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氷は商売だけじゃない
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初日の大成功に気を良くした俺は、かき氷の販売を続けた。
修行を三ヶ月続けるうちに、季節が春から夏へと変わっていたのもタイミングが良かった。毎日暑いおかげでかき氷の需要もうなぎ登りだ。
小さい町であるので噂が広まるのも早く、一度食べてみたいという客が連日押し寄せてくれるおかげで、多い日の売り上げは3万ガルトにも及んだ。
元手は俺の魔力=無料であるので、まさに丸儲け。
宿代が食事込みで一日5000ガルトもあれば泊まれるので、もう余裕も余裕である。
二週間かき氷屋さんを続けたころには、服も借り物ではなく自前でまともな服を用意できたし、器やその他必要なものも自前で用意し、魔術アトリエから借りてたものは無事に返却できた。もちろん、貸してくれたお礼もつけて。
そんなわけで衣食住すべてを安定供給することができるようになって、異世界で生き延びることは当面はできそうだ。
だがもちろん油断はできない。
かき氷が売れるのは今が夏だからで、寒くなったら氷の需要も激減するだろうし、今のうちから冬を越えることを考えておかなければ。
「そのためには修行だな、よし、今日は切り上げて森に行くぞ!」
そう、修行だ。
かき氷屋があたったことに気を良くして森ごもり時代のストイックさを忘れていた。
かき氷を作るのも魔術を使ってるんである程度の修行にはなるけれど、やはり限界ギリギリまで何回も追い込み氷魔術のパターンも色々試す修行に比べれば効果は小さい。
当面の生活防衛資金は確保できたし、お店は早めに切り上げてまた修行をする生活を再開しよう。
「さて、それじゃあこれで店じまいと……ん?」
そんなわけでいつもより早いが終わりにしようとしたときだった。
じいっとこちらを見つめている一人の視線に気づいた。
「かき氷欲しいのかい?」
それは、幼い男の子だった。
かがみこんでこちらを見ているのは、絶対食べたいんだろうなと俺でもわかる。
しかし、話しかけると体をビクッとさせて首を横に振った。
「遠慮しなくていいって。かき氷食べたくないやつがかき氷屋を見つめるわけないだろう。ほーら」
そして俺は男の子の前で氷を出して浮かせて削ってといつものかき氷作りをする。男の子は目を輝かせて氷を見ていて――やっぱり遠慮してたんだな。
「はい、できあがり」
「あの、でも、お金……」
「今日はもう店じまいした後。だからこれは商売じゃないから料金もいらない。魔力余らせてもしかたないしな、修行のためにはたくさん使った方がいいんだから。ほら、早く食べないと溶けちゃうぞ」
溶けちゃうという言葉が聞いたのか、男の子はかき氷を食べ始めた。
遠慮していた男の子だったが、一口食べるともうかき氷の虜になってしまったようで、勢いよく食べていく。
うむ、いい食いっぷり。
作った方も気持ちよくなるね。
「おいしい! すごく!」
目をきらっきらさせて男の子が言った。
いい反応だ、ふふふ。
「そうだろう、かき氷はおいしいんだよ。ところで、今はおつかいの途中? それとも広場に遊びに来たの?」
「お使い! お母さんが……」
とさっきまで勢いよく食べていたのが手が止まり言いよどんでしまう。
「どうかしたのか?」
「お母さんが病気だから、僕がお買い物しなきゃいけないんだ」
「病気……そうか、大変だな」
「うん。今日は特にひどくて、熱が高くて大変そうだったから……あ! これ食べたら冷たくなって元気になるかな!?」
男の子が半分残っているかき氷を見て言った。
そういや風邪ひいたときアイスとか食べたなー、と俺も思い出す。
よし。
「それじゃ、行こうか」
「え?」
男の子は俺の意図がわからず首をかしげる。
「君の家に。かき氷は溶けちゃうかもしれないし、それに食べる以外にも氷があれば病気の時には助かるさ」
「! いいの?」
「もちろん。言ったろ、今日は店じまいしたって。この後とくにやることもないしね、それに氷魔術の修行にもなるからこっちからお願いしたいくらい」
俺がそう言うと、男のは少しほっとしたような表情になる。
「君の名前は?」
「ラックス!」
「俺はクロト。よろしくね。それじゃ、案内お願い!」
「ただいま、お母さん」
「おかえり、大丈夫だった? あれ、その方は――」
ラックスの家へと一緒に向かった俺が中に入ると、母親らしき人がベッドに伏せていた。
彼女は体を起こすと、弱々しいが驚いた表情になる。
「驚かせてしまってすいません。俺は広場で氷を売ってる者です。ラックス君と仲良くなったらお母さんが病気で熱があるってって聞いて、それじゃ氷の出番だなと思ったんで、無理言って案内してもらっちゃいました」
「まあ……そうだったんですか」
「お母さん、クロトさんはかき氷っていうすっごくおいしい冷たいお菓子作ってて皆から人気なんだよ! 僕にも食べさせてくれたの」
「そうだったんですか……すいません、大事な売り物を……」
「全然すまなくないですよ、ラックス君が遠慮してるのを無理に食べてもらったんだから。氷って言っても魔術で作ってるんです。俺は魔術師で、かき氷作ってるのも修行の一巻。だから本当はただでいいくらいなんです。一日食べる分を稼ぎ終わったらもう十分。ってことで気にしないでください」
そしてラックスに目を向けて俺は続ける。
「それに、この町に来たのは最近で友達が少ないんで、ラックス君が仲良くしてくれて嬉しいからね……でまあ、その時にお母さんが熱で伏せってるって話を聞いたんで、微力だけど何かできたらと」
ラックスの母親は弱々しく頷いた。
「そうだったんですか、ありがとうございます。ですが大丈夫です、たまに特に悪くなる時があるんです、我慢していればすぎますから……」
「でも、お母さんいつもより辛そうだよ」
「大丈夫よ、病気にはなれてるから……」
ラックスにそういう母親だが、額には汗をにじませ、目尻にもしわを寄せていて、見るからに辛そうで心配かけまいとしているのは明白だ。
医者じゃないから病気を治すのはむりだけど、対処療法くらいはしてあげたい。
「すぐできるから気にしないでください。ちょっと待ってくださいね、ちょうど良い形にして……」
手のひらに魔力を集中し、氷を形作っていく。
これまで作ったことのない形にするため慎重に集中してやっていく。
作るのは氷枕だ。
頭にフィットするような厚みと曲線を形作るのは精妙な氷操作が必要で、単純な形を作るより難しく、遠慮させないために修行の一貫といったんだけど普通に本当に修行になるな、これ。
しかしこれを変な形でやれば頭が痛くなるから妥協はできない。ゆっくりと氷を形作っていき……そしてなんとか良い感じの枕の形が作れた。
あとは水をはじく水筒にも使える皮革を持っていたので、それに氷を入れ、布を巻けば氷枕の完成だ。
「ふう……」
なんだかどっと疲れた。
これは結構MP使った気がする。
大きな氷を作るとか、数をたくさん作るとかではなくても、精密なことをするっていうのもMPをたくさん使うし、強い魔力が必要なようだ。
量と質どちらも多くを要求されるってことがわかったのは収穫だな。
できあがった氷枕をすすめると、母親はそれに頭をそっと乗せ、目を大きく開いた。
「ひんやりして気持ちいいですね、苦しかったのがすっと楽になっていく気がします」
「本当!? ありがとうクロトさん!」
「固かったり痛かったらいったん使用をやめていってくれればまた微調整します。それじゃあ、お大事に」
氷枕に頭をのせているラックスの母親は最初よりこころなしか安らいだ顔に見える。ラックスも喜んでいるし、これで楽になったらいいなと思いつつ、俺はラックスの家を出て、修行のために森へと向かった。
修行を三ヶ月続けるうちに、季節が春から夏へと変わっていたのもタイミングが良かった。毎日暑いおかげでかき氷の需要もうなぎ登りだ。
小さい町であるので噂が広まるのも早く、一度食べてみたいという客が連日押し寄せてくれるおかげで、多い日の売り上げは3万ガルトにも及んだ。
元手は俺の魔力=無料であるので、まさに丸儲け。
宿代が食事込みで一日5000ガルトもあれば泊まれるので、もう余裕も余裕である。
二週間かき氷屋さんを続けたころには、服も借り物ではなく自前でまともな服を用意できたし、器やその他必要なものも自前で用意し、魔術アトリエから借りてたものは無事に返却できた。もちろん、貸してくれたお礼もつけて。
そんなわけで衣食住すべてを安定供給することができるようになって、異世界で生き延びることは当面はできそうだ。
だがもちろん油断はできない。
かき氷が売れるのは今が夏だからで、寒くなったら氷の需要も激減するだろうし、今のうちから冬を越えることを考えておかなければ。
「そのためには修行だな、よし、今日は切り上げて森に行くぞ!」
そう、修行だ。
かき氷屋があたったことに気を良くして森ごもり時代のストイックさを忘れていた。
かき氷を作るのも魔術を使ってるんである程度の修行にはなるけれど、やはり限界ギリギリまで何回も追い込み氷魔術のパターンも色々試す修行に比べれば効果は小さい。
当面の生活防衛資金は確保できたし、お店は早めに切り上げてまた修行をする生活を再開しよう。
「さて、それじゃあこれで店じまいと……ん?」
そんなわけでいつもより早いが終わりにしようとしたときだった。
じいっとこちらを見つめている一人の視線に気づいた。
「かき氷欲しいのかい?」
それは、幼い男の子だった。
かがみこんでこちらを見ているのは、絶対食べたいんだろうなと俺でもわかる。
しかし、話しかけると体をビクッとさせて首を横に振った。
「遠慮しなくていいって。かき氷食べたくないやつがかき氷屋を見つめるわけないだろう。ほーら」
そして俺は男の子の前で氷を出して浮かせて削ってといつものかき氷作りをする。男の子は目を輝かせて氷を見ていて――やっぱり遠慮してたんだな。
「はい、できあがり」
「あの、でも、お金……」
「今日はもう店じまいした後。だからこれは商売じゃないから料金もいらない。魔力余らせてもしかたないしな、修行のためにはたくさん使った方がいいんだから。ほら、早く食べないと溶けちゃうぞ」
溶けちゃうという言葉が聞いたのか、男の子はかき氷を食べ始めた。
遠慮していた男の子だったが、一口食べるともうかき氷の虜になってしまったようで、勢いよく食べていく。
うむ、いい食いっぷり。
作った方も気持ちよくなるね。
「おいしい! すごく!」
目をきらっきらさせて男の子が言った。
いい反応だ、ふふふ。
「そうだろう、かき氷はおいしいんだよ。ところで、今はおつかいの途中? それとも広場に遊びに来たの?」
「お使い! お母さんが……」
とさっきまで勢いよく食べていたのが手が止まり言いよどんでしまう。
「どうかしたのか?」
「お母さんが病気だから、僕がお買い物しなきゃいけないんだ」
「病気……そうか、大変だな」
「うん。今日は特にひどくて、熱が高くて大変そうだったから……あ! これ食べたら冷たくなって元気になるかな!?」
男の子が半分残っているかき氷を見て言った。
そういや風邪ひいたときアイスとか食べたなー、と俺も思い出す。
よし。
「それじゃ、行こうか」
「え?」
男の子は俺の意図がわからず首をかしげる。
「君の家に。かき氷は溶けちゃうかもしれないし、それに食べる以外にも氷があれば病気の時には助かるさ」
「! いいの?」
「もちろん。言ったろ、今日は店じまいしたって。この後とくにやることもないしね、それに氷魔術の修行にもなるからこっちからお願いしたいくらい」
俺がそう言うと、男のは少しほっとしたような表情になる。
「君の名前は?」
「ラックス!」
「俺はクロト。よろしくね。それじゃ、案内お願い!」
「ただいま、お母さん」
「おかえり、大丈夫だった? あれ、その方は――」
ラックスの家へと一緒に向かった俺が中に入ると、母親らしき人がベッドに伏せていた。
彼女は体を起こすと、弱々しいが驚いた表情になる。
「驚かせてしまってすいません。俺は広場で氷を売ってる者です。ラックス君と仲良くなったらお母さんが病気で熱があるってって聞いて、それじゃ氷の出番だなと思ったんで、無理言って案内してもらっちゃいました」
「まあ……そうだったんですか」
「お母さん、クロトさんはかき氷っていうすっごくおいしい冷たいお菓子作ってて皆から人気なんだよ! 僕にも食べさせてくれたの」
「そうだったんですか……すいません、大事な売り物を……」
「全然すまなくないですよ、ラックス君が遠慮してるのを無理に食べてもらったんだから。氷って言っても魔術で作ってるんです。俺は魔術師で、かき氷作ってるのも修行の一巻。だから本当はただでいいくらいなんです。一日食べる分を稼ぎ終わったらもう十分。ってことで気にしないでください」
そしてラックスに目を向けて俺は続ける。
「それに、この町に来たのは最近で友達が少ないんで、ラックス君が仲良くしてくれて嬉しいからね……でまあ、その時にお母さんが熱で伏せってるって話を聞いたんで、微力だけど何かできたらと」
ラックスの母親は弱々しく頷いた。
「そうだったんですか、ありがとうございます。ですが大丈夫です、たまに特に悪くなる時があるんです、我慢していればすぎますから……」
「でも、お母さんいつもより辛そうだよ」
「大丈夫よ、病気にはなれてるから……」
ラックスにそういう母親だが、額には汗をにじませ、目尻にもしわを寄せていて、見るからに辛そうで心配かけまいとしているのは明白だ。
医者じゃないから病気を治すのはむりだけど、対処療法くらいはしてあげたい。
「すぐできるから気にしないでください。ちょっと待ってくださいね、ちょうど良い形にして……」
手のひらに魔力を集中し、氷を形作っていく。
これまで作ったことのない形にするため慎重に集中してやっていく。
作るのは氷枕だ。
頭にフィットするような厚みと曲線を形作るのは精妙な氷操作が必要で、単純な形を作るより難しく、遠慮させないために修行の一貫といったんだけど普通に本当に修行になるな、これ。
しかしこれを変な形でやれば頭が痛くなるから妥協はできない。ゆっくりと氷を形作っていき……そしてなんとか良い感じの枕の形が作れた。
あとは水をはじく水筒にも使える皮革を持っていたので、それに氷を入れ、布を巻けば氷枕の完成だ。
「ふう……」
なんだかどっと疲れた。
これは結構MP使った気がする。
大きな氷を作るとか、数をたくさん作るとかではなくても、精密なことをするっていうのもMPをたくさん使うし、強い魔力が必要なようだ。
量と質どちらも多くを要求されるってことがわかったのは収穫だな。
できあがった氷枕をすすめると、母親はそれに頭をそっと乗せ、目を大きく開いた。
「ひんやりして気持ちいいですね、苦しかったのがすっと楽になっていく気がします」
「本当!? ありがとうクロトさん!」
「固かったり痛かったらいったん使用をやめていってくれればまた微調整します。それじゃあ、お大事に」
氷枕に頭をのせているラックスの母親は最初よりこころなしか安らいだ顔に見える。ラックスも喜んでいるし、これで楽になったらいいなと思いつつ、俺はラックスの家を出て、修行のために森へと向かった。
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