生臭坊主の異世界転生 死霊術師はスローライフを送れない

しめさば

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第17話 来襲

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 そろそろ日が暮れる時間帯。ソフィアは村の東門で防衛の指揮をとっていた。
 村の外周に張り巡らされている柵や門の補強も完璧ではないものの、大体が完了。
 ただの村人に、これ以上を求めるのは酷というものだ。
 子供やご年配の方々は徐々に避難を始めていて、ギルド職員はその避難誘導に追われていた。
 ミアと戦えない女性達は、火矢の対策として桶にいれた水を次々と運んでいる。
 門や柵は補強したとはいえ木製だ。火を点けられれば、いずれは焼け崩れてしまう。
 結局、集まった冒険者はたったの3人。カイルを含めても4人だ。
 ブロンズが2人とカッパーが2人。正直言うと心もとないが、参加してくれるだけありがたい。
 相手は最低でも20人。それにウルフの群れを従えているということは、獣使いビーストテイマーの適性持ちがいるとみて間違いない。
 左右の物見櫓から矢を射かけ追い払う作戦だ。上手くいけば良し、門を突破されたらギルドまで避難し籠城する手はずになっている。
 家畜や民家からの強奪であれば好きにさせるつもりだが、ギルドが狙われない事を祈るばかりだ。
 そんな中、一筋の希望を見出したのがカガリである。出来ればミアと共に戦ってほしい。
 強要は出来ないが、誰もがそれに期待していた。

 日が沈み、松明に火が灯される。
 鎌や鍬。使い慣れた農具を手に、ぞくぞくと東門へと集結する村人達。
 やれることは全てやったと言っていいだろう。

「よし、全員揃ったな。門を閉めろ!」

 カイルが物見櫓の上から叫ぶと、村人達は力を合わせ一斉に門を閉じ、かんぬきの角材を押し込んだ。

「じゃぁ、作戦通りミアちゃんは回復担当を。それ以外は補助全般を担当します。門が突破されたら補助はほどほどに回復に専念を」

「「はい!」」

 ソフィアの指示に大きな声で返事をしたのはギルド職員の面々。
 ソフィアとミアを含めてもたったの4人だ。緊張で顔が強張るのも仕方のない事である。
 しかし、ソフィアはギルドの長としての行動は忘れてはいない。
 実際にやることになるとは思わなかったが、集団戦闘マニュアルもギルド支部長になる為の筆記試験で覚えたこと。
 それがあったからこそ、ソフィアはここに立っていられるのだ。マニュアル通りやれば大丈夫――とソフィアは自分に言い聞かせていた。

「来たぞー!!」

 不幸中の幸い。盗賊達は狙い通り東側から姿を現した。
 カイルの声が辺りに轟き、皆が気を引き締める。
 どうせ来ないだろうと高をくくっていた村の自治会員達の考えは見事に外れ、慌て始める。

「じ……じゃぁ、私達はギルドの入口を守っておくから……。ここは頼んだぞ」

 いそいそとその場を離れていく自治会員達。
 誰の目から見ても逃げたのは明らかだったが、誰も文句は言わなかった。
 戦う意思のない者に割けるほど、魔力に余裕がないのを知っているからだ。

「【強化グランド防御術プロテクション(物理)フロムフィジックス】」

「"ロングレンジショット"!」

 手筈通り門扉に防御魔法を張り、カイルと冒険者達は攻撃を開始する。

「あぁん? なんだよ完全武装じゃねぇか……。ブルータスの野郎、しくじりやがったな……」

 村の門が視認できるほどの距離まで来たボルグは、大きな舌打ちをすると、飛んできた矢を盾で弾き返す。
 片手に斧、反対には盾と、まるでバイキングのような戦闘スタイル。

「野郎ども、予定は狂っちまったが想定の範囲内だ。そのまま進め!」

 盗賊達は飛来する矢を恐れず突き進む。
 冒険者達の必死の抵抗もむなしく、そのほとんどが外れるか盾に弾かれ、残念だが足止めにもなっていない状況。
 盗賊達がお返しとばかりに撃ってきたのは、炎を纏った矢だ。

「火矢だ! 水を!」

 壁に突き刺さる火矢は、あらかじめ用意しておいた水をかけると、火は壁に燃え移ることなく消えた。

「チッ。対策も万全かよ。しかたねぇ……。頼むぜ」

 ボルグの後ろからぬるりと出てきたのは黒いフードを深く被った魔術師ウィザード風の男。裏社会で生きる傭兵の1人だ。

「【業火炎弾ファイアボルト】!」

 魔術師ウィザードの男が杖を振りかざすと、光跡を帯びた炎の塊が矢となって、凄まじい爆音と共に村の門へと突き刺さる。
 その勢いたるや強烈で、門の隙間から火炎が漏れ出るほどだ。

「ヒュー、さすが元シルバープレート。たけぇカネ払っただけあるぜ」

 とはいえ門はいまだ健在。補強した成果か、崩れるまでには至らなかった。
 もちろんノーダメージではないが、これなら耐えられると誰もがそう思っていた。
 しかし、燃え移った炎はいつまで経っても収まる気配を見せない。

「門に水を!」

 明らかにおかしい。大量の水をかけているにも関わらず炎の勢いは収まらず、むしろ激しく燃え上がっていく。
 バチバチと黒煙を吐き出す炎に、微かに香る火薬の匂い。

「まさか!?」

 ソフィアの頬に一筋の汗が流れる。それに心当たりがあったのだ。
 そしてブルータスに東門の修理を依頼した記憶がよみがえる。

(もしかするとあの時!?)

 ソフィアは唇を噛みしめ後悔に顔を歪ませるも、諦めるわけにはいかないと折れそうな気持ちをグッと堪えた。
 ありったけの水をぶちまけたが、炎はもう消火出来る範囲を超えていた。
 メラメラと勢いよく立ち上る火柱は、天にも届きそうな勢いだ。

「門を放棄します! 各々得意武器で戦いつつ、ギルドまで後退を!」

 激しく燃え広がる門を見れば、恐慌してもおかしくはない状況。
 そうならない為にも、ソフィアは声を張り上げ気丈に振舞う。
 冒険者達が物見櫓から降りた途端、魔法の直撃でそれはガラガラと音を立てて崩れ落ちた。

「クソっ!」

 門の先の見えぬ相手に矢を撃ち続けているカイルではあるが、手応えはない。

「【防御術プロテクション(物理)フロムフィジックス】」

「【防御術プロテクション(魔法)フロムマジック】」

 全員に防御魔法をかけ終わると同時に、鳴り響く轟音。
 ミシミシと悲鳴を上げながら倒れ込んだ門扉は、黒煙と土煙を盛大に噴き出した。

「”ロングレンジショット”!!」

 開け放たれた門へと飛翔する1本の矢。
 それが突入してきた盗賊の胸に突き刺さると、燃え盛る門の上へと倒れ込む。
 しかしその喜びも束の間、倒れた盗賊を足蹴に、我先にと盗賊共が押し寄せて来たのだ。
 後退しつつ盗賊の相手をするが、やはり押されている。
 戦闘慣れしている冒険者は補助魔法もあってか、1人で複数人を相手に立ち回ってはいるが、適性のない自警団や村人達はそうはいかない。
 カイルは弓が本職だ。フリーであれば1人ずつ確実に葬れたであろうが、詰め寄ってくる相手に苦戦を強いられ、短剣で応戦するしかない状態。
 正直に言って分が悪いのは、誰の目から見ても明らかであった。

「【回復術ヒール】!【強化回復術グランドヒール】!!」

 ミアの回復は間に合わない。1人、また1人と倒れていく……。
 少しずつだが、逃げ出す者も出て来る始末。もちろん死ぬまで戦え、などと言うことは無く、個々の判断でギルドに避難するようにと伝えてある。
 盗賊達にも被害を与えてはいるが致命傷とまではいかず、ジリジリと戦況は悪化の一途をたどっていた。

「ちいせぇ村のクセになかなかやるじゃねぇか。だが、それは回復ありきだろ? ……行けぇウルフども!」

 ボルグの命令を受け、ウルフの群れが一斉に襲い掛かる。
 冒険者や村人の合間を駆け抜け、その先にいるのはギルド職員達。
 その中でも真っ先に狙われたのがミアなのだが、回復に専念していて気が付かず、それは既に目の前まで迫っていたのだ。

「ミア!」

「――ッ!?」

 ソフィアの声でそれに気付いたミアであったが、咄嗟に身をひるがえすも、足がもつれて盛大に突っ伏してしまった。
 好機とばかりに、ミアの喉元めがけて飛び掛かったウルフは次の瞬間、飛び込んできた大きな影に弾き飛ばされ、弱々しい悲鳴を上げた。

「カガリ!」

 そのままの勢いで、向かって来るウルフ達を次々と蹴散らしていく。

「きゃあぁぁぁぁぁぁッ」

 それはもう1人のギルド職員からの悲鳴。痛々しく流血する腕は、力なく垂れ下がる。
 カガリがすぐにそれを追い払うも、さすがに複数同時に襲われれば守り切れない。

「おい、なんだよあのデケェキツネ……。ギルド職員にも獣使いビーストテイマーがいるのか? おもしれぇ……。ウルフ共! そいつを先にやれ! 死なない程度に痛めつけたら、俺の支配下に置く!」

 ウルフ達がカガリを取り囲むと、20対1の激しい獣同士の争いが始まった。
 多勢に無勢。カガリはなんとか凌いではいるものの、後ろ足に咬みつかれると次第に押され始め、純白の毛は徐々に赤く染まっていく。
 カガリに回復魔法をかけ続けるミアであったが、抑え気味に使っていた魔力は底をつきそうだった。

「ぎゃぁぁ!」

 ブロンズプレートで盾役をかって出てくれた冒険者の男が、ボルグの振り下ろした斧の餌食となりその場に倒れると、戦況は一気に悪化した。

「ふん、他愛ねぇ……。てめぇら、いつまで遊んでんだ! 本気でやれ!」

 冒険者達が善戦してくれていたおかげで、どうにか維持出来ていた戦線が崩れ始め、そこらかしこで村人達の悲鳴が上がり始めた。
 盗賊達に与えた被害は極僅か。
 悲鳴や怒号が飛び交う中、カガリはウルフ達を連れ西へと駆けていく。

獣使いビーストテイマーの野郎……。頭が回るな。俺の支配圏からウルフ共を離そうってのか」

 戦線はギルド前まで下がってしまっていた。士気はガタ落ち。これ以上の戦線維持は無意味である。
 ソフィアは残しておいた最後の魔力を使い、撤退の合図を出した。

「【閃光弾フラッシュライト】!」

 掲げた手から光球が浮かび上がると、目もくらむような閃光が辺りを照らす。

「クソっ、何も見えねぇ!」

 盗賊達の目が眩んでいる僅かな時間で、全員がギルド内部へと避難した。
 ギルドに立てこもり、交渉の余地を探るのだ。
 光が消え薄暗い村に戻ると、辺りには盗賊達以外誰もいない。

「チッ。立てこもりかよ、めんどくせぇ……」

 外の様子を小さな窓から覗き込むソフィア。
 ギルドを包囲する盗賊達とカガリを諦め戻って来たウルフ達。
 カガリは逃げきれたのだろうと、ミアは安堵していた。

「さっさと出て来い! 交渉の余地はねぇ! ギルドに火を放つぞ!」

 その言葉を聞いた村人達は酷く動揺するも、盗賊達が火をつけることは無いだろう。
 盗賊の狙いは恐らくカネだ。田舎ギルドといえど、そこそこ高価なマジックアイテムも保有している。
 子供達を奴隷として売ることも考えているなら、自分達の手でカネのなる木を、摘み取ることはないはず。
 しかし、このまま立て籠っていてもジリ貧なのは村側も同じ。時間を掛ければ、盗賊達は躊躇なく突撃してくるはずである。

「くそっ……。乗ってこねぇな……。……おい、その辺で寝てるやつを1人連れて来い」

 ボルグの前に引きずり出された青年は、腹に深い傷を負っていた。

「いい声で鳴けよ?」

 ボルグはそこを容赦なく踏みつけると、青年は激痛に顔を歪ませ、痛々しい悲鳴が響き渡ったのだ。

「3分以内に出て来い! 出てこなきゃこいつは殺す。殺したら次の奴だ。出てくるまで続ける」


「どうします? 村長」

 武器屋の親父が村長に尋ねると、高齢の村長に注目が集まる。
 誰かが出て行き、交渉せねばならないのだが、貧乏くじを進んで引こうとする者はいない。

「仕方ない……ワシが行こう……。 だが、村のカネを集めたとしても納得するかどうか……」

 皆が黙り込む。わかっているのだ、村が出せる程度のカネでは相手が納得しないことを……。

「……私が……行きます」

 その声に皆が目を向けた。

「ソフィアさん……」

「ギルドの保有資産を全て出します。それならなんとかなるかもしれません……」

「しかし……ギルドにそこまで頼るわけには……」

「ギルドだってこの村の一員です。大丈夫ですよ。皆さんが生きていれば村は再建できますから……。私は本部から怒られちゃいますけど」

 ソフィアは明るい笑顔を見せ、ちょっとした冗談で場を和ませようとした。
 しかし、それは建前だ。本当は緊張している自分を少しでもリラックスさせようとしてのこと。
 ソフィアの足は震えていた。それでも世話になっている村の為だと勇気を揺り絞ったのだ。

「何から何まで申し訳ない……」

 ソフィアの手を取り、村長は深く頭を下げた。


「あと1分!」

 未だ動きのない村人達に、新たな悲鳴を聞かせようとボルグが足を上げたその時。ギルドの扉をゆっくりと開け姿を見せたソフィア。

「私が村の代表です。その青年を開放しなさい!」

「見たところギルドの支部長かな? 村長はどうした? まさかこの期に及んでまだ隠れてるのか? いい御身分だなぁ?」

 ボルグと共にゲラゲラと笑う盗賊達。

「村長は高齢です。今は私が村の全権を任されています。なにか問題がありますか?」

 それを聞いて盗賊達の笑いがピタリとやんだ。

「あぁそうかい。悪かったな。……で、早速だがこちらの要求は、村のカネ全てと12歳までの子供。それと20歳以下の女全員だ」

 当たり前だが、その要求は呑めない。

「村のお金は全てお渡しします。しかし子供達や女性は渡せません。かわりにギルドの保有資産を全てお譲りしますので、どうかお引き取りを」

「フン。何言ってやがる。村のカネの中にギルドのカネも入ってるに決まってるだろ? 奴隷の分が足りねぇよ」

「――ッ!?」

 ソフィアは唇をかみしめ、拳を握る。

「……奴隷分を金額に換算すると、おいくらになりますか?」

「そうだなぁ……。金貨1万枚ってとこじゃねーかな?」

 再び笑い出す盗賊達。もちろん村の子供や女性達を奴隷として売ったとしても、それほどの大金になるはずがない。
 払えないことをわかって言っている。ボルグは初めから交渉する気などないのだ。

「しかし、俺は優しいからな。3000枚で許してやるよ。分割払いでもいいぞ?」

 それは王都に一軒家が建てられるほどの額である。
 だが、今ここで無駄に死人が出るよりはマシだ。時間はかかるが、皆と助け合えば払えない額ではない。
 ソフィアがそれに同意しようとしたその時だった。

「わかり……」

「おっと、焦るなよ。分割でもいいが、その場合はお前が担保だ。逃げられちゃ困るからなぁ」

 ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる盗賊達にソフィアは吐き気を催した。
 盗賊達に連れていかれれば、どうなるかは想像に難くない。ソフィアは気丈に振舞ってはいるが、恐怖からくる震えを抑えきれなかった。
 しかし、断れば地図の上から村は消える。ソフィアが我慢すれば、村は助かるのだ。

「……わかりました……」

「へへッ……。交渉成立だ。ギルドの中にデケェキツネを使役してた獣使いビーストテイマーがいるだろ。そいつに金目の物を用意させろ、5分以内だ」

 それを聞いていたミアは、震える足で立ち上がると、2階への階段を登っていく。
 村人達にはどうすることも出来ず、ただそれを見ていることしか出来なかった……。
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