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【36-1】和葉「ヌルヌルするのは上手く剥けている証拠よ。そう、いい。凄くいいわ~」
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【36-1】双子の妹の保護者として、今年から共学になった女子高へ通う兄の話
略して『ふたいも』です。
東岡忠良(あずまおか・ただよし)
【36-1】和葉「ヌルヌルするのは上手く剥けている証拠よ。そう、いい。凄くいいわ~」
※この小説へのご意見・ご感想・誤字脱字・等がありましたら、お気軽にコメントして下さい。
お待ちしています。
──【36-1 】──
「もう~。やだ~。和葉さんたら~」
「和ちゃん、踏み込み過ぎじゃない~」
「和葉さんって、こんな子なの!」
瀬川薫と三上小夏と橘一子は、揃って赤面しながら言った。
「和葉! お前のせいで変な空気になってしまっただろう!」
と竜馬が注意している横で、園田春樹は顔を真っ赤にしながら俯いた。
ところが相生優子と従兄弟で小学五年生の新屋敷由紀の二人は、まったく言っていることが分からない様子だった。
キョトンとしながら立っている二人の反応を無視して、
「じゃあ、ここは気まずい空気を変えるために、小夏ちゃんに皮むきをやってもらいましょう」
と小夏に果物ナイフとジャガイモを手渡した。
「気まずい空気にしたのは和葉なんだけどな」
と竜馬。
「本当だよ~。和ちゃんはお父さんとお母さんの居ないところでは、何を言い出すか分からないものね~」
と言いながら、スルスルとジャガイモの皮を剥いた。
「小夏さん、上手いですね」
と薫は感心している。
「本当。意外だわ」
と一子。
「そう? 意外かな? 私、お母さんと一緒に料理をしたりするし、時々竜ちゃん和ちゃんらの家族と一緒にキャンプしたりするし。そうしたら『私、皮剥きできな~い』なんて言えないでしょう」
とアッという間に剥き終えた。
するとそのタイミングで、優子は肘から上だけで軽く右手を上げてこう言った。
「あのう、和葉に質問?」
「はい。何でしょう? 優子さん」
と和葉が指差すと、
「何で男子だと皮を剥くのが上手いの?」
と純粋無垢な表情で和葉に訊ねた。
「そうそう。どうして?」
と無邪気な笑顔を向ける由紀。
すると優子と由紀以外の人達が一瞬、時が止まったかのように動かなくなったが、次の瞬間一斉に和葉の方を見た。理由は和葉が優子の質問に何と答えるのか気になったからである。
少しの沈黙の後、和葉は言った。
「そんなの決まってるじゃない。男子の方が手が大きいから皮を剥くのはうまいのよ」
と答えると、
「そうなんだ~」
と優子と由紀は声が合ったが、それ以外の人達は!
あ! 今、ウソついた!
と同時に思った。
しかし、まさか自分達から『男子だと皮を剥くのが上手い』について、掘り下げる訳にはいかない。
和葉のことだから、男性のおちんちんの皮に関連していることは分かっている。
それに質問した優子と由紀はごまかしの答えに納得しているのだから、ここは知らないフリをすることが得策だと、竜馬と春樹そして小夏と薫と一子は瞬時に、同じ思考をしたのだった。
和葉の、
「じゃあ、次やりたい人!」
と和葉は皮剥きの希望者を募った。
「じゃあ、私がやります」
と空気感を変えたい薫が元気よく手を挙げた。
ジャガイモと果物ナイフを受け取ると、誰よりも上手く皮を剥いた。
「薫ちゃん、上手いわね。手つきが違うわ」
とさすがの和葉も感心したのだった。
「へへへ~。私、家が旅館だから子供の頃から野菜の下ごしらえは、嫌というほど手伝わされてきたから」
と頬を仄(ほの)かに染めながら照れた。
「薫ちゃんって、皮剥きが上手くて胸も大きいから、結婚したら良い奥さんになるわね」
と和葉が言うと、
「むっ、胸の大きさは関係ないです!」
と薫は訴えた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。関係あるのは皮剥きだけよね」
