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第35話 夢が形を成す
しおりを挟む「シグレちゃん、久しぶり」
「ユドンさん!」
なんと、ヘアメイクにはドユンさんが来てくれた。撮影では色々助けてもらったのもあり、お互い隅々まで知ってるのもあってか、とても心強かった。
他のメンバーはいつもお願いしているヘアメイクスタジオの人たちが大忙しでやっている。
「今日はヘルプだけど、シグレちゃんのエクステ俺がやってるしね~もしかしたら、専属になれるかも」
「え、ありがとうございます! でも、うちの事務所そんなお金あるかな」
「あー……まあ、気にしないで、多分今日わかるから」
そう意味深に笑うユドンさんに、俺はどういうことかわからず首を傾げる。しかし、すぐに「ここの会場近くのクロックムッシュ食べた?」と別の話題へと変わり、そのことはすっかり気にしなくなってしまった。
ヘアメイクが完成し、リハーサルを軽くこなす。
今回、初めてファンの皆が会場に入る。
一ヶ月もの間ファンの皆の反応がわからないため、この千人規模の会場を埋められるか不安になってきた。
だが、その不安は少しずつ払拭される。
本番が近づくにつれ、会場から沢山の人のざわめきが聴こえる。
「結構、入ってますよね? 」
隣りにいたユンソルがそう声を掛けてきたので、「そうだね」と俺は笑った。
あと少しで、最終回の撮影ステージが始まる。
スタンバイが近づき、皆がステージ袖に移動する中、俺は楽屋からステージまでの廊下で出会ったジノ兄さん。
その近くの部屋に入って、少しだけ会話する。
「ジノ兄さん、ありがとうございます」
「いいんだよ、これもシグレが頑張ったからね」
俺の両手を握り、ニッコリ笑うジノ兄さん。
「まあ、これからはもっと頑張らないとね、私も協力するから」
ジノ兄さんはそう言って、そのままスタンバイ場所近くまで一緒に歩いていく。ジノ兄さんはこのまま関係者席で見るからと、そのまま分かれた。
「シグ兄、こっち」
スタンバイ先に、ジウがいて、俺を見つけると手招きする。ジウと出るのはリフト。メンバーでも比較的に身長が低い俺達が真ん中に出る。
ジウと隣に並び、暗いリフトの中始まりの時を待つ。
「ねぇ、シグ兄」
「どうしたの? ジウ」
隣から掛けられた声に、俺はすかさず返事をする。
「俺、シグ兄には感謝してるんだ」
「え」
唐突な内容に俺は目を見開く。
「いつも、シグ兄が俺の世話してくれて、助かってた。けど、それに最近気づいたんだ。ごめん」
「……いいんだよ。好きでやってることだし。言ってなかったけど、俺はジウの最初のファンだし、一番のファンだからね」
「なんとなくだけど、シグ兄、俺のこと結構好きだと思ってた。ありがとう」
ジウの優しい言葉に、俺は心がポカポカする。
「俺も、ありがとう、ジウ。アイドル目指してくれて、作曲とか作詞とかジウしか出来ないことばかりだよ」
だから、俺もまた言いたかった感謝の言葉を述べる。ジウはその言葉を受けて、小さく頷くと何かを小さく呟いた。ただ、その声は始まりを知らせるVCRの音で掻き消された。
会場からも大きな歓声が上がる。
そして、俺たちのリフトが上がり、会場を埋め尽くす美しいペンライトの海が広がっていた。
全員で『FLAME』のステージをこなす。その後、一度捌けた後それぞれのステージを行っていく。
そう、皆ミッションで披露したものを、この最終回用にアレンジして行う。
そして、最後は俺の『墨』。スペシャルムービー撮影時よりもダンスや歌を磨き、皆さんに披露できるところまで持っていった。
その前に流れるのは、ジウとダウンの制作ミッションで作られた曲。
一人の恥ずかしがり屋な男の子と素直になれない生意気な男の子が、大好きな彼女に色々なアプローチする歌だ。
あの二人のことだから、曲もゴリゴリなのかと思ったが可愛らしい曲だったので、皆放送回を見て驚いたのだ。
二人でファンたちを煽ってるだろうし、歌う姿は正直とても尊いと思う。だがしかし、生憎俺はスタンバイのため、リフトの手前でその音だけを聴く。
「Thank you! まだまだ続くぜ!!」
曲が終わり、ダウンの煽りが響く。そして、リフトに乗り込んだ俺は一人ステージに上がった。
