異母妹にすべてを奪われ追い出されるように嫁いだ相手は変人の王太子殿下でした。

あとさん♪

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66.与えられたその名は【完】

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 リラジェンマには相手の真意が視える。
 だからウィルフレードが本当に本気で彼流の『世界征服』を望んでいるのが解る。

(武力で押し通そうとしない辺りがウィルらしいと、言えなくもない、のかしらね……)

 なんとも斜め上な『世界征服願望』であった。

「メンドクサクないし?」

メンドクサクないねぇ」

(そうね、あなたは子ども生まないしね!)

 にこにこと笑顔で応えるウィルフレードに対するこの憤りはなんだろうとリラジェンマはこっそり考える。

「苦労するところは子どもを生むわたくしと、あなたの子どもに任せると?」

 少しやさぐれた気分で問えば笑顔で受け止められる。

「絶対苦労するとは限らないよ! 君のように歓迎され愛されるかもしれないし、僕の子なら強く生きて欲しいからね」

 確かに、この能天気さは強く生きる秘訣かもしれない。

「呆れたわ」

「誉め言葉として受け取るよ」

 リラジェンマの右手を持ち上げ、その甲に唇を寄せるウィルフレード。

(あら? ウィルの願望を叶えるとしたら、わたくしは子どもを何人生まなければならないの?)

 周辺諸国の数を思い出し軽く戦慄を覚えるのだが、それはひとまず保留にした。
 いま追求すべき問題はそれではない。

「待って、ウィル。ということは。ウナグロッサも併合する気は無い、ということ?」

 彼の言うとおり、婚姻によるその血統で諸国を征服(?)するというのなら、実際の併合は眼中にないと聞こえるのだが。

「そうだね。僕としてはウナグロッサという国を残したい。君の祖国だし、『始まりの国』でもあるし」

 ウィルフレードは先ほどからリラジェンマの手を弄んでいる。
 彼女の手を握ったり、指を絡めてみたり、爪の先に口づけたり。
 果ては彼女の手の平にまで唇を落としたあと、自分の頬に当ててうっとりとしている。

「それじゃあ……ウナグロッサの主権はそのまま?」

 手を弄ばれながらリラジェンマが問うと、ウィルフレードは事も無げに応えた。

「うん。リラがそのまま女王になればいい。ウナグロッサの女王のまま僕の王妃になる。それでいいと思う」

(ウィルがそれでいいなら、……いいのよね?)

 しかしヌエベ王家は代々佑霊の助言に重きをおき、それに従ってきたはずである。

「一と九を足して違う国にしろっていう佑霊の助言はどうするつもりなの?」

 リラジェンマの問いにウィルフレードはいつものあの唇の端をあげる笑い方をした。
 どうやらこの顔をするときは、なにやら企んでいるときの表情なのだと遅ればせながら認識する。

「あぁ、あれね。だから抽象的なこと言われたなぁって。いくらでも拡大解釈ができるだろ?」

「かくだいかいしゃく?」

「うん。単純に君と僕が結ばれることっていう解釈もありなわけで」

「わたくしとウィルが結ばれる……」

「そう。『一』であるリラと『九』である僕との間に生まれた子どもが新たなレベル、つまり新世界の王になるっていう解釈もあると僕は思うんだ。
 そもそも佑霊の助言といってもね、それを絶対聞かなければいけないってことは無いのさ。それこそ決定するのは僕ら生きてる人間で、その僕らは『勘』で判断しているんだからね」

 そう言って笑顔を見せるウィルフレードに呆れるやら納得するやら。
 もともとグランデヌエベ王国という国は、行き当たりばったりな運営をしているのだった。

「それになにより、キャトゥルグロス王国が滅びた経緯ってのが、まずかの国の王族が死滅したのが始まりらしいからねぇ。僕としては自分の隣国を砂漠化させたくはないんだ」

 もし。
 もしウナグロッサをただの一地域として扱えば。
 その地を治める王族がいなくなれば。
 待ち受ける未来は砂漠化した大地となるのだろうか。

「わたくしと、ウィルの子どもがウナグロッサの新たな王になると?」

「うん。それでいいと僕は思うな。だからリラ。僕の傍を離れないでね? 例え女王になっても君は僕のお嫁さん。それは絶対だからね?」

 リラジェンマの手に頬ずりしながらあの黄水晶シトリンの瞳をとろりと蕩けるように光らせるウィルフレード。

「……もうっ。ウィルには負けたわ」

 そう告げた途端、手を引っ張られたリラジェンマの身体はウィルフレードの膝の上に乗っていた。

「でもウィル? いろいろと決めなければならないことが沢山たくさんあるわよ」

「まぁそれは、おいおいね」

「おいおいって」

「ゆっくり決めていこう。時間はたっぷりある。ウナグロッサを治めるのは翠の瞳と金髪の王族になるかもしれない。その時はグランデヌエベとの連合王国と名乗っているかもしれない。いずれにせよ、今きっちりと決めてしまうのは違うと思うんだ」

「それ、ウィルの勘がそう告げているの?」

「うん。今決めなければいけないのは――」


 ◇


 ウィルフレード王太子の専属護衛ヘルマン・ゴンサーレスは目のやり場に困っていた。
 わりと優れた視力持ちだと自負しているゴンサーレスであるが、こんな時はどう対処すべきなのか。
 彼の主君が第一神殿の芝生の上でその妃といちゃいちゃし始めたからだ。
 リラジェンマ王太子妃を彼の膝の上に乗せ顔を寄せ、唇をあちこちに触れさせながら睦言を囁いている図、にしか見えないそれは、臣下としては見て見ぬふりが正解だとは思う。
 けれど、ちょっと目を離すとすぐに行方をくらましてしまうあるじである。そこにいる、という確認を怠るわけにはいかない。
 しばらく思い悩んだゴンサーレスであったが、彼としては不審者をこの第一神殿に近寄らせなければそれでいいのだ。
 横目でちらちらと主たちの動向を窺いつつ、彼は己の職務に心を配った。



 ◇ ◆ ◇



 約四か月後。
 グランデヌエベ王国王太子ウィルフレードは王宮の広場を一般市民に開放し、彼の妻である王太子妃を披露した。
 市民たちと精霊に自らの妻の名を高らかに喧伝する。
 新たに仲間入りする者にセカンドネーム――その者に相応しい名前――を配偶者が与え、それを大々的に喧伝する。これがヌエベ王家の「結婚式」だ。

 広場に溢れる市民たちを前に、バルコニーに出たウィルフレードは妻に与えた名を呼んだ。

「我が妃の名はリラジェンマ・ウナグロッサ・ヌエベ」と。

 その名に国名を与えられた王太子妃 兼 ウナグロッサの女王は。
 艶やかに微笑み市民を魅了したあと、王太子からその唇にキスを贈られ周囲からの大歓声で受け入れられたのだった。



【おしまい】









※このお話のスピンオフ『結婚さえすれば問題解決!…って思った過去がわたしにもあって』もよろしくお願いします。
ベリンダ王女がグランデヌエベ滞在中にしでかしたアレコレに振り回された侍女(ルチア)のお話です。
<(_ _)>
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みんなの感想(3件)

ayano
2023.01.07 ayano

追加でヒトコト

ウィル様、リラちゃんの出産時に真っ青になって、「(こんな痛そうで辛そうなら)子供はもういい」とか言ってリラちゃんにシバかれる未来が…Σ(´∀`;)

2023.01.07 あとさん♪

ayanoさま

追加に笑いました(*´▽`*)

ウィル「(こんな痛そうで辛そうなら)子供はもういい」(T_T)
リラ「陣痛中にふざけたこと言わないでっ!」(`・ω・´)

数年後、その時の赤子が2歳くらいになって
「おとうさまはわたしなんていらないっておっしゃってましたね」

ウィル&リラ Σ(・ω・ノ)ノ!

いろんな意味で聡明で人並み外れた子どもが生まれそう……。
感想ありがとうございました!
<(_ _)>

解除
ayano
2023.01.07 ayano

フライング書き込みの後、リンク作品も読み返してニヨニヨが止まりません(≧∀≦)

大戦争後のおとーさまサイドの不穏な空気に「おおぅ」となり、B様登場でルチアちゃんが振り回されたのはココかぁと遠い目をして(´(ェ)`)
何よりリラちゃんカッコよさに◯度惚れ!!(2度や3度惚れじゃおさまりません♪)
ウィル様ガンバレー応援してるよー(棒)

セレーネちゃんのその後もちらちら出てきてほっこりさせていただきました♪

ウィル様の語る始まりの国(仮説)のシーンも、神殿や鉄柱に描かれた絵まで映像がブワッと流れて来て、1人で震えていました。このシーン特に好きなんです(*´ω`*)
お砂糖マーライオンも好きだけど(笑)

もう、絵心が無いのが悔しくなる位、頭の中では皆が動いてくれるのです。

ダラダラ書き込んでしまいましたが結局は、あとさん♪様の描く世界が言葉選びが好きだぁ〜!って、これに尽きるのですが(笑)

これからますます寒くなって参りますが、【無理せず】お身体ご自愛くださいますように。
これからも色んなお話を楽しみにしていますね。

2023.01.07 あとさん♪

ayanoさま

感想ありがとうございますっ!
嬉しくて涙がちょちょ切れる(´Д⊂ヽ
あーでもない、こーでもないと紆余曲折しながら推敲した日を思い出しました。

>頭の中では皆が動いてくれる

それはayanoさまの脳内が優れているからです!
ありがたや~( ˘ω˘)人
しかも温かいおことばまで!
これからも頑張ります。
本当にありがとうございました!
<(_ _)>

解除
ayano
2023.01.05 ayano

そして……(ルチアちゃん所から続いてマス)リラちゃんのお話を後回しにしていると気付き読み始めて、只今ママと息子の怪獣大戦争(しずかなる奪い合い)中なのですが、お話&会話や心の声のチョイスが好き過ぎてフライング書き込みです(´∀`;)

まだ「ベ」の付く方は現れていませんが、サクッと読むのがもったいなくて、ゆっくり読み進めていきたいと思います。

世界のバックグラウンドが段々詳らかにされていくのは良いですね~♪

では、続きを楽しんで参ります〜ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

2023.01.05 あとさん♪

ayanoさま

こちらにも引き続きの感想をありがとうございます!

>ママと息子の怪獣大戦争

なんて言い得て妙!(笑)
お互い似通った顔立ちで笑顔でバックはカミナリフラッシュなのです。
書いてて楽しかったのを思い出しました(^o^)/

>「ベ」の付く方

Bの人ですね。(`・ω・´)キリッ
ルチアが噂で聞いたあれこれも、つぶさにご覧いただけるかと。
お時間のある時にごゆっくりお楽しみくださいませ。

そしてできれば、また感想を聞かせてください♡
<(_ _)>

解除

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