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第413話 駆け引き
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「おい。何時までそこに居座るつもりだ? さっさと仲間の所に報告に行けよ」
ローゼスの案内で宿に着いたのは、あれから数分後のこと。
本来は1人1部屋の予定であったが、カイエンが部屋に入れない所為で急遽宿ごと貸し切りとなった。
そのおかげと言うべきか、ケシュアはロビーに設けられた一番大きな暖炉の前で、カイエンと一緒に暖を取っていたのだ。
「せめて体の震えが収まるまでは、待ってくれてもいいじゃない!」
ブルーグリズリーのマントを羽織り、鼻水をズルズルと啜りながらも暖炉の前に両手を掲げるケシュア。
震えながらも体育座りで縮こまるその姿は、正に子ウサギのようである。
「ネクロガルドは、俺を力尽くでねじ伏せる方針に転換したのか?」
「メリルの事? 聞いてみないとわからないけど、そんなことないと思う。九条に勝てるわけがないでしょ?」
「じゃぁ、なんで決闘なんて言い出したんだよ。メリルもプラチナだろ? ただ力比べがしたかっただけか?」
俺との決闘を望む理由。それには全くと言っていいほど興味はないが、このまま狙われ続けるのも億劫だ。毎回ケシュアを盾にするのも面倒臭い。
「わからないって言ってるでしょ。案外そうかもしれないわよ? 獣人は力で勝敗を決めたがる傾向にあるし……」
備え付けのソファに身を預けながらも、暖炉で燃え盛っている炎をジッと見つめる。
確かにケシュアの言う可能性もなくはない。自分が1番でなければ気が済まないタイプ。負けたらなんでも言うことを聞くから、どうしても決闘がしたい……。正直その気持ちはわからないが、そう考える者もいるだろう。
だがメリルは、俺が負けたら言う事を聞けという条件を突きつけてきたのだ。どちらかと言えば、そこに真意があるのではないだろうか?
敗者はネクロガルドに強制加入。シンプル且つ分かり易い構図である。
メリルはケシュアと俺が一緒にいることを知らなかった。知っていれば、街中で堂々と決闘なぞ申し込めるはずがない。
だが、俺がメナブレアに来る事は知っていたのだ。ならば、メリルは何処からその情報を得たのだろうか。
ネクロガルドから聞いたとすれば、俺とケシュアが同じ目的であると気が付き、一緒にいるだろうことは連想出来そうなものだが……。
「兎に角、さっさと行ってこい。お前は俺の奴隷だってことを忘れるなよ?」
「わかってるってばッ!」
「あぁ? 返事は教えただろ?」
「ハイッ! よろこんでぇッ!」
――――――――――
皆が寝静まった深夜。宿屋のロビーには暖炉の明かりだけが揺らめいていた。
「主、寝なくとも良いのですか? 小娘が帰ってきたら起こしますよ?」
「大丈夫だ。むしろカガリが先に寝ろ。ケシュアが帰ってきたら結果を聞かなきゃならんし、その真偽を問いただす必要があるからな」
結局ケシュアが宿を出たのは、どっぷりと日が落ちてからだ。
優雅に夕食を終えた後、ゆっくりと湯船に浸り暖炉の前でワイン片手にイキっていたので、尻を叩いてようやくである。
カイエンは光の届かぬ部屋の隅で御就寝。ワダツミとミアは俺の部屋でぐっすりだ。
「主は少し甘すぎます」
「そうか? 厳しいよりはいいだろ。カガリは痛みに快感を覚えるタイプなのか?」
「違います! ケシュアとかいう小娘のことです」
「ああ。そっちか……。これは、俺が寒いからやってるんだ」
暖炉の火が消えぬよう薪をくべては、火力が強くなり過ぎないよう火掻き棒で整える。
その調節にも慣れたもの。元の世界では考えられないほど面倒臭い作業ではあるが、気が付くと時間を忘れて作業していることもしばしば。
不思議と苦痛には感じない。
「ふふん。それが全てではないでしょう? 結果を聞くだけなら明日の朝でも良いはず……。私に嘘は通用しませんよ?」
「バレたか……」
確かにカガリの言う通りだ。マントを与えたとは言え、このクッソ寒い中半裸のバニーガールが帰って来るのである。
部屋を暖めてやるくらいはしてやってもいいだろう。
それに、ただ優しくしている訳ではない。怒りからくる負の連鎖は、何も生まないことを知っているのだ。
俺が報復の為ケシュアを殺したとして、それがネクロガルドの反省を促す事に繋がるだろうか?
勿論可能性としてはゼロではない。だが、恐らくは怨みを買うだけである。
後先考えず行動すれば、それは後悔へと繋がるだけ。
敵対しているであろう冒険者ギルド内部にも深く入り込んでいる組織だ。そんな相手を敵に回すのは御免である。
これは相手との駆け引きだ。ケシュア次第で、交渉結果が変わると言っても過言ではなく、優しくしたって損はない。
俺が異世界人であると知ったケシュアを生かしておく事で、相手がそれをどう捉えるか……。
甘いと見られるだけなのか、それとも譲歩と捉えてくれるのか……。
「ただいまぁ……。うぅ、さぶぅぅ……」
鳥肌が立つほどの冷気を背後に感じたかと思えば、雪を被ったケシュアが宿の扉を閉めたところだった。
「おう。どうだった?」
「やっぱり九条か」
「やっぱりとはなんだ。やっぱりとは」
「違う違う。外に明かりが漏れてたから、九条だろうなって思っただけ」
自分に積もった雪を手早く掃い、暖炉の傍へと駆け寄るケシュア。
近くの椅子を抱えると、暖炉の前にドカッと腰を下ろし、ふくらはぎまであるロングブーツを雑に脱ぎ捨てる。
「しもやけになったら九条の所為だからね」
暖炉へと伸ばされた両手両足。その先がほのかに紅く見えるのは、エルフの白い肌がそれを際立たせているからだろう。
流石にこの寒さでは、路面の凍結もあるだろうとブーツだけは履く事を許してやったのだ。流石にハイヒールでは危なすぎる。
「そんときはミアにでも治してもらえばいいだろ。それより結果は?」
「そう焦んないでよ。まず、メリルの方だけど結論としては、わからなかったわ」
「はぁ?」
「メリルがいなかったのよ。九条にちょっかいをかけた容疑で、あの後お城の衛兵に連れて行かれたんだってさ。恐らく組織が圧力をかけるだろうからいずれは釈放されると思うけど、1日2日じゃ出てこれないと思う。流石に牢の中に話を聞きには行けないし……」
まぁ、当然と言えば当然か。プラチナとは言え、法を犯せば罰せられる。
とは言え、大人しく捕まったのは意外だ。まぁ、すぐに仲間が助けてくれると知っているなら、騒ぎを起こさない方が得策だと考えたのだろう。
これで暫く狙われる心配はなさそうだが、その理由はわからず仕舞い……。
衛兵の仕事が早いのは良い事だが、せめて明日まで待って欲しかったと言うのが正直なところだ。
「でも、やっぱり組織は関係ないみたい。メリルにそんな命令は出してないってさ。ついでに言うと処罰も検討してるって」
「ふむ。まぁそれなら仕方ないか……。メリルが釈放されたらケシュアは俺の傍を離れるなよ?」
「えっ!? 何? 愛の告白? それとも色々すっ飛ばしてプロポーズ?」
「……そんなわけねぇだろ。メリルに襲われたらお前を人質にする為だよ」
わかっているクセに、そのわざとらしい驚きようときたら……。
ケシュアの薄気味悪い笑みが暖炉の明かりで余計に怪しく見える。
「それより本題はどうした?」
「ちょっと待って。着替えてくるから」
「おい」
「大丈夫。今更逃げたりしないわ。カガリの前で嘘なんか言わないわよ。折角の毛皮が痛んじゃうでしょ? すぐ戻るわ」
そう言うと、そそくさと自分の部屋に引っ込むケシュア。
奴隷の扱い方が難しいのか、ケシュアが特殊なだけなのか……。
恐らくは後者だが、今更になってネストとバイスに奴隷の扱い方を教わっておけばよかったと、ほんの少しだけ後悔した。
やはり慈悲なぞ出さず、首輪を着けるべきだったか……。
「まったく……」
ミアは靴を脱ぎ捨てるようなことはしないのに、これではどちらが子供なんだか……。
溜息をつきながらも、脱ぎ捨てられたブーツが乾くようにと暖炉の前に並べてやるのは、やはり俺が甘いからなのかもしれない……。
ローゼスの案内で宿に着いたのは、あれから数分後のこと。
本来は1人1部屋の予定であったが、カイエンが部屋に入れない所為で急遽宿ごと貸し切りとなった。
そのおかげと言うべきか、ケシュアはロビーに設けられた一番大きな暖炉の前で、カイエンと一緒に暖を取っていたのだ。
「せめて体の震えが収まるまでは、待ってくれてもいいじゃない!」
ブルーグリズリーのマントを羽織り、鼻水をズルズルと啜りながらも暖炉の前に両手を掲げるケシュア。
震えながらも体育座りで縮こまるその姿は、正に子ウサギのようである。
「ネクロガルドは、俺を力尽くでねじ伏せる方針に転換したのか?」
「メリルの事? 聞いてみないとわからないけど、そんなことないと思う。九条に勝てるわけがないでしょ?」
「じゃぁ、なんで決闘なんて言い出したんだよ。メリルもプラチナだろ? ただ力比べがしたかっただけか?」
俺との決闘を望む理由。それには全くと言っていいほど興味はないが、このまま狙われ続けるのも億劫だ。毎回ケシュアを盾にするのも面倒臭い。
「わからないって言ってるでしょ。案外そうかもしれないわよ? 獣人は力で勝敗を決めたがる傾向にあるし……」
備え付けのソファに身を預けながらも、暖炉で燃え盛っている炎をジッと見つめる。
確かにケシュアの言う可能性もなくはない。自分が1番でなければ気が済まないタイプ。負けたらなんでも言うことを聞くから、どうしても決闘がしたい……。正直その気持ちはわからないが、そう考える者もいるだろう。
だがメリルは、俺が負けたら言う事を聞けという条件を突きつけてきたのだ。どちらかと言えば、そこに真意があるのではないだろうか?
敗者はネクロガルドに強制加入。シンプル且つ分かり易い構図である。
メリルはケシュアと俺が一緒にいることを知らなかった。知っていれば、街中で堂々と決闘なぞ申し込めるはずがない。
だが、俺がメナブレアに来る事は知っていたのだ。ならば、メリルは何処からその情報を得たのだろうか。
ネクロガルドから聞いたとすれば、俺とケシュアが同じ目的であると気が付き、一緒にいるだろうことは連想出来そうなものだが……。
「兎に角、さっさと行ってこい。お前は俺の奴隷だってことを忘れるなよ?」
「わかってるってばッ!」
「あぁ? 返事は教えただろ?」
「ハイッ! よろこんでぇッ!」
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皆が寝静まった深夜。宿屋のロビーには暖炉の明かりだけが揺らめいていた。
「主、寝なくとも良いのですか? 小娘が帰ってきたら起こしますよ?」
「大丈夫だ。むしろカガリが先に寝ろ。ケシュアが帰ってきたら結果を聞かなきゃならんし、その真偽を問いただす必要があるからな」
結局ケシュアが宿を出たのは、どっぷりと日が落ちてからだ。
優雅に夕食を終えた後、ゆっくりと湯船に浸り暖炉の前でワイン片手にイキっていたので、尻を叩いてようやくである。
カイエンは光の届かぬ部屋の隅で御就寝。ワダツミとミアは俺の部屋でぐっすりだ。
「主は少し甘すぎます」
「そうか? 厳しいよりはいいだろ。カガリは痛みに快感を覚えるタイプなのか?」
「違います! ケシュアとかいう小娘のことです」
「ああ。そっちか……。これは、俺が寒いからやってるんだ」
暖炉の火が消えぬよう薪をくべては、火力が強くなり過ぎないよう火掻き棒で整える。
その調節にも慣れたもの。元の世界では考えられないほど面倒臭い作業ではあるが、気が付くと時間を忘れて作業していることもしばしば。
不思議と苦痛には感じない。
「ふふん。それが全てではないでしょう? 結果を聞くだけなら明日の朝でも良いはず……。私に嘘は通用しませんよ?」
「バレたか……」
確かにカガリの言う通りだ。マントを与えたとは言え、このクッソ寒い中半裸のバニーガールが帰って来るのである。
部屋を暖めてやるくらいはしてやってもいいだろう。
それに、ただ優しくしている訳ではない。怒りからくる負の連鎖は、何も生まないことを知っているのだ。
俺が報復の為ケシュアを殺したとして、それがネクロガルドの反省を促す事に繋がるだろうか?
勿論可能性としてはゼロではない。だが、恐らくは怨みを買うだけである。
後先考えず行動すれば、それは後悔へと繋がるだけ。
敵対しているであろう冒険者ギルド内部にも深く入り込んでいる組織だ。そんな相手を敵に回すのは御免である。
これは相手との駆け引きだ。ケシュア次第で、交渉結果が変わると言っても過言ではなく、優しくしたって損はない。
俺が異世界人であると知ったケシュアを生かしておく事で、相手がそれをどう捉えるか……。
甘いと見られるだけなのか、それとも譲歩と捉えてくれるのか……。
「ただいまぁ……。うぅ、さぶぅぅ……」
鳥肌が立つほどの冷気を背後に感じたかと思えば、雪を被ったケシュアが宿の扉を閉めたところだった。
「おう。どうだった?」
「やっぱり九条か」
「やっぱりとはなんだ。やっぱりとは」
「違う違う。外に明かりが漏れてたから、九条だろうなって思っただけ」
自分に積もった雪を手早く掃い、暖炉の傍へと駆け寄るケシュア。
近くの椅子を抱えると、暖炉の前にドカッと腰を下ろし、ふくらはぎまであるロングブーツを雑に脱ぎ捨てる。
「しもやけになったら九条の所為だからね」
暖炉へと伸ばされた両手両足。その先がほのかに紅く見えるのは、エルフの白い肌がそれを際立たせているからだろう。
流石にこの寒さでは、路面の凍結もあるだろうとブーツだけは履く事を許してやったのだ。流石にハイヒールでは危なすぎる。
「そんときはミアにでも治してもらえばいいだろ。それより結果は?」
「そう焦んないでよ。まず、メリルの方だけど結論としては、わからなかったわ」
「はぁ?」
「メリルがいなかったのよ。九条にちょっかいをかけた容疑で、あの後お城の衛兵に連れて行かれたんだってさ。恐らく組織が圧力をかけるだろうからいずれは釈放されると思うけど、1日2日じゃ出てこれないと思う。流石に牢の中に話を聞きには行けないし……」
まぁ、当然と言えば当然か。プラチナとは言え、法を犯せば罰せられる。
とは言え、大人しく捕まったのは意外だ。まぁ、すぐに仲間が助けてくれると知っているなら、騒ぎを起こさない方が得策だと考えたのだろう。
これで暫く狙われる心配はなさそうだが、その理由はわからず仕舞い……。
衛兵の仕事が早いのは良い事だが、せめて明日まで待って欲しかったと言うのが正直なところだ。
「でも、やっぱり組織は関係ないみたい。メリルにそんな命令は出してないってさ。ついでに言うと処罰も検討してるって」
「ふむ。まぁそれなら仕方ないか……。メリルが釈放されたらケシュアは俺の傍を離れるなよ?」
「えっ!? 何? 愛の告白? それとも色々すっ飛ばしてプロポーズ?」
「……そんなわけねぇだろ。メリルに襲われたらお前を人質にする為だよ」
わかっているクセに、そのわざとらしい驚きようときたら……。
ケシュアの薄気味悪い笑みが暖炉の明かりで余計に怪しく見える。
「それより本題はどうした?」
「ちょっと待って。着替えてくるから」
「おい」
「大丈夫。今更逃げたりしないわ。カガリの前で嘘なんか言わないわよ。折角の毛皮が痛んじゃうでしょ? すぐ戻るわ」
そう言うと、そそくさと自分の部屋に引っ込むケシュア。
奴隷の扱い方が難しいのか、ケシュアが特殊なだけなのか……。
恐らくは後者だが、今更になってネストとバイスに奴隷の扱い方を教わっておけばよかったと、ほんの少しだけ後悔した。
やはり慈悲なぞ出さず、首輪を着けるべきだったか……。
「まったく……」
ミアは靴を脱ぎ捨てるようなことはしないのに、これではどちらが子供なんだか……。
溜息をつきながらも、脱ぎ捨てられたブーツが乾くようにと暖炉の前に並べてやるのは、やはり俺が甘いからなのかもしれない……。
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