あとさん♪の徒然なるままに備忘録

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山さんがいうところの「はなしは聞いた!」は、「話し」なのか「話」なのか

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 昭和の遺産、青春ドラマ『太陽にほえろ!』
 あ、刑事ドラマのていですがね、故・石原裕次郎氏は『青春ドラマ』として作ったらしいですよ。マメ情報っす。
 刑事ドラマとしては、西部警察っつーのがありますからね。派手にカーチェイスして車燃やしてマグナムぶっ放す、日本警察にあるまじき所業の数々をこれでもかっと見せつけた娯楽超大作が。
 で、人間ドラマを作りたくて、制作したのが『太陽にほえろ!』だそうで。

 オープニングで若手俳優が新宿の街(都庁などない昭和の!)を走りまくる映像を延々と見せ、ボスこと石原裕次郎氏は要所要所でゆっくり歩くさまをカッコよく見せる、石原軍団はボスのためにあるんだぜ! な映像です。
 お陰で(?)軍団は解散してしまいました。合掌。
 今は気象予報士だったり、独特なセンスでコメントしてお茶の間を楽しませている石原良純氏がこのドラマでは「マイコン」なんてあだ名で呼ばれてたんだぜ? ワイルドだろぅ?

 それはさておき。
 舞台は東京都にある七曲署という警察署内の捜査一課。
 事件の速報が入り、刑事たちが現場に赴き、捜査する。犯人が逃げて、追って、捕まえる。
 おおまかな流れは、こんなもん。
 そこかしこで各刑事ゆかりの人が出てきたり、過去の因縁が明らかになったりと、『ドラマ』があるわけで。

 問題はそこではなく、捜査一課の部屋で、ボスの机回りに集まったみんなが捜査状況とか報告し合っている最中のこと。
 そこに「はなしは聞いた」と言って山さん(山村精一警部補(落としの山さん)@露口茂氏)が入室して、事件の更なる情報をもたらす、ドラマは佳境に……ってなるのですが。

 この時の山さん、そのはどこで聞いていたのか、という問題があるのです。

 捜査一課のみなさんは、お部屋にいるのです。
 外から帰って来た山さんに情報を与えたのは、誰?
 というか、今まで外に居て、皆がいる部屋に入ったとき、その部屋の中でわいわいと何かしら話していたら、「なになに? いま、なんの話してるの?」と、疑問になるのが普通ではありませんかね?
 それをしないで「はなしはきいた」と言って入室し、なんの問題もなく部屋の中にいた人との会話が成立するには、ひとつの条件が必要です。

 山さん、ドアの前で聞き耳立てている疑惑。

 自分が入るべき部屋のドアにぴったりとくっついて耳を押し当てて聞いているのか? 
 それとも聞き耳立て用のコップを常に持ち歩いているのか?

「山さん」というキャラクターは、冷静沈着で渋い大人の男の象徴のようなお方です。
 そのお方が、ドアに張り付いて聞き耳を立てているなんて!!!(狂喜)
 ギャップです。ギャップ萌えが来ました‼(乱舞)


 いや、そうじゃない。そこが今回の鍵ではない。

 つまり。
 山さんが入室するときの決め台詞「はなしは聞いた」、のはなしが「話」の場合。
 彼に、その情報をもたらした存在がいる、というわけです。第三者なり、無線なり。
 でも「話し」だった場合。
 聞き耳を立てている山さんが存在するのです。そしてその可能性が高いのです!
 ドアの外から聞き耳を立てて、捜査一課の内部で話しているのを聞く山さん。萌です。大好きです(欣喜雀躍)。

 で。

 今回、こんなことをわざわざ言うに訳がありまして。
 拙作の中にも、そんな描写があるのです。
 主人公が話している部屋の中に、『はなしは聞いたわ!』といってズカズカと乗り込む少女が。
 この描写を『は聞いたわ!』と記しました。
 誤字報告で指摘されるだろうなぁと覚悟しながら。

 はい、やっぱり来ました! 誤字報告!(いつも助かっております)

 でもね、この時少女は『』を聞いて、部屋に乗り込んだのではないのです! ドアの前にへばりついて中で何が『話されている』のか聞いていたのです。それを聞いた上でドアをばーんっと押し開いて部屋に乱入するのです。だからこそ『は聞いた』なのですっ。この送り仮名『し』の中には、わたくしの些細だけど大きな拘りがぎゅぎゅーーーーっと詰め込まれているのです!
 山さんリスペクトなのですっ!!!




 あほだな、俺……orz
 たかが「話し」。されど「話」。
「し」の中に、ドアの前で聞き耳を立てている状態を指すなんて、誰にも解りません。
 えぇ、理解しています。妙な拘りだということは。
 そんな、質屋も引き取ってくれない拘りなんて、潔く捨ててしまえ! 判り易く「話」表記にすればえぇだけやんっ!
 話しているのを聞いていたのだから、結局は「話」でも意味は通るのだから!

 あぁ、解っているさ! 俺だってよく解っている!
 だが、どうしても山さんが聞き耳を立てている場を妄想してしまい、それが捨てきれないのだよっ!
(……念のために言いますが、ドラマ内で、山さんがドアに張り付いて聞き耳を立てている、だなんてシュールなシーンはありません。すべてわたくしの下種な妄想に過ぎません。そこは山さんの名誉の為に申し上げますっ(キリッ))

 そして、なろう界のすべての書き手さまに、わたくしは問いたい。
「話」と「話し」。
 難しくありませんかっ⁈
 迷いませんか⁈
 わたくし、常に迷い続けておりましてよっ‼(←混乱中)
 俺だけか? この迷い、俺だけなのか?

 おれはせかいにひとりぼっちなのかぁぁぁぁぁ?(涙)





『太陽にほえろ!』ではジプシー刑事が一推しでした。
阿波踊りの人になっちゃいましたねぇ(遠い目)

ちなみに、はなしは聞いたと乗り込む少女を書いた拙作は『私は悪役令嬢になる前に躓き、失敗ヒロインと出会った。王子様はどうなったの?』
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