363 / 633
第363話 屍山血河
しおりを挟む
「「えっ!?」」
突然の大声に不安を募らせる間も無く城壁を飛び降りるレギーナ。3階ほどの高さを物ともせず着地するとそのままシュトルムクラータへと駆けていき、それを追いかけるゲオルグとザラ。
「逃げるぞ! ついて来い!!」
城壁の階段を駆け降りるバルザックに無我夢中でついて行くと、砦の一室から飛び出してきたのは不安そうな表情を向けるレナと、その護衛を任せていたワダツミとコクセイだ。
「九条様! 一体何が!?」
「シュトルムクラータまで逃げろ!」
それに答えたのはバルザック。従うべきなのかを確認するかのように俺の顔色を窺う2匹の魔獣。
「言われた通りに。ワダツミはレナを。コクセイはネストさんを乗せて街まで走れ」
「ちょ……」
バルザックがネストを抱き抱えコクセイの上に放り投げると、2匹の従魔はフェルス砦を背に駆け出した。
それに人間の足で追いつけるわけがなく、俺達との差はぐんぐんと開いて行く。
「九条! 何故一緒に逃げなかった!?」
そんなこと言われても……というのが率直な感想だった。
逃げなくても大丈夫だという自信があったから? 自分よりもレナやネストを守ろうとしたから? バルザックが1人残ってしまうのを憂慮したから?
考えても答えは出ない。恐らくはそのどれか……もしくは全てなのだろうが、咄嗟の事だ。なるようになったとしか言いようがなかった。
バルザックが言うのだから、逃げるのが正解なのだろうことはわかる。今思えば、レナとネストなら2人乗りも出来たかもしれない。
星を落とすという魔法。そしてバルザックのデカイという一言とその表情。それが何を意味しているのかは、ある程度見当は付く。
バルザックが走って逃げられるのであれば、急がなくても大丈夫だろうという安易な憶測がそもそもの誤りであった。
失念していたのだ。バルザックは既に死んでいるということを……。
「逃げなきゃいけないほどなんですか!?」
「呼び寄せた星がデカすぎた! 波長が合い過ぎたんだ!」
「えぇ!?」
「恐らく穢れなき闇の祝福の弊害だ。私の魔力は既に300年前のそれを超えている。道理で見え過ぎる訳だ。わっはっは……」
「笑ってる場合じゃないでしょう!? 何とかならないんですか!?」
「無理だ。落下点がズレるのを期待するしかない」
その間にも空が赤く染まっていくのを背中で感じながら、必死に走る。
まるでスタジアムのスポットライトを至近距離で浴びているかのような強烈な光。それは俺達の影をくっきりと地面に映し出す。
伸びる影は留まる事を知らず、遠くから伝わる振動が徐々に鼓膜を揺らし始めると、比例して上がる心拍数。
この先の不安と葛藤に振り返る間も惜しみ走り続け、いよいよかという時に突然バルザックは足を止めた。
「どうしたんですか!?」
バルザックを追い越し振り返る。立ち止まるとわかる激しい地鳴りに足を取られながらも、俺はその景色に目を奪われた。
やわらかな笑みを浮かべていたバルザックを、後光のように照らす星の光。それがまるで仏のようにも見えたのである。
「九条、心配するな。死後の世界は私が案内してやろう」
「諦めるなぁぁぁぁ!! あっ――」
俺が盛大にツッコんだその時だった。視界に入った隕石が唐揚げに似ている――などと現実逃避したのもほんの一瞬。
それは轟然たる大音響で大地を穿ち、そこから発生した爆発的なエネルギーは熱を帯びた衝撃波として、あらゆるものを吹き飛ばす。
地中深くに根を張るだろう大木も、300年間シルトフリューゲルからの侵攻を食い止めて来たフェルス砦も同様だ。
落雷の後のような震える空気の残響が尾を引き、数秒前の轟音も嘘かのように当たりが静まり返ると、そこには見たこともない大穴が出来ていた。
無数の亀裂が熱を帯び、紅く染まるそれが血管のように脈を打つ。すり鉢状にへこんだ大地は、大噴火を経験した山の火口のようでもあった。
「生きとるか?」
「な……なんとか……」
そんな中、一部元の大地を残した場所に立っていたのは俺とバルザック。2人の目の前には2重になった白い壁が聳えていた。
「緊急時だからな。許せ」
「死ぬよかマシです」
それは死霊術で作り出した骨の壁。咄嗟とは言え自分の命を守る為である。致し方あるまい。
「さすがは九条だな。私のとは違い、凄まじい強度だ」
2枚の壁の片方は崩れかけ。2度目は耐えられないだろう。
「カルシウム不足ですね。毎日牛乳を飲めばこれくらいの骨密度は余裕ですよ?」
「カル……なんだって?」
「いえ……なんでもないです……」
勿論冗談である。伝わらないだろうなぁとは思っていたが、案の定伝わらなかった。
風が辺りの土埃を一掃すると、その全貌が明らかになる。それは目を瞑りたくなるほどの惨状だ。
「シュトルムクラータの方に被害はなさそうですね……」
それが唯一の救い。丘の上に立つ街の城壁に損害は見られないが、内部の混乱がどれほどのものかは不明。
最大の問題は、フェルス砦が跡形もなく吹き飛んでしまったことである。
「ま……まぁ、ひとまずはこの位で勘弁してやろう。ローレンスの跡取りを巻き込めていれば御の字といったところか……」
どうにか納得しようと頷くバルザック。その表情はやっちまった感が漏れ出ていて、責任の一端も感じている様子。
星の落下地点はシルトフリューゲル軍が展開していた場所よりもやや左側。直撃とまではいかず当初の狙いより大幅に反れてしまってはいたが、その被害は見るからに甚大であった。
「フェルス砦がなくなった――とはいえ、今の状態で攻めてくるような事はないと思いますが……」
「そうだな。たとえ砦を超えられたとしても残存兵力だけではシュトルムクラータは落とせまい。援軍の要請は必要不可欠。再編成するにしても今の状況ではすぐに――とはいかんだろう」
「諦める気は――」
「恐らくはないだろうな。手法を変えてくるかもしれんが一応は領主。見捨てはすまいよ……」
死屍累々……とでも言えばいいのか。クレーターからは離れているにも拘らず多くの兵が倒れていて、その殆どが虫の息。
滞留する魂達は死んだことにさえ気づいておらず、ただその場を彷徨うばかり。
運よく生き残った者達は既に救助活動へと動き出しているようだが、どう考えてもその手は足りていない。
そんな状況に目を背けることも出来ず、俺はただ沈痛な面持ちでそれを眺めていた。
「一介の冒険者にはわからんだろうが、これが戦争というものだ……」
そんな俺の気持ちを察してか、物悲しそうな表情で遠くを見つめながらもそう呟いたバルザック。
諭してくれているのだろうとバルザックに視線を移すと、何故か目を逸らされた。
「……上手いこと締めようとしてますが、砦まで破壊していいとは言ってませんからね?」
「うぐっ……」
どうやら図星だったらしい。バツが悪そうに顔を歪めるバルザック。とは言え、不可抗力であることは俺も理解はしているので、それ以上は何も言えなかった。
突然の大声に不安を募らせる間も無く城壁を飛び降りるレギーナ。3階ほどの高さを物ともせず着地するとそのままシュトルムクラータへと駆けていき、それを追いかけるゲオルグとザラ。
「逃げるぞ! ついて来い!!」
城壁の階段を駆け降りるバルザックに無我夢中でついて行くと、砦の一室から飛び出してきたのは不安そうな表情を向けるレナと、その護衛を任せていたワダツミとコクセイだ。
「九条様! 一体何が!?」
「シュトルムクラータまで逃げろ!」
それに答えたのはバルザック。従うべきなのかを確認するかのように俺の顔色を窺う2匹の魔獣。
「言われた通りに。ワダツミはレナを。コクセイはネストさんを乗せて街まで走れ」
「ちょ……」
バルザックがネストを抱き抱えコクセイの上に放り投げると、2匹の従魔はフェルス砦を背に駆け出した。
それに人間の足で追いつけるわけがなく、俺達との差はぐんぐんと開いて行く。
「九条! 何故一緒に逃げなかった!?」
そんなこと言われても……というのが率直な感想だった。
逃げなくても大丈夫だという自信があったから? 自分よりもレナやネストを守ろうとしたから? バルザックが1人残ってしまうのを憂慮したから?
考えても答えは出ない。恐らくはそのどれか……もしくは全てなのだろうが、咄嗟の事だ。なるようになったとしか言いようがなかった。
バルザックが言うのだから、逃げるのが正解なのだろうことはわかる。今思えば、レナとネストなら2人乗りも出来たかもしれない。
星を落とすという魔法。そしてバルザックのデカイという一言とその表情。それが何を意味しているのかは、ある程度見当は付く。
バルザックが走って逃げられるのであれば、急がなくても大丈夫だろうという安易な憶測がそもそもの誤りであった。
失念していたのだ。バルザックは既に死んでいるということを……。
「逃げなきゃいけないほどなんですか!?」
「呼び寄せた星がデカすぎた! 波長が合い過ぎたんだ!」
「えぇ!?」
「恐らく穢れなき闇の祝福の弊害だ。私の魔力は既に300年前のそれを超えている。道理で見え過ぎる訳だ。わっはっは……」
「笑ってる場合じゃないでしょう!? 何とかならないんですか!?」
「無理だ。落下点がズレるのを期待するしかない」
その間にも空が赤く染まっていくのを背中で感じながら、必死に走る。
まるでスタジアムのスポットライトを至近距離で浴びているかのような強烈な光。それは俺達の影をくっきりと地面に映し出す。
伸びる影は留まる事を知らず、遠くから伝わる振動が徐々に鼓膜を揺らし始めると、比例して上がる心拍数。
この先の不安と葛藤に振り返る間も惜しみ走り続け、いよいよかという時に突然バルザックは足を止めた。
「どうしたんですか!?」
バルザックを追い越し振り返る。立ち止まるとわかる激しい地鳴りに足を取られながらも、俺はその景色に目を奪われた。
やわらかな笑みを浮かべていたバルザックを、後光のように照らす星の光。それがまるで仏のようにも見えたのである。
「九条、心配するな。死後の世界は私が案内してやろう」
「諦めるなぁぁぁぁ!! あっ――」
俺が盛大にツッコんだその時だった。視界に入った隕石が唐揚げに似ている――などと現実逃避したのもほんの一瞬。
それは轟然たる大音響で大地を穿ち、そこから発生した爆発的なエネルギーは熱を帯びた衝撃波として、あらゆるものを吹き飛ばす。
地中深くに根を張るだろう大木も、300年間シルトフリューゲルからの侵攻を食い止めて来たフェルス砦も同様だ。
落雷の後のような震える空気の残響が尾を引き、数秒前の轟音も嘘かのように当たりが静まり返ると、そこには見たこともない大穴が出来ていた。
無数の亀裂が熱を帯び、紅く染まるそれが血管のように脈を打つ。すり鉢状にへこんだ大地は、大噴火を経験した山の火口のようでもあった。
「生きとるか?」
「な……なんとか……」
そんな中、一部元の大地を残した場所に立っていたのは俺とバルザック。2人の目の前には2重になった白い壁が聳えていた。
「緊急時だからな。許せ」
「死ぬよかマシです」
それは死霊術で作り出した骨の壁。咄嗟とは言え自分の命を守る為である。致し方あるまい。
「さすがは九条だな。私のとは違い、凄まじい強度だ」
2枚の壁の片方は崩れかけ。2度目は耐えられないだろう。
「カルシウム不足ですね。毎日牛乳を飲めばこれくらいの骨密度は余裕ですよ?」
「カル……なんだって?」
「いえ……なんでもないです……」
勿論冗談である。伝わらないだろうなぁとは思っていたが、案の定伝わらなかった。
風が辺りの土埃を一掃すると、その全貌が明らかになる。それは目を瞑りたくなるほどの惨状だ。
「シュトルムクラータの方に被害はなさそうですね……」
それが唯一の救い。丘の上に立つ街の城壁に損害は見られないが、内部の混乱がどれほどのものかは不明。
最大の問題は、フェルス砦が跡形もなく吹き飛んでしまったことである。
「ま……まぁ、ひとまずはこの位で勘弁してやろう。ローレンスの跡取りを巻き込めていれば御の字といったところか……」
どうにか納得しようと頷くバルザック。その表情はやっちまった感が漏れ出ていて、責任の一端も感じている様子。
星の落下地点はシルトフリューゲル軍が展開していた場所よりもやや左側。直撃とまではいかず当初の狙いより大幅に反れてしまってはいたが、その被害は見るからに甚大であった。
「フェルス砦がなくなった――とはいえ、今の状態で攻めてくるような事はないと思いますが……」
「そうだな。たとえ砦を超えられたとしても残存兵力だけではシュトルムクラータは落とせまい。援軍の要請は必要不可欠。再編成するにしても今の状況ではすぐに――とはいかんだろう」
「諦める気は――」
「恐らくはないだろうな。手法を変えてくるかもしれんが一応は領主。見捨てはすまいよ……」
死屍累々……とでも言えばいいのか。クレーターからは離れているにも拘らず多くの兵が倒れていて、その殆どが虫の息。
滞留する魂達は死んだことにさえ気づいておらず、ただその場を彷徨うばかり。
運よく生き残った者達は既に救助活動へと動き出しているようだが、どう考えてもその手は足りていない。
そんな状況に目を背けることも出来ず、俺はただ沈痛な面持ちでそれを眺めていた。
「一介の冒険者にはわからんだろうが、これが戦争というものだ……」
そんな俺の気持ちを察してか、物悲しそうな表情で遠くを見つめながらもそう呟いたバルザック。
諭してくれているのだろうとバルザックに視線を移すと、何故か目を逸らされた。
「……上手いこと締めようとしてますが、砦まで破壊していいとは言ってませんからね?」
「うぐっ……」
どうやら図星だったらしい。バツが悪そうに顔を歪めるバルザック。とは言え、不可抗力であることは俺も理解はしているので、それ以上は何も言えなかった。
11
お気に入りに追加
377
あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる