164 / 636
第164話 専用武器製作開始
しおりを挟む
「それにしても酷い顔だ。皆真っ黒ではないか」
コクセイの言葉にお互い顔を見合わせると、全員が吹き出してしまうほど。その中でも特に酷いのがミアであった。
その後、宿へと戻り風呂でサッパリしたところで、鉱石を持ってバルガス工房を訪ねると、そこから出て来る1人の男性と出くわした。
黒いフードを深く被り、横付けしていた荷車を引き始める男。通りすがりに見えた荷物は、布に覆われた太い何かの棒状の物。
無言で立ち去るフードの男は、シーサーペント海賊団の副船長であるオルクスだ。
それにはどちらも気づいていたが、声を掛けるようなことはしなかった。
工房には、カウンターの向かいに腰を下ろしたバルガス。その表情は穏やかには見えず、憤っている様でもあるが、どこか寂しげにも見えた。
「今更来やがって!!」
扉を開けたらいきなりの怒号。間の悪い時に来てしまったと不安に駆られるのも無理もない。
「すいません。お邪魔でしたか?」
その声で九条達に気が付いたバルガスは、慌てた様子で体裁を取り繕うと、その表情は穏やかになった。
「あ……ああ、すまん。お前達のことじゃないんだ」
「今の人のことですか?」
「ああ、うん。まぁ、そうなんだが気にしないでくれ。客商売をやっていると色んな客が来るもんだ。とはいえ顧客のことは話せないから忘れてくれると助かる」
そしてバルガスは気持ちを切り替えるかのように大きな咳払いをすると、話題を変えた。
「で、どうした? ミスリルの加工か? どれくらい掘れた?」
その言葉を待ってましたとばかりに全員がニヤリと不敵な笑みを浮かべると、九条はコクセイとワダツミが背負っていた革袋をひっくり返した。
ゴロゴロと床に転がり出る大量のミスリル鉱石。その輝きは混じりっ気のない純粋なミスリルだった。
「嘘だろ……。これ、全部お前達が掘ったのか? 鉱石狩りで?」
無言で頷く九条に、ミアとシャーリーは得意気に胸を張る。
バルガスはわかっていた。鉱石に付いている傷が、素人が掘りだした物だという証明であるからだ。
熟練した採掘技術を持つドワーフ達は、そんな傷はつけない。とは言え、別に売り物にならないという訳じゃない。溶かしてインゴットにしてしまえば同じだ。だが、それは職人としてのプライドが許さないのである。
信じられない光景を目の当たりにし、バルガスは動揺を隠せなかったのだ。
結局、ミスリル鉱石は60キロ相当で、それを3人で20キロずつ山分けにした。
正直その殆どは九条が掘り当てた物だ。故にミアとシャーリーは、必要分以外は九条に譲る提案をしたのだが、参加費は3人で平等に支払ったのだからと、3等分に落ち着いた。
「これでシャーリーの弓と、俺の武器を作ってほしい」
「はいはーい。私はブレスレットがいい。あとピアス!」
「ガッハッハ。任せとけ! 最高の物を仕上げてやる!」
豪快に笑うバルガス。こんなにやりがいのある仕事は久しぶりだと言わんばかりに自分の顔をバチンと叩き、窯と同時に職人魂にも火を入れた。
「シャーリーと言ったか? 俺の両腕を握り潰すつもりで思いっきり握れ」
差し出されたバルガスの両腕を見て、ぽかんとしているシャーリー。
それはシャーリーの握力を測る為なのだ。シャーリーはもちろん、ミアも九条もフルスクラッチ製品の作成は初めて。その工程は全てにおいて新鮮であった。
身長から弓のサイズを決め、大まかな形をデッサンする。そこにいれる意匠や弦の素材を決めていき、最後に粘土で手の型を取ったら終了だ。
「これが私の武器になるの……。信じられない……」
その完成予想図を前に、シャーリーはここ最近で1番の笑顔を見せていた。
次はミアの番であるが、ミアは武器も防具もいらなかった。そんなものよりも欲しかったもの。それは思い出である。端的に言えば記念品だ。
悩みに悩んだ末、希望したのは3つのブレスレットに4つのピアス。その用途は自分を装飾する為の物ではない。
ブレスレットはこの場にいる3人で。4つのピアスは従魔達へのプレゼントである。
何とも欲のない望みであったが、バルガスはそれを甚く気に入った。
小柄なドワーフとは思えない大きな掌でわしゃわしゃとミアの頭をなでると、これも最高の物にしてやると胸を叩いたのだ。
「で、九条。お前さんの希望は? 見たところ神聖術師……いや、獣使いか?」
見た目から判断すればそうなのだが、残念ながらどちらもはずれである。
「言わないとダメですか?」
「いや、ダメじゃねぇが、情報は多い方がそれだけいいものが作れる。嬢ちゃんの弓もそうだが、使う物には必ずと言っていいほどそいつのクセが染みつくもんだ。俺はそれに合わせて作る。使う奴が武器に合わせるんじゃねぇ。武器が使う奴に合わせるんだ。それが職人ってもんだ。違うか?」
それこそがバルガスの信念だ。それだけの技術を売りにしているのだから、値が張って当然である。
「一応冒険者をやっています。適性は死霊術に鈍器。それに魔獣使いでもあります」
「ほう、ハイブリッドか。なかなか珍しい。ちょっと手を見せてくれ」
ためらうことなく差し出された右手を、食い入るように見つめるバルガス。
「ふむ。綺麗な手だ。長年冒険者をやってるって感じの手じゃねぇな……。見たところ武器を振るうようになったのはここ最近。恐らく1年前後だ。違うか?」
「正解です……」
「中々の実力者だとは思うが、これに耐えられる武器か……」
瞬きを忘れるほどに九条の手のひらをジッと見つめ、低く唸るバルガス。
そしてそのまま数分が経過すると、バルガスは近くにあった紙を引き寄せ、そこに何かを描いていく。
「お前の手から見えてきた物はコレなんだが、何かわかるか?」
さすがの職人も絵心はないらしい。ものの数秒で描き上げられた雑な絵は、パッと見ると瓢箪のようにも見えるのだが、九条はそれに覚えがあった。
「金剛杵……」
「こん……なんだって?」
「金剛杵です」
九条はバルガスの使っていた筆を執りそれを描くと、興味を惹かれたミアとシャーリー、それと従魔達までもがカウンターを覗き込む。
「こんな感じなんですが……」
描き上げたそれをバルガスに見せると、興奮気味に顔を近づける。
「そう! これだ! 頭に浮かんできた物にそっくりだ!」
「変なかたちー」
「何それ? どっちでも殴れるメイス?」
「まぁ、そんなもんかな」
ミアもシャーリーも見たことのない形に正直な感想を漏らす。それも当然。この世界には存在しない物だからだ。
金剛杵。ヴァジュラとも呼ばれているそれは、仏教における法具の1つで、九条が描いた物は、五鈷杵と言われている物だ。
真ん中に持ち手があり、両端に丸めたような爪が複数付いていて、その中心には槍状の刃が突き出ている。それは鈍器でもあり、刃物でもあるのだ。
神話の中ではインドラと呼ばれる神が、ヴリトラと呼ばれる悪魔を倒すのに使ったとされている武器である。
「作れそうですか?」
「初めて見る形だが問題ねぇ。俺に任せろ!」
白い歯が輝きを見せるほどの笑み。見たこともないような武器にバルガスは気分が高揚していた。久しぶりの大仕事である。
その後、あれやこれやと熱っぽく語るバルガスに気圧されながらも、今後の予定を話し合い、九条達は工房を後にした。
使わない分の鉱石はバルガスに預かってもらうことになった。素材持ち込みのオーダーメイドではよくあることで、酒場のボトルキープに近いシステムである。
あくまで目安だが、出来上がるのは数週間後とのこと。
(海賊達の依頼が先か、武器が出来上がるのが先か……)
ひとまず後は待つだけといった状況に、観光でもしながらのんびりしようと皆で決めると、一行は宿への帰路に就いた。
コクセイの言葉にお互い顔を見合わせると、全員が吹き出してしまうほど。その中でも特に酷いのがミアであった。
その後、宿へと戻り風呂でサッパリしたところで、鉱石を持ってバルガス工房を訪ねると、そこから出て来る1人の男性と出くわした。
黒いフードを深く被り、横付けしていた荷車を引き始める男。通りすがりに見えた荷物は、布に覆われた太い何かの棒状の物。
無言で立ち去るフードの男は、シーサーペント海賊団の副船長であるオルクスだ。
それにはどちらも気づいていたが、声を掛けるようなことはしなかった。
工房には、カウンターの向かいに腰を下ろしたバルガス。その表情は穏やかには見えず、憤っている様でもあるが、どこか寂しげにも見えた。
「今更来やがって!!」
扉を開けたらいきなりの怒号。間の悪い時に来てしまったと不安に駆られるのも無理もない。
「すいません。お邪魔でしたか?」
その声で九条達に気が付いたバルガスは、慌てた様子で体裁を取り繕うと、その表情は穏やかになった。
「あ……ああ、すまん。お前達のことじゃないんだ」
「今の人のことですか?」
「ああ、うん。まぁ、そうなんだが気にしないでくれ。客商売をやっていると色んな客が来るもんだ。とはいえ顧客のことは話せないから忘れてくれると助かる」
そしてバルガスは気持ちを切り替えるかのように大きな咳払いをすると、話題を変えた。
「で、どうした? ミスリルの加工か? どれくらい掘れた?」
その言葉を待ってましたとばかりに全員がニヤリと不敵な笑みを浮かべると、九条はコクセイとワダツミが背負っていた革袋をひっくり返した。
ゴロゴロと床に転がり出る大量のミスリル鉱石。その輝きは混じりっ気のない純粋なミスリルだった。
「嘘だろ……。これ、全部お前達が掘ったのか? 鉱石狩りで?」
無言で頷く九条に、ミアとシャーリーは得意気に胸を張る。
バルガスはわかっていた。鉱石に付いている傷が、素人が掘りだした物だという証明であるからだ。
熟練した採掘技術を持つドワーフ達は、そんな傷はつけない。とは言え、別に売り物にならないという訳じゃない。溶かしてインゴットにしてしまえば同じだ。だが、それは職人としてのプライドが許さないのである。
信じられない光景を目の当たりにし、バルガスは動揺を隠せなかったのだ。
結局、ミスリル鉱石は60キロ相当で、それを3人で20キロずつ山分けにした。
正直その殆どは九条が掘り当てた物だ。故にミアとシャーリーは、必要分以外は九条に譲る提案をしたのだが、参加費は3人で平等に支払ったのだからと、3等分に落ち着いた。
「これでシャーリーの弓と、俺の武器を作ってほしい」
「はいはーい。私はブレスレットがいい。あとピアス!」
「ガッハッハ。任せとけ! 最高の物を仕上げてやる!」
豪快に笑うバルガス。こんなにやりがいのある仕事は久しぶりだと言わんばかりに自分の顔をバチンと叩き、窯と同時に職人魂にも火を入れた。
「シャーリーと言ったか? 俺の両腕を握り潰すつもりで思いっきり握れ」
差し出されたバルガスの両腕を見て、ぽかんとしているシャーリー。
それはシャーリーの握力を測る為なのだ。シャーリーはもちろん、ミアも九条もフルスクラッチ製品の作成は初めて。その工程は全てにおいて新鮮であった。
身長から弓のサイズを決め、大まかな形をデッサンする。そこにいれる意匠や弦の素材を決めていき、最後に粘土で手の型を取ったら終了だ。
「これが私の武器になるの……。信じられない……」
その完成予想図を前に、シャーリーはここ最近で1番の笑顔を見せていた。
次はミアの番であるが、ミアは武器も防具もいらなかった。そんなものよりも欲しかったもの。それは思い出である。端的に言えば記念品だ。
悩みに悩んだ末、希望したのは3つのブレスレットに4つのピアス。その用途は自分を装飾する為の物ではない。
ブレスレットはこの場にいる3人で。4つのピアスは従魔達へのプレゼントである。
何とも欲のない望みであったが、バルガスはそれを甚く気に入った。
小柄なドワーフとは思えない大きな掌でわしゃわしゃとミアの頭をなでると、これも最高の物にしてやると胸を叩いたのだ。
「で、九条。お前さんの希望は? 見たところ神聖術師……いや、獣使いか?」
見た目から判断すればそうなのだが、残念ながらどちらもはずれである。
「言わないとダメですか?」
「いや、ダメじゃねぇが、情報は多い方がそれだけいいものが作れる。嬢ちゃんの弓もそうだが、使う物には必ずと言っていいほどそいつのクセが染みつくもんだ。俺はそれに合わせて作る。使う奴が武器に合わせるんじゃねぇ。武器が使う奴に合わせるんだ。それが職人ってもんだ。違うか?」
それこそがバルガスの信念だ。それだけの技術を売りにしているのだから、値が張って当然である。
「一応冒険者をやっています。適性は死霊術に鈍器。それに魔獣使いでもあります」
「ほう、ハイブリッドか。なかなか珍しい。ちょっと手を見せてくれ」
ためらうことなく差し出された右手を、食い入るように見つめるバルガス。
「ふむ。綺麗な手だ。長年冒険者をやってるって感じの手じゃねぇな……。見たところ武器を振るうようになったのはここ最近。恐らく1年前後だ。違うか?」
「正解です……」
「中々の実力者だとは思うが、これに耐えられる武器か……」
瞬きを忘れるほどに九条の手のひらをジッと見つめ、低く唸るバルガス。
そしてそのまま数分が経過すると、バルガスは近くにあった紙を引き寄せ、そこに何かを描いていく。
「お前の手から見えてきた物はコレなんだが、何かわかるか?」
さすがの職人も絵心はないらしい。ものの数秒で描き上げられた雑な絵は、パッと見ると瓢箪のようにも見えるのだが、九条はそれに覚えがあった。
「金剛杵……」
「こん……なんだって?」
「金剛杵です」
九条はバルガスの使っていた筆を執りそれを描くと、興味を惹かれたミアとシャーリー、それと従魔達までもがカウンターを覗き込む。
「こんな感じなんですが……」
描き上げたそれをバルガスに見せると、興奮気味に顔を近づける。
「そう! これだ! 頭に浮かんできた物にそっくりだ!」
「変なかたちー」
「何それ? どっちでも殴れるメイス?」
「まぁ、そんなもんかな」
ミアもシャーリーも見たことのない形に正直な感想を漏らす。それも当然。この世界には存在しない物だからだ。
金剛杵。ヴァジュラとも呼ばれているそれは、仏教における法具の1つで、九条が描いた物は、五鈷杵と言われている物だ。
真ん中に持ち手があり、両端に丸めたような爪が複数付いていて、その中心には槍状の刃が突き出ている。それは鈍器でもあり、刃物でもあるのだ。
神話の中ではインドラと呼ばれる神が、ヴリトラと呼ばれる悪魔を倒すのに使ったとされている武器である。
「作れそうですか?」
「初めて見る形だが問題ねぇ。俺に任せろ!」
白い歯が輝きを見せるほどの笑み。見たこともないような武器にバルガスは気分が高揚していた。久しぶりの大仕事である。
その後、あれやこれやと熱っぽく語るバルガスに気圧されながらも、今後の予定を話し合い、九条達は工房を後にした。
使わない分の鉱石はバルガスに預かってもらうことになった。素材持ち込みのオーダーメイドではよくあることで、酒場のボトルキープに近いシステムである。
あくまで目安だが、出来上がるのは数週間後とのこと。
(海賊達の依頼が先か、武器が出来上がるのが先か……)
ひとまず後は待つだけといった状況に、観光でもしながらのんびりしようと皆で決めると、一行は宿への帰路に就いた。
11
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

俺の畑は魔境じゃありませんので~Fランクスキル「手加減」を使ったら最強二人が押しかけてきた~
うみ
ファンタジー
「俺は畑を耕したいだけなんだ!」
冒険者稼業でお金をためて、いざ憧れの一軒家で畑を耕そうとしたらとんでもないことになった。
あれやこれやあって、最強の二人が俺の家に住み着くことになってしまったんだよ。
見た目こそ愛らしい少女と凛とした女の子なんだけど……人って強けりゃいいってもんじゃないんだ。
雑草を抜くのを手伝うといった魔族の少女は、
「いくよー。開け地獄の門。アルティメット・フレア」
と土地ごと灼熱の大地に変えようとしやがる。
一方で、女騎士も似たようなもんだ。
「オーバードライブマジック。全ての闇よ滅せ。ホーリースラッシュ」
こっちはこっちで何もかもを消滅させ更地に変えようとするし!
使えないと思っていたFランクスキル「手加減」で彼女達の力を相殺できるからいいものの……一歩間違えれば俺の農地(予定)は人外魔境になってしまう。
もう一度言う、俺は最強やら名誉なんかには一切興味がない。
ただ、畑を耕し、収穫したいだけなんだ!

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編

レジェンドテイマー ~異世界に召喚されて勇者じゃないから棄てられたけど、絶対に元の世界に帰ると誓う男の物語~
裏影P
ファンタジー
【2022/9/1 一章二章大幅改稿しました。三章作成中です】
宝くじで一等十億円に当選した運河京太郎は、突然異世界に召喚されてしまう。
異世界に召喚された京太郎だったが、京太郎は既に百人以上召喚されているテイマーというクラスだったため、不要と判断されてかえされることになる。
元の世界に帰してくれると思っていた京太郎だったが、その先は死の危険が蔓延る異世界の森だった。
そこで出会った瀕死の蜘蛛の魔物と遭遇し、運よくテイムすることに成功する。
大精霊のウンディーネなど、個性溢れすぎる尖った魔物たちをテイムしていく京太郎だが、自分が元の世界に帰るときにテイムした魔物たちのことや、突然降って湧いた様な強大な力や、伝説級のスキルの存在に葛藤していく。
持っている力に振り回されぬよう、京太郎自身も力に負けない精神力を鍛えようと決意していき、絶対に元の世界に帰ることを胸に、テイマーとして異世界を生き延びていく。
※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる