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8 噂のラスク
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「いらっしゃい、あ! トニーさん」
平日の午後、買い出しに行ったマーサの代わりに店番をしていると、道具屋の店主であるトニーが店の扉を開けた。トニーはカウンターにいる俺を見ると、「こんにちは」と言って溌溂とした笑顔を浮かべた。
「この時間帯に来るのは珍しいですね」
「ああ、今日は店を休みにしてるんです。トウセイ考案、噂のチョコラスクも気になりましたし」
「だから、俺は簡単にアイディアを伝えただけで……すごいのはマーサさんですよ」
「そのアイディアを出すのが重要なんですよ、トウセイさん」
トニーはクリームがたっぷり入ったパンと、焼きたてのチーズとベーコンのパンを1つずつ取り、ラスクの置いてある机を楽しそうに見ていた。ラスクに直接チョコをかけるという発想が、この世界にはなかったらしく、新作のラスクは密かに人気を集めていた。しかも、なぜかマーサやヘンドリックが、「このラスクはトウセイが考案したものだ」なんて自慢するように話して回ってるんだ。味の感想を、ラスクを作っているマーサにではなく、俺に伝える人も多い。いくら俺が訂正しようと、もうこの新作のラスクは「トウセイのラスク」として広まってしまっていた。
「あなたのラスクって言われるの、嫌なんですか?」
会計をしながらトニーは俺に尋ねる。トニーは結局、新作のラスクを3袋も買っていた。
「嫌と言うわけじゃないんですけど……」
嫌じゃない。これは本心だった。でも、手放しで喜べるものでもなかった。なぜなら___
「ラスクにチョコをかけるって、別に俺が思いついたことじゃないんです。俺がいたせ……地域ではよくある工夫と言うか……それなのに、俺が考えたものっていう風に広まってて、みんなを騙してるみたいで……」
俺は商品を紙袋に入れ、トニーに渡しながらそう話した。急にこんな話をされても困るだろうか。俺が謝ろうとすると、それよりも前にトニーが「なるほど、そうだったんですね」と言った。
「ヘンドリックさんたちが不思議そうにしてたんです。トウセイさんにラスクの話をすると、なぜか申し訳なさそうにするって。その話をお2人には?」
「……してません。話さなきゃとは思ってたんですけど、2人をがっかりさせてしまいそうで」
トニーは俺の話を聞き、ふんふんと頷いている。そして、がさごそと紙袋を漁り、買ったばかりのラスクを取り出した。
「いいですか、トウセイさん。ここにこのラスクがあるのはあなたの功績です。あなたはもっと誇っていい」
「は、はあ」
「そして、このラスク……一つ一つデコレーションやチョコの味が違います。砕いたナッツがかかっていたり、ドライベリーが乗っていたり。2種類のチョコを使っているものまであります。こういった工夫は誰が?」
「お、俺とマーサさんが話し合って考えました……」
俺がそう話すと、トニーは満足そうに笑った。
「触感、味にアレンジを加え、食べる人が飽きないよう工夫する……確かに、チョコをかけるといったことはあなたが発明したことではないかもしれないけど、そんな風に食べる人のことを思い、商品を良くしようとしたあなたこそ、この商品の考案者だと僕は思います」
「でも俺よりマーサさんの方が」
「彼女とヘンドリックさんは自慢したいんですよ。『このラスクはトウセイが考えた、うちのトウセイはすごいんだぞ』って。今は大人しく自慢されてみてはどうでしょう」
トニーは「お2人に子どもはいませんから、きっとトウセイさんを息子のように思ってるんですよ」と言うと、紙袋を手に店を出て行った。ヘンドリックは調理場にいるから、店には俺以外誰もいなくなる。俺は今の自分の気持ちを、うまく言葉にすることができなかった。
*
グラノ・ベーカリーを後にしたトニーは、その足で自分の店へと戻った。「close」と書かれたプレートが下げられた扉を開ける。そこには2人の女の子がトニーの帰りを待っていた。一人は、トニーの年の離れた妹、リサだ。そしてもう一人は___
「遅かったね、お兄ちゃん」
「少し話し込んじゃいました。時間は大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。メイド長、そこらへんは大目に見てくれるので」
