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イタズラ続出③
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警察署の玄関が爆発して外に逃げた後、元が
「そういえば、何で松田さんここにいるんですか」
質問すると渉は
「ベットの下に手紙があった。血文字で相棒君は
殺すって書かれててな」
そう言い、元は
「え!、それって俺が相棒って事ですか!?」
嬉しそうに聞くと渉は
「バカッ、ちげぇよ。ネズミが勘違いして
書いてたから来ただけだ」
強い口調で言った。その後、元が渉を病院まで
連れて行き、元は家に帰った。
翌日、元が出勤して“十二支のイタズラ”を
調べていると普段通りの署内放送が流れた。
『南区3丁目で干支が出現しました』
元は、すぐに駐車場に行って車に乗り、現場に
向かった。干支が現れた現場はマンションで
警察が集まっている602号室に行き、
確認するとベットの上で男女が交尾してる状態で
亡くなっていた。元は
(これ資料で見た。ウサギだ。性欲が強いから
実際にヤらせてる最中に、一酸化炭素中毒で
殺人する)
思い出し、検視官が近寄ってきて
「神谷刑事、一酸化炭素が検知されました。あと、
首元に“卯”の印が」
報告すると元は
「分かりました。ありがとうございます」
お礼を言い、遺体に近寄ると
「酷い有様ね」
背後から女性の声が聞こえて、元が振り返ると
黒髪ポニーテールの女性刑事がいた。元は
「あの~、あなたは」
そう聞くと女性は
「初めましてよね。
私は、安堂 紗良(あんどうさら)」
名乗り、元が
「俺、神谷 元です」
自己紹介すると紗良は
「あなたが、神谷」
そう呟き、元が
「え?」
一言疑問声で言うと紗良は
「松田の新しいバディなんでしょ」
そう言い、元は
「いやいや、俺なんかじゃ、まだ相棒には
ほど遠いです」
そう言うと紗良は
「そうなの?、私の部署では、有名な話だけど」
疑うように言い、元は
「そうなんですか!?」
驚いて言うと紗良は
「あなた、和紀とは随分ちがう感じね」
そう言い、元は
「和紀さんって、誰なんですか?」
咄嗟に聞くと紗良は
「やっぱり、松田は話してないのね」
暗い表情で言い、元は
「はい」
一言発して頷くと紗良は
「でも松田なら、いつか話すと思うわ」
そう言い、遺体調査に戻ると元のスマホが鳴り、
電話に出ると
『神谷!、北区の美術館と東区と西区で干支が
出現した。位置情報を送るから、すぐに
向かってくれ!』
「分かりました!」
了解して、急いで現場に向かった。
元は、まず東区に行き、現場を確認した。
その場で見た光景は大型トラックに轢き殺された
大量の痛々しい遺体だった。肉はエグれて、
骨が砕かれてむき出しで、道路が血に染まって
真っ赤な色で、元は
「.....猪ーーーー!!!」
怒声で叫び、
「絶対、許さない」
怒りの表情で呟いて車に乗り、西区の廃墟地に
行くと犬の鳴き声が聞こえていて、元は
鳴き声の方に行き、酷い光景を目にした。
目の前には、巨大な檻があって、中には大型犬が
6匹と人が入れられていた。人は犬に
噛みつかれて肉が剥き出て血を流していて、
骨は噛み砕かれて人としての原型は失っていた。
元は
「これが、犬」
呆然と呟いて、
(空腹の犬を集めて、人と檻に閉じ込めて
食い殺させる。何て無惨な殺害なんだ....)
怒りの表情で悔やんだ。そして、電話がきて
『神谷、こっちで美術館は確認した』
「....すいません」
謝って電話を切り、その場で立ち尽くした。
それから2週間が経ち、元は多発する干支の
イタズラに弄ばれていて気力を失いかけていた。
机に顔を伏せて悔やみ悩んでいると、背後から
「何やってんだよ、神谷」
聞き馴染みのある声が聞こえて振り返ると
渉がいた。元は立ち上がって
「松田さん!?」
驚いて名を言い、渉は
「ただいま」
そう言うと元は
「もう大丈夫なんですか!?」
心配の声をかけて、渉は
「ああ。今日から完全復帰だ」
そう言い、元が
「おかえりなさい!、松田さん」
そう言った。すると署内放送が流れた。
『西区3丁目で干支が出現しました』
渉と元は、車に乗って2人で現場に向かった。
現場は、ビル付近で人が頭の原型をなくして
亡くなっていた。渉は
「猿か。相変わらず、ムカつく奴だな」
怒り口調で言い、元は
「このままだと本当に、平庵町がイタズラで
染まってしまう」
そう呟くと渉のスマホが鳴り、電話に出ると
『松田、東区の建設ビルで崩壊事故が起きた』
「了解」
そう言い、電話を切って元と車に乗り、現場に
向かった。現場に着いて目で確認すると渉は
「...虎....お前だけは」
怒声で呟き、元が
「松田さん、虎の時だけ他の干支とは違う反応
ですけど何かあったんですか?、もしかして....
和紀さんが関係してる、とか」
そう言うと渉は
「お前には、関係ない」
そう言ったが、元は
「でも俺は、松田さんの事を知りたいです。
1人で抱え込まずに俺に言ってください。相棒と
しては認められてないけど、
俺は.....あなたの、自称相棒です」
そう言うと渉は
「.....和紀は....」
言いかけた時、スマホが鳴って電話に出ると
『松田、干支が』
相手側がそう言い、渉は
「次は、どこに出現したんですか」
呆れたような口調で聞くと、電話相手は
『党情、警察署だ』
震える声で言い、渉は
「え!?、署内で出現したんですか!?」
そう聞くと電話相手は
『いや.....出頭した』
そう言った。渉は
「え?」
拍子抜けた声で言い、
「出頭?」
そう呟くと隣で元が
「え?、出頭?」
そう言い、渉は電話を切って
「神谷、すぐに戻るぞ。干支が.....出頭した」
呆然とした表情で元に伝えた。
「そういえば、何で松田さんここにいるんですか」
質問すると渉は
「ベットの下に手紙があった。血文字で相棒君は
殺すって書かれててな」
そう言い、元は
「え!、それって俺が相棒って事ですか!?」
嬉しそうに聞くと渉は
「バカッ、ちげぇよ。ネズミが勘違いして
書いてたから来ただけだ」
強い口調で言った。その後、元が渉を病院まで
連れて行き、元は家に帰った。
翌日、元が出勤して“十二支のイタズラ”を
調べていると普段通りの署内放送が流れた。
『南区3丁目で干支が出現しました』
元は、すぐに駐車場に行って車に乗り、現場に
向かった。干支が現れた現場はマンションで
警察が集まっている602号室に行き、
確認するとベットの上で男女が交尾してる状態で
亡くなっていた。元は
(これ資料で見た。ウサギだ。性欲が強いから
実際にヤらせてる最中に、一酸化炭素中毒で
殺人する)
思い出し、検視官が近寄ってきて
「神谷刑事、一酸化炭素が検知されました。あと、
首元に“卯”の印が」
報告すると元は
「分かりました。ありがとうございます」
お礼を言い、遺体に近寄ると
「酷い有様ね」
背後から女性の声が聞こえて、元が振り返ると
黒髪ポニーテールの女性刑事がいた。元は
「あの~、あなたは」
そう聞くと女性は
「初めましてよね。
私は、安堂 紗良(あんどうさら)」
名乗り、元が
「俺、神谷 元です」
自己紹介すると紗良は
「あなたが、神谷」
そう呟き、元が
「え?」
一言疑問声で言うと紗良は
「松田の新しいバディなんでしょ」
そう言い、元は
「いやいや、俺なんかじゃ、まだ相棒には
