4 / 8
第4話
しおりを挟む
「おと、う、さん?」
寝ぼけた真昼の呼びかけはぎごちない、さながら弱った幼子が父を求めるようだ。その弱々しい声に史人は我に返ると、襖の中へと一歩踏み出す。
客間の湿気に混じり香る、少し鼻につく汗の匂い。床に無造作に散らばった服を踏まないように、ローテーブルの脇に座った。
テーブルの上にお盆ごと置かれたのは、胡麻味噌出汁が使われた冷や汁ぶっかけ飯だ。また、具として、細かく切られたきゅうり、サバ、薬味も乗っている。
ある程度栄養があり、それなりに冷たく、食べやすいもの。冷蔵庫の中を確認して、史人が即興で作ったものだ。
ぶっかけ飯の隣には、氷水が入ったプラスチックボールと、さくらんぼ柄のタオルもあった。
「食べられるか?」
「すこ、し、なら」
爽やかな薬味の香りに、僅かな食欲を刺激され、真昼は少しなら食べられそうな気分になる。
けれど、気持ちに身体をついてこない。手をついて上体を起こそうとしたが、上手く力が入らず、どてんとソファへと逆戻りしてしまった。少し痛そうに顔を歪める真昼だが、諦めたくないのかもう一度ソファに手をついて、身体を起こそうとした。なんとも痛ましい姿に、史人は思わず真昼の身体に手を伸ばした。
「無理をするな、私が起こすから」
予想しなかった言葉に、真昼は史人の顔を見つめたまま固まった。
そんな真昼の身体の下に、史人は優しく腕を通した。そして、上からも腕を絡め、正面から抱きしめる形で真昼の上体を抱え込み、ぐっと起こした。ぐわりと動き、ソファの背もたれに身体を預けるように座らせられた。
「す、すみ、ません」
「謝るな」
史人はぶっきらぼうに答えると、そのまま真昼の隣に座る。ピッタリと肩を並べるように座ったため、史人の体も真昼の支えとなっていた
「ごはん、食べるか」
テーブルの上にあるぶっかけ飯の器とレンゲ。史人は真昼が倒れないように気を配りつつ、ご飯に手を取った。そして、ぶっかけ飯に出汁が行き渡るよう、軽く混ぜた。
レンゲで、一掬いする。思ったよりも、かなり少ない量だ。
そのレンゲの先を、真昼の口元に持っていく。
「食べなさい」
淡々とした口調だが、匙を持つ史人の顔は、どこか心配気であった。真昼は戸惑いつつも、口を小さく開けて、匙を受け入れる。
口の中に流れ込む、シソ、ミョウガ、胡麻味噌出汁、米。その爽やかな冷たさと、まろやかな塩味は、真昼の身体に染み渡る。
やはり、一口にしては量が少ないが、上手く噛むことが出来ない今の真昼には、それくらいのが有り難かった。
ごくりと、喉を鳴らして胃の中へ。
一口欲しくて口を開け、史人はそれに合わせてまた一掬い、真昼の口へと運ぶ。
ゆっくりではあるが、器の中は減っていき。最後の出汁の一滴も、真昼の身体へと流し込まれた。
「ごちそうさまです。おいしかったです」
量が少ないのに、身体中が満たされた気分だ。真昼は少しばかり元気になったのか、身体の気怠が減ったように感じた。
しかし、史人は真昼の身体を掴むと、ゆっくりと横に倒しはじめる。
これが早く寝ろということなのは、言外に伝わった。
ソファにまた寝そべったため、革が肌にべとりとくっつく。べりべりべたり、革張り特有の音は不快だ。なによりも、先ほどまであった史人の温かさが無くなり、思わず寂しいと感じてしまった。
そんな真昼に対して、史人はというと、タオルを氷水に浸していた。ゆっくりとした食事だったのも相まって、ほとんど氷は溶けている。けれど、その冷たさは残っており、固く絞ったタオルは冷や冷やだ。
固く絞られ捻ったまま渡されたタオルは、真昼に差し出される。
「拭きなさい」
どうやらお風呂の代わりとして、わざわざ用意してくれたよう。
この差し出されたタオルを手に取り、自分の身体を拭くだけ。食事のお陰で少しだけ回復した真昼ならば、少し頑張れば出来るだろう。
しかし、真昼は何故か首を横に振った。
何故そんなことをしてしまったのか。横に振った後に、やってしまったと心の中で叫んだ。慌てて訂正しようと「い、いまのは、なし、で」と言いながら、タオルに手を伸ばした。
その慌てて伸ばした手の勢いで、身体が引っ張られ、バランスを崩した。ソファから頭のから落ちるように、上半身が前のめりで傾く。
「危ないっ」
そんな落ちかけた真昼の上半身を、史人はなんとか正面から受け止めた。
(あと少しで顔面に当たるところだった)
真昼が上手く躱せてよかったが、下手したら顔同士がぶつかっていただろう。
驚きのあまり、心臓がバクバク激しく動く。まるで全身が心臓になったかのようだった。
「……大人しくしてなさい」
抱き留めた史人は、少し厳しく言い放つと、真昼をソファの上に戻す。そして、手に持っていたタオルを、拭いやすいように畳み直した。
「ごめんなさい」
「謝るな」
先ほどから迷惑しかかけていない。その自責の念からか、その大きな瞳にうるうると涙が溜まり始め、ぽろりぽろりと溢れる。さすがの史人にも、涙が流れていくのが見えていた。
「体調不良なら、仕方ない」
涙をタオルで優しく拭う。急なことだったため、タオルの冷たさにふるりと思わず身体を震わせた。
そして、史人はタオルで真昼の肌を優しく拭い始めた。ベトベトとした汗。シャワーを浴びた程ではないが、その心地よさは真昼が求めていたものだ。
「いっ!」
しかし、真昼の顎にタオルが触れた瞬間、つきんとした痛みが走る。
「痣ができていた、痛かっただろう。以後、気をつける」
史人は咄嗟に真昼に声を掛ける。「大丈夫です」と連呼するくらいしかできないが、史人の優しさに触れた気がした。
思えば、倒れる最中に自転車に顎をぶつけた。最後に見たスローモーションのような記憶。改めて思い出すと、普通に死んでてもおかしくはなかった。
濡れタオルは、顔から首、肩、鎖骨、胸元。時より水で濡らし直しては、丁寧に丁寧にその肌を磨くように優しく。腕もまるで大切なものを扱うかのように、そおっと持ち上げられた。
爪の先から水かき、一本一本、丁寧に、ゆっくりと。汚れたタオルを何度も水通し、綺麗にし、絞り、拭う。
史人は自分の手元へと視線を向けており、真昼がじっと見ていることに気づいていない。少し前まで苦手だと思っていたのに、あまりにも献身的な姿を見ると、自分の中での気持ちが少しずつ変化していく。
冷たいタオルは、真昼の汗だけではなく、凝り固まった先入観も拭ったようだ。
「んっ、きも、ちぃい……」
心が緩んだからか、真昼の口から思わず漏れ出た感嘆の声。
史人は一瞬動きを止めたが、すぐに動きを再開し、お腹から脚へと移っていく。ただ、やはり遠慮はあるのか、布に隠された下腹部はノータッチであった。
真昼は心地よさのせいか、うとうとと意識が遠のいていく。史人もそれに気づいたのだろう、一度タオルをボールの中へと戻した。
ゆっくりと近づく二人の距離、間近まで来た史人は真昼の顔へと自分の顔を近づけた。
二人の間には、かかる息の温度もわかる隙間しか無い。
「真昼くん」
切実そうに、縋り付くように、史人は名前を呼んだ。
水で冷やされた彼の手が、真昼の頬を撫でる。
「ゆっくり休んで」
夜の帳によく似合う美しいテノールボイスを聞きながら、真昼はゆっくりと意識を手放した。
◇◇◇
真昼が次に目覚めたのは、翌日の早朝だった。
「たっだいまー! 終電逃して、会社泊まってきたわ~。てか、身体大丈夫?」
朝一番に響き渡る声。客間で寝ていた真昼は、有寿の声で起こされた。寝ぼけた視界、目を擦りながら身体を起こす。頭の不快感はあるが、身体は随分とよくなった。
「大丈夫、熱中症らしいッス」
「いやーあの、ザ・夏の男が、熱中症になるなんて意外だわ」
「いや、俺も、初めてでした」
有寿が驚くのも無理はない。彼女と出会った頃の真昼は、夏は海の家やプール、お祭り屋台でバイトをしており、こんがりと焼けた肌は一際目立っていた。
元々健康的な肌色で比較的焼けやすいため、夏休みが終割る度に、真昼の焼け具合には皆驚かされていた。
『まぴる、マジ、ガングロギャルじゃん』
『日焼けサロン要らずうらやま、あ! でも、シミ気をつけな~』
『髪の毛も金だから、Y2Kすぎ、厚底ルーズソックス似合うんじゃね?』
『文化祭それでいこ~』
かつての友人たちは、口々に真昼のことを弄り倒していた。自分と似たようなギャルやギャル男なのに、げらげら楽しそうに笑う姿は、今思い出しても楽しい思い出だ。
そう言えば、有寿と出会ったのも、真昼の日焼け肌を気にした彼女が、日焼け止めをあげたことから始まった。当時から美人で有名な上級生だった有寿。声をかけられた時は、本当にドキッとしたものだ。
「疲れもあったんでしょ? ゆっくり休みなよ」
さっぱりとした言葉だけを残し、有寿はすいすいと自室へと帰っていく。
風呂に入ろう。真昼は身体を起こして、客間から出ていった。そして、この行動は二人の関係に変化を齎すものだった。
寝ぼけた真昼の呼びかけはぎごちない、さながら弱った幼子が父を求めるようだ。その弱々しい声に史人は我に返ると、襖の中へと一歩踏み出す。
客間の湿気に混じり香る、少し鼻につく汗の匂い。床に無造作に散らばった服を踏まないように、ローテーブルの脇に座った。
テーブルの上にお盆ごと置かれたのは、胡麻味噌出汁が使われた冷や汁ぶっかけ飯だ。また、具として、細かく切られたきゅうり、サバ、薬味も乗っている。
ある程度栄養があり、それなりに冷たく、食べやすいもの。冷蔵庫の中を確認して、史人が即興で作ったものだ。
ぶっかけ飯の隣には、氷水が入ったプラスチックボールと、さくらんぼ柄のタオルもあった。
「食べられるか?」
「すこ、し、なら」
爽やかな薬味の香りに、僅かな食欲を刺激され、真昼は少しなら食べられそうな気分になる。
けれど、気持ちに身体をついてこない。手をついて上体を起こそうとしたが、上手く力が入らず、どてんとソファへと逆戻りしてしまった。少し痛そうに顔を歪める真昼だが、諦めたくないのかもう一度ソファに手をついて、身体を起こそうとした。なんとも痛ましい姿に、史人は思わず真昼の身体に手を伸ばした。
「無理をするな、私が起こすから」
予想しなかった言葉に、真昼は史人の顔を見つめたまま固まった。
そんな真昼の身体の下に、史人は優しく腕を通した。そして、上からも腕を絡め、正面から抱きしめる形で真昼の上体を抱え込み、ぐっと起こした。ぐわりと動き、ソファの背もたれに身体を預けるように座らせられた。
「す、すみ、ません」
「謝るな」
史人はぶっきらぼうに答えると、そのまま真昼の隣に座る。ピッタリと肩を並べるように座ったため、史人の体も真昼の支えとなっていた
「ごはん、食べるか」
テーブルの上にあるぶっかけ飯の器とレンゲ。史人は真昼が倒れないように気を配りつつ、ご飯に手を取った。そして、ぶっかけ飯に出汁が行き渡るよう、軽く混ぜた。
レンゲで、一掬いする。思ったよりも、かなり少ない量だ。
そのレンゲの先を、真昼の口元に持っていく。
「食べなさい」
淡々とした口調だが、匙を持つ史人の顔は、どこか心配気であった。真昼は戸惑いつつも、口を小さく開けて、匙を受け入れる。
口の中に流れ込む、シソ、ミョウガ、胡麻味噌出汁、米。その爽やかな冷たさと、まろやかな塩味は、真昼の身体に染み渡る。
やはり、一口にしては量が少ないが、上手く噛むことが出来ない今の真昼には、それくらいのが有り難かった。
ごくりと、喉を鳴らして胃の中へ。
一口欲しくて口を開け、史人はそれに合わせてまた一掬い、真昼の口へと運ぶ。
ゆっくりではあるが、器の中は減っていき。最後の出汁の一滴も、真昼の身体へと流し込まれた。
「ごちそうさまです。おいしかったです」
量が少ないのに、身体中が満たされた気分だ。真昼は少しばかり元気になったのか、身体の気怠が減ったように感じた。
しかし、史人は真昼の身体を掴むと、ゆっくりと横に倒しはじめる。
これが早く寝ろということなのは、言外に伝わった。
ソファにまた寝そべったため、革が肌にべとりとくっつく。べりべりべたり、革張り特有の音は不快だ。なによりも、先ほどまであった史人の温かさが無くなり、思わず寂しいと感じてしまった。
そんな真昼に対して、史人はというと、タオルを氷水に浸していた。ゆっくりとした食事だったのも相まって、ほとんど氷は溶けている。けれど、その冷たさは残っており、固く絞ったタオルは冷や冷やだ。
固く絞られ捻ったまま渡されたタオルは、真昼に差し出される。
「拭きなさい」
どうやらお風呂の代わりとして、わざわざ用意してくれたよう。
この差し出されたタオルを手に取り、自分の身体を拭くだけ。食事のお陰で少しだけ回復した真昼ならば、少し頑張れば出来るだろう。
しかし、真昼は何故か首を横に振った。
何故そんなことをしてしまったのか。横に振った後に、やってしまったと心の中で叫んだ。慌てて訂正しようと「い、いまのは、なし、で」と言いながら、タオルに手を伸ばした。
その慌てて伸ばした手の勢いで、身体が引っ張られ、バランスを崩した。ソファから頭のから落ちるように、上半身が前のめりで傾く。
「危ないっ」
そんな落ちかけた真昼の上半身を、史人はなんとか正面から受け止めた。
(あと少しで顔面に当たるところだった)
真昼が上手く躱せてよかったが、下手したら顔同士がぶつかっていただろう。
驚きのあまり、心臓がバクバク激しく動く。まるで全身が心臓になったかのようだった。
「……大人しくしてなさい」
抱き留めた史人は、少し厳しく言い放つと、真昼をソファの上に戻す。そして、手に持っていたタオルを、拭いやすいように畳み直した。
「ごめんなさい」
「謝るな」
先ほどから迷惑しかかけていない。その自責の念からか、その大きな瞳にうるうると涙が溜まり始め、ぽろりぽろりと溢れる。さすがの史人にも、涙が流れていくのが見えていた。
「体調不良なら、仕方ない」
涙をタオルで優しく拭う。急なことだったため、タオルの冷たさにふるりと思わず身体を震わせた。
そして、史人はタオルで真昼の肌を優しく拭い始めた。ベトベトとした汗。シャワーを浴びた程ではないが、その心地よさは真昼が求めていたものだ。
「いっ!」
しかし、真昼の顎にタオルが触れた瞬間、つきんとした痛みが走る。
「痣ができていた、痛かっただろう。以後、気をつける」
史人は咄嗟に真昼に声を掛ける。「大丈夫です」と連呼するくらいしかできないが、史人の優しさに触れた気がした。
思えば、倒れる最中に自転車に顎をぶつけた。最後に見たスローモーションのような記憶。改めて思い出すと、普通に死んでてもおかしくはなかった。
濡れタオルは、顔から首、肩、鎖骨、胸元。時より水で濡らし直しては、丁寧に丁寧にその肌を磨くように優しく。腕もまるで大切なものを扱うかのように、そおっと持ち上げられた。
爪の先から水かき、一本一本、丁寧に、ゆっくりと。汚れたタオルを何度も水通し、綺麗にし、絞り、拭う。
史人は自分の手元へと視線を向けており、真昼がじっと見ていることに気づいていない。少し前まで苦手だと思っていたのに、あまりにも献身的な姿を見ると、自分の中での気持ちが少しずつ変化していく。
冷たいタオルは、真昼の汗だけではなく、凝り固まった先入観も拭ったようだ。
「んっ、きも、ちぃい……」
心が緩んだからか、真昼の口から思わず漏れ出た感嘆の声。
史人は一瞬動きを止めたが、すぐに動きを再開し、お腹から脚へと移っていく。ただ、やはり遠慮はあるのか、布に隠された下腹部はノータッチであった。
真昼は心地よさのせいか、うとうとと意識が遠のいていく。史人もそれに気づいたのだろう、一度タオルをボールの中へと戻した。
ゆっくりと近づく二人の距離、間近まで来た史人は真昼の顔へと自分の顔を近づけた。
二人の間には、かかる息の温度もわかる隙間しか無い。
「真昼くん」
切実そうに、縋り付くように、史人は名前を呼んだ。
水で冷やされた彼の手が、真昼の頬を撫でる。
「ゆっくり休んで」
夜の帳によく似合う美しいテノールボイスを聞きながら、真昼はゆっくりと意識を手放した。
◇◇◇
真昼が次に目覚めたのは、翌日の早朝だった。
「たっだいまー! 終電逃して、会社泊まってきたわ~。てか、身体大丈夫?」
朝一番に響き渡る声。客間で寝ていた真昼は、有寿の声で起こされた。寝ぼけた視界、目を擦りながら身体を起こす。頭の不快感はあるが、身体は随分とよくなった。
「大丈夫、熱中症らしいッス」
「いやーあの、ザ・夏の男が、熱中症になるなんて意外だわ」
「いや、俺も、初めてでした」
有寿が驚くのも無理はない。彼女と出会った頃の真昼は、夏は海の家やプール、お祭り屋台でバイトをしており、こんがりと焼けた肌は一際目立っていた。
元々健康的な肌色で比較的焼けやすいため、夏休みが終割る度に、真昼の焼け具合には皆驚かされていた。
『まぴる、マジ、ガングロギャルじゃん』
『日焼けサロン要らずうらやま、あ! でも、シミ気をつけな~』
『髪の毛も金だから、Y2Kすぎ、厚底ルーズソックス似合うんじゃね?』
『文化祭それでいこ~』
かつての友人たちは、口々に真昼のことを弄り倒していた。自分と似たようなギャルやギャル男なのに、げらげら楽しそうに笑う姿は、今思い出しても楽しい思い出だ。
そう言えば、有寿と出会ったのも、真昼の日焼け肌を気にした彼女が、日焼け止めをあげたことから始まった。当時から美人で有名な上級生だった有寿。声をかけられた時は、本当にドキッとしたものだ。
「疲れもあったんでしょ? ゆっくり休みなよ」
さっぱりとした言葉だけを残し、有寿はすいすいと自室へと帰っていく。
風呂に入ろう。真昼は身体を起こして、客間から出ていった。そして、この行動は二人の関係に変化を齎すものだった。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談?本気?二人の結末は?
美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる