226 / 637
第226話 悪魔の剣
しおりを挟む
九条の予想は当たっていた。と言っても確信はなかった。
アレックスに聞いた報酬額では、犯罪に手を染めるリスクには見合わない。仲間を裏切るには安すぎるのだ。
フィリップが金目的でないのなら、何がフィリップを動かしているのか。それをシャーリー、ネスト、バイスの3人と協議した結果、浮かび上がってきた本来の目的と言うのが魔剣の存在であったのだ。
確かにフィリップは魔剣に興味を示していた。バイスとネストが魔法書を探す為にこのダンジョンを訪れた時も、それがあればこそ無謀な戦いにも挑むだろうと言っていたのを覚えている。
九条は、それを放っておいても構わないと思っていた。フィリップがデュラハンに勝てるはずがないのだ。ダンジョンの底に1体の死体が出来上がるだけ。
最悪の場合、封印の扉を閉じてしまえば出口はなくなる。炭鉱のマップもなければそう簡単には出られない。だが、それを止めたのは他でもないシャーリーであった。最後のチャンスを上げてほしいと九条に懇願したのだ。
自分が魔剣を諦めさせるから、命だけは取らないでくれと。力尽くでも止めて見せると。
九条がそれを是としたのは、その気持ちがわかるからだ。例えミアが魔剣を狙っていたとしても、九条はミアを諦めないだろう。
だからこそ迷っていた。シャーリーを送り出すことは簡単だが、失敗した時の事を考えるとやめた方がいいのは確実。シャーリーを見殺しには出来ない。
「何もせず後悔するより、やって後悔したほうがいい」
シャーリーがそう言った時、九条はそれに共感しシャーリーに任せてみようと決心した。その言葉の意味が、仏教の経典に書かれている一節に似ていたからだ。
『前後際断』それは、前である過去と後である未来が、別物であるという教えだ。
故に、過去はどうあがいても変えられず、未来がどうなるかは恐れてもしかたがない。とにかく今に最善を尽くすべきだ、という考え方だ。
とは言え、いつまでもフィリップを野放しには出来ない。故に明確な最終ラインを決め、それを超えたらフィリップは諦めるということでシャーリーと合意した。
少ない時間で作戦を立て、後はシャーリー次第。それでもフィリップが諦める確率は低いだろうと、誰もがそう感じていた。
――――――――――
「シャーリー。それをこっちへ寄越せ。……そうだ、それを持って一緒に逃げよう。隣の魔獣はシャーリーの言うことを聞くように命令されているんだろ? それは九条の元に返してやればいい。どうだ? 悪い話じゃないはずだ」
言っていることに行動が伴っていない。シャーリーの元へとゆっくり迫るフィリップは、手を差し伸べながらも腰の剣を抜いていた。
「なんで!? どうして言う事を聞いてくれないの!?」
「言うことを聞かないのはお前の方だ、シャーリー……」
「そう……。なら仕方ない。力尽くで止めて見せる」
「やってみろ……。ゴールドの俺に敵うとでも思っているのか!?」
シャーリーは立ち上がると腰の矢筒から1本の矢をつがえ、フィリップに狙いを定めた。
それでもフィリップは止まる気配を見せず、鋭くシャーリーを睨みつけていた。
シャーリーから打ち出された1本の矢がフィリップ目掛けて射出されるも、それは所謂威嚇射撃。
当てるつもりのないものだ。シャーリーはその後の動きで、フィリップの本気度を測ろうとした。
射出した瞬間、その行方を確認することなくシャーリーは近くの柱へと身を隠す。
攻撃の瞬間こそ最大の隙が出来るからだ。弓を使っているなら尚更である。フィリップが次の矢をつがえる隙を逃すはずがない。
気付くとフィリップは迫り来る矢を躱し、玉座の前へと詰めていた。そこはシャーリーが数秒前までいた所。本気で踏み込んできていることは明白である。
「やるじゃないかシャーリー。腕を上げたな……」
「ありがと。あんたと違って私はちゃんと鍛錬してるからね」
話すということは、相手に自分の位置を教えていることに他ならない。それが不利な事はシャーリーにもわかっている。だが、目的はフィリップを殺す事ではない。口にしなければ思いは伝わらないのだ。
ガシャリガシャリと近づいて来る金属音。瞬発力ならフィリップが上。持久力ならシャーリーが上だ。
柱の影に隠れつつ、ヒット&アウェイを繰り返すしかシャーリーに勝ち目はないのだが、相手はフィリップ。それは読まれているだろう。
(ホント、やりづらいなぁ……)
ワダツミに加勢してもらえれば、すぐにでもフィリップをねじ伏せることが出来るが、それでは意味がないのだ。
次の矢を構え、柱から姿を見せると同時に、それを放つ。
「”リジェクトショット”!」
そしてすぐ次の柱へと身を潜め、息を殺して神経を研ぎ澄ます。
「シャーリー……可哀想に。こんなダンジョンの底で見張り番なんかさせられて……。九条は酷い奴だ。なんでそんな奴の言うことを聞くんだ。弱みでも握られているのか?」
「違う! これは自分で志願したこと! あんたの目を覚まさせてやる為にね! ”スパイラルショット”!!」
フィリップの間合いに入らないよう。矢を放ち、更に別の柱へと走るも手応えはない。
代わりに聞こえてきたのは全く別の鈍い金属音が2つ。そして足音が聞こえなくなった。フィリップは、具足を脱ぎ捨て足音を消したのだ。
「チッ……」
漏れる舌打ち。トラッキングは役に立たない。近くに大きな反応が3つもあるからだ。
人間相手はやりづらい。しかも、フィリップはシャーリーのやり方を熟知している。
(だが、それはこちらも同じこと……)
「俺が魔剣を使えば、九条さえも凌駕するとは思わないか?」
「九条はあんたが思っているよりずっと強い!」
「そんなにか……。じゃぁ益々このチャンスを逃す手はないな……」
刹那、シャーリーは近くに殺気を感じて、後方へと飛んだ。
閃く太刀筋。それが巨大な柱に傷をつけ、火花を散らす。
「これを躱すか……。マジでやるようになったなシャーリー……」
ほんの少しでも反応が遅れていたら、シャーリーの首は無くなっていてもおかしくはなかった。
(そしたら私もデュラハンになっちゃうのかな……?)
なんて余計な事を考えている暇はない。具足を脱ぎ捨て、多少身軽になったとはいえハーフプレートの鎧に盾と剣まで持っていてこの速度だ。
腐ってもゴールド。やはり瞬発力ではフィリップに一日の長がある。
(フィリップは本気だ……。甘さは捨てないと……)
距離をとる為、走り出そうと足に力を入れたシャーリーであったが、それが地を蹴ることはなかった。
味わった事のない衝撃、まるで壁にタックルでもされたかのような打撃を受けたシャーリーは、体中の臓器が揺さぶられるような感覚に襲われ、強烈な眩暈を引き起こす。
一瞬の内に目の前に現れたのはフィリップの盾。それを激しく打ちつけられたのである。
「あうッ!?」
それでもそこから離れようと力を入れるも足は縺れ、その場に前から倒れ込む。緩んだ手のひらからヨルムンガンドが零れ落ち、それは手を伸ばしても届かない。
「ぐっ!?」
喉元に突きつけられるロングソード。現実は非情である。最初からわかっていた事ではあった。どう考えても適性相性は最悪で、しかも相手は格上だ。
「終わりだ、シャーリー。お前が最後のチャンスをくれたように、俺もお前に最後のチャンスをやろう。魔剣の在処を話し、俺と共に来い」
「冗談はやめて。九条を裏切るくらいなら死を選ぶわ」
「そんなに九条がいいのか……」
「違う! そうじゃないでしょ!? 確かに九条は嫌いじゃない。でもそれとこれとは別なの! そもそもあなたのやり方が間違ってるって言ってるのにまだ気づかないの!?」
「わかってるよ。だが、在処もわからない物を一から探すより、殺してでも奪い取った方が早いだろ?」
「全然わかってない! ここで私を殺し、魔剣を奪ったところで九条から逃げ切れるわけがない!」
「やってみなきゃわからんだろ?」
「わかる! あなたは九条の強さがわかってない! こんなつまらないことで命を失ってもいいの!?」
「大丈夫だ。魔剣さえあれば俺は負けない」
何を言っても効果はなかった。それはある種の呪いのようなもの。
そもそも魔剣の定義とはなんなのか。魔法の力を宿しているから? それとも悪魔の剣だからだろうか。
シャーリーから見ればそれは後者だ。魔剣に心を奪われたフィリップは、既に以前のフィリップではないのだから。
「さよならだ。シャーリー」
アレックスに聞いた報酬額では、犯罪に手を染めるリスクには見合わない。仲間を裏切るには安すぎるのだ。
フィリップが金目的でないのなら、何がフィリップを動かしているのか。それをシャーリー、ネスト、バイスの3人と協議した結果、浮かび上がってきた本来の目的と言うのが魔剣の存在であったのだ。
確かにフィリップは魔剣に興味を示していた。バイスとネストが魔法書を探す為にこのダンジョンを訪れた時も、それがあればこそ無謀な戦いにも挑むだろうと言っていたのを覚えている。
九条は、それを放っておいても構わないと思っていた。フィリップがデュラハンに勝てるはずがないのだ。ダンジョンの底に1体の死体が出来上がるだけ。
最悪の場合、封印の扉を閉じてしまえば出口はなくなる。炭鉱のマップもなければそう簡単には出られない。だが、それを止めたのは他でもないシャーリーであった。最後のチャンスを上げてほしいと九条に懇願したのだ。
自分が魔剣を諦めさせるから、命だけは取らないでくれと。力尽くでも止めて見せると。
九条がそれを是としたのは、その気持ちがわかるからだ。例えミアが魔剣を狙っていたとしても、九条はミアを諦めないだろう。
だからこそ迷っていた。シャーリーを送り出すことは簡単だが、失敗した時の事を考えるとやめた方がいいのは確実。シャーリーを見殺しには出来ない。
「何もせず後悔するより、やって後悔したほうがいい」
シャーリーがそう言った時、九条はそれに共感しシャーリーに任せてみようと決心した。その言葉の意味が、仏教の経典に書かれている一節に似ていたからだ。
『前後際断』それは、前である過去と後である未来が、別物であるという教えだ。
故に、過去はどうあがいても変えられず、未来がどうなるかは恐れてもしかたがない。とにかく今に最善を尽くすべきだ、という考え方だ。
とは言え、いつまでもフィリップを野放しには出来ない。故に明確な最終ラインを決め、それを超えたらフィリップは諦めるということでシャーリーと合意した。
少ない時間で作戦を立て、後はシャーリー次第。それでもフィリップが諦める確率は低いだろうと、誰もがそう感じていた。
――――――――――
「シャーリー。それをこっちへ寄越せ。……そうだ、それを持って一緒に逃げよう。隣の魔獣はシャーリーの言うことを聞くように命令されているんだろ? それは九条の元に返してやればいい。どうだ? 悪い話じゃないはずだ」
言っていることに行動が伴っていない。シャーリーの元へとゆっくり迫るフィリップは、手を差し伸べながらも腰の剣を抜いていた。
「なんで!? どうして言う事を聞いてくれないの!?」
「言うことを聞かないのはお前の方だ、シャーリー……」
「そう……。なら仕方ない。力尽くで止めて見せる」
「やってみろ……。ゴールドの俺に敵うとでも思っているのか!?」
シャーリーは立ち上がると腰の矢筒から1本の矢をつがえ、フィリップに狙いを定めた。
それでもフィリップは止まる気配を見せず、鋭くシャーリーを睨みつけていた。
シャーリーから打ち出された1本の矢がフィリップ目掛けて射出されるも、それは所謂威嚇射撃。
当てるつもりのないものだ。シャーリーはその後の動きで、フィリップの本気度を測ろうとした。
射出した瞬間、その行方を確認することなくシャーリーは近くの柱へと身を隠す。
攻撃の瞬間こそ最大の隙が出来るからだ。弓を使っているなら尚更である。フィリップが次の矢をつがえる隙を逃すはずがない。
気付くとフィリップは迫り来る矢を躱し、玉座の前へと詰めていた。そこはシャーリーが数秒前までいた所。本気で踏み込んできていることは明白である。
「やるじゃないかシャーリー。腕を上げたな……」
「ありがと。あんたと違って私はちゃんと鍛錬してるからね」
話すということは、相手に自分の位置を教えていることに他ならない。それが不利な事はシャーリーにもわかっている。だが、目的はフィリップを殺す事ではない。口にしなければ思いは伝わらないのだ。
ガシャリガシャリと近づいて来る金属音。瞬発力ならフィリップが上。持久力ならシャーリーが上だ。
柱の影に隠れつつ、ヒット&アウェイを繰り返すしかシャーリーに勝ち目はないのだが、相手はフィリップ。それは読まれているだろう。
(ホント、やりづらいなぁ……)
