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始まり
5話 始まりの朝
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朝焼けが微かに見える頃、僕は差し込む光のおかげで目を覚ます。昨日は色々考えていたせいで、少しばかり寝付きが悪かったが、どうやら予定通りお切れたと思った。その時だった。
「あんたぁ!!!! 何してんのよー!!!!」
隣の家から奥さんのつんざくような怒鳴り声が、こちらにまで聞こえてくる。
うちの住む家は確かに長屋ではあるが、比較的壁は厚いため、多少のことならば気になるほどではない。
なにかあったのだろうか?
正直、いい目覚めが最悪の目覚めに変わった瞬間だ。すでに、心がげんなりしている。
聞こえてきた方の隣には、夫婦と十歳になる娘が住んでおり、うちともご近所付き合いがあるため顔見知りだ。しかも、あちらもこの城下町生まれではなく、砂漠が近いという少し地方からこちらに出てきてるらしいので、親近感を持っていたのだ。
まあ、他の住居者の言葉を借りるなら、余所者同士仲良くしてるのだ。
「どうすんのよ!!! うちにはそんな金ねぇだよ!!!」
「わ、わるかったって!!! でもあそこで賭けなきゃ、男が廃るってもんよ!」
「それでこの家が廃っちゃ意味がねぇだ!!!!」
そんな隣の喧嘩だが、わざわざ聞き耳立てずとも聞こえる内容的には、どうやら旦那が賭け事で大失敗をしたらしい。
たしかに、それなら、奥さんもあのように怒りに任せてしまうのもわかる。
僕は昨日の寝付きの悪さと良くない目覚めのせいで、まだまだ眠い体を寝台からどうにか起こす。
そして、よろよろといつも着ている衣服へと着替えはじめた。
それにしても、今日はやっと剣術を見れる日。
あんなにも、セイに、無駄と言われたが、やはりどうにか少しでもこの機会を逃せない。
自分の両頬をパンっと叩き、朝ご飯の準備をする。内容はいつもと変わらず、草粥を炊き、卵を茹でただけ。
暫くして、寝室ではなく家の作業場から出てきた父は、「おはよう、これは起きるしかないな」と苦笑いをしていた。その後、すぐにあくびを噛み殺す顔は、かなり眠そうである。
「おはよう。仕事、気を詰めすぎてない?」
「大丈夫、今日はさっさと終わらしたい仕事があってね。ただ、朝のアレは少し困ったもんだね」
なんとも言えない雰囲気の中親子二人で朝食を済まし、いつもの茶を飲みながら今日の予定を話す。
父の予定は、お得意様の一つである妓楼に花を卸しに行き、ついでに庭の手入れもするとのことだった。
あそこの妓楼は、部屋から見る庭が美しいと有名になり客入りが良いから羽振りもいい。
まあその庭を、そこまでにしたのはうちの父親の手腕によるもの。
「リュウユウ、お前は? 寺子屋でもいくのか?」
「ううん。サーカスの方で、リハオさんたちと約束があって……」
今日もまたサーカスに行くことを伝える。すると、少し待つようにと父親が言い、一度父は作業場に戻った後、花の初期図案をいくつかと、巻き尺を持たされた。
「父さんは他の仕事もあるから、サーカスについてはお前に少し任せたいんだ。リハオさんなら、交渉もしやすいだろう」
「いいの? 僕、一人で交渉したことないけど……」
「構いやしないよ、金額については流石に私が決めるけれど、子供が楽しめる花を飾りたいとのことだからな」
優しく微笑む父。一度図案に目をやる。
多分だけど、父親的に龍仙師になれなかった時の事も考えているのだろうし、サーカスに剣客がいることも知ってるから、僕が気にせず動きやすいようにしてくれているのだろう。
その優しい気遣いがわかるからこそ、やはり、この重い足取りをどうにかして進むしかないのだ。
「わかった、頑張るよ」
「ああ、頼んだよ。わからないなら何でも聞きなさい」
受け取った図案等を鞄に仕舞い、父と共に家を出た。そして、家の近くの道で、父は花が仕舞われてる倉庫へ、自分はサーカスへと二手に別れた。
日は昇りきり、少し早い朝くらいの時間にサーカスへと着いた。朝の霞は晴れたが、露草の匂いが当たりに立ち込めている。昨日とは違い、とても静かなため、やはり少し早く来すぎただろうかと少しばかり後悔してしまう。
「こんなことなら、木刀持ってくれば……」
「何物騒なこと言ってんだ、襲撃でもすんのか?」
「ひっ!!」
びくりと驚いて振り向くと、そこには濃藍色の簡素な服を着たセイが大きな剣袋を持って立っていた。
今は白い布を巻いておらず、くすんだ波打つ茶髪が朝日に照らされて、きらきらと小さな光を放っている。栗毛色の髪の毛を比較的さっぱりと切っている自分とは違い、腰までありそうな長さの髪を適当な紐で結いていた。
まるでいつか鳥獣図本で見た獅子のようであった。
それにしても、誰もいないと思ってぽろりと溢した言葉を、拾われるとは思わなかった。
そのせいで、思ったより驚いてしまった自分は相当滑稽であろう。現にセイはこの大層滑稽な僕を見て、口元を歪ませて、笑いをこらえてるようだ。
「脅かさないでください」
「剣術だけではなく、対人戦において気配を察知するのは基本だ」
「あっ、それは……そうですね」
「不意打ちというのが、一番命取りだからな、あらゆる可能性は考えていたほうが良い。龍仙師なら特に戦いや偵察に駆り出されるのがほぼだからな」
もっともらしい、セイの言葉に、ぐうの音も出ない。剣術を習いたいと話したのは自分ではあるし、教えてくれるかどうかは別として、もし龍仙師になるならば対人戦もあることだ。どこか納得はできないが、ここは素直に飲み込んだ。
「まあいい、とりあえず、俺に着いてこい。俺の剣術は、商売道具を簡単に外で見せたくはないんだ。だから、昨日の練習場でも行こう」
「はい。ありがとうございます。こんなに朝早く……」
「別にいい。あと堅苦しいから敬語もいらない」
「え、でも、お客様ですから」
困ったように僕がそう返す。セイはニヤリと笑った。
「客に剣術を見せる俺は、相当お人好しだな」
そして、そのまま天幕へと足を進めるから、僕もそれに着いていく。
「そういうわけじゃ」
「お前は、あくまでリハオの依頼を受けてるだけだ。俺もそういう意味では、アイツの雇われ剣客で、状況だけ見れば、お前とは同僚のようなもんだ」
「あ、そうかもしれない……」
「なら、別に堅苦しくなくていい、寧ろ気持ち悪いからな」
矢継ぎ早に出てくる言葉に丸め込まれてる気もするが、確かに話の内容には筋が通っている気がする。
セイの歩幅に合わせてなんとか着いていくため、あまり考えが回っていないけれども、本人がいいというのだから。
僕は「それもそうだね」と納得することにした。
昨日とは違い、あの夜空が綺麗な天幕は通っていかないようだ。
また見たかったが、今度はサーカスが始まったときにでも行こうかと、その天幕を見ながら思った。
「あの天幕は、開けるまでに準備が必要だからな、サーカス自体が始まったら見に来い」
「うん、そうする。すごい綺麗だった」
「それはそうだろうな。俺が見た中で一番美しい景色だからな」
「そうなの? でも、本当にきれいだった。今までに見たことない美しさだった」
そう言ってセイの方を向いた。
「ああ、他のやつもそう思ってるだろうな」
セイは少しばかり嬉しそうに笑う。その表情は、いつもの少し感じの悪い笑い方とは違い、少しばかり幼さを感じる笑顔だった。
そんな顔もできるのか。その反応をされると思わなかったからか、その不意打ちに胸がとくんと高鳴った。
「あんたぁ!!!! 何してんのよー!!!!」
隣の家から奥さんのつんざくような怒鳴り声が、こちらにまで聞こえてくる。
うちの住む家は確かに長屋ではあるが、比較的壁は厚いため、多少のことならば気になるほどではない。
なにかあったのだろうか?
正直、いい目覚めが最悪の目覚めに変わった瞬間だ。すでに、心がげんなりしている。
聞こえてきた方の隣には、夫婦と十歳になる娘が住んでおり、うちともご近所付き合いがあるため顔見知りだ。しかも、あちらもこの城下町生まれではなく、砂漠が近いという少し地方からこちらに出てきてるらしいので、親近感を持っていたのだ。
まあ、他の住居者の言葉を借りるなら、余所者同士仲良くしてるのだ。
「どうすんのよ!!! うちにはそんな金ねぇだよ!!!」
「わ、わるかったって!!! でもあそこで賭けなきゃ、男が廃るってもんよ!」
「それでこの家が廃っちゃ意味がねぇだ!!!!」
そんな隣の喧嘩だが、わざわざ聞き耳立てずとも聞こえる内容的には、どうやら旦那が賭け事で大失敗をしたらしい。
たしかに、それなら、奥さんもあのように怒りに任せてしまうのもわかる。
僕は昨日の寝付きの悪さと良くない目覚めのせいで、まだまだ眠い体を寝台からどうにか起こす。
そして、よろよろといつも着ている衣服へと着替えはじめた。
それにしても、今日はやっと剣術を見れる日。
あんなにも、セイに、無駄と言われたが、やはりどうにか少しでもこの機会を逃せない。
自分の両頬をパンっと叩き、朝ご飯の準備をする。内容はいつもと変わらず、草粥を炊き、卵を茹でただけ。
暫くして、寝室ではなく家の作業場から出てきた父は、「おはよう、これは起きるしかないな」と苦笑いをしていた。その後、すぐにあくびを噛み殺す顔は、かなり眠そうである。
「おはよう。仕事、気を詰めすぎてない?」
「大丈夫、今日はさっさと終わらしたい仕事があってね。ただ、朝のアレは少し困ったもんだね」
なんとも言えない雰囲気の中親子二人で朝食を済まし、いつもの茶を飲みながら今日の予定を話す。
父の予定は、お得意様の一つである妓楼に花を卸しに行き、ついでに庭の手入れもするとのことだった。
あそこの妓楼は、部屋から見る庭が美しいと有名になり客入りが良いから羽振りもいい。
まあその庭を、そこまでにしたのはうちの父親の手腕によるもの。
「リュウユウ、お前は? 寺子屋でもいくのか?」
「ううん。サーカスの方で、リハオさんたちと約束があって……」
今日もまたサーカスに行くことを伝える。すると、少し待つようにと父親が言い、一度父は作業場に戻った後、花の初期図案をいくつかと、巻き尺を持たされた。
「父さんは他の仕事もあるから、サーカスについてはお前に少し任せたいんだ。リハオさんなら、交渉もしやすいだろう」
「いいの? 僕、一人で交渉したことないけど……」
「構いやしないよ、金額については流石に私が決めるけれど、子供が楽しめる花を飾りたいとのことだからな」
優しく微笑む父。一度図案に目をやる。
多分だけど、父親的に龍仙師になれなかった時の事も考えているのだろうし、サーカスに剣客がいることも知ってるから、僕が気にせず動きやすいようにしてくれているのだろう。
その優しい気遣いがわかるからこそ、やはり、この重い足取りをどうにかして進むしかないのだ。
「わかった、頑張るよ」
「ああ、頼んだよ。わからないなら何でも聞きなさい」
受け取った図案等を鞄に仕舞い、父と共に家を出た。そして、家の近くの道で、父は花が仕舞われてる倉庫へ、自分はサーカスへと二手に別れた。
日は昇りきり、少し早い朝くらいの時間にサーカスへと着いた。朝の霞は晴れたが、露草の匂いが当たりに立ち込めている。昨日とは違い、とても静かなため、やはり少し早く来すぎただろうかと少しばかり後悔してしまう。
「こんなことなら、木刀持ってくれば……」
「何物騒なこと言ってんだ、襲撃でもすんのか?」
「ひっ!!」
びくりと驚いて振り向くと、そこには濃藍色の簡素な服を着たセイが大きな剣袋を持って立っていた。
今は白い布を巻いておらず、くすんだ波打つ茶髪が朝日に照らされて、きらきらと小さな光を放っている。栗毛色の髪の毛を比較的さっぱりと切っている自分とは違い、腰までありそうな長さの髪を適当な紐で結いていた。
まるでいつか鳥獣図本で見た獅子のようであった。
それにしても、誰もいないと思ってぽろりと溢した言葉を、拾われるとは思わなかった。
そのせいで、思ったより驚いてしまった自分は相当滑稽であろう。現にセイはこの大層滑稽な僕を見て、口元を歪ませて、笑いをこらえてるようだ。
「脅かさないでください」
「剣術だけではなく、対人戦において気配を察知するのは基本だ」
「あっ、それは……そうですね」
「不意打ちというのが、一番命取りだからな、あらゆる可能性は考えていたほうが良い。龍仙師なら特に戦いや偵察に駆り出されるのがほぼだからな」
もっともらしい、セイの言葉に、ぐうの音も出ない。剣術を習いたいと話したのは自分ではあるし、教えてくれるかどうかは別として、もし龍仙師になるならば対人戦もあることだ。どこか納得はできないが、ここは素直に飲み込んだ。
「まあいい、とりあえず、俺に着いてこい。俺の剣術は、商売道具を簡単に外で見せたくはないんだ。だから、昨日の練習場でも行こう」
「はい。ありがとうございます。こんなに朝早く……」
「別にいい。あと堅苦しいから敬語もいらない」
「え、でも、お客様ですから」
困ったように僕がそう返す。セイはニヤリと笑った。
「客に剣術を見せる俺は、相当お人好しだな」
そして、そのまま天幕へと足を進めるから、僕もそれに着いていく。
「そういうわけじゃ」
「お前は、あくまでリハオの依頼を受けてるだけだ。俺もそういう意味では、アイツの雇われ剣客で、状況だけ見れば、お前とは同僚のようなもんだ」
「あ、そうかもしれない……」
「なら、別に堅苦しくなくていい、寧ろ気持ち悪いからな」
矢継ぎ早に出てくる言葉に丸め込まれてる気もするが、確かに話の内容には筋が通っている気がする。
セイの歩幅に合わせてなんとか着いていくため、あまり考えが回っていないけれども、本人がいいというのだから。
僕は「それもそうだね」と納得することにした。
昨日とは違い、あの夜空が綺麗な天幕は通っていかないようだ。
また見たかったが、今度はサーカスが始まったときにでも行こうかと、その天幕を見ながら思った。
「あの天幕は、開けるまでに準備が必要だからな、サーカス自体が始まったら見に来い」
「うん、そうする。すごい綺麗だった」
「それはそうだろうな。俺が見た中で一番美しい景色だからな」
「そうなの? でも、本当にきれいだった。今までに見たことない美しさだった」
そう言ってセイの方を向いた。
「ああ、他のやつもそう思ってるだろうな」
セイは少しばかり嬉しそうに笑う。その表情は、いつもの少し感じの悪い笑い方とは違い、少しばかり幼さを感じる笑顔だった。
そんな顔もできるのか。その反応をされると思わなかったからか、その不意打ちに胸がとくんと高鳴った。
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