あとさん♪の徒然なるままに備忘録

あとさん♪

文字の大きさ
上 下
7 / 33

あの夢よ、もう一度!

しおりを挟む
 
 表題「あの夢」の指し示す処の夢は、幼稚園児が「おおきくなったらゆーちゅーばーになるっ」という類の将来の展望における夢ではなく。
 睡眠時に脳内に展開される方の夢、である。

 人に限らず、どうやら犬猫、アンドロイドに至るまで、夢を見ている様だけど、私は夢を見ない人間だった。
 いや、子どもの頃は違った。
 ちゃんと夢を見ていた。
 夢の中で何度も同じ街を訪れ、同じ横丁を通り、何かを探している。全体的にセピアな風景。
“この夢、また見てる! またこの街に来てしまった”と、夢の中で自覚しながら。

 覚醒状態で思い出しても、訪れた事がないはずの街で、意識する前の幼児期に訪れたのか、はたまたテレビ等で見た映像を都合よく再生したのか、どれかだと思う。あれは今思い出してもなかなか面白い夢だった。

 閑話。

 どうやら夢を見ていたのは学生時代まで。就職してからは夢を見なくなり。
 いや、正確には見ていたのだが記憶に残っていない。
 特に就職してからは。
 早朝の起床は目覚まし時計がないと無理という生活。無理矢理起きるから記憶の残らないノンレム睡眠時に起きていたのかも。だから「夢を見てない」という認識になる。

 夢を見るというメカニズムは、それはもう、いっろーんな人が研究して、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に訪れて、フロイトっちがあれやこれや提唱していて、21世紀、令和になった現在でも正確には解明されていない、人類の謎のパーツ。興味深いですね。

 けれど、活動時の記憶を睡眠時に整理整頓している説、なるほどと頷ける。
特に赤子がぴくぴくと眼球や身体の各所を動かしながら熟睡している姿を知る身としては。まっさらな脳内に何かを刻み込んでいる最中なのだな、と思いながら自分も寝かしつけられていた(遠い目)

 で、私自身。ここ二十年は眠りが浅い。ちょっとの物音で目覚める。多分、親になった事も要因だと推測。我が子の異常にいち早く対処しようという本能。その説が正しいのなら、いやはや、夢を見る時間なんて、(ヾノ・∀・`)ナイナイ

 そんなこんなで、忙し過ぎて夢を見る暇もなかったが。
 最近、件の子どもも大きくなり手が掛からなくなり。拙いながらも小説なるもの書き初め。

 これが思いも寄らず、楽しい。あぁでもない、こうでもないと書き散らかして、意外や意外、大勢の人に読んで頂け、驚くやら有難いやら「まさか、こんな事になるとは思ってもいなかった」状態。
(拙作の宣伝をしているわけでは……いえ、してましたね、申し訳ない)

 脳内活性化が進んだり、無理矢理早朝起床の必要が無くなったため、ちゃんとノンレム睡眠とレム睡眠を往復するようになったせいか。夢を見るようになった。

 夢の中でパソコン前に陣取り、小説の添削をしている私。
 あの話を削って、こういう展開にしよう、あの主人公にはこの相手にアプローチして貰って、このトリックで読者をミスリードして……うん? 私、何の話を書いているの? 

 夢の中で自問。

 あれ? 今、もしかして夢の中で夢を見てるって自覚してるの? 今、わたし、どこにいるの?

 ひさしぶりに夢の中で迷子になっていた。

 夢の中では、主人公は王女さまでした。たぶん。
 あの王女さまは聖女さまだったかもしれない。あれ?

 ……起きたら忘れちゃった。
 起きる直前まではっきり覚えていたのに。この話、起きたらちゃんとメモらなきゃダメだ! と思っていたのに! 夢の中で!(笑)

 あの夢の中で展開されていたお話、面白かった。と、思う。
 内容は忘れちゃったけど。(ダメじゃん!)

 あの夢よ。もう一度、私の元に訪れて!!(切実)



 なお、フロイトっちに診断させると大抵はリビドーのせい。

しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

蔑ろにされた王妃と見限られた国王

奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています 国王陛下には愛する女性がいた。 彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。 私は、そんな陛下と結婚した。 国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。 でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。 そしてもう一つ。 私も陛下も知らないことがあった。 彼女のことを。彼女の正体を。

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

処理中です...