リサの向かいに座っているアリシアは冗談っぽくそう言って笑った。アリシア、基アリシアを通して注文をくれる城のメイド長はトニーにとってお得意様だった。アリシアがお使いとして店に来るたびに、店の手伝いをしているリサと親しくなるのに時間はかからなかった。今日、店を一時閉めてまでグラノ・ベーカリーにトニーが言ったのは、ひとえにアリシアに頼まれたからであった。
「それにしても新作のチョコラスクを買ってきて欲しいなんて、変わったお願いですよね」
トニーがそう尋ねると、話を聞いていたリサが「実はね___」と何かを言いそうになった。それを慌てて止めたのはアリシアだ。「それ秘密! 秘密!」とリサの肩を揺らしている。
「えー、でも誰かまでは教えてくれなかったじゃん。そこが分からなきゃ大丈夫だって」
「そ、そうでしょうか……」
「気になるんで教えてくれませんか?」
リサは咳払いをすると、「あのね」と話し始めた。
「アリシアは別の誰かにそのラスクを食べさせたいから、お兄ちゃんに買いに行ってもらったんだよ」
つまり自分は、アリシアがラスクを食べさせたいと思った人間のために、アリシアの代わりにラスクを買いに行ったと、そう言うことか。随分遠回りな話だと、トニーは思った。
「そもそも、本人かアリシアが行けばよかったんじゃないの?」
「だからあの店、行けないんですよ……私も、その人も。と言うか、食べさせたいからとかでもないです! 最近、ちょっとテンションの低さが目に余るから、噂のラスクならその人のテンション上げてくれるんじゃないかと。あの人がテンション低いと、いろんな人が困るんです」
そう言うと、アリシアはトニーの持っている紙袋からラスクの袋を2つ取り出し、手間賃込みの代金を渡した。因みに、2つのうち1つは彼女自身の分だ。自分だって、噂のラスクを食べてみたい。
「それでは、今回の取引は他言無用でお願いします。では、おじゃましました」
アリシアが出ていくのを見送ってから、リサが口を開いた。
「あの人って、誰だと思う?」
「うーん、城の誰かですよね。直接買いに行けないような、位の高い人でしょうか」
「でも、アリシアだって自分じゃ買いに行けないって言ってたよ? なんでだろう」
考えたって、答えが出るわけじゃない。トニーは時計を見て、「お茶にしますか」と言った。リサは、頷いてカップやポットを取りに隣の部屋に行く。今日のお茶請けはもちろん、このラスクだ。食べた感想は、トウセイにきちんと伝えようとトニーはそう思った。
平日の午後、買い出しに行ったマーサの代わりに店番をしていると、道具屋の店主であるトニーが店の扉を開けた。トニーはカウンターにいる俺を見ると、「こんにちは」と言って溌溂とした笑顔を浮かべた。
「この時間帯に来るのは珍しいですね」
「ああ、今日は店を休みにしてるんです。トウセイ考案、噂のチョコラスクも気になりましたし」
「だから、俺は簡単にアイディアを伝えただけで……すごいのはマーサさんですよ」
「そのアイディアを出すのが重要なんですよ、トウセイさん」
トニーはクリームがたっぷり入ったパンと、焼きたてのチーズとベーコンのパンを1つずつ取り、ラスクの置いてある机を楽しそうに見ていた。ラスクに直接チョコをかけるという発想が、この世界にはなかったらしく、新作のラスクは密かに人気を集めていた。しかも、なぜかマーサやヘンドリックが、「このラスクはトウセイが考案したものだ」なんて自慢するように話して回ってるんだ。味の感想を、ラスクを作っているマーサにではなく、俺に伝える人も多い。いくら俺が訂正しようと、もうこの新作のラスクは「トウセイのラスク」として広まってしまっていた。
「あなたのラスクって言われるの、嫌なんですか?」
会計をしながらトニーは俺に尋ねる。トニーは結局、新作のラスクを3袋も買っていた。
「嫌と言うわけじゃないんですけど……」
嫌じゃない。これは本心だった。でも、手放しで喜べるものでもなかった。なぜなら___
「ラスクにチョコをかけるって、別に俺が思いついたことじゃないんです。俺がいたせ……地域ではよくある工夫と言うか……それなのに、俺が考えたものっていう風に広まってて、みんなを騙してるみたいで……」
俺は商品を紙袋に入れ、トニーに渡しながらそう話した。急にこんな話をされても困るだろうか。俺が謝ろうとすると、それよりも前にトニーが「なるほど、そうだったんですね」と言った。
「ヘンドリックさんたちが不思議そうにしてたんです。トウセイさんにラスクの話をすると、なぜか申し訳なさそうにするって。その話をお2人には?」
「……してません。話さなきゃとは思ってたんですけど、2人をがっかりさせてしまいそうで」
トニーは俺の話を聞き、ふんふんと頷いている。そして、がさごそと紙袋を漁り、買ったばかりのラスクを取り出した。
「いいですか、トウセイさん。ここにこのラスクがあるのはあなたの功績です。あなたはもっと誇っていい」
「は、はあ」
「そして、このラスク……一つ一つデコレーションやチョコの味が違います。砕いたナッツがかかっていたり、ドライベリーが乗っていたり。2種類のチョコを使っているものまであります。こういった工夫は誰が?」
「お、俺とマーサさんが話し合って考えました……」
俺がそう話すと、トニーは満足そうに笑った。
「触感、味にアレンジを加え、食べる人が飽きないよう工夫する……確かに、チョコをかけるといったことはあなたが発明したことではないかもしれないけど、そんな風に食べる人のことを思い、商品を良くしようとしたあなたこそ、この商品の考案者だと僕は思います」
「でも俺よりマーサさんの方が」
「彼女とヘンドリックさんは自慢したいんですよ。『このラスクはトウセイが考えた、うちのトウセイはすごいんだぞ』って。今は大人しく自慢されてみてはどうでしょう」
トニーは「お2人に子どもはいませんから、きっとトウセイさんを息子のように思ってるんですよ」と言うと、紙袋を手に店を出て行った。ヘンドリックは調理場にいるから、店には俺以外誰もいなくなる。俺は今の自分の気持ちを、うまく言葉にすることができなかった。
*
グラノ・ベーカリーを後にしたトニーは、その足で自分の店へと戻った。「close」と書かれたプレートが下げられた扉を開ける。そこには2人の女の子がトニーの帰りを待っていた。一人は、トニーの年の離れた妹、リサだ。そしてもう一人は___
「遅かったね、お兄ちゃん」
「少し話し込んじゃいました。時間は大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。メイド長、そこらへんは大目に見てくれるので」
リサの向かいに座っているアリシアは冗談っぽくそう言って笑った。アリシア、基アリシアを通して注文をくれる城のメイド長はトニーにとってお得意様だった。アリシアがお使いとして店に来るたびに、店の手伝いをしているリサと親しくなるのに時間はかからなかった。今日、店を一時閉めてまでグラノ・ベーカリーにトニーが言ったのは、ひとえにアリシアに頼まれたからであった。
「それにしても新作のチョコラスクを買ってきて欲しいなんて、変わったお願いですよね」
トニーがそう尋ねると、話を聞いていたリサが「実はね___」と何かを言いそうになった。それを慌てて止めたのはアリシアだ。「それ秘密! 秘密!」とリサの肩を揺らしている。
「えー、でも誰かまでは教えてくれなかったじゃん。そこが分からなきゃ大丈夫だって」
「そ、そうでしょうか……」
「気になるんで教えてくれませんか?」
リサは咳払いをすると、「あのね」と話し始めた。
「アリシアは別の誰かにそのラスクを食べさせたいから、お兄ちゃんに買いに行ってもらったんだよ」
つまり自分は、アリシアがラスクを食べさせたいと思った人間のために、アリシアの代わりにラスクを買いに行ったと、そう言うことか。随分遠回りな話だと、トニーは思った。
「そもそも、本人かアリシアが行けばよかったんじゃないの?」
「だからあの店、行けないんですよ……私も、その人も。と言うか、食べさせたいからとかでもないです! 最近、ちょっとテンションの低さが目に余るから、噂のラスクならその人のテンション上げてくれるんじゃないかと。あの人がテンション低いと、いろんな人が困るんです」
そう言うと、アリシアはトニーの持っている紙袋からラスクの袋を2つ取り出し、手間賃込みの代金を渡した。因みに、2つのうち1つは彼女自身の分だ。自分だって、噂のラスクを食べてみたい。
「それでは、今回の取引は他言無用でお願いします。では、おじゃましました」
アリシアが出ていくのを見送ってから、リサが口を開いた。
「あの人って、誰だと思う?」
「うーん、城の誰かですよね。直接買いに行けないような、位の高い人でしょうか」
「でも、アリシアだって自分じゃ買いに行けないって言ってたよ? なんでだろう」
考えたって、答えが出るわけじゃない。トニーは時計を見て、「お茶にしますか」と言った。リサは、頷いてカップやポットを取りに隣の部屋に行く。今日のお茶請けはもちろん、このラスクだ。食べた感想は、トウセイにきちんと伝えようとトニーはそう思った。
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