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第222話 狡猾
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「目印だ。ここで休憩しよう」
それは壁面に傷をつけただけの簡易的な物だった。14番目のパーティーが残してくれた休憩可能な場所の目印。そこにはもう1つの印が付いていた。
「トラップもあるみたいだ。フィリップ、確認を頼む」
扉は破壊され、部屋の内側へと倒れていたそれには大きな足跡が残っている。それはどう考えても人間のサイズではない。
そこに警戒も躊躇もせず入って行くフィリップは、中の安全を確認すると、アレックス達にも入るよう促した。
「大丈夫そうです。一度休みましょう」
そこは12畳ほどの小部屋。真ん中には金属で補強された木製の木箱。それを椅子代わりにドカッと腰を下ろしたのはアレックス。
「レナ。携帯食料を出せ」
「……すいません。先程の物で最後です……」
「は?」
「ちゃんと計算して4人分持って来たはずなんですが……」
「ブライアン! お前か!」
「いやいや、皆と同じ量しか食べてないって。確かに俺はふくよかだと自覚はしてるが、そんな目で見てたのかよ。結構ショックだぜ?」
「じゃぁ、アンナか?」
「なんで私を疑うのよ。荷物の管理はレナなんだから私を疑うのはおかしくない!?」
「それもそうだな……。レナ、お前の計算が間違っていたんじゃないのか?」
「……そう……かもしれません……。申し訳ございません……」
「……くそッ! レナなんか仲間に入れなきゃよかった……」
アレックスだって頭ではわかっているのだ。確認しなかった自分にも落ち度があり、だからと言ってレナを怒鳴れば解決する訳ではないのだと。だが、今日に限って思い通りに進まず、苛立ちは募っていた。
14番目のパーティが残した目印がここにあるのにも拘らず、魔物は山ほど残っている謎。
それにこの後はデスナイトとの戦闘が控えている。それを見据えて極力魔力は温存してきた一行であったが、それだけではダメなのだ。
魔法の良し悪しは精神力と集中力で決まると言っても過言ではなく、その威力は精神状態によって大きく左右される。
正直に言ってアレックスの状態はあまりよろしくはない。実力の半分も出せればいい方だ。
(それもこれもレナの所為だ……。先程から足を引っ張るような行動ばかり……)
レナが、魔物を前に怯える姿はド素人のそれである。確かに魔物の相手をするのは初めてだ。しかし、その為のトレーニングはしてきたはず。
怖くないと言えば嘘になるが、こんな雑魚が相手でそれでは、先が思いやられる。
(……いや、レナは俺達を裏切ったんだ。冒険者になってついてこられてもお荷物なだけ……。これで良かったのかもしれない……)
「そう言うなよ。レナだってレナなりに頑張ってるんじゃねぇの?」
いつもレナの肩を持つのはブライアン。アレックスは苛立っていたということもあり、つい突っかかってしまった。
「ブライアン。さっきから何なんだ。言いたいことがあるならハッキリ言え」
「……この際だから言うけど、アレックスはレナに対する当たりが強すぎるんだよ。確かに裏切りとも取れる行為だが、貴族同士の縁談なんか珍しくもないだろ?」
「お前に言われなくても、レナが公爵家からの縁談を断れないのはわかってる。だからこそ試験でトップを狙ってるんだ。それがお父様との約束だからな」
「失敗した時の策は考えてるのか?」
「考える訳ないだろ! 数か月も前から念入りに手を回して来たんだ。俺達にはフィリップもいる。これ以上どうしろってんだ。失敗するわけがない!」
「まぁ、落ち着けよ。絶対に失敗するとは言ってない。ただ、失敗したって家を継ぐのは嫌なんだろ? ……そこで代案なんだが、レナを俺にくれよ」
ニヤリと不敵な笑みを見せるブライアン。唐突な申し出に目を丸くするアレックスだが、それは常識的に考えて不可能である。
「公爵家を差し置いて、侯爵家が横取りできると思ってんのか?」
「出来るね。お前んとこは戦争で人手が足りてないのは知ってる。弱り切った第2王女派閥じゃ満足に兵も集められないだろ? 俺が親父に頼めば兵くらいいくらでも貸してやれる。その見返りとしてレナを差し出せばいい」
「……」
「何を迷ってんだよアレックス。仲間じゃないなら簡単な事だろ?」
それにアンナは顔を歪め、汚い物でも見るような目でブライアンを睨みつけた。
「ちょっとブライアン。あんたレナのこと狙ってたの? 気持ちわる……」
「アンナの意見は聞いてない。いいじゃないか。ウチは侯爵家だ。冒険者になることも家から正式に認められてるから親との縁は切れない。暮らしには不自由しないぜ?」
「……こんな奴のどこがいいんだブライアン。裏切り者だぞ?」
「アレックスはわかってないなぁ。女は顔だよ。女性冒険者なんて流行らないもんとっとと辞めて正解なんだよ。実際全然使えないじゃないか。それとも何か? 口では偉そうにしてても、実際はレナに未練でもあるのか?」
「そ……そんな訳ないだろ! そもそもこの計画が失敗すると思ってないだけだ!」
「じゃぁいいじゃないか」
「……わかった……。お前の好きにしろ……」
「アレックス様!?」
「ひゃっほーう、許しが出たぜ。レナ、これからよろしくな。卒業したらたっぷり可愛がってやるぜ……」
アレックスは、思うようにならない苛立ちとブライアンからの煽りに、つい売り言葉に買い言葉を返してしまった。
まさか、ブライアンがレナをそんな下衆な目で見ていたとは思わなかったのだ。
軽率だったと後悔しても、もう遅い。勢いに任せて出てしまった言葉は、取り消せない。
アレックスだって最初からレナが嫌いだった訳じゃない。むしろ、公爵の息子という身分を気にせず慕ってくれたレナには、心を惹かれていた。故に信じていたからこそ、裏切られた時の反動は大きかった。
(レナとの婚約破棄が決まれば、俺は冒険者として自由になれる。レナは故郷へと帰るだけ……)
その程度の楽観的な考えが一瞬にして覆った。婚約破棄が正式に決まれば、今度はブライアン側からレナへと縁談が持ちかけられるだろう。
本人が嫌がっていてもレナの立場上それは断れない。レナは伯爵家でブライアンは侯爵家。公爵家とは破談となってしまったが、侯爵家でも十分家には恩恵のある縁談。
冒険者となればパーティを組む。そのメンバーは既に決まっている。アレックスはブライアンの顔を見る度、レナの事を思い出してしまうだろう。仲間達の共通の話題として、度々聞かされ続けるのだ。
アレックスには、それを黙って聞いていられる自信がなかった。知り合いであるからこその嫌悪感。
ブライアンは友である。親友……とは呼べないかもしれないが、上級貴族の中では歳も近く話も合う。
同じ夢を叶える仲間が、まさかレナを欲していたとは夢にも思わなかった。
その想いを内に秘め、レナが離れるその隙を虎視眈々と狙っていたのかと思うと、虫唾が奔る。
対面に腰を下ろすブライアンは先程とは明らかに態度が違って見えた。レナを見つめるその視線は、舐めるようにねっとりとした不快なもの。勝ち誇ったような表情は、既に先の未来を確信しているかのようでもあった。
それに怪訝そうな目を向けるアンナ。そしてブライアンと目を合わせようとしないレナは、祈るような視線をアレックスへと投げかけていた。
その目を見て、アレックスは思い出した。レナと初めて会った時の記憶を。
幼き頃、レナを他の貴族達から助けた。いじめ……というほどではなかったが、その目は確実に助けを求めていたのだ。
それを実行に移したのは、ノルディックに強い憧れを抱いていたから。風のように現れ、一瞬の内に問題を解決するヒーローのような存在である。
幸いアレックスは公爵家の子息。それには誰も逆らわず、レナは無条件で解放された。
その時からだ。レナがアレックスの後ろを付いて来るようになったのは。あの時は、特別な感情は何一つなかった。
(なのに、何故こんなことに……)
ふとアレックスの頭に浮かんだのは、学院内で噂になっていた九条がノルディックを殺した動機が書かれているメモのこと。
『大切な人を守るのに理由がいるのか?』
当初は馬鹿馬鹿しいと突っぱねたものの、今ならその気持ちもわかる気がしたのだ。
アレックスは失ってからわかるものの大切さに、ようやく気が付いたのである。
(俺は……俺はどうすればいい……?)
「話は終わりましたか? そろそろ行きましょう。あまり遅くなりすぎても不自然だ。九条にバレますよ?」
「あ……、ああ……」
貴族を捨てつつも、レナをブライアンから守る方法……。そんな都合のいい解決法が、すぐに見つかるはずもなかった。
それは壁面に傷をつけただけの簡易的な物だった。14番目のパーティーが残してくれた休憩可能な場所の目印。そこにはもう1つの印が付いていた。
「トラップもあるみたいだ。フィリップ、確認を頼む」
扉は破壊され、部屋の内側へと倒れていたそれには大きな足跡が残っている。それはどう考えても人間のサイズではない。
そこに警戒も躊躇もせず入って行くフィリップは、中の安全を確認すると、アレックス達にも入るよう促した。
「大丈夫そうです。一度休みましょう」
そこは12畳ほどの小部屋。真ん中には金属で補強された木製の木箱。それを椅子代わりにドカッと腰を下ろしたのはアレックス。
「レナ。携帯食料を出せ」
「……すいません。先程の物で最後です……」
「は?」
「ちゃんと計算して4人分持って来たはずなんですが……」
「ブライアン! お前か!」
「いやいや、皆と同じ量しか食べてないって。確かに俺はふくよかだと自覚はしてるが、そんな目で見てたのかよ。結構ショックだぜ?」
「じゃぁ、アンナか?」
「なんで私を疑うのよ。荷物の管理はレナなんだから私を疑うのはおかしくない!?」
「それもそうだな……。レナ、お前の計算が間違っていたんじゃないのか?」
「……そう……かもしれません……。申し訳ございません……」
「……くそッ! レナなんか仲間に入れなきゃよかった……」
アレックスだって頭ではわかっているのだ。確認しなかった自分にも落ち度があり、だからと言ってレナを怒鳴れば解決する訳ではないのだと。だが、今日に限って思い通りに進まず、苛立ちは募っていた。
14番目のパーティが残した目印がここにあるのにも拘らず、魔物は山ほど残っている謎。
それにこの後はデスナイトとの戦闘が控えている。それを見据えて極力魔力は温存してきた一行であったが、それだけではダメなのだ。
魔法の良し悪しは精神力と集中力で決まると言っても過言ではなく、その威力は精神状態によって大きく左右される。
正直に言ってアレックスの状態はあまりよろしくはない。実力の半分も出せればいい方だ。
(それもこれもレナの所為だ……。先程から足を引っ張るような行動ばかり……)
レナが、魔物を前に怯える姿はド素人のそれである。確かに魔物の相手をするのは初めてだ。しかし、その為のトレーニングはしてきたはず。
怖くないと言えば嘘になるが、こんな雑魚が相手でそれでは、先が思いやられる。
(……いや、レナは俺達を裏切ったんだ。冒険者になってついてこられてもお荷物なだけ……。これで良かったのかもしれない……)
「そう言うなよ。レナだってレナなりに頑張ってるんじゃねぇの?」
いつもレナの肩を持つのはブライアン。アレックスは苛立っていたということもあり、つい突っかかってしまった。
「ブライアン。さっきから何なんだ。言いたいことがあるならハッキリ言え」
「……この際だから言うけど、アレックスはレナに対する当たりが強すぎるんだよ。確かに裏切りとも取れる行為だが、貴族同士の縁談なんか珍しくもないだろ?」
「お前に言われなくても、レナが公爵家からの縁談を断れないのはわかってる。だからこそ試験でトップを狙ってるんだ。それがお父様との約束だからな」
「失敗した時の策は考えてるのか?」
「考える訳ないだろ! 数か月も前から念入りに手を回して来たんだ。俺達にはフィリップもいる。これ以上どうしろってんだ。失敗するわけがない!」
「まぁ、落ち着けよ。絶対に失敗するとは言ってない。ただ、失敗したって家を継ぐのは嫌なんだろ? ……そこで代案なんだが、レナを俺にくれよ」
ニヤリと不敵な笑みを見せるブライアン。唐突な申し出に目を丸くするアレックスだが、それは常識的に考えて不可能である。
「公爵家を差し置いて、侯爵家が横取りできると思ってんのか?」
「出来るね。お前んとこは戦争で人手が足りてないのは知ってる。弱り切った第2王女派閥じゃ満足に兵も集められないだろ? 俺が親父に頼めば兵くらいいくらでも貸してやれる。その見返りとしてレナを差し出せばいい」
「……」
「何を迷ってんだよアレックス。仲間じゃないなら簡単な事だろ?」
それにアンナは顔を歪め、汚い物でも見るような目でブライアンを睨みつけた。
「ちょっとブライアン。あんたレナのこと狙ってたの? 気持ちわる……」
「アンナの意見は聞いてない。いいじゃないか。ウチは侯爵家だ。冒険者になることも家から正式に認められてるから親との縁は切れない。暮らしには不自由しないぜ?」
「……こんな奴のどこがいいんだブライアン。裏切り者だぞ?」
「アレックスはわかってないなぁ。女は顔だよ。女性冒険者なんて流行らないもんとっとと辞めて正解なんだよ。実際全然使えないじゃないか。それとも何か? 口では偉そうにしてても、実際はレナに未練でもあるのか?」
「そ……そんな訳ないだろ! そもそもこの計画が失敗すると思ってないだけだ!」
「じゃぁいいじゃないか」
「……わかった……。お前の好きにしろ……」
「アレックス様!?」
「ひゃっほーう、許しが出たぜ。レナ、これからよろしくな。卒業したらたっぷり可愛がってやるぜ……」
アレックスは、思うようにならない苛立ちとブライアンからの煽りに、つい売り言葉に買い言葉を返してしまった。
まさか、ブライアンがレナをそんな下衆な目で見ていたとは思わなかったのだ。
軽率だったと後悔しても、もう遅い。勢いに任せて出てしまった言葉は、取り消せない。
アレックスだって最初からレナが嫌いだった訳じゃない。むしろ、公爵の息子という身分を気にせず慕ってくれたレナには、心を惹かれていた。故に信じていたからこそ、裏切られた時の反動は大きかった。
(レナとの婚約破棄が決まれば、俺は冒険者として自由になれる。レナは故郷へと帰るだけ……)
その程度の楽観的な考えが一瞬にして覆った。婚約破棄が正式に決まれば、今度はブライアン側からレナへと縁談が持ちかけられるだろう。
本人が嫌がっていてもレナの立場上それは断れない。レナは伯爵家でブライアンは侯爵家。公爵家とは破談となってしまったが、侯爵家でも十分家には恩恵のある縁談。
冒険者となればパーティを組む。そのメンバーは既に決まっている。アレックスはブライアンの顔を見る度、レナの事を思い出してしまうだろう。仲間達の共通の話題として、度々聞かされ続けるのだ。
アレックスには、それを黙って聞いていられる自信がなかった。知り合いであるからこその嫌悪感。
ブライアンは友である。親友……とは呼べないかもしれないが、上級貴族の中では歳も近く話も合う。
同じ夢を叶える仲間が、まさかレナを欲していたとは夢にも思わなかった。
その想いを内に秘め、レナが離れるその隙を虎視眈々と狙っていたのかと思うと、虫唾が奔る。
対面に腰を下ろすブライアンは先程とは明らかに態度が違って見えた。レナを見つめるその視線は、舐めるようにねっとりとした不快なもの。勝ち誇ったような表情は、既に先の未来を確信しているかのようでもあった。
それに怪訝そうな目を向けるアンナ。そしてブライアンと目を合わせようとしないレナは、祈るような視線をアレックスへと投げかけていた。
その目を見て、アレックスは思い出した。レナと初めて会った時の記憶を。
幼き頃、レナを他の貴族達から助けた。いじめ……というほどではなかったが、その目は確実に助けを求めていたのだ。
それを実行に移したのは、ノルディックに強い憧れを抱いていたから。風のように現れ、一瞬の内に問題を解決するヒーローのような存在である。
幸いアレックスは公爵家の子息。それには誰も逆らわず、レナは無条件で解放された。
その時からだ。レナがアレックスの後ろを付いて来るようになったのは。あの時は、特別な感情は何一つなかった。
(なのに、何故こんなことに……)
ふとアレックスの頭に浮かんだのは、学院内で噂になっていた九条がノルディックを殺した動機が書かれているメモのこと。
『大切な人を守るのに理由がいるのか?』
当初は馬鹿馬鹿しいと突っぱねたものの、今ならその気持ちもわかる気がしたのだ。
アレックスは失ってからわかるものの大切さに、ようやく気が付いたのである。
(俺は……俺はどうすればいい……?)
「話は終わりましたか? そろそろ行きましょう。あまり遅くなりすぎても不自然だ。九条にバレますよ?」
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