ほど遠いです」
そう言うと紗良は
「そうなの?、私の部署では、有名な話だけど」
疑うように言い、元は
「そうなんですか!?」
驚いて言うと紗良は
「あなた、和紀とは随分ちがう感じね」
そう言い、元は
「和紀さんって、誰なんですか?」
咄嗟に聞くと紗良は
「やっぱり、松田は話してないのね」
暗い表情で言い、元は
「はい」
一言発して頷くと紗良は
「でも松田なら、いつか話すと思うわ」
そう言い、遺体調査に戻ると元のスマホが鳴り、
電話に出ると
『神谷!、北区の美術館と東区と西区で干支が
出現した。位置情報を送るから、すぐに
向かってくれ!』
「分かりました!」
了解して、急いで現場に向かった。
元は、まず東区に行き、現場を確認した。
その場で見た光景は大型トラックに轢き殺された
大量の痛々しい遺体だった。肉はエグれて、
骨が砕かれてむき出しで、道路が血に染まって
真っ赤な色で、元は
「.....猪ーーーー!!!」
怒声で叫び、
「絶対、許さない」
怒りの表情で呟いて車に乗り、西区の廃墟地に
行くと犬の鳴き声が聞こえていて、元は
鳴き声の方に行き、酷い光景を目にした。
目の前には、巨大な檻があって、中には大型犬が
6匹と人が入れられていた。人は犬に
噛みつかれて肉が剥き出て血を流していて、
骨は噛み砕かれて人としての原型は失っていた。
元は
「これが、犬」
呆然と呟いて、
(空腹の犬を集めて、人と檻に閉じ込めて
食い殺させる。何て無惨な殺害なんだ....)
怒りの表情で悔やんだ。そして、電話がきて
『神谷、こっちで美術館は確認した』
「....すいません」
謝って電話を切り、その場で立ち尽くした。
それから2週間が経ち、元は多発する干支の
イタズラに弄ばれていて気力を失いかけていた。
机に顔を伏せて悔やみ悩んでいると、背後から
「何やってんだよ、神谷」
聞き馴染みのある声が聞こえて振り返ると
渉がいた。元は立ち上がって
「松田さん!?」
驚いて名を言い、渉は
「ただいま」
そう言うと元は
「もう大丈夫なんですか!?」
心配の声をかけて、渉は
「ああ。今日から完全復帰だ」
そう言い、元が
「おかえりなさい!、松田さん」
そう言った。すると署内放送が流れた。
『西区3丁目で干支が出現しました』
渉と元は、車に乗って2人で現場に向かった。
現場は、ビル付近で人が頭の原型をなくして
亡くなっていた。渉は
「猿か。相変わらず、ムカつく奴だな」
怒り口調で言い、元は
「このままだと本当に、平庵町がイタズラで
染まってしまう」
そう呟くと渉のスマホが鳴り、電話に出ると
『松田、東区の建設ビルで崩壊事故が起きた』
「了解」
そう言い、電話を切って元と車に乗り、現場に
向かった。現場に着いて目で確認すると渉は
「...虎....お前だけは」
怒声で呟き、元が
「松田さん、虎の時だけ他の干支とは違う反応
ですけど何かあったんですか?、もしかして....
和紀さんが関係してる、とか」
そう言うと渉は
「お前には、関係ない」
そう言ったが、元は
「でも俺は、松田さんの事を知りたいです。
1人で抱え込まずに俺に言ってください。相棒と
しては認められてないけど、
俺は.....あなたの、自称相棒です」
そう言うと渉は
「.....和紀は....」
言いかけた時、スマホが鳴って電話に出ると
『松田、干支が』
相手側がそう言い、渉は
「次は、どこに出現したんですか」
呆れたような口調で聞くと、電話相手は
『党情、警察署だ』
震える声で言い、渉は
「え!?、署内で出現したんですか!?」
そう聞くと電話相手は
『いや.....出頭した』
そう言った。渉は
「え?」
拍子抜けた声で言い、
「出頭?」
そう呟くと隣で元が
「え?、出頭?」
そう言い、渉は電話を切って
「神谷、すぐに戻るぞ。干支が.....出頭した」
呆然とした表情で元に伝えた。
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