ワダツミに加勢してもらえれば、すぐにでもフィリップをねじ伏せることが出来るが、それでは意味がないのだ。
次の矢を構え、柱から姿を見せると同時に、それを放つ。
「”リジェクトショット”!」
そしてすぐ次の柱へと身を潜め、息を殺して神経を研ぎ澄ます。
「シャーリー……可哀想に。こんなダンジョンの底で見張り番なんかさせられて……。九条は酷い奴だ。なんでそんな奴の言うことを聞くんだ。弱みでも握られているのか?」
「違う! これは自分で志願したこと! あんたの目を覚まさせてやる為にね! ”スパイラルショット”!!」
フィリップの間合いに入らないよう。矢を放ち、更に別の柱へと走るも手応えはない。
代わりに聞こえてきたのは全く別の鈍い金属音が2つ。そして足音が聞こえなくなった。フィリップは、具足を脱ぎ捨て足音を消したのだ。
「チッ……」
漏れる舌打ち。トラッキングは役に立たない。近くに大きな反応が3つもあるからだ。
人間相手はやりづらい。しかも、フィリップはシャーリーのやり方を熟知している。
(だが、それはこちらも同じこと……)
「俺が魔剣を使えば、九条さえも凌駕するとは思わないか?」
「九条はあんたが思っているよりずっと強い!」
「そんなにか……。じゃぁ益々このチャンスを逃す手はないな……」
刹那、シャーリーは近くに殺気を感じて、後方へと飛んだ。
閃く太刀筋。それが巨大な柱に傷をつけ、火花を散らす。
「これを躱すか……。マジでやるようになったなシャーリー……」
ほんの少しでも反応が遅れていたら、シャーリーの首は無くなっていてもおかしくはなかった。
(そしたら私もデュラハンになっちゃうのかな……?)
なんて余計な事を考えている暇はない。具足を脱ぎ捨て、多少身軽になったとはいえハーフプレートの鎧に盾と剣まで持っていてこの速度だ。
腐ってもゴールド。やはり瞬発力ではフィリップに一日の長がある。
(フィリップは本気だ……。甘さは捨てないと……)
距離をとる為、走り出そうと足に力を入れたシャーリーであったが、それが地を蹴ることはなかった。
味わった事のない衝撃、まるで壁にタックルでもされたかのような打撃を受けたシャーリーは、体中の臓器が揺さぶられるような感覚に襲われ、強烈な眩暈を引き起こす。
一瞬の内に目の前に現れたのはフィリップの盾。それを激しく打ちつけられたのである。
「あうッ!?」
それでもそこから離れようと力を入れるも足は縺れ、その場に前から倒れ込む。緩んだ手のひらからヨルムンガンドが零れ落ち、それは手を伸ばしても届かない。
「ぐっ!?」
喉元に突きつけられるロングソード。現実は非情である。最初からわかっていた事ではあった。どう考えても適性相性は最悪で、しかも相手は格上だ。
「終わりだ、シャーリー。お前が最後のチャンスをくれたように、俺もお前に最後のチャンスをやろう。魔剣の在処を話し、俺と共に来い」
「冗談はやめて。九条を裏切るくらいなら死を選ぶわ」
「そんなに九条がいいのか……」
「違う! そうじゃないでしょ!? 確かに九条は嫌いじゃない。でもそれとこれとは別なの! そもそもあなたのやり方が間違ってるって言ってるのにまだ気づかないの!?」
「わかってるよ。だが、在処もわからない物を一から探すより、殺してでも奪い取った方が早いだろ?」
「全然わかってない! ここで私を殺し、魔剣を奪ったところで九条から逃げ切れるわけがない!」
「やってみなきゃわからんだろ?」
「わかる! あなたは九条の強さがわかってない! こんなつまらないことで命を失ってもいいの!?」
「大丈夫だ。魔剣さえあれば俺は負けない」
何を言っても効果はなかった。それはある種の呪いのようなもの。
そもそも魔剣の定義とはなんなのか。魔法の力を宿しているから? それとも悪魔の剣だからだろうか。
シャーリーから見ればそれは後者だ。魔剣に心を奪われたフィリップは、既に以前のフィリップではないのだから。
「さよならだ。シャーリー」
11
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!


『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる