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・創作裏話その10(2023.01~2023.02)
しおりを挟む◇◆そういうとこだぞ(2023.01.14~2023.01.15)(全四話。13,399文字)
ざまあモノを書こう、と。
そして短い題名の話にしようと(笑)。
読み進めていくうちに主人公への印象が変わる話にしようと。
以前「妻の死を人伝てに知りました。」というお話で、公爵家に入り婿だったくせに好き勝手してざまあされた男を書いたので、その別バージョン。公爵家嫡嗣だけど愚か者の男を。
人の性癖って変わらないよね的な意味もあったり。
ウィリアムの好みの女は16~18歳の美少女。
結婚当時のオフィーリアさんは丁度好みの範疇でした。
でもアラフィフになってまで美少女好みって、ねぇ?(笑)
それでも人に知られずこっそり楽しんでいたのなら、問題にならなかったはず……。
領地問題や嫁姑問題に首を突っ込みたくなかったウィリアムは国政の方へ逃げました。→15年領地に帰らない薄情な領主に。そらぁ、地元民や一族から見捨てられるって。
嫁姑問題を救ったのは孫娘の存在だったとか、色々カット。
で、政治家って家族総出で応援しないと続けられないので、あんなラストに。
作中、ウィリアムもオフィーリアも、相手を「そういうとこだぞ」と腹に据えかねる思いを抱いていますが、世間体とか色々あるので離婚は選ばない。特にメンツを重んじる貴族なんてこんなもんかなぁと。
とはいえ、今回のウィリアム=変態が発覚したので別居はした。
ラスト、見るに見かねたエリカ嬢が二週に一度くらい本邸宅へスチュアートを派遣させているなんて描写もカット。蛇足かなぁって。
名前について。
「妻の死を(略)」を意識していたので、子どもらの名前はそこから「ダミアン」と「エリカ」に。次男ハーヴェイの名前は映画「オーメン」でダミアン役を演じた役者さんのお名前から拝借。
オフィーリアという名は「ハムレット」で悲劇のヒロインだった女性から。本作では子どもを生んで逞しさパワーアップさせましたw
キモ旦那の名前はシェークスピアの名を。
執事は執事なのでスチュアート。「セバスチャン」にしちゃうとドイツ語圏っぽいからそれは回避(笑)
第二執事ドースはスペイン語dos(2の意味)から。
日本語の響きで聞くと、ちょっとマヌケっぽいし『第二』なので。
公爵家の名前を「シャーウッド」にしたのは、これから斜陽の公爵家だから。『ロビンフッドの時代は終わりだよ』という意味も込めた。中央政治から引退するからね。
恐らく、シャーウッド公爵家より台頭して力を見せるのがオフィーリアの生家「マクラーレン」侯爵家。現代レーシングカーチームの名前なので一気に駆け抜けていきそうだなぁと。
時代の交代を示唆する名前にはぴったりかと命名。
ウィリアムを仕事のできる男だと読み違えたままの方から感想とメッセージをなろうで頂いた。はっきり「ウィリアムは無能なんだぞ」と明記しなかったせいかと、それが分かる文言を加筆修正。(とはいえ、だいたいの読者さまは理解してくれてました。『王家が信頼する公爵閣下』ならば、重要な役職付きのはずなのに、ただの一議員という時点でお察し)
同時にエリカ嬢の一言も追加。お嬢さまの登場がなく残念のお声が数点あったので。
◇◆初夜の晩に「おまえは俺を愛することはない!」と言われました。…んぇ?(2023.02.28)(3,280文字)
新婚初夜、夫が妻に「俺はお前を愛することはない!」なーんて暴言かます話があちこちで見受けられます。
政略結婚に愛を持ち込むんじゃねぇぞ?っていう夫側からのマウント取りの発言ですね。
政略結婚だからこそ、そこんとこは上手くやろうよって思うのですが、それをいうと物語にならないのでねw
それのオマージュパクリっぽい、ちょっと違った新婚夫婦の話。
お金の力でヒロインを手にいれた。そこから始まるのは……。傲慢イケメン王子だったら、俺に惚れるのは必然!とばかりにぐいぐいいけたかもだけど、フツメンだとそこまで強行できず、でも年上のプライドもあるから卑屈にもなれず、なぞのツンデレになった。というお話。
なんとなく頭の固そうな夫なのでクラウス(堅そうなイメージの名前だったんだもん)と命名。27歳。
背が低くてブサメンで眼鏡。でも金持ちで株式投資に明るいクレバーな面も。情報を集めるのが好き。彼に読めないのは女性全般。特に妻w
実はロマンチストな一面もあって、毎年「今年は藁婚式だ」「今年は○○婚式だ」と、記念日を忘れない男。イクメンでもある。
妻側はわりとクールで達観してるドライな17歳。金策に走る両親をみているので、世知辛い世の中を斜めに見ていた。自分の結婚は領地のため、金持ちだけどよぼよぼのじーさんの最後を看取るんだなと覚悟していたから、クラウス相手で逆にラッキー!な気持ちだった。婚約者も好きな男もいなかったのが幸いしたかんじ。見た目は小柄で首を傾げる仕草が「シマエナガ(私のイメージ)」なリーリエちゃん。ドイツ語で百合の意味。
クラウスくんが両腕でリーリエちゃんを抱き締めて、正面から目を見て『愛してる』と言えたのは……結婚から何年目かなぁ(によによ)こども三人以上生まれてからやっと言えた。
バックハグして、耳元で「愛してる」からクリアしたらしい。
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