266 / 637
第266話 ダンジョン散歩
しおりを挟む
「それじゃ困ります!」
憤慨した様子で、大きな声を上げたのはシャロンだ。俺達を乗せた馬車は、調査依頼を受けたダンジョンへと向かっている最中。
「おにーちゃんが悪いよ……」
「そう言われてもなぁ……」
ダンジョン攻略の手順を説明していたのだが、どうにもそれが気に食わなかった様子。
「まぁ、九条の言いたいこともわかるんだけど……」
シャーリーが俺の味方に付いてくれたのは、一緒にダンジョン攻略をした経験があるからだろう。
この場にバイスがいてくれれば、もう少し上手く説明出来たかもしれない。
「そんなアバウトなダンジョン攻略だったんですか!?」
「うん。言ったじゃん」
シャロンの剣幕にもケロっと軽い返事を返すシャーリー。
俺がシャロンに求めたのはダンジョン攻略中のマッピングだ。マッピング作業は担当ギルド職員がするのが通例である。
専用の地図記号を用いて書かれたそれは、ギルドに提出されると公式のダンジョンマップとして採用される。
冒険者の間では当たり前のことであり、無理難題を突き付けた訳じゃない。ミアと手分けをして地図を描き上げてくれるだけでよかったのだ。スピードは求めておらず、楽な作業のはずである。
それのどこが悪いのかと言うと、それしか頼まなかった事である。
本来は、色々と事前に決めるものなのだということも知っている。しかし、それを端折った事によって腹を立ててしまったのだろう。
恐らく、俺が真面目に考えていないと思われてしまったのだ。
「わかりました。じゃぁ回復役はミアで、シャロンさんは補助魔法をお願いします」
「そんな適当な……。バイスさんが合流するまでタンクはいないんですよ?」
「だから大丈夫ですって。今回はなんの制限もないんですから……」
そう。むしろ今回は好き放題やれる。俺の秘密を隠す必要もない。全力で……という訳にはいかないが、これ以上に楽なダンジョン攻略はないはずなのだ。
今更、自分の実力では調査は難しいかも……。なんてとぼけた事を言うつもりもない。
懇切丁寧に説明してはいるのだが、シャロンだけがその意味を理解してくれず。ちゃんと作戦を立てて下さいと食い下がって来る。
まあ、実際に自分の目で見なければ信用出来ないと考える人も中にはいるだろうから仕方ないとは思っているが、どうせ作戦なんか立てても無駄なのだ。
「そういう油断が命取りなんですよ!? それに調査前にギルドに報告してませんよね? ブラムエスト支部の方から調査前には報告しろと言われませんでしたか?」
「それは言われましたけど……」
「なんで報告しなかったんですか? 万が一、遭難してしまったら誰も救助に来てくれませんよ?」
「それでいいんですよ」
「……え? それってどういう……」
シャロンの言葉を遮り、俺の腕を嬉しそうに引っ張ったのはミアである。
「おにーちゃん。着いたよ!」
ミアの指差した先に見えたのは、石を積み重ねたような遺跡だ。
鬱蒼とした森の中に佇むボロボロの遺跡は、長い事忘れ去られていたであろう雰囲気を漂わせる。
それでも石造りの堂々たる門構えは、今まで見た物の中では一番大きく、その周りに伐採された草木や蔦が散乱しているのは、先行しているバイス達が切り開いたものだろう。
奥には半分ほど埋まってしまっている地下への入口が、ぽっかりと口を空けていたのだ。
「よし。じゃぁ行くかぁ」
なんとも締まらない掛け声で始まるダンジョン調査。各々荷物を背負うと、シャロンだけが緊張している様子。
それに声を掛けようにも言葉に詰まる。リラックスを促せば油断するなと怒られそうだし、頑張りましょうと励ましてもやってもらうことは少ない。
まあ、実際体験してもらえば済むことだと、声を掛けるのは諦めた。
「じゃぁ、コクセイは馬車の見張りを頼む」
「うむ。気を付けるのだぞ?」
最後にワシャワシャと撫で回し一時の別れを惜しんでいると、辺りを照らしたのは白狐の狐火。
1度経験しているだけあって、何も言わずにそつなくこなす辺りはさすがである。
「すごい……」
シャロンの声と共に吹き出したのはシャーリーだ。
「ぷぷ。ホントあの時のグレイスみたい」
まあ、誰だって最初はそうだ。俺が異端なのは百も承知。だからこそ、それに慣れろとも言えない。
その時だ。中から1人の男性が松明を持って現れた。
ガタイの良いマッチョマン。盗賊団リザードテイル……もとい、元騎士団の団員の1人である。
「お待ちしておりました。九条殿。ささ、どうぞ中に……」
礼儀正しく頭を下げ、奥へと足を運ぶ。
外壁はコット村のダンジョンと似ているが、壁に掛けられたランタンは沈黙していた。
緩やかな下り坂を500メートルほど降りると、先に見えてきたのは僅かな明かり。そこはドーム状に広がる大きなホール。
いくつかある篝火に照らされた開放感のある部屋。そこに胡坐をかいて座っていたのは、バイスとグラーゼンである。
「よう九条。遅かったな」
「あれ? 何故ここに?」
先行していたバイス達とは途中で合流の予定だったのだが……。
「問題ってほどじゃないんだが、ちょっとな……」
含みのある言い方に首を傾げる。そんなバイスに満面の笑みを向けていたのは、シャロンであった。
「九条さん。良かったですね。バイスさんと一緒なら、問題なく攻略出来ますね!」
確かにタンク職がいれば心強い。これで通常通りの攻略が出来ると思っているのだろう。その安心具合は、溢れ出る笑顔が物語っている。
「初めましてだな。この度は我等へのご助力、誠に感謝する」
礼儀正しく頭を下げるグラーゼン。差し出された手を取り、交わされる握手。
シャーリーとシャロン。小柄な女性と並ぶと、その大きさが際立って見える。
互いに軽い自己紹介を終えると、ようやく本題である。
「調査は終わったんですか?」
「いや、終わってはいないと思うんだが……」
その時だ。バイスを遮り、シャーリーが声を荒げた。
「九条! 魔物の反応が登って来る! 速い!!」
同時に腰の矢を抜きつがえると、現れる方向へと狙いを定める。
「強さは!?」
「B+1!」
「懐かしいねぇ。このやりとり……」
これから魔物に襲われると言うのに、バイスは心底楽しそうである。
「下がっていてくれ」
バイスとグラーゼンが共に手をかけたのは、魔剣と呼ばれる伝説の武器。
辺りを眩く照らすほどの炎がその刃と共に引き抜かれ、それを激しく揺らすのはグラーゼンの持つ魔剣”無明殺し”だ。
「くる!!」
シャーリーの声と共に舞い上がる風。それに目を細めたほんの一瞬の出来事だった。
通路から飛び出してきたのは、1匹のマンティコア。
その生息域は地下40層より下。獅子の身体に蝙蝠の羽。サソリに似た尾と人間の顔を持つ魔物である。
紅く輝く瞳。長く伸びる先分かれの舌はまるで蛇のようだが、威嚇の咆哮を上げることすらできず、息絶えた。
一瞬の内に燃え上がるマンティコア。気付くとそれは小間切れにされ、地に足をつけることなく燃え尽きたのだ。
本当にタンクなのかと疑うほどの処理速度。魔剣の効果も大きいが、2人の反応速度は長年ペアを組んでいる冒険者と見紛うほどの連携を見せていた。
「今回も私の方が速かったな。ガルフォード卿」
「クソっ……」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべるグラーゼンに、悔しそうなバイス。
その会話はまるで、同じことを何度も繰り返しているような言い方であった。
それに驚愕の表情を見せていたのはシャロンだ。流れるように終わった戦闘にも度肝を抜かれていたが、それよりも驚いたのは出現した魔物の方にである。
「い……今の! マンティコアじゃないですか!?」
「ん? ああ。そうだな」
「そうだなってバイスさん。マンティコアといったら地下40層で出るレベルの魔物ですよ!?」
「ああ。そうだな」
返ってくる返事は変わらない。プロの冒険者なのだ。それは知っていて当たり前のこと。
だが、シャロンの言いたいこともわかっているのだろう。
「じゃぁ、そろそろ潜るか。理由は進みながら話すよ」
憤慨した様子で、大きな声を上げたのはシャロンだ。俺達を乗せた馬車は、調査依頼を受けたダンジョンへと向かっている最中。
「おにーちゃんが悪いよ……」
「そう言われてもなぁ……」
ダンジョン攻略の手順を説明していたのだが、どうにもそれが気に食わなかった様子。
「まぁ、九条の言いたいこともわかるんだけど……」
シャーリーが俺の味方に付いてくれたのは、一緒にダンジョン攻略をした経験があるからだろう。
この場にバイスがいてくれれば、もう少し上手く説明出来たかもしれない。
「そんなアバウトなダンジョン攻略だったんですか!?」
「うん。言ったじゃん」
シャロンの剣幕にもケロっと軽い返事を返すシャーリー。
俺がシャロンに求めたのはダンジョン攻略中のマッピングだ。マッピング作業は担当ギルド職員がするのが通例である。
専用の地図記号を用いて書かれたそれは、ギルドに提出されると公式のダンジョンマップとして採用される。
冒険者の間では当たり前のことであり、無理難題を突き付けた訳じゃない。ミアと手分けをして地図を描き上げてくれるだけでよかったのだ。スピードは求めておらず、楽な作業のはずである。
それのどこが悪いのかと言うと、それしか頼まなかった事である。
本来は、色々と事前に決めるものなのだということも知っている。しかし、それを端折った事によって腹を立ててしまったのだろう。
恐らく、俺が真面目に考えていないと思われてしまったのだ。
「わかりました。じゃぁ回復役はミアで、シャロンさんは補助魔法をお願いします」
「そんな適当な……。バイスさんが合流するまでタンクはいないんですよ?」
「だから大丈夫ですって。今回はなんの制限もないんですから……」
そう。むしろ今回は好き放題やれる。俺の秘密を隠す必要もない。全力で……という訳にはいかないが、これ以上に楽なダンジョン攻略はないはずなのだ。
今更、自分の実力では調査は難しいかも……。なんてとぼけた事を言うつもりもない。
懇切丁寧に説明してはいるのだが、シャロンだけがその意味を理解してくれず。ちゃんと作戦を立てて下さいと食い下がって来る。
まあ、実際に自分の目で見なければ信用出来ないと考える人も中にはいるだろうから仕方ないとは思っているが、どうせ作戦なんか立てても無駄なのだ。
「そういう油断が命取りなんですよ!? それに調査前にギルドに報告してませんよね? ブラムエスト支部の方から調査前には報告しろと言われませんでしたか?」
「それは言われましたけど……」
「なんで報告しなかったんですか? 万が一、遭難してしまったら誰も救助に来てくれませんよ?」
「それでいいんですよ」
「……え? それってどういう……」
シャロンの言葉を遮り、俺の腕を嬉しそうに引っ張ったのはミアである。
「おにーちゃん。着いたよ!」
ミアの指差した先に見えたのは、石を積み重ねたような遺跡だ。
鬱蒼とした森の中に佇むボロボロの遺跡は、長い事忘れ去られていたであろう雰囲気を漂わせる。
それでも石造りの堂々たる門構えは、今まで見た物の中では一番大きく、その周りに伐採された草木や蔦が散乱しているのは、先行しているバイス達が切り開いたものだろう。
奥には半分ほど埋まってしまっている地下への入口が、ぽっかりと口を空けていたのだ。
「よし。じゃぁ行くかぁ」
なんとも締まらない掛け声で始まるダンジョン調査。各々荷物を背負うと、シャロンだけが緊張している様子。
それに声を掛けようにも言葉に詰まる。リラックスを促せば油断するなと怒られそうだし、頑張りましょうと励ましてもやってもらうことは少ない。
まあ、実際体験してもらえば済むことだと、声を掛けるのは諦めた。
「じゃぁ、コクセイは馬車の見張りを頼む」
「うむ。気を付けるのだぞ?」
最後にワシャワシャと撫で回し一時の別れを惜しんでいると、辺りを照らしたのは白狐の狐火。
1度経験しているだけあって、何も言わずにそつなくこなす辺りはさすがである。
「すごい……」
シャロンの声と共に吹き出したのはシャーリーだ。
「ぷぷ。ホントあの時のグレイスみたい」
まあ、誰だって最初はそうだ。俺が異端なのは百も承知。だからこそ、それに慣れろとも言えない。
