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・創作裏話その8(2022.10)
しおりを挟む◇◆ 王子は愛した悪女を処罰する(2022.10.18)(7,671文字)
最初は「ハッピーエンドばかりでなくバッドエンドな悲劇を書いてみたい」が発端で、いろいろ考えてみた。
みた、ら。
プロットは出来た。みんなに嘱望された公女さまが悪女さまになったのは悲しい理由があったから。最後には獄中死。
再度言う。プロットは出来た。のにね。
これがまぁ。
びっくりするくらい筆が進まない(苦笑)
わたし、小説の書き方忘れた? と思うほど。
どうしたもんかと悩みに悩んでいるうちに。
「ただの悲劇っていうのもつまんなくね?」→「そや! 全部夢だったことにしたろ!」→「いや、ただの夢落ちはつまらんやろ」
これは大どんでん返しが欲しい! この場をひっくり返す力技はなにっ⁈ 思いついたのはなろうの仕組み。きっちりと前書きを書く欄、本文を書く欄、あとがきを書く欄と分けられている。
「せや! 本文に書くのは創作話や! 主人公が書いたお話だ! あとがきに本当の実情を書いたろ」
……などと考えて。なろうではペンネームで書くこともできるので、いっそのことと作者名も「エクスシーア」に。
(アルファにはそんな仕様がないので、ふつうに作者名はあとさん♪です)
つまり。
悲劇と見せかけてのラブコメ(熟年夫婦)に、変貌していきまして。
そうしたら。まぁ、スルスルと筆が進む進む(笑)
私の性格的に、悲劇のままなのは辛抱できなかった模様。
なので、これから悲劇を書くときは「エクスシーアさまの書いたお話」と思って書くことにしようと思った。うん、そうしよう。書く予定はないけど。
ところで、ヒロインの名前エクスシーアは、第6位階の天使名から。
「能天使」は神の意向により悪魔と第一線で戦って天界を守る務めを課せられているため、どうしても悪魔と接触する機会が多く、堕天してしまう天使が比較的多い位階らしい。不治の病に絶望して闇落ちする彼女にはぴったりかなぁと。
王太子の名は天使の中でも最高位の「熾天使」から。
「熾」という字が表す通り、体が炎に包まれるほどの情熱と愛を有しているのだとか。お陰で嫁大好き国王陛下になりましたとさ。
ちな、公爵家名につけたディケオスィニはギリシャ語で正義の意味。
なろうでは、作者名も「エクスシーア」と徹底したせいで、感想の返信名が「エクスシーア」に。いやん。それ、わたしじゃない(笑)
作者、策に溺れるの図。
◇◆ 結局のところ、どちらが先に惚れたのかは謎のまま(2022.10.24)(全五話。8,411文字)
要するにときかけ。
ずっとタイムスリップものを書いてみたかった。
出会いのはじまりがどっちわからなくなるメビウスの輪みたいな奴を。
好き好き大好きという好意全開に迫られたら、人間、悪い気はしない。絆される。しかも一人で心細いときに。
ショーンは顔が怖いけど、中身はおとなしめで常識的な青年。
マリアは可愛い系の見た目で、中身はしっかりちゃっかりな肝っ玉かあさん的女性。
両者ともに肉親の愛情に飢えていた。
途中、マリア視点のお話も考え男女交互に視点違いを書こうか、とも思ったけど断念。ショーン視点のみに。
メンドクサカッタからね!
そしてやっぱり時空を超えるのは女の子の方が似合う(私的偏見)気がする! 筒井康隆は天才(日本の常識)!
断念したマリア目線では。
長男出産まぎわの臨月で見知らぬ街に降り立って途方に暮れているときに、なんだか懐かしい風貌のおじさんとおばさんの四人組に助けられる、というエピソードが。
あらやだ、もしかして陣痛が始まっているんじゃないの? 親父のところが近い、そこへ運ぼう! と、成長したラルフに抱き上げられて、ショーンおじいちゃんのところに運び込まれる……そのまま出産になって、ラルフ以外のおじさんおばさんは、ラルフとご対面するけど、ラルフ本人は仕事の関係で出産には立ち会わなかった……なんて、蛇足かとカットカット。
出会ってすぐのマリアがガッカリしていたのは、自分を見るショーンの目が、まるで他人を見るみたいに冷めた目をしていたから。そんな目で見られたことがなかったマリアは大ショックだった。熱烈に自分を口説き落とした28歳~30歳のショーンも、ラルフを取り上げてくれた69歳のショーンも、温かく愛情深い目で自分を見ていた。そのせいで、「ストリートギャングみたいな」強面のショーン(25歳)は新鮮かつ、怖かった模様。
拙作「まさか、こんな事になるなんて(略)」に出てきた不憫なあの子たちの名前供養(笑)をしたかったので、もともとは「ジョンとマリア」で話を考えていた。
が、書きかけで放置している間の2022年9月後半に変なひとに絡まれた(苦笑)せいで「ジョンっていう名前だと、私があの騒動のフォローしているみたいで、なんかいや」と思い、「ショーン」(ゲール語。ジョンに相当)に変更。……変更か?
応援ありがとうございます!
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