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【6】45年越しの夢が実現。映画『銀河鉄道999』のリバイバル上映を観に行った。
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【6】東岡忠良のひとりごと
※このエッセイへのご意見・ご感想・誤字脱字・等がありましたら、お気軽にコメントして下さい。
お待ちしています。
【6】45年越しの夢が実現。映画『銀河鉄道999』のリバイバル上映を観に行った。
映画『銀河鉄道999』が初上映されたのは1979年だった。
その時の僕の年齢は原作漫画の銀河鉄道999の星野鉄郎よりは上で、映画の鉄郎よりは下だった。
その頃はまず、映画に行けるだけのお金がありませんでした。
唯一、可能性があったお年玉も、
「私が預かる」
と言われ、ほぼ全額を親に渡していました。後日、そのお年玉は全て無くなっていました。
毎月の小遣いも500円で映画館への入場券どころか、交通費もありません。
そして今はどうか分かりませんが、学校で決められた『学区内以外への生徒だけで行くのは禁止』というのもありました。
仕方がないので親に、
「どうしても観に行きたい!」
と訴えるように言いましたが!
「そんなものを観ても何の役にも立たない」
と言われ、映画『銀河鉄道999』を観ることは、完全に諦めることになりました。
今思うと、もし僕がこの十代の時に、映画『銀河鉄道999』を観に行っていたら?
きっと人生が大きく変わっていただろうと、今でも確信しています。
漫画家を目指したか?
アニメーターを目指したか?
もしくは小説家を目指していたか?
この三つのどれかは目指しただろうと思いますし、十代から必死に努力すれば、何者かにはなっていたかもしれません。
今でもこの機会をくれなかった親に対しては、余り良い感情はありません。
というよりも、僕の両親は映画やドラマはもちろん、小説や漫画にも一切の興味がなく、今でも、
「何が面白いのか分からん?」
と言う人達でした。
色々調べてみると、当時はそういう人が時々存在していたようです。
そして月日は流れて、僕は二十代後半になった時に、市内の一つの小さな映画館で、映画『銀河鉄道999』が一日だけ上映されるという情報をキャッチして、当日駆けつけたのですが、すでに席は満員で立ち見も一杯で、僕は泣く泣く諦めるしかありませんでした。
そして月日はまた流れて、映画『銀河鉄道999』が12月13日からリバイバル上映をされるという情報を得ました。
今度は数カ所でそれも二週間という長さでの上映でした。
そして運が良かったことに、僕は期間限定の無職の間に観に行けることが分かりました。
すぐさま、スマホで予約を取りました。数百円上乗せすると優先的に席が確保出来る、特別会員にも入りました。
そして最高の席に近い席で(最高の席はすでに取られていました。凄い人気です。)鑑賞しました。
ただ、一つの懸念がありました。
映画『銀河鉄道999』を観たい!
と思った年齢からしたら、45年もの歳月が流れていて、映画の星野鉄郎よりも若かった自分は、もうアンタレスに近い年齢になっている。
鉄郎に自分は感情移入が出来るのか?
孫ほどの年齢のメーテルを当時のように好きになることが出来るのか?
というものでした。
でもそんな悩みは、映画『銀河鉄道999』のオープニングに流れる城達也さんのナレーションと、999号の走る音を聞いた途端に、一気に自分は当時の十代に戻りました。
今ではdアニメストアなどでも簡単に観ることが出来ますので、内容説明は省きますが、最後の終着駅である惑星メーテルでの自然な感動のせいで、生まれて初めて涙でスクリーンがボケて見えるという経験をしました。
そこから一気に鉄郎とメーテルとの別れのシーンは、まさに十代の少年だった自分との別れでもあり、今現在、
「お前は本当に今の自分でいいのか? 負けると分かっていても戦わなければいけないのではないか?」
と映画を通じて、十代の頃の自分が、今の不甲斐ない自分に訴えているようでした。
ゴダイゴの歌う主題歌『銀河鉄道999』は、もう一度立ち上がってみたらどうだ! と言っているようでした。
若かりし頃の自分なら!
もう、諦めていたことでも、仕事をしながらでも、今からでも、何か行動を起こすよ! やってみるよ!
と感じさせてくれました。
観に行ってよかった。
ありがとうございます。
心から尊敬する松本零士先生。
そして映画を作ってくれた製作スタッフの皆さん。
そしてぴったりの声を担当してくれた声優の皆様。
そしてリバイバル上映のために尽力して下さった東映と映画館のスタッフの方々。
ありがとう! 本当にありがとう!
2024年12月14日
※当サイトの内容、テキスト等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
また、まとめサイト等への引用をする場合は無断ではなく、こちらへお知らせ下さい。許可するかを判断致します。
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映画『銀河鉄道999』が初上映されたのは1979年だった。
その時の僕の年齢は原作漫画の銀河鉄道999の星野鉄郎よりは上で、映画の鉄郎よりは下だった。
その頃はまず、映画に行けるだけのお金がありませんでした。
唯一、可能性があったお年玉も、
「私が預かる」
と言われ、ほぼ全額を親に渡していました。後日、そのお年玉は全て無くなっていました。
毎月の小遣いも500円で映画館への入場券どころか、交通費もありません。
そして今はどうか分かりませんが、学校で決められた『学区内以外への生徒だけで行くのは禁止』というのもありました。
仕方がないので親に、
「どうしても観に行きたい!」
と訴えるように言いましたが!
「そんなものを観ても何の役にも立たない」
と言われ、映画『銀河鉄道999』を観ることは、完全に諦めることになりました。
今思うと、もし僕がこの十代の時に、映画『銀河鉄道999』を観に行っていたら?
きっと人生が大きく変わっていただろうと、今でも確信しています。
漫画家を目指したか?
アニメーターを目指したか?
もしくは小説家を目指していたか?
この三つのどれかは目指しただろうと思いますし、十代から必死に努力すれば、何者かにはなっていたかもしれません。
今でもこの機会をくれなかった親に対しては、余り良い感情はありません。
というよりも、僕の両親は映画やドラマはもちろん、小説や漫画にも一切の興味がなく、今でも、
「何が面白いのか分からん?」
と言う人達でした。
色々調べてみると、当時はそういう人が時々存在していたようです。
そして月日は流れて、僕は二十代後半になった時に、市内の一つの小さな映画館で、映画『銀河鉄道999』が一日だけ上映されるという情報をキャッチして、当日駆けつけたのですが、すでに席は満員で立ち見も一杯で、僕は泣く泣く諦めるしかありませんでした。
そして月日はまた流れて、映画『銀河鉄道999』が12月13日からリバイバル上映をされるという情報を得ました。
今度は数カ所でそれも二週間という長さでの上映でした。
そして運が良かったことに、僕は期間限定の無職の間に観に行けることが分かりました。
すぐさま、スマホで予約を取りました。数百円上乗せすると優先的に席が確保出来る、特別会員にも入りました。
そして最高の席に近い席で(最高の席はすでに取られていました。凄い人気です。)鑑賞しました。
ただ、一つの懸念がありました。
映画『銀河鉄道999』を観たい!
と思った年齢からしたら、45年もの歳月が流れていて、映画の星野鉄郎よりも若かった自分は、もうアンタレスに近い年齢になっている。
鉄郎に自分は感情移入が出来るのか?
孫ほどの年齢のメーテルを当時のように好きになることが出来るのか?
というものでした。
でもそんな悩みは、映画『銀河鉄道999』のオープニングに流れる城達也さんのナレーションと、999号の走る音を聞いた途端に、一気に自分は当時の十代に戻りました。
今ではdアニメストアなどでも簡単に観ることが出来ますので、内容説明は省きますが、最後の終着駅である惑星メーテルでの自然な感動のせいで、生まれて初めて涙でスクリーンがボケて見えるという経験をしました。
そこから一気に鉄郎とメーテルとの別れのシーンは、まさに十代の少年だった自分との別れでもあり、今現在、
「お前は本当に今の自分でいいのか? 負けると分かっていても戦わなければいけないのではないか?」
と映画を通じて、十代の頃の自分が、今の不甲斐ない自分に訴えているようでした。
ゴダイゴの歌う主題歌『銀河鉄道999』は、もう一度立ち上がってみたらどうだ! と言っているようでした。
若かりし頃の自分なら!
もう、諦めていたことでも、仕事をしながらでも、今からでも、何か行動を起こすよ! やってみるよ!
と感じさせてくれました。
観に行ってよかった。
ありがとうございます。
心から尊敬する松本零士先生。
そして映画を作ってくれた製作スタッフの皆さん。
そしてぴったりの声を担当してくれた声優の皆様。
そしてリバイバル上映のために尽力して下さった東映と映画館のスタッフの方々。
ありがとう! 本当にありがとう!
2024年12月14日
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1話目、無職?になられたお話。
うーん、やっぱりアルファポリスのこの感想を書く仕組み、ちょっと、なんだかなぁ、です。
お辞めになられたという話に釣られて読み始めましたが、
既に次のお仕事が決まっているとわかってホッとしています。
それに、副業でも生活を維持できるほどの収入を得ているのは凄いことですね。
まだ、本体の小説のほうは読んでいませんが、このエッセイ?の書きっぷりからは
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ご丁寧な感想をありがとうございます。
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ご感想をありがとうございました。
ありがたく読ませていただきました。
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