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第69話 行方不明
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途中、炭鉱の地面から砂利や砂を拾い上げ、体中に擦りつけた。
がんばった感を演出する為である。
「こんなもんかな?」
ほどよく付いた汚れに満足した俺は、炭鉱の出口が近づくと走り、急いだフリをしつつ炭鉱を抜けた。
「はぁっはぁっ……」
「おぉ、九条様。中の様子はどうでしたか……」
「すまない……。すでに遅かったようだ……」
そして腰の革袋に仕舞っていたプレートの束をモーガンへと手渡す……。
「恐らくそれで全員分だろう」
モーガンの手に握られたプレートを見て目に涙を溜めるタイラーであったが、モーガンは淡々としていた。
何か言われるかとも身構えてはいたが、特にそういった素振りもなく、むしろ不法侵入にプレートの回収まで手伝わせてしまい申し訳ないと謝罪されただけ。
「死体はどうする? 回収した方がいいか?」
「いえ、滅相もございません。プレートの回収が出来ただけでも十分でございます。14人分の死体ともなりますと、全てを運び出すのは時間も労力も掛かる。無理に回収して2次災害にならないとも言い切れない。諦めましょう」
「そうか……。それで? 今日はどうするんだ?」
「はい、もう夜も遅いので、今晩は村に宿をとらせていただこうかと思います」
俺がダンジョンに潜っていたのは3時間ほど。さすがに日も暮れて森の中は真っ暗だ。
モーガン達は、馬車の護衛をしている6班との合流をするとのことで、ひとまずは解散の流れとなった。
村へ帰ると、ソフィアに事の顛末を報告した。
一応とは言えコット村の支部長。キャラバンに問題があればすぐに本部へ報告し、活動を中止するよう働きかけてくれると言ってくれたのだが、それはもう必要なさそうだ。
「そうですか……。そんな事が……」
ウルフやキツネ達は守ることが出来た。それは喜ばしいことなのだが、釈然とはしなかった。
「でも……不法侵入ですしね……。しょうがないですよ」
ソフィアは、浮かない表情を浮かべている俺を慰めてくれた。
頭ではわかっているのだ。わかっているのだが、人を殺めるという行為は慣れない……。
俺が直接殺したわけじゃない……。だが、リビングアーマーを作り出したのは俺なのだ。
やっていることは盗賊達を倒した時と同じ。違うのは気の持ちようだ。
重苦しいお通夜のような雰囲気。
沈黙が続き、誰もが声掛けを躊躇ってしまうような空気の中、それを破ったのは他でもないミアであった。
「おにーちゃん、お風呂いこ? いっぱい汚れてるから洗ってあげる!」
その気持ちを察してか、頬をべロリと舐めるカガリは早く立てと言わんばかりに俺の袖をグイグイと引っ張る。
その優しさに笑みがこぼれた。
「そうだな。塞ぎ込んでいてもしょうがない。風呂でも入って切り替えるか!」
「うん!」
両手で頬をバチンと叩き、重い腰を上げる。
心配そうにしていたソフィアにも笑顔が戻り、何処かホッとした様子。
ミアのあどけなさは俺に癒しを与えてくれる。
実家のような安心感……いや、違うな……。
心の中に宿った1つの灯火。冷え切った心を温め直してくれる、そんな心の支えだ。
少々大げさかもしれないが、この世界で唯一心の許せる存在なのは間違いなかった。
「あ、良かったらソフィアさんも一緒にどうです?」
「……遠慮しておきます」
ソフィアの顔は一瞬にして真顔へと戻った。
次の日。いつものように食堂で朝食を取っていると、モーガンが顔を出した。
俺達と同じように、他の冒険者と被らないよう早めに飯を食べに来たのだと思っていたのだが、何処か様子がおかしい。
何かを探すようにキョロキョロと視線を泳がせ、俺と目が合うと、足早に駆け寄る。
「九条様。お食事中のところ申し訳ございません。今、大丈夫でしょうか?」
「話を聞くだけなら……」
面倒臭いなぁと思いながらも食事の手を止め、水で口の中の物を流し込む。
「九条様にお持ちいただいた冒険者達のプレートなのですが、どうやら1枚足りないようでして……」
モーガンが取り出したのは昨日渡したプレート。それを机に並べ始めた。
「……11……12……13……。と、このように1枚足りないのです。それで何かご存じではないかと……」
3枚のシルバープレートと10枚のブロンズプレート。
侵入者の数は確か14人だったはず……。しかし108番と獣達はダンジョンの死体は小部屋にまとめたもので全部だと言っていた。
「先に脱出して帰ってしまった……、という可能性はないか?」
「はい。昨晩遅くではありますが、タイラーをベルモントへ確認に向かわせました。キャラバン脱退には脱退申請が必要なので、先に帰っているのであれば申請が出されているはず……。しかし脱出したまま逃げると言うのは考えにくいかと……。一応街道には馬車の護衛として6班を待機させていたので、そこに報告を入れるのが筋ではないでしょうか?」
「そうだな……。誰が行方不明か目星はついているのか?」
「足りないのはシルバープレートなので班長の誰かとしか……。1班のリーダーはタイラーで、6班のリーダーも健在です。なので2班から5班までの4名の内のいずれかだと思われます」
「その4名のそれぞれの特徴とか、何かないか?」
「2班のリーダーはアレンと言う男です。20代前半で長髪。銀製の弓を使っていました。3班のリーダーはシャーリーという女性です。髪は短めで短弓を……」
「ちょっと待て! 今なんと言った?」
「髪は短めの女性で……」
「いや名前だ。シャーリーと言ったのか?」
「えぇ、その通りです。それが何か?」
(シャーリー……あいつもいたのか……)
バイスやネストと共にダンジョンの調査に来た冒険者の1人だ。
確かにシャーリーなら、炭鉱の道順を覚えていても不思議ではない。
だが、集められた死体の中にシャーリーのものはなかった。
ということは、行方不明はシャーリーということで間違いなさそうだ。
「わかったぞ。恐らく行方不明はそのシャーリーだ」
「失礼ですが、その根拠は?」
「シャーリーとは以前会ったことがある。顔も覚えているが、炭鉱の死体の中にシャーリーの物はなかった」
「おぉ、なるほど。となると逃げだしたか、まだ炭鉱内を彷徨っているかですな」
徐々に話の内容が確信へと変わり始めたその時、食堂の扉が勢いよく開いた。
「タイラー! どうでしたか?」
夜通し馬を走らせていたのだろう。その疲れと眠たそうな顔で酷くやつれているように見えたが、仕事はこなしたといった満足そうな表情を浮かべていた。
「ベルモントのギルドにはキャラバンの脱退申請は出されていませんでした」
「そうですか……。ありがとうございますタイラー。これからどうなるかはまだ解りませんが、馬車でお休みになられてください。寝てもらって大丈夫ですので」
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせていただきます」
タイラーは最後に軽く頭を下げ、去って行った。
「やはり、まだ炭鉱内ということになるでしょうか……。生死は不明ですが……」
「わかりました。俺がもう1度潜って探してみましょう」
「ご迷惑をおかけして本当に申し訳ない……」
キャラバンの解散に当たって、ギルドに報告しなければならない項目の1つに死亡の有無というものがある。
その名の通り冒険者の生死を確認するものだ。
冒険者が死んだからと言って必ずしもキャラバン側に責任があるとは限らない。
しかし、行方不明は認められておらず、生か死かのどちらかでなくてはならない。
全員が脱退申請をしない限りキャラバンの解散はできず、再結成も認められないからだ。
キャラバンの解散ができなければ、所属している冒険者も新たに依頼を受けることは出来ない。
これはキャラバン側にも冒険者側にもメリットがあるルールの1つだ。
キャラバンから盗みを働く冒険者への対策でもあり、キャラバンの皮を被り冒険者に悪事の片棒を担がせない為の対策でもある。
次の仕事の為にも、行方不明では困るのだ。
朝食を食べるのを再開しつつ、どうするかを思案する。
といってもシャーリーを探すという選択肢しかないのだが、俺には1つ気掛かりなことがあった……。
まさかとは思うが、出来ればそうであってはほしくないと願う。
炭鉱は広大だ。恐らく探すのには時間が掛かる。
俺はレベッカに昼食用の軽食を新たに注文し、それを受け取ると、カガリと共に炭鉱へと向かったのだ。
がんばった感を演出する為である。
「こんなもんかな?」
ほどよく付いた汚れに満足した俺は、炭鉱の出口が近づくと走り、急いだフリをしつつ炭鉱を抜けた。
「はぁっはぁっ……」
「おぉ、九条様。中の様子はどうでしたか……」
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そして腰の革袋に仕舞っていたプレートの束をモーガンへと手渡す……。
「恐らくそれで全員分だろう」
モーガンの手に握られたプレートを見て目に涙を溜めるタイラーであったが、モーガンは淡々としていた。
何か言われるかとも身構えてはいたが、特にそういった素振りもなく、むしろ不法侵入にプレートの回収まで手伝わせてしまい申し訳ないと謝罪されただけ。
「死体はどうする? 回収した方がいいか?」
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「そうか……。それで? 今日はどうするんだ?」
「はい、もう夜も遅いので、今晩は村に宿をとらせていただこうかと思います」
俺がダンジョンに潜っていたのは3時間ほど。さすがに日も暮れて森の中は真っ暗だ。
モーガン達は、馬車の護衛をしている6班との合流をするとのことで、ひとまずは解散の流れとなった。
村へ帰ると、ソフィアに事の顛末を報告した。
一応とは言えコット村の支部長。キャラバンに問題があればすぐに本部へ報告し、活動を中止するよう働きかけてくれると言ってくれたのだが、それはもう必要なさそうだ。
「そうですか……。そんな事が……」
ウルフやキツネ達は守ることが出来た。それは喜ばしいことなのだが、釈然とはしなかった。
「でも……不法侵入ですしね……。しょうがないですよ」
ソフィアは、浮かない表情を浮かべている俺を慰めてくれた。
頭ではわかっているのだ。わかっているのだが、人を殺めるという行為は慣れない……。
俺が直接殺したわけじゃない……。だが、リビングアーマーを作り出したのは俺なのだ。
やっていることは盗賊達を倒した時と同じ。違うのは気の持ちようだ。
重苦しいお通夜のような雰囲気。
沈黙が続き、誰もが声掛けを躊躇ってしまうような空気の中、それを破ったのは他でもないミアであった。
「おにーちゃん、お風呂いこ? いっぱい汚れてるから洗ってあげる!」
その気持ちを察してか、頬をべロリと舐めるカガリは早く立てと言わんばかりに俺の袖をグイグイと引っ張る。
その優しさに笑みがこぼれた。
「そうだな。塞ぎ込んでいてもしょうがない。風呂でも入って切り替えるか!」
「うん!」
両手で頬をバチンと叩き、重い腰を上げる。
心配そうにしていたソフィアにも笑顔が戻り、何処かホッとした様子。
ミアのあどけなさは俺に癒しを与えてくれる。
実家のような安心感……いや、違うな……。
心の中に宿った1つの灯火。冷え切った心を温め直してくれる、そんな心の支えだ。
少々大げさかもしれないが、この世界で唯一心の許せる存在なのは間違いなかった。
「あ、良かったらソフィアさんも一緒にどうです?」
「……遠慮しておきます」
ソフィアの顔は一瞬にして真顔へと戻った。
次の日。いつものように食堂で朝食を取っていると、モーガンが顔を出した。
俺達と同じように、他の冒険者と被らないよう早めに飯を食べに来たのだと思っていたのだが、何処か様子がおかしい。
何かを探すようにキョロキョロと視線を泳がせ、俺と目が合うと、足早に駆け寄る。
「九条様。お食事中のところ申し訳ございません。今、大丈夫でしょうか?」
「話を聞くだけなら……」
面倒臭いなぁと思いながらも食事の手を止め、水で口の中の物を流し込む。
「九条様にお持ちいただいた冒険者達のプレートなのですが、どうやら1枚足りないようでして……」
モーガンが取り出したのは昨日渡したプレート。それを机に並べ始めた。
「……11……12……13……。と、このように1枚足りないのです。それで何かご存じではないかと……」
3枚のシルバープレートと10枚のブロンズプレート。
侵入者の数は確か14人だったはず……。しかし108番と獣達はダンジョンの死体は小部屋にまとめたもので全部だと言っていた。
「先に脱出して帰ってしまった……、という可能性はないか?」
「はい。昨晩遅くではありますが、タイラーをベルモントへ確認に向かわせました。キャラバン脱退には脱退申請が必要なので、先に帰っているのであれば申請が出されているはず……。しかし脱出したまま逃げると言うのは考えにくいかと……。一応街道には馬車の護衛として6班を待機させていたので、そこに報告を入れるのが筋ではないでしょうか?」
「そうだな……。誰が行方不明か目星はついているのか?」
「足りないのはシルバープレートなので班長の誰かとしか……。1班のリーダーはタイラーで、6班のリーダーも健在です。なので2班から5班までの4名の内のいずれかだと思われます」
「その4名のそれぞれの特徴とか、何かないか?」
「2班のリーダーはアレンと言う男です。20代前半で長髪。銀製の弓を使っていました。3班のリーダーはシャーリーという女性です。髪は短めで短弓を……」
「ちょっと待て! 今なんと言った?」
「髪は短めの女性で……」
「いや名前だ。シャーリーと言ったのか?」
「えぇ、その通りです。それが何か?」
(シャーリー……あいつもいたのか……)
バイスやネストと共にダンジョンの調査に来た冒険者の1人だ。
確かにシャーリーなら、炭鉱の道順を覚えていても不思議ではない。
だが、集められた死体の中にシャーリーのものはなかった。
ということは、行方不明はシャーリーということで間違いなさそうだ。
「わかったぞ。恐らく行方不明はそのシャーリーだ」
「失礼ですが、その根拠は?」
「シャーリーとは以前会ったことがある。顔も覚えているが、炭鉱の死体の中にシャーリーの物はなかった」
「おぉ、なるほど。となると逃げだしたか、まだ炭鉱内を彷徨っているかですな」
徐々に話の内容が確信へと変わり始めたその時、食堂の扉が勢いよく開いた。
「タイラー! どうでしたか?」
夜通し馬を走らせていたのだろう。その疲れと眠たそうな顔で酷くやつれているように見えたが、仕事はこなしたといった満足そうな表情を浮かべていた。
「ベルモントのギルドにはキャラバンの脱退申請は出されていませんでした」
「そうですか……。ありがとうございますタイラー。これからどうなるかはまだ解りませんが、馬車でお休みになられてください。寝てもらって大丈夫ですので」
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせていただきます」
タイラーは最後に軽く頭を下げ、去って行った。
「やはり、まだ炭鉱内ということになるでしょうか……。生死は不明ですが……」
「わかりました。俺がもう1度潜って探してみましょう」
「ご迷惑をおかけして本当に申し訳ない……」
キャラバンの解散に当たって、ギルドに報告しなければならない項目の1つに死亡の有無というものがある。
その名の通り冒険者の生死を確認するものだ。
冒険者が死んだからと言って必ずしもキャラバン側に責任があるとは限らない。
しかし、行方不明は認められておらず、生か死かのどちらかでなくてはならない。
全員が脱退申請をしない限りキャラバンの解散はできず、再結成も認められないからだ。
キャラバンの解散ができなければ、所属している冒険者も新たに依頼を受けることは出来ない。
これはキャラバン側にも冒険者側にもメリットがあるルールの1つだ。
キャラバンから盗みを働く冒険者への対策でもあり、キャラバンの皮を被り冒険者に悪事の片棒を担がせない為の対策でもある。
次の仕事の為にも、行方不明では困るのだ。
朝食を食べるのを再開しつつ、どうするかを思案する。
といってもシャーリーを探すという選択肢しかないのだが、俺には1つ気掛かりなことがあった……。
まさかとは思うが、出来ればそうであってはほしくないと願う。
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