけてやるのも一興では?」
「……ノースウェッジ卿。自分の娘をニールセンに嫁がせたからと、少し勘違いをしてはいないか?」
ノースウェッジを静かに睨みつけるレイヴン。その目は、誰がどう見ても虫の居所が悪い。
「いえ、決してそういうわけでは……」
ただでさえ雰囲気は最悪なのに、ピリピリとした緊張感も漂い始める大広間。
そんな空気を少しでも変えようと、控えめな咳払いで視線を集めたのはニールセンだ。
「ゴホン。意見が割れましたな……。ならばここは、国王の代理でもあるアルバート様にお伺いを立てようではありませんか」
集めた視線が、そのままアルバートへと引き継がれる。
少しだけ考える素振りを見せたアルバート。暫くの沈黙の後、背もたれに体重を預けると自信ありげに口を開く。
「そうだな……。どちらかと言えば、僕は反対だ。お父様の葬儀には、グリンダにも参列してもらおうと考えている。勿論その日限りの恩赦だが、手枷をする王族なんて国民の前に出せないからな」
第2王女のグリンダを表に出すとなれば、シルトフリューゲルの要人との接触は避けるべきであり、不穏分子を招き入れるのは愚の骨頂。
それは、自分の派閥のトップでもあるバイアスの意見を退ける形にもなってしまうが、その意外な判断に貴族たちからは感心したかのような声が上がる。
「逆に聞くが、先の当事者であるニールセン公はどう考える? いや……敬称は不要だったかな?」
「いえ、そのままで結構でございますアルバート様。確かに家督はアレックスに譲りましたが、爵位委譲の特許状がまだですので……」
それは息子であるアレックスに爵位を譲る為、国王へと申請していた特許状。
スタッグ王の突然の崩御によりうやむやになった結果、ニールセンは公爵でありながらも当主ではないという、半端な位置取りに身を置いている状態だ。
「そうか……。それもお父様のやり残した仕事の1つでもあったな……。ならば特許状は僕が出そう」
「お待ちください、アルバート様。特許状の発行は王のみが権利を有する。代理とは言え陛下亡き今、それは次期国王に任せた方がよろしいのでは?」
「……レイヴン公。それは僕が、次期国王に相応しくないと言いたいのか?」
「いえ、そうではありません。そもそもの話、我々は陛下からリリー様を玉座に据えると聞いているのです」
「――ッ!?」
辺りに動揺が走り、一気に騒がしくなる大広間。
それは国王からの遺言とも取れるもの。王派閥の貴族以外は殆どが初耳であり、狼狽えるのも当然だ。
「レイヴン公! それは誠ですか!? 本当だとすれば、何故今それを……!?」
「静粛に! 静粛にしてください!」
会議の一時中断を申し立てられても、おかしくない状況。
……にも拘らず、アルバートとバイアスだけは、冷静沈着を絵に描いたような落ち着きっぷりを見せていた。
そこでは、名だたる貴族たちが一堂に会し、王国の運命を左右すると言っても過言ではない重要な会議が開かれていた。
「陛下の葬儀の件については予定通り執り行い、慰霊塔の建立は城内の礼拝堂敷地内ということで異論はありませんな?」
「「……」」
スタッグ国王アドウェールの突然の崩御によって発令された緊急招集。
窓から覗く王都の空は灰色の雲に覆われ、昼間だというのに薄暗い。
それは貴族たちの心情を反映しているかのようでもあり、重苦しい雰囲気に拍車をかけているかのようでもあった。
「バイアス公。国民への公示日については……」
「ひとまずは、リリー様とエドワード様の帰国を待つ方向で調整している。それよりも、参列者の選定をせねば……」
質問に答えながらも、大きなため息をつき肩を落とすバイアス公。
部屋の中央には巨大なテーブル。国王代理であるアルバートが座る椅子の周囲には、バイアス公爵を含む第1王子派閥の貴族たち。
その隣にはニールセン公爵率いる元第2王女派閥。更にその隣には第4王女派閥と続き、上座に位置する場所には王派閥の面々が一際豪華な椅子を囲んでいた。
勿論、そこには誰も座っていない。
「周辺の友好国の指導者に対しては招待状を送付する予定だが、問題はシルトフリューゲルの扱いをどうするかだ。一応の礼儀として、招待はするべきだと考えてはいるが……」
「私は反対だ、バイアス公。停戦条約を締結しているとは言え、ついこの間まで戦争をしていたのだ。わざわざ弱味を見せる必要はない。招待状を送っておいて欠席するなどと言われようものなら、それこそ我が国一生の恥だぞ!」
腕を組み、胸を張りながらも威厳に満ち溢れた声で意見したのは、レイヴン公爵。
スタッグ王国の三大公爵に名を連ねるレイヴンは、王派閥の第一人者だ。
ニールセンが軍事、バイアスが政治とくれば、レイヴンは財力――と言われるほどの資産家である。
領内に幾つもの金鉱山を持ち、羽振りの良さはその服装や装飾品から見て取れる。
白髪の目立つ60代男性。体型は細身で、狐のような顔立ちに鋭い目つき。
貴族階級に厳格で、無作法者を嫌う傾向が強い。……にも拘らず、気に入った者には何事も惜しまぬことから、二極化思考の激しい男。
それは自分の家族も例外ではなく、息子がたった1度言いつけを守らなかったというだけで、厳しい体罰の後に勘当してしまったという逸話が残っているほど。
その所為か、他の貴族からの評判はあまり良いとは言えなかった。
「しかし、レイヴン公。国葬にはヴィルザール教の教皇も招くはず。であれば、シルトフリューゲルの耳に入るのも必然。ここは1つ招待状を送り付け、懐の深さを見せつけてやるのも一興では?」
「……ノースウェッジ卿。自分の娘をニールセンに嫁がせたからと、少し勘違いをしてはいないか?」
ノースウェッジを静かに睨みつけるレイヴン。その目は、誰がどう見ても虫の居所が悪い。
「いえ、決してそういうわけでは……」
ただでさえ雰囲気は最悪なのに、ピリピリとした緊張感も漂い始める大広間。
そんな空気を少しでも変えようと、控えめな咳払いで視線を集めたのはニールセンだ。
「ゴホン。意見が割れましたな……。ならばここは、国王の代理でもあるアルバート様にお伺いを立てようではありませんか」
集めた視線が、そのままアルバートへと引き継がれる。
少しだけ考える素振りを見せたアルバート。暫くの沈黙の後、背もたれに体重を預けると自信ありげに口を開く。
「そうだな……。どちらかと言えば、僕は反対だ。お父様の葬儀には、グリンダにも参列してもらおうと考えている。勿論その日限りの恩赦だが、手枷をする王族なんて国民の前に出せないからな」
第2王女のグリンダを表に出すとなれば、シルトフリューゲルの要人との接触は避けるべきであり、不穏分子を招き入れるのは愚の骨頂。
それは、自分の派閥のトップでもあるバイアスの意見を退ける形にもなってしまうが、その意外な判断に貴族たちからは感心したかのような声が上がる。
「逆に聞くが、先の当事者であるニールセン公はどう考える? いや……敬称は不要だったかな?」
「いえ、そのままで結構でございますアルバート様。確かに家督はアレックスに譲りましたが、爵位委譲の特許状がまだですので……」
それは息子であるアレックスに爵位を譲る為、国王へと申請していた特許状。
スタッグ王の突然の崩御によりうやむやになった結果、ニールセンは公爵でありながらも当主ではないという、半端な位置取りに身を置いている状態だ。
「そうか……。それもお父様のやり残した仕事の1つでもあったな……。ならば特許状は僕が出そう」
「お待ちください、アルバート様。特許状の発行は王のみが権利を有する。代理とは言え陛下亡き今、それは次期国王に任せた方がよろしいのでは?」
「……レイヴン公。それは僕が、次期国王に相応しくないと言いたいのか?」
「いえ、そうではありません。そもそもの話、我々は陛下からリリー様を玉座に据えると聞いているのです」
「――ッ!?」
辺りに動揺が走り、一気に騒がしくなる大広間。
それは国王からの遺言とも取れるもの。王派閥の貴族以外は殆どが初耳であり、狼狽えるのも当然だ。
「レイヴン公! それは誠ですか!? 本当だとすれば、何故今それを……!?」
「静粛に! 静粛にしてください!」
会議の一時中断を申し立てられても、おかしくない状況。
……にも拘らず、アルバートとバイアスだけは、冷静沈着を絵に描いたような落ち着きっぷりを見せていた。
20
お気に入りに追加
369
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
パーティ追放が進化の条件?! チートジョブ『道化師』からの成り上がり。
荒井竜馬
ファンタジー
『第16回ファンタジー小説大賞』奨励賞受賞作品
あらすじ
勢いが凄いと話題のS級パーティ『黒龍の牙』。そのパーティに所属していた『道化師見習い』のアイクは突然パーティを追放されてしまう。
しかし、『道化師見習い』の進化条件がパーティから独立をすることだったアイクは、『道化師見習い』から『道化師』に進化する。
道化師としてのジョブを手に入れたアイクは、高いステータスと新たなスキルも手に入れた。
そして、見習いから独立したアイクの元には助手という女の子が現れたり、使い魔と契約をしたりして多くのクエストをこなしていくことに。
追放されて良かった。思わずそう思ってしまうような世界がアイクを待っていた。
成り上がりとざまぁ、後は異世界で少しゆっくりと。そんなファンタジー小説。
ヒロインは6話から登場します。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる