211 / 637
第211話 アレックスの事情
しおりを挟む
俺がカガリを連れて向かった先は、宿舎2階の一番端っこ。アレックスの部屋である。
廊下で他の生徒達との挨拶程度のコミュニケーションを取りつつも、アレックスの部屋が目的だと話すと、皆ばつが悪そうに離れていくのは少々不憫にも感じてしまう。とは言え、それは自分の生活態度が招いたこと。自業自得だ。
周りに誰もいないことを確認し、アレックスの部屋の扉をノックする。
「誰だ?」
「俺だ」
「誰だよ!」
わかるわけがないとは思ったが、案の定である。別にふざけている訳じゃない。場を和ませるための作戦というか、冗談みたいなものだ。ちなみに効果のほどは確認できず。
「九条だ。話がある」
「俺にはない! 帰れ!!」
予想通りの答え。子供は素直でわかりやすい。
「いいやダメだ。扉を開けろ。でないとお前の採点を0点にするぞ?」
「お前にそんな事出来る訳ないだろ!」
「そうかな? 確かに試験官をするのは俺じゃない。どうせフィリップがお前達に付くよう裏で手を回してるんだろ? だが、最終的な評価はネス……アンカース先生がする。俺との関係を知らない訳じゃあるまい」
「……」
暫くするとゆっくりと扉が開き、隙間から聞こえてきたのは盛大な舌打ち。その隙間に手を入れ、無理矢理に扉を開け放った。
「邪魔するぞ」
部屋に入るのは俺だけだ。他の生徒達に話を聞かれないようにカガリには外で見張っていてもらう。
中は意外と綺麗に使っているといった印象。まぁ、新築の宿舎を数日で汚す方がおかしいか……。
部屋は8畳のワンルーム。生徒達が集まりミーティングをしてもいいようにと、それなりの広さが確保されている作りになっている。
アレックスは椅子に座るとテーブルに膝を突き、不貞腐れた様子で何の用だと言わんばかりに俺を睨みつけていた。
「率直に言おう。お前いい子になれ」
「はぁぁぁ?」
「実は……」
「いいよ。言わなくてもわかってる。どうせお父様から言われて来たんだろう?」
「……なんでわかった?」
「お前が4人目だからだよ。俺に品行方正にしろと言うんだろ?」
「話が早くて助かる」
「返事はNOだ。誰がお父様の言うことなぞ聞くものか」
「いや、お前がどう思っていようと俺は構わない。ニールセン公の言うことが聞きたくない理由も詮索しない。だが、俺の言うことは聞け」
「はぁ? なんでだよ」
まるで話の通じない俺にバカでも見るかのような軽蔑の目を向けると、肩を竦めるアレックス。
「なんでもだよ。俺は何のメリットも無いお前との決闘に勝ったんだ。俺の言う事を聞くくらいできるだろ? それともノルディックみたいになりたいか?」
「貴族の俺を脅すってお前、おかしいんじゃねぇの? 俺に貴族らしい立ち振る舞いをさせたいんじゃないのか?」
「そうだ。だが、お前が何を考えているのかは知らんし、俺はそれに興味がない。ペコペコ頭を下げてお前の機嫌をとるつもりもないし、ゆっくり性格を矯正する時間もない。だからフリでいいからいい子にしてろ」
それに少し考える様子を見せるが、何かを思いついたのか、アレックスはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「いくらだ?」
「……は?」
「いくら払えば引き下がる? 他の奴はみんなそうだった。お父様からの報酬の倍額を出したらすぐに諦めてくれたよ」
「……マジで腐ってるなお前」
「お前も同じようなもんだろ。フリでいいからいい子にしてろなんて言ったのは、お前が初めてだよ……」
なんだか当初の予定とは若干ズレが生じている気がする。
無理矢理にでも従わせる予定が、雲行きが怪しくなってきたというか、むしろ思っていたほど雰囲気は悪くない。
仏頂面を向けるアレックス。何を言っても無視されるような状態であれば望みは薄いと思っていたが、話を聞く姿勢ではあるようだ。
何がきっかけになったのかは知らないが、とにかくいい傾向ではある。
「なんでそんなに捻くれてるんだよ。親の言う事を聞くのがそんなに嫌か?」
「ああ、嫌だね。俺には俺のやりたいことがある。だから放っておいてくれ」
「言いたいことはわかるが、子供は親の言う事を聞くもんだ。誰のカネで生活してると思ってるんだ? 学院に通っているのだって親のカネだろ?」
「わかってるよ! 知った風な口を利くな! だから勘当されるように好き放題してるんだ!」
まぁ、何となくはわかっていた。いくらなんでもバカすぎると。狙ってやってるんじゃないかと思うくらいだが、やはりそうだったとは……。
小学生低学年ならまだしも、高校生くらいの歳になれば、いい事と悪いことの区別くらいはつくだろう。
魔法を使いこなすくらいだ。それだけ知識は豊富なはず。それを学ぶことが出来るのだから、常識を著しく外れるほどのバカというのはあまりにも考えにくいとは思っていた。
仮にも貴族であり、あの厳格そうな父親を持っているのだから。
「そんなに家が嫌なら、自分から出て行けばいいじゃないか」
「平民にはわからないだろうが、貴族はそんなに簡単じゃないんだ」
「まぁ、お前の人生だ。好きにすればいいとは思うが、貴族を辞めてどうしたいんだ?」
「決まってるだろ! 俺はノルディックさんみたいな立派な冒険者になるんだ!」
それを聞いて吹き出しそうになるも、必死に堪えた。ここで笑ってしまっては折角のチャンスが台無しである。口元に手を当て隠しつつも、大きく咳払いをして誤魔化す。
アレックスの目が節穴なのではない。子供は周りの影響を受けやすいものだ。俺からしてみれば、ノルディックはただのクソ野郎だったが、アレックスには神にも見えているのだろう。
それだけの才能はある。この歳でシルバー以上は確実と言われているなら、冒険者にと思うのもわからなくもない。
しかし、貴族として生きるのであれば、その才能を伸ばすことは難しい。家の教育方針次第だが、毎日戦闘に明け暮れるような生活が許されるはずはないのだ。
「冒険者ねぇ……。俺は貴族で楽して暮らしていた方がいいと思うけどなぁ」
「うるせぇ! お前、貴族位の話蹴っただろ! 全然説得力ねぇんだよ!」
「ゔっ……」
レナも知っていたところを見ると、そのことは貴族間では有名な話のようである。
そりゃぁネストのご先祖様であるバルザックが貴族位を拝命した時も、旧貴族達からの反発があったとは聞いているので、冒険者が貴族ともなると、それなりに波の立つ話なのだろう。
「冒険者になんの夢を見ているのか知らんが、止めておいた方がいいぞ? 完全実力主義の世界だ。確かにお前にはそれなりの実力があることは認めるが、1人では何も出来ない。今回の試験で不正をしていい点数を取ったところで、それは仮初の実力だろう?」
「違う! 俺はお父様と約束したんだ。今回の試験でトップの成績を修めれば、レナとの婚約を破棄すると」
「はぁ? マジかよ。あんな可愛い子そうはいないだろ? 何が不満なんだ……」
「レナに不満なんかない! だが、奴の家は伯爵家。結婚したら俺は貴族を辞められなくなるだろうが!」
「あー……。そうなん?」
「そうなんだよ!」
貴族って本当に面倒臭いなぁと改めて実感しながらも、貴族にならなくて良かったと心の底から安堵した。
ニールセン公はアレックスに家を継がせたいが為に、その性格を矯正しレナと結婚させたい。
アレックスは冒険者になる為にワザと道化を演じ、婚約を破棄して家を出たいということか……。
絡み合う事情は大体であるが理解した。中々面倒なことに巻き込まれたものである……。
俺から盛大なため息が漏れたのは、言うまでもないだろう。
廊下で他の生徒達との挨拶程度のコミュニケーションを取りつつも、アレックスの部屋が目的だと話すと、皆ばつが悪そうに離れていくのは少々不憫にも感じてしまう。とは言え、それは自分の生活態度が招いたこと。自業自得だ。
周りに誰もいないことを確認し、アレックスの部屋の扉をノックする。
「誰だ?」
「俺だ」
「誰だよ!」
わかるわけがないとは思ったが、案の定である。別にふざけている訳じゃない。場を和ませるための作戦というか、冗談みたいなものだ。ちなみに効果のほどは確認できず。
「九条だ。話がある」
「俺にはない! 帰れ!!」
予想通りの答え。子供は素直でわかりやすい。
「いいやダメだ。扉を開けろ。でないとお前の採点を0点にするぞ?」
「お前にそんな事出来る訳ないだろ!」
「そうかな? 確かに試験官をするのは俺じゃない。どうせフィリップがお前達に付くよう裏で手を回してるんだろ? だが、最終的な評価はネス……アンカース先生がする。俺との関係を知らない訳じゃあるまい」
「……」
暫くするとゆっくりと扉が開き、隙間から聞こえてきたのは盛大な舌打ち。その隙間に手を入れ、無理矢理に扉を開け放った。
「邪魔するぞ」
部屋に入るのは俺だけだ。他の生徒達に話を聞かれないようにカガリには外で見張っていてもらう。
中は意外と綺麗に使っているといった印象。まぁ、新築の宿舎を数日で汚す方がおかしいか……。
部屋は8畳のワンルーム。生徒達が集まりミーティングをしてもいいようにと、それなりの広さが確保されている作りになっている。
アレックスは椅子に座るとテーブルに膝を突き、不貞腐れた様子で何の用だと言わんばかりに俺を睨みつけていた。
「率直に言おう。お前いい子になれ」
「はぁぁぁ?」
「実は……」
「いいよ。言わなくてもわかってる。どうせお父様から言われて来たんだろう?」
「……なんでわかった?」
「お前が4人目だからだよ。俺に品行方正にしろと言うんだろ?」
「話が早くて助かる」
「返事はNOだ。誰がお父様の言うことなぞ聞くものか」
「いや、お前がどう思っていようと俺は構わない。ニールセン公の言うことが聞きたくない理由も詮索しない。だが、俺の言うことは聞け」
「はぁ? なんでだよ」
まるで話の通じない俺にバカでも見るかのような軽蔑の目を向けると、肩を竦めるアレックス。
「なんでもだよ。俺は何のメリットも無いお前との決闘に勝ったんだ。俺の言う事を聞くくらいできるだろ? それともノルディックみたいになりたいか?」
「貴族の俺を脅すってお前、おかしいんじゃねぇの? 俺に貴族らしい立ち振る舞いをさせたいんじゃないのか?」
「そうだ。だが、お前が何を考えているのかは知らんし、俺はそれに興味がない。ペコペコ頭を下げてお前の機嫌をとるつもりもないし、ゆっくり性格を矯正する時間もない。だからフリでいいからいい子にしてろ」
それに少し考える様子を見せるが、何かを思いついたのか、アレックスはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「いくらだ?」
「……は?」
「いくら払えば引き下がる? 他の奴はみんなそうだった。お父様からの報酬の倍額を出したらすぐに諦めてくれたよ」
「……マジで腐ってるなお前」
「お前も同じようなもんだろ。フリでいいからいい子にしてろなんて言ったのは、お前が初めてだよ……」
なんだか当初の予定とは若干ズレが生じている気がする。
無理矢理にでも従わせる予定が、雲行きが怪しくなってきたというか、むしろ思っていたほど雰囲気は悪くない。
仏頂面を向けるアレックス。何を言っても無視されるような状態であれば望みは薄いと思っていたが、話を聞く姿勢ではあるようだ。
何がきっかけになったのかは知らないが、とにかくいい傾向ではある。
「なんでそんなに捻くれてるんだよ。親の言う事を聞くのがそんなに嫌か?」
「ああ、嫌だね。俺には俺のやりたいことがある。だから放っておいてくれ」
「言いたいことはわかるが、子供は親の言う事を聞くもんだ。誰のカネで生活してると思ってるんだ? 学院に通っているのだって親のカネだろ?」
「わかってるよ! 知った風な口を利くな! だから勘当されるように好き放題してるんだ!」
まぁ、何となくはわかっていた。いくらなんでもバカすぎると。狙ってやってるんじゃないかと思うくらいだが、やはりそうだったとは……。
小学生低学年ならまだしも、高校生くらいの歳になれば、いい事と悪いことの区別くらいはつくだろう。
魔法を使いこなすくらいだ。それだけ知識は豊富なはず。それを学ぶことが出来るのだから、常識を著しく外れるほどのバカというのはあまりにも考えにくいとは思っていた。
仮にも貴族であり、あの厳格そうな父親を持っているのだから。
「そんなに家が嫌なら、自分から出て行けばいいじゃないか」
「平民にはわからないだろうが、貴族はそんなに簡単じゃないんだ」
「まぁ、お前の人生だ。好きにすればいいとは思うが、貴族を辞めてどうしたいんだ?」
「決まってるだろ! 俺はノルディックさんみたいな立派な冒険者になるんだ!」
それを聞いて吹き出しそうになるも、必死に堪えた。ここで笑ってしまっては折角のチャンスが台無しである。口元に手を当て隠しつつも、大きく咳払いをして誤魔化す。
アレックスの目が節穴なのではない。子供は周りの影響を受けやすいものだ。俺からしてみれば、ノルディックはただのクソ野郎だったが、アレックスには神にも見えているのだろう。
それだけの才能はある。この歳でシルバー以上は確実と言われているなら、冒険者にと思うのもわからなくもない。
しかし、貴族として生きるのであれば、その才能を伸ばすことは難しい。家の教育方針次第だが、毎日戦闘に明け暮れるような生活が許されるはずはないのだ。
「冒険者ねぇ……。俺は貴族で楽して暮らしていた方がいいと思うけどなぁ」
「うるせぇ! お前、貴族位の話蹴っただろ! 全然説得力ねぇんだよ!」
「ゔっ……」
レナも知っていたところを見ると、そのことは貴族間では有名な話のようである。
そりゃぁネストのご先祖様であるバルザックが貴族位を拝命した時も、旧貴族達からの反発があったとは聞いているので、冒険者が貴族ともなると、それなりに波の立つ話なのだろう。
「冒険者になんの夢を見ているのか知らんが、止めておいた方がいいぞ? 完全実力主義の世界だ。確かにお前にはそれなりの実力があることは認めるが、1人では何も出来ない。今回の試験で不正をしていい点数を取ったところで、それは仮初の実力だろう?」
「違う! 俺はお父様と約束したんだ。今回の試験でトップの成績を修めれば、レナとの婚約を破棄すると」
「はぁ? マジかよ。あんな可愛い子そうはいないだろ? 何が不満なんだ……」
「レナに不満なんかない! だが、奴の家は伯爵家。結婚したら俺は貴族を辞められなくなるだろうが!」
「あー……。そうなん?」
「そうなんだよ!」
貴族って本当に面倒臭いなぁと改めて実感しながらも、貴族にならなくて良かったと心の底から安堵した。
ニールセン公はアレックスに家を継がせたいが為に、その性格を矯正しレナと結婚させたい。
アレックスは冒険者になる為にワザと道化を演じ、婚約を破棄して家を出たいということか……。
絡み合う事情は大体であるが理解した。中々面倒なことに巻き込まれたものである……。
俺から盛大なため息が漏れたのは、言うまでもないだろう。
11
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!


『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる