生臭坊主の異世界転生 死霊術師はスローライフを送れない

しめさば

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第45話 正式採用

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「では、九条様のプラチナプレートの件について移りたいと思います」

 ロバートは咳払いをすると、持っていた資料のような物を読み上げ始めた。

「えー。当ギルドは九条様の条件を全て受け入れ。九条様のプラチナプレートの所持と行使を認めるものとします。条件は以下の通りとなります。1つ目は、王都スタッグでの住居補助を受けない事。2つ目は、毎月の定額報酬を受け取らない事。3つ目は1年間は契約を継続していただく事です。万が一、行方不明や死亡してしまった場合はこの限りではありません」

 ロバートは無言で俺が頷くのを確認すると、次のページを捲る。

「そしてこちらが受け入れる条件は以下の通りです。王都スタッグ以外でのホーム設定を許可する事。もう1つは担当職員を現状維持とし、変更を保留とすることです」

 それを聞いて嬉しそうに顔を輝かせると、息を弾ませ俺に寄りかかるミア。
 その頭をやさしく撫でながらも、ロバートには頷いて見せた。

「はぁ。ギルド上層部を納得させるのは大変だったんですからね?」

 俺達は王女であるリリーが圧力をかけたからだと知っているのだ。
 それを知ってか知らずか、まるで武勇伝のように語るロバートを見て、皆は笑いを堪えるのに必死だった。
 とはいえ、俺の条件を呑んでくれるよう説得したのも事実なのだろう。
 そう思うと邪険にはできず、一応の礼を込めて大人しくその話を聞いていたのだ。
 正直、長すぎて欠伸が出そうではあったが、それが終わるとロバートはポケットからゴールドプレートを取り出し、それをミアに差し出した。

「ミア。これが今日からあなたのプレートです。ゴールドとしての初仕事は九条様のプレートと、このプレートに担当の証を刻むこと。場所は知っていますね?」

 ミアは込み上げてくる嬉しさで、はしゃぎたいのをぐっと我慢し、礼を言ってプレートを受け取り立ち上がる。

「ありがとうございます!」

 間髪入れずに振り返り、サッと伸ばす小さな手のひら。

「おにーちゃん。プレート貸して!」

 それを見て思い出した。
 俺とミアが最初に出会った時のことを。
 あの時と同じ……。それほど日は経っていないのに、何故だか懐かしく感じてしまった。
 プレートの同じ所を削り傷付けることで、担当と冒険者を紐付ける作業。
 ミアは俺からプレートを受け取ると、一目散に部屋を出て行った。

「九条様。今回ミアがゴールドに昇格したのは、他のプラチナプレートの方に配慮してのことです。どうかその意味をはき違えぬよう、よろしくお願いします」

 言われずともわかっていた。
 実力ではない。勘違いしないでくれと言いたいのだろう。

「ええ。肝に銘じておきます」

 それを聞いたロバートは無言で頷き、溜息をついた。
 ようやく肩の荷が下りたと言わんばかりに盛大にだ。

「それでは私はこれで失礼します。ミアの作業が終われば、手続きはすべて完了です。九条様の御活躍を影ながら応援させていただきます」

 ロバートは頭を下げて一礼すると、ソフィアを連れて部屋を出て行った。

「ふぅー。やっと終わったか、長かったなぁ……」

 バイスはソファにもたれかかり、気を緩めると天井を見上げる。

「さてと。これから忙しくなるわよ九条」

「何がですか?」

「言ったでしょ? 貴族達が派閥に入るよう勧誘しに来るって」

「でも俺は第4王女の派閥に入りましたよ? 他に属することは出来ないんじゃないですか?」

「もちろんそうなんだけど。ある程度の引き抜きは覚悟しておかないと。今よりもいい条件を提示するからウチの派閥に鞍替えしてくれって言ってくるでしょうね。しばらくはそれが続くと思うから用心しておきなさい?」

 仕方ない。勧誘といってもネストの護衛が終わるまで。
 王都にいる間だけ耐えればいいと考えれば、少しは楽だ。

「じゃぁ、私とバイスはノーピークスに行ってくるから、午後からは自由行動でいいわよ?」

 ノーピークスには父親にプラチナの冒険者が自分達の派閥に入った事と、ブラバ卿のことについて報告しに行くらしい。
 ノーピークスまでは馬車で片道4時間。帰りは夜中になるそうなので、先に屋敷に戻っていて大丈夫とのこと。
 ネストとバイスが出て行くと、俺とカガリだけが部屋に残された。
 耳をすませば聞こえて来るのは、街の喧騒と冒険者達の騒がしい声が混ざり合ったノイズだけ。
 ただミアの帰りを待っているだけというのも暇である。
 そう考えた俺は、カガリをモフモフしながら待つことにした。

「カガリぃ」

「なんですか!? いきなり抱き着くのはやめてください!」

 普段はミアがいる手前できないのだ。
 誰もいない時ぐらいたまには俺にもモフらせろ。
 じゃれ合いながらもバタバタと転げまわっていると、ついには諦めカガリは俺に腹をさらけ出した。
 ほぼ毎日のお風呂とミアの卓越したブラッシング技術により生み出されたふわっふわの毛皮は、最高級羽毛布団を超えるほどの温かさ。
 そこに顔を埋めれば、一瞬にして夢の中へと旅立てるだろう。

「なぁカガリ。なんでネストさんの事そんなに毛嫌いするんだ? ミアの事は誤解だって説明したじゃないか」

「ええ。それは理解しました。主とそれなりに友好的な方なら触れられるくらい平気ですが、彼女だけはダメです」

「何故?」

「クサイんですよ! 彼女からは自然にはない臭いがします!」

 カガリのモフモフをいったん止めて思案する。

(自然にはない臭い? 具体的にどんな臭いなんだ?)

 カガリが人間の嗅覚より優れているというのは理解出来るが、俺が気になるほどの匂いはネストから出ていない。
 むしろ良い匂いがするくらいで、鼻につくような匂いは……。

「もしかして……香水がダメなのか?」

「香水と言うんですか? とにかく近づくと鼻がツーンってなるんです! 触られるとその臭いが付きそうでダメなんですよ!」

 そんなことだったのかと呆れてしまうが、カガリにとっては大問題なのだろう。
 ネストはカガリを触りたがっていたし、後で教えてやろうとも思ったのだが、何かの交渉材料として取っておくのも悪くない。
 悩みがすっきりと解決したところでモフモフを再開すると、作業を終えたミアが戻って来た。
 
「おにーちゃーん。でき……た……」

 開け放たれた扉の前に立つミアと目が合った。
 掲げられた右手には、同じ場所が削られたプレートが2枚。
 ひっくり返ったカガリの腹に覆いかぶさる俺に、それを見つめるミア。
 上手く言えないが、浮気現場を見られたような気まずい雰囲気。
 昼ドラとかでよく見る奴だ。
 この後、浮気男は殴られるか泣かれるかするのが定番であるが、果たしてミアの反応は!?

「……あー! 私もやるぅー!」

 ……でしょうね。
 そもそも魔獣が恋愛対象になるはずがないのである。
 俺が占有しているにもかかわらず、勢いよくカガリへとダイブするミア。

「ちょ……2人同時は……さすがに……」

 抵抗を試みるカガリをがっちりホールドすると、2人仲良くモフモフを堪能したのであった。


 カガリを一頻り撫で回したところで、ギルドを後にする。
 ネストの護衛任務がなくなり暇になった俺達は、昼飯を食べながら今後の予定を考えようとの事で、ミアが昔お世話になったという定食屋に足を運んだ。
 シックな喫茶店のような雰囲気のお店。
 間仕切りで仕切られた半個室といった空間がいくつも並んでいた。
 カガリを隠すにはもってこいの場所である。
 俺達に気付いた店員が近寄ってくると、ミアの顔を見てその表情が驚きに変わる。

「あら、ミアちゃん! 久しぶりだね!」

 ミアに気さくに話しかけた店員は、少しふくよかでどこにでもいそうなおばちゃんだ。

「お久しぶりです。2人と1匹なんですけど大丈夫ですか?」

「1匹?」

 そう言って入口に視線を移すと、大きなキツネの顔だけがチラリと見えている状態。
 それに驚いた表情を見せつつも、快く受け入れてくれた。

「ああ。少し前から噂になってた大きなキツネってミアちゃんのトコの子だったのかい。ウチはかまわないよ? 今は客も少ないから早く入れておやり」

「ありがとう! おばちゃん!」

 案内されたのは1番奥の角席。カガリの事を考慮して、空間の広い家族用のテーブル席を見繕ってくれたようだ。
 椅子をどかしてカガリの座れるスペースを作ると、そんな場所は不要だとばかりにカガリはテーブルの下で丸くなった。

「おい、カガリ。そこにいられると足の置き場がないんだが?」

「別に私の上に置いてかまいませんよ?」

 そういう訳にもいかないだろう。さすがにそれには抵抗を感じる。
 ミアは特に気にせず椅子に座ると、靴を脱いでカガリの背に足を置いた。

「んふふ……。ふわふわでくすぐったい」

 仕方がない。立ち食いというわけにもいかず、俺は諦めて靴を脱ぐと椅子の上で正座した。
 それを珍しそうに見つめるミア。

「その座り方。痛くないの?」

「ああ。慣れてるからな」

 普段から正座が基本だった俺にとっては造作もない事である。
 仏像を拝む時の最も基本的な作法。
 古くから伝わる日本の文化。何時間でも耐えることが可能だ。
 気になる事といえば、椅子の上での正座なので少々おかしく見えてしまう事だろうが、人目を気にしなければなんてことはない。
 備え付けのメニューから各々食べたいものを注文すると、様々な料理が運ばれてくる。
 食事をしながらの他愛のない話。最年少でゴールドに昇格したから話題になったらどうしようとか、派閥勧誘の話が来たらどうやって断ろうとか……。
 殆どがミアの話を一方的に聞かされている状態ではあったが、そんなことすら日常が戻って来たみたいで、自然と嬉しさが込み上げてくるのを実感していた。
 その途中、スーツ姿の男性が来店し、隣のテーブルに腰掛けるとコーヒーを注文した。
 特に気にも留めずに食事を終えると、先程のおばちゃんがトレイに乗せて持って来たのは、湯気の立った陶器の器と一切れのケーキ。
 陶器の器を隣のテーブルに置き、もう片方のケーキはミアの前に置いたのだ。

「コレはおばちゃんからのお祝いだよ」

 軽くウィンクをして見せるおばちゃんの視線の先には、ゴールドのプレート。
 それが嬉しくないわけがない。心躍らせながらもミアは屈託のない笑顔を返した。

「ありがとう! おばちゃん!」

「プレートは見当たらないけど、そっちのおにーさんは冒険者なんだろ? ミアちゃんをよろしくね」

 厨房へと去って行くおばちゃん。
 少なくとも彼女はミアの味方だったのだろうと思うと、ほんの少しだけ安心した。
 そのケーキをミアが頬張ろうとした時だ。
 隣のテーブルに座っていたスーツの男が立ち上がり、こちらに声をかけてきた。

「失礼ですが、九条様でしょうか?」

「違います」

「……え?」

 スーツの男は驚いたように聞き返す。
 俺の顔とミアの顔を交互に見ると、慌てたように同じ質問を投げかける。

「えっと、こちらはミア様ですよね? だとすれば、あなたは九条様ではございませんか?」

「いえ、違いますけど……」

「え? いや……でも……」

「人違いではないですか?」

「し……失礼しました」

 それを最後にスーツの男は店を足早に出て行った。

「おにーちゃん……」

「ああ。あれが別派閥の勧誘なんだろう。思ったよりも早かったな……」

 この世界に写真などという物はない。ギルドの賞金首リストも似顔絵だ。
 そこで俺を探すとなると、特徴から判断するはず。
 一番簡単な確認方法は、プラチナプレートを所持しているということだが、生憎プレートはポケットの中。
 ギルドの規約では偽装は許されないが、常に提示していなければならないとも明記されていない。
 それ以外の特徴としては、ゴールドプレートの担当が付いているということ。
 ミアの名が知られていれば、おばちゃんとの会話を聞いて、俺達だと判断した可能性は高い。
 勧誘が来るというのは事前に知っているのだ。
 それを断り続けるのも面倒だと考えた俺は、自分が九条ではないと言い張ることにしたのである。
 プレートを付けていない俺は、ただのおっさんに見えるだろう。
 確認もなしに決定付けることなどできやしない。
 相手はそもそも半信半疑なのだ。
 確実に俺と顔を合わせたことがある人間を引っ張ってこない限り、俺が俺であると認めることはないだろう。
 ミアと考えた完璧な作戦プランである。
 おばちゃんに礼を言って店を出ると、ミアとカガリを連れて観光の続きだ。
 数日かけても全て回り切ることが出来ないほどの規模の街。
 ミアも全てを知っている訳ではないのだろうが、カガリに乗りながら街を案内している姿はどこか得意気で、幸せそうにも見えた。
 しかし、それに水を差すかのように声を掛けてくる身形のいい男性。

「九条様でいらっしゃいますか?」

「違いますけど?」

「……失礼しました」

 このやりとりを繰り返すこと5回。30分に1回くらいの割合で声をかけられる。
 何度もしつこく聞いて来ることもあるが、最終的には諦める。
 全員が首を傾げ困惑して帰っていく姿があまりにも滑稽で、ミアは堪えきれずにクスクスと笑顔を溢していた。
 あの者達は帰ってなんと報告するのだろう……。
 見つからなかったと素直に報告するのか、あるいはそれらしき人物には遭遇したが、人違いだったと言うのだろうか?
 そんなことを考えながら、俺達は観光に明け暮れたのだ。

 自由を十分満喫してからネストの屋敷へ帰ると、迎えてくれたのはふかふかベッド。
 俺もミアも部屋に入るなり一目散にベッドへダイブすると、歩き疲れた2人はすぐに眠りについたのだ。


 ――そしてこの日、ネストとバイスは帰ってこなかった……。
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