その時だ。中から1人の男性が松明を持って現れた。
ガタイの良いマッチョマン。盗賊団リザードテイル……もとい、元騎士団の団員の1人である。
「お待ちしておりました。九条殿。ささ、どうぞ中に……」
礼儀正しく頭を下げ、奥へと足を運ぶ。
外壁はコット村のダンジョンと似ているが、壁に掛けられたランタンは沈黙していた。
緩やかな下り坂を500メートルほど降りると、先に見えてきたのは僅かな明かり。そこはドーム状に広がる大きなホール。
いくつかある篝火に照らされた開放感のある部屋。そこに胡坐をかいて座っていたのは、バイスとグラーゼンである。
「よう九条。遅かったな」
「あれ? 何故ここに?」
先行していたバイス達とは途中で合流の予定だったのだが……。
「問題ってほどじゃないんだが、ちょっとな……」
含みのある言い方に首を傾げる。そんなバイスに満面の笑みを向けていたのは、シャロンであった。
「九条さん。良かったですね。バイスさんと一緒なら、問題なく攻略出来ますね!」
確かにタンク職がいれば心強い。これで通常通りの攻略が出来ると思っているのだろう。その安心具合は、溢れ出る笑顔が物語っている。
「初めましてだな。この度は我等へのご助力、誠に感謝する」
礼儀正しく頭を下げるグラーゼン。差し出された手を取り、交わされる握手。
シャーリーとシャロン。小柄な女性と並ぶと、その大きさが際立って見える。
互いに軽い自己紹介を終えると、ようやく本題である。
「調査は終わったんですか?」
「いや、終わってはいないと思うんだが……」
その時だ。バイスを遮り、シャーリーが声を荒げた。
「九条! 魔物の反応が登って来る! 速い!!」
同時に腰の矢を抜きつがえると、現れる方向へと狙いを定める。
「強さは!?」
「B+1!」
「懐かしいねぇ。このやりとり……」
これから魔物に襲われると言うのに、バイスは心底楽しそうである。
「下がっていてくれ」
バイスとグラーゼンが共に手をかけたのは、魔剣と呼ばれる伝説の武器。
辺りを眩く照らすほどの炎がその刃と共に引き抜かれ、それを激しく揺らすのはグラーゼンの持つ魔剣”無明殺し”だ。
「くる!!」
シャーリーの声と共に舞い上がる風。それに目を細めたほんの一瞬の出来事だった。
通路から飛び出してきたのは、1匹のマンティコア。
その生息域は地下40層より下。獅子の身体に蝙蝠の羽。サソリに似た尾と人間の顔を持つ魔物である。
紅く輝く瞳。長く伸びる先分かれの舌はまるで蛇のようだが、威嚇の咆哮を上げることすらできず、息絶えた。
一瞬の内に燃え上がるマンティコア。気付くとそれは小間切れにされ、地に足をつけることなく燃え尽きたのだ。
本当にタンクなのかと疑うほどの処理速度。魔剣の効果も大きいが、2人の反応速度は長年ペアを組んでいる冒険者と見紛うほどの連携を見せていた。
「今回も私の方が速かったな。ガルフォード卿」
「クソっ……」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべるグラーゼンに、悔しそうなバイス。
その会話はまるで、同じことを何度も繰り返しているような言い方であった。
それに驚愕の表情を見せていたのはシャロンだ。流れるように終わった戦闘にも度肝を抜かれていたが、それよりも驚いたのは出現した魔物の方にである。
「い……今の! マンティコアじゃないですか!?」
「ん? ああ。そうだな」
「そうだなってバイスさん。マンティコアといったら地下40層で出るレベルの魔物ですよ!?」
「ああ。そうだな」
返ってくる返事は変わらない。プロの冒険者なのだ。それは知っていて当たり前のこと。
だが、シャロンの言いたいこともわかっているのだろう。
「じゃぁ、そろそろ潜るか。理由は進みながら話すよ」
11
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!


『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる