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第108話 不服申立て
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「は? ちょっと待って下さい。俺はミアが担当だからギルドに在籍しているんですよ? それが冒険者を続ける最低条件なのに、担当変更って……」
俯き加減で小刻みに震えているソフィア。俺が反発するだろうことは安易に予想が付くはずだ。
「はい……。ミアは来週からスタッグ本部へと異動となります。担当はノルディックさんで、九条さんと同じくプラチナプレートの冒険者の方です」
その名には聞き覚えがある。確か第2王女の派閥に属している冒険者であったはず。
何故、そいつがミアの担当なんかに……。
「残念ですが、それを受け入れることは出来ません」
「九条さんの仰ることはもっともです。ですがこちらにも事情が……」
「事情? そっちの事情なんか知りませんよ。俺は王都への住宅補助と定額報酬を頂かない代わりに、ミアを担当にしているんだ。それは最低でも1年間は継続されるはず。そういう契約なんだ。今になって変更はあり得ない」
「勿論存じております。私だって九条さんとミアには、ここに残ってほしいと思ってるに決まってるじゃないですか。……ですので九条さんは、それに不服を申し立てていただくのがよろしいかと存じます」
「……どういう事ですか?」
「プラチナプレート冒険者はギルドの決定に異議を唱えることが可能です。万全を期していますが、ギルドの設定した魔物の強さや、ダンジョンの難易度などが間違っている場合もあり得ます。それを冒険者目線で正しい方向に修正することができるのです」
「それをしろと?」
「はい。自分に関わる人事でしたら意見することも可能でしょう。ミアのゴールドプレートは九条さんがいてこその物なので……」
ミアは俺から離れようとしなかった。両手でしっかりとしがみつき、ローブに顔を埋めているミアを慰めるように肩を抱く。
「ただ1つ問題が……」
「なんです?」
「不服申立てを行うには、直接ギルド本部に行ってもらうしか……」
そういうことか。恐らく、これは第2王女の差し金なのだろう。
第2王女は、ネストから俺への面会状が発行されないと知り、逆に俺を王都に呼べばいいと考えたのではないだろうか。
ミアの担当変更はその為の布石なのだろう。それを餌に誘き出そうとするとは、中々考えたものだ。――なんて悠長に考えている場合ではない。
となると、王都で待っているのは究極の選択。
ミアを担当に据え置く代わりに第2王女の派閥へ入るか、担当を変えてでも第4王女の派閥に残るか……。
担当変更は明らかにギルド側の契約違反だが、王族に圧力を掛けられれば従わざるを得ないのは考えるまでもない。
しかも、今回は俺がギルドを辞めればいいという問題ではない。そうしたところでミアの担当変更は変わらないはず。
相手が相手だ。ミアがどのような扱いを受けるかは火を見るより明らか。それだけは絶対に避けなければ……。
「わかりました。王都までの馬車の手配をお願いします」
「はい。申し訳ございません。私が言えた義理ではないかもしれませんが、お気をつけて」
深々と頭を下げ部屋を出て行こうとするソフィアを呼び止める。
「あっそうだ。1つ忘れてました。仮に担当が変更になった場合、俺の次の担当はどなたが?」
ギルドの職員でもゴールドプレートはそう多くないはずだ。王都から派遣されるのであれば見たことのある職員の可能性もないこともない。
顔見知りであれば事情を説明し、俺の担当を拒否するように頼むことは出来ないだろうか。
ミア以外のギルド職員が俺の担当を拒否すれば、消去法でミアに据え置かれる可能性があるかもしれない。
最悪、カネを掴ませるか、脅すかすれば案外いけそうな気もする……。
「えっと。予定ではニーナさんです。最近ゴールドプレートに昇格したみたいで……。九条さんは会った事ありますよね?」
「……マジかよ。あいつか……」
勿論知っている。冒険者登録した時、担当候補だった女性だ。そしてバイスの元担当でもある。
確か、俺のダンジョンに捜索に来た時の不始末で降格されたと聞いたが、ゴールドに上がったということは大出世ではなかろうか?
ニーナは恐らく俺のことが嫌いだ。最初に出会った時からそうだった。原因は定かではないが、とにかく俺に突っかかって来る。
そう考えると、向こう側としても俺の担当はしたくないはず。ニーナを味方に付ければ勝機はある。
「では、馬車の手配が終わり次第、御連絡させていただきます」
ソフィアはそう言うと、今度こそ深々と頭を下げ、俺の部屋を後にした。
「おにーちゃん……」
「大丈夫だ、ミア。今回もなんとかなるさ。俺はプラチナプレートだぞ?」
ソフィアがいなくなっても俺のローブを掴んで離そうとしないミアを、精一杯慰める。
こんな時に、気の利いた台詞も言えない自分の人生経験の不甲斐なさを痛感しながらも、やさしくミアを撫で続けた。
そんな思いが通じたのか、ミアはその場で顔を上げると目に涙を溜めつつも、頬を緩めたのだ。
そして数日後、王都スタッグに到着すると、冒険者用ではないちょっと高級な宿を取った。
贅沢をしているわけではない。カネがあるからといって、なんでもかんでも使ったりはしない。自分では自制出来ていると思っている。
あの日からミアの表情は重いまま。それがほんの少しでも改善出来ればと思ってのことでもあったが、最大の理由は4匹の魔獣。冒険者用の宿では、部屋が狭すぎるのだ。
担当変更通告から今日まで色々と考えてはきたものの、具体的にどうすればミアの担当異動を回避出来るのか。答えはまだ出ていなかった。
最悪、第4王女を裏切ることになるかもしれないことは、覚悟してきたつもりだ。
そうなれば俺は第2王女の派閥に入りながらも、甘んじて第4王女からの罰を受けようと思っていた。
心優しい第4王女の事だ。俺の気持ちを汲んで理解して下さるだろう。……胃が痛くなってきそうだ……。
勝負は明日。ソフィアから、俺が明日王都のギルドに不服を申し立てるという旨は伝えてもらっている。
恐らく相手側との話し合いになるのだろうが、引く気などない。
ニーナが俺の担当を突っぱねてくれさえすれば、まだ望みはある。
おかしな話だが、ニーナが俺を嫌ってくれていることに感謝せねばなるまい……。
俯き加減で小刻みに震えているソフィア。俺が反発するだろうことは安易に予想が付くはずだ。
「はい……。ミアは来週からスタッグ本部へと異動となります。担当はノルディックさんで、九条さんと同じくプラチナプレートの冒険者の方です」
その名には聞き覚えがある。確か第2王女の派閥に属している冒険者であったはず。
何故、そいつがミアの担当なんかに……。
「残念ですが、それを受け入れることは出来ません」
「九条さんの仰ることはもっともです。ですがこちらにも事情が……」
「事情? そっちの事情なんか知りませんよ。俺は王都への住宅補助と定額報酬を頂かない代わりに、ミアを担当にしているんだ。それは最低でも1年間は継続されるはず。そういう契約なんだ。今になって変更はあり得ない」
「勿論存じております。私だって九条さんとミアには、ここに残ってほしいと思ってるに決まってるじゃないですか。……ですので九条さんは、それに不服を申し立てていただくのがよろしいかと存じます」
「……どういう事ですか?」
「プラチナプレート冒険者はギルドの決定に異議を唱えることが可能です。万全を期していますが、ギルドの設定した魔物の強さや、ダンジョンの難易度などが間違っている場合もあり得ます。それを冒険者目線で正しい方向に修正することができるのです」
「それをしろと?」
「はい。自分に関わる人事でしたら意見することも可能でしょう。ミアのゴールドプレートは九条さんがいてこその物なので……」
ミアは俺から離れようとしなかった。両手でしっかりとしがみつき、ローブに顔を埋めているミアを慰めるように肩を抱く。
「ただ1つ問題が……」
「なんです?」
「不服申立てを行うには、直接ギルド本部に行ってもらうしか……」
そういうことか。恐らく、これは第2王女の差し金なのだろう。
第2王女は、ネストから俺への面会状が発行されないと知り、逆に俺を王都に呼べばいいと考えたのではないだろうか。
ミアの担当変更はその為の布石なのだろう。それを餌に誘き出そうとするとは、中々考えたものだ。――なんて悠長に考えている場合ではない。
となると、王都で待っているのは究極の選択。
ミアを担当に据え置く代わりに第2王女の派閥へ入るか、担当を変えてでも第4王女の派閥に残るか……。
担当変更は明らかにギルド側の契約違反だが、王族に圧力を掛けられれば従わざるを得ないのは考えるまでもない。
しかも、今回は俺がギルドを辞めればいいという問題ではない。そうしたところでミアの担当変更は変わらないはず。
相手が相手だ。ミアがどのような扱いを受けるかは火を見るより明らか。それだけは絶対に避けなければ……。
「わかりました。王都までの馬車の手配をお願いします」
「はい。申し訳ございません。私が言えた義理ではないかもしれませんが、お気をつけて」
深々と頭を下げ部屋を出て行こうとするソフィアを呼び止める。
「あっそうだ。1つ忘れてました。仮に担当が変更になった場合、俺の次の担当はどなたが?」
ギルドの職員でもゴールドプレートはそう多くないはずだ。王都から派遣されるのであれば見たことのある職員の可能性もないこともない。
顔見知りであれば事情を説明し、俺の担当を拒否するように頼むことは出来ないだろうか。
ミア以外のギルド職員が俺の担当を拒否すれば、消去法でミアに据え置かれる可能性があるかもしれない。
最悪、カネを掴ませるか、脅すかすれば案外いけそうな気もする……。
「えっと。予定ではニーナさんです。最近ゴールドプレートに昇格したみたいで……。九条さんは会った事ありますよね?」
「……マジかよ。あいつか……」
勿論知っている。冒険者登録した時、担当候補だった女性だ。そしてバイスの元担当でもある。
確か、俺のダンジョンに捜索に来た時の不始末で降格されたと聞いたが、ゴールドに上がったということは大出世ではなかろうか?
ニーナは恐らく俺のことが嫌いだ。最初に出会った時からそうだった。原因は定かではないが、とにかく俺に突っかかって来る。
そう考えると、向こう側としても俺の担当はしたくないはず。ニーナを味方に付ければ勝機はある。
「では、馬車の手配が終わり次第、御連絡させていただきます」
ソフィアはそう言うと、今度こそ深々と頭を下げ、俺の部屋を後にした。
「おにーちゃん……」
「大丈夫だ、ミア。今回もなんとかなるさ。俺はプラチナプレートだぞ?」
ソフィアがいなくなっても俺のローブを掴んで離そうとしないミアを、精一杯慰める。
こんな時に、気の利いた台詞も言えない自分の人生経験の不甲斐なさを痛感しながらも、やさしくミアを撫で続けた。
そんな思いが通じたのか、ミアはその場で顔を上げると目に涙を溜めつつも、頬を緩めたのだ。
そして数日後、王都スタッグに到着すると、冒険者用ではないちょっと高級な宿を取った。
贅沢をしているわけではない。カネがあるからといって、なんでもかんでも使ったりはしない。自分では自制出来ていると思っている。
あの日からミアの表情は重いまま。それがほんの少しでも改善出来ればと思ってのことでもあったが、最大の理由は4匹の魔獣。冒険者用の宿では、部屋が狭すぎるのだ。
担当変更通告から今日まで色々と考えてはきたものの、具体的にどうすればミアの担当異動を回避出来るのか。答えはまだ出ていなかった。
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そうなれば俺は第2王女の派閥に入りながらも、甘んじて第4王女からの罰を受けようと思っていた。
心優しい第4王女の事だ。俺の気持ちを汲んで理解して下さるだろう。……胃が痛くなってきそうだ……。
勝負は明日。ソフィアから、俺が明日王都のギルドに不服を申し立てるという旨は伝えてもらっている。
恐らく相手側との話し合いになるのだろうが、引く気などない。
ニーナが俺の担当を突っぱねてくれさえすれば、まだ望みはある。
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