バッと照らす白い光。俺はあの日を思い出す。
あの時の「もっと、頂戴」と欲張る気持ちを。
会場は静まり返る。その中で、『墨』のステージが始まった。
所々で上がる感嘆の声。もっとほしいと、強請る気持ちが増大する。そうだ、もっと、もっと。
練習の時よりもダンスにより一層力が入る。
そして、最後は曲終わりの静けさとともに踊りを終えた。
会場からは一拍おいた後の、盛大な拍手が巻き起こる。
今までになかったくらい大きな反応だ。所々で黄色い声に混じり、野太い声で「シグー!」「シグレー!」と叫ぶ人たちもいて、それは予想外だったけれども。
俺は今日この日ほど、アイドルで良かったと思う日はないだろう。
その後、一度捌けて、服装を着替えたあと、デビュー発表判定を受ける。ステージには社長がいた。
その隣には司会として呼ばれた有名な芸人さんが、取り仕切り始める。
まずは、ソンジュン、スンギ。
リーダーはソンジュンが続けて行うことになり、二人ともデビュー確定だ。100万再生された二人の動画ではスンギのパフォーマンスへの良いコメントが多かったが、放送回を見て、ソンジュンがリーダーするべきと声が高かった。
次に、ヒュイル、ユンソル。
メインビジュアル担当の争いだったらしいが、動画コメントでも選べないとの声が多発した。
社長が「ビジュアル担当を絞る必要はない」とのことで二人ともメインビジュアル担当に。そして、デビュー確定。彼らの95万再生された動画は、二人のセリフのアテレコをするみたいなミームが一時期流行ったらしい。
ハオランとルイズーは、メインダンサー担当だが、これはルイズーになり、ハオランには新しく「振り付け担当」という肩書きになった。ルイズーはバレエ、中国舞踊、ヒップホップもできるらしいから手数の多さ的にも納得だ。勿論、デビュー確定。
世界的な動画サイトでは81万再生だが、なんと中国で話題になったらしい。
ジウとダウンは、作詞作曲担当争いだったが、こちらも社長により「二趣向あって良い」とのことで、二人ともその担当を貰い、ジウはメインボーカル、ダウンはメインラッパーになった。勿論、デビュー確定。
彼らの動画は150万再生を超え、サブスクリプションでの曲のダウンロードも凄いようだ。
そして、最後俺だ。
社長の前に立つ、社長はこちらを見たあと口を開いた。
「正直、シグレはデビューさせるか迷いました」
その言葉は胸に刺さる。すでに何度も聞いた言葉だ。
どんな結果が出ても俺は頑張った。ぐっと力を入れて、覚悟して次の言葉を待つ。
「けど、今回のミッションで、美しく開花したシグレが居たから、こんなにも華々しいデビューを迎えることができる。410万再生おめでとう」
俺は目を見開き、気づいたら涙を流していた。
会場からは盛大な歓声が上がる。
客席を見渡すと、皆がおめでとうと声を掛けてくれた。そして、その中には俺の初めてのマスターもいる。その手元には、俺の写真がプリントされた布スローガンが握られていた。
「ありがとうございます!」
俺は、客席に叫んで、頭を下げた。
そんな俺にメンバーたちが近寄って、声をかけてくれる。
デビューが決まった。
「そして、新たなグループ名はこちら!」
司会促されて、会場の大きなモニターに映る。
新しいグループ名の紹介映像が流れる。
「楽園の夜にようこそ 『パラニュイ』」
パラニュイ、あまり前回と変わり映えのない名前ではあるが新しい名前に胸をときめかせる。
パーンッ! 大きな破裂音とともに会場には大量の紙吹雪が飛んでいく。
エンディングはファンと手を降って、交流する時間だ。
よく見ると会場は男女比にそんな差異がなく、ちょっとそこで初めて違和感に気づく。元々俺たちのファンは少ないながら女子しかいなかったはず。
しかし、今日は男性ファンも多く、その大半が俺の応援グッズを持っていることに気づく。
「皆、ありがとうー!!」
そうやって叫んで、一人ひとりに目を合わせて手を降る。何人かの男子たちが熱狂的な声援をくれて、思わず笑ってしまった。
こうして、スタッフに怒られる時間ギリギリまで使い、隅から隅まで手を降り、出来るだけ目を合わせていく。
俺のことを興味なさげに目を逸らす子も、一切目が合わない子もいる。それでも、今日という日を伴にしてくれた人達、一人一人有り難かった。
また、あのマスターの子には大きなハートを作ってアピールする。彼女はそれ嬉しそうにカメラで撮る真似をしてくれる。手にはカメラがないので、カメラ持ち込み禁止だったのを守ってくれたみたいだ。
そして、その向こう側関係者ゾーンにはジノ兄さんとノウルさんが並んで座っている。そちらにも手を降ると、二人は少し驚いたあと手を振り返してくれた。
本当に充実した時間は、あっという間に終わる。
撮影が終わって、楽屋に帰り、メイクのユドンさんにお礼を言って、気づいたら会社のバンの中。大きなバンの中では、他のメンバーは寝ていたり、音楽を聞いていたりとそれぞれの時間を過ごす。
俺もまた、やっと返ってきたスマートフォンを開き、少し溜まっていたメッセージを見た。
「あ、セファン兄さんからだ」
セファン兄さんのメッセージには、可愛いメッセージスタンプと【デビューおめでとう】ということと、次のご飯の日付が記載されていた。
撮影翌日には正式なCDデビューの日が発表され、それは2ヶ月後のこと。
実は曲自体は既に裏で練習しているので、この2ヶ月で撮影準備に取り掛かっている。
勿論、この2ヶ月の間、俺たちはそれぞれテレビ番組に出たり、ファンとの交流を増やす予定だ。
ちなみに、現在の俺の髪型は基本的に今はエクステをつけっぱなしで、姫カット。本当に毎日手入れが大変だ。
ちなみに、デビューステージでは黒からブルーブラックへの色味を変更するけれど、髪型については次のカムバックまで姫カットは継続するよう。
なんとも、大変だけれども、この髪型がどうやら話題を呼んでいるようで。
『かぐや姫』とファンの間では、俺は呼ばれているらしい。いつか、月に帰りそうなあだ名だなあと思う。
そんな目まぐるしい毎日を送る俺は今日、あの場所に来ていた。
低層マンションのエントランス。俺の顔を見たスタッフは驚いた顔をすると、今日は大広間ではなく一室に案内された。
その部屋の中で待っていると、一人の男の人が入ってくる。その人は明らかにアジア人ではなく、西洋人であった。白い肌とシルバーグレイの髪色、少しでっぷりとしたお腹。自分よりも大きいスーツのオジサマは、俺を見るとそのまま抱きしめてきた。
「貴方が、シグレ、サンですネ」
「はい、あ、English is okay!」
俺はあまり得意ではないがニコニコと英語でそう言うと、その人はゆったりとした口調の英語で返してくれた。
「敢えて嬉しいよ、『墨』見て、気になっててね」
「ありがとうございます、とてもうれしいです」
そう言ってスマートに部屋にあるベッドまでエスコートしてくれる。なんだか、今までとは違い、その紳士的なところに思わず胸がキュンとする。
しかも、よく見ればネクタイピンは、ヒュイルがよく見せてくる高級ブランドのロゴが入っている。
「お名前は、なんて、お呼びしたら、いいですか?」
「ああー! 私のことはマシューと呼んでくれ」
そう言って、俺の手の甲にキスをしてくれる。
まるで本当にお姫様みたいだと浮かれる俺に、マシューさんはニッと笑って口を開いた。
「シグレのグループ『パラニュイ』の、アメリカツアーをしようと思っててね、その時私の会社でマネージメントしたいんだ」
そうして、マシューさんから渡された名刺を見て、目を見開く。
その会社は、よく知っている。、アメリカでも最大手の音楽芸能マネージメント会社の名刺だ。しかも、役職はCEOとなっている。
「セファンとは、長い付き合いでね、今回ダメ元で聞いたら、運良くシグレを紹介して貰えてね、とても嬉しくてね」
「よろこんでもらえて、うれしいです」
そうやって言って微笑んで、マシューさんの手を握る。体格差で少しばかり上目遣いになる俺に、マシューさんは少し目を見開く。そして、ぐっと顔を近づけた。
「じゃあ、これからはもっと親交を深めないとね」
そう言って、ぐいっと俺の身体はベッドマットレスに沈み込んでいく。
もっと、がんばらないと。
そう思いながら、俺はマシューさんのキスを口で受け止めた。
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