とまた意味ありげに言うと、
「和葉。いい加減にしなさい」
と竜馬が嗜(たしな)めた。
「分かったわよ、お兄ちゃん。お詫びに次は私が剥くわ」
と薫から果物ナイフを受け取り、ジャガイモを掴むとゆっくりながら、皮剥きを終えた。
「和葉も意外と上手いのね」
と優子は感心した。
「これでもお兄ちゃんが料理をする時は手伝うようにしているからね」
「確かによく手伝ってくれているな」
と竜馬。
「では次、剥いてくれる人は?」
と和葉が言うと、優子と一子と由紀の三人は、お互いの顔をチラチラ見つめながら、下を向いた。
「どうしたの? もしかして皮剥きは苦手なの?」
と和葉が言うと、
「……実は私、今までジャガイモの皮剥きなんてやったことないの……」
と優子は申し訳なさそうに言った。
「私も……」
「由紀も……」
と一子と由紀も恥ずかしそうに言った。
少し間が開いて、
「そうなの?」
と和葉は言うと、台所の引き出しを開けると、
「では皮が剥けない無能な三人には、このピーラーで剥いてもらいましよう」
と言い、一子と由紀に渡した。
「ちょっと無能って! 確かに無能だけど」
と優子。
「分かったわ」
「由紀、頑張る」
と二人はピーラーでジャガイモの皮を剥き始めた。
「あの……。私は?」
と優子は自分を指差すと、
「ピーラーは二つしかないのよ。優子は私が教えるから、果物ナイフで剥きなさい」
と果物ナイフとジャガイモを渡した。
春樹が玉ねぎと人参を切り、竜馬がスジ肉の水から沸騰させる三回目の下ごしらえをしている。
ピーラーを渡された一子と由紀は一生懸命に皮を剥いていると、和葉と優子のやり取りが聞こえてきた。
「そう。優子……。それでいいのよ」
「あん。これって。ああ。上手くできないわ……」
「そんなことない……。いい感じよ……。どお。上手く出来たら気持ちいいでしょう」
「うん。ああ~。こうよね……。どう? 和葉……。こんな感じかしら? ああん~。だんだんヌルヌルしてきたわ」
「ヌルヌルするのは上手く剥けている証拠よ。そう、いい。凄くいいわ~」
すると、和葉と優子と由紀意外が顔を赤らめていた。
「まさかとは思うけど、二人とも。わざと言ってないよね?」
と竜馬が二人に言うと、
「もう。お兄ちゃんのエッチ~」
と和葉がからかうように笑ったが、
「え? 何が?」
と優子は何が何だか分からないという表情だった。
そして由紀も、
「え? 何でエッチなの? ん?」
と不思議そうに和葉を見つめた。
材料の下ごしらえが済むと、竜馬は奥から鍋の形をした布のケース二つを重そうに持ってきた。
「わあ~。凄い! それ、ダッチオーブンだね。それも二つも」
と春樹は興奮気味である。
「中型のダッチオーブンなんだよ。こっちはうちの。これは小夏ん家(ち)の」
と椅子にダッチオーブンを置くと、ガチャリと重そうな音がした。
「オール鉄だから重そうだね」
「そうだね。だからケースから取り出して」
と丈夫そうな布ケースから取り出すと、
「洗ってコンロにかけるのは僕の仕事なんだよ」
と竜馬はタワシで軽く擦りながら、ダッチオーブンを洗うと、二つの鉄鍋をコンロの上に置いた。
袖を捲り上げて重い鉄鍋を洗う竜馬の腕は、筋肉が迫り上がってとても逞(たくま)しい。
果物ナイフで皮を剥いていた優子は、思わず手を止めて見惚れている。
薫や一子そして由紀も、その隆々とした両腕の筋肉を見つめていた。
和葉はと言うと、素早くスマートフォンをどこからともなく取り出して、兄のその姿を連写で撮影した。
「こら。むやみに写真を撮るなよ」
と注意しながら、作業を終えると、濡れたままの鉄鍋を火にかけた。
「まずは水分を飛ばしてから油を引くんだ」
と隣りにいる春樹に言った。
水分が飛んだので、食用油を鍋に引くと、
「でも鉄の鍋って焦げつかない? 僕、テフロン加工しているフライパンなら大丈夫なんたけど、鉄のフライパンだとすぐに材料とフライパンとがくっついてしまって……」
と打ち明けた。
すると竜馬は微笑んで、
「くっつかない方法があるんだよ。こうして強火で鍋をかけて」
と言うと、しばらくして鉄鍋から煙が出始めた。
「ここで少し火を弱めてから油をもう一回引いてから」
とスジ肉を用意すると、
「素早く肉を入れて炒める。こうするとくっつくことはないんだよ」
と優しく教えた。
「へえ~。知らなかったよ。勉強になるよ」
「そんな。春樹は大げさだな」
と男同士で微笑み合った。
「ちょっと。男同士で仲良くしちゃダメ!」
と由紀が竜馬と春樹の間に入る。
「おいおい。どうしたってんだい、由紀ちゃん?」
と竜馬。
すると、
「なんとなく、由紀ちゃんの気持ちが分かるわ」
と和葉が言うと、
私も。
私も。
とその様子が可笑しかったのか笑う小夏以外の女子は、
「分かる~」
「私も~」
と声が漏れた。
2025年1月8日
※当サイトの内容、テキスト等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
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略して『ふたいも』です。
東岡忠良(あずまおか・ただよし)
【36-1】和葉「ヌルヌルするのは上手く剥けている証拠よ。そう、いい。凄くいいわ~」
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──【36-1 】──
「もう~。やだ~。和葉さんたら~」
「和ちゃん、踏み込み過ぎじゃない~」
「和葉さんって、こんな子なの!」
瀬川薫と三上小夏と橘一子は、揃って赤面しながら言った。
「和葉! お前のせいで変な空気になってしまっただろう!」
と竜馬が注意している横で、園田春樹は顔を真っ赤にしながら俯いた。
ところが相生優子と従兄弟で小学五年生の新屋敷由紀の二人は、まったく言っていることが分からない様子だった。
キョトンとしながら立っている二人の反応を無視して、
「じゃあ、ここは気まずい空気を変えるために、小夏ちゃんに皮むきをやってもらいましょう」
と小夏に果物ナイフとジャガイモを手渡した。
「気まずい空気にしたのは和葉なんだけどな」
と竜馬。
「本当だよ~。和ちゃんはお父さんとお母さんの居ないところでは、何を言い出すか分からないものね~」
と言いながら、スルスルとジャガイモの皮を剥いた。
「小夏さん、上手いですね」
と薫は感心している。
「本当。意外だわ」
と一子。
「そう? 意外かな? 私、お母さんと一緒に料理をしたりするし、時々竜ちゃん和ちゃんらの家族と一緒にキャンプしたりするし。そうしたら『私、皮剥きできな~い』なんて言えないでしょう」
とアッという間に剥き終えた。
するとそのタイミングで、優子は肘から上だけで軽く右手を上げてこう言った。
「あのう、和葉に質問?」
「はい。何でしょう? 優子さん」
と和葉が指差すと、
「何で男子だと皮を剥くのが上手いの?」
と純粋無垢な表情で和葉に訊ねた。
「そうそう。どうして?」
と無邪気な笑顔を向ける由紀。
すると優子と由紀以外の人達が一瞬、時が止まったかのように動かなくなったが、次の瞬間一斉に和葉の方を見た。理由は和葉が優子の質問に何と答えるのか気になったからである。
少しの沈黙の後、和葉は言った。
「そんなの決まってるじゃない。男子の方が手が大きいから皮を剥くのはうまいのよ」
と答えると、
「そうなんだ~」
と優子と由紀は声が合ったが、それ以外の人達は!
あ! 今、ウソついた!
と同時に思った。
しかし、まさか自分達から『男子だと皮を剥くのが上手い』について、掘り下げる訳にはいかない。
和葉のことだから、男性のおちんちんの皮に関連していることは分かっている。
それに質問した優子と由紀はごまかしの答えに納得しているのだから、ここは知らないフリをすることが得策だと、竜馬と春樹そして小夏と薫と一子は瞬時に、同じ思考をしたのだった。
和葉の、
「じゃあ、次やりたい人!」
と和葉は皮剥きの希望者を募った。
「じゃあ、私がやります」
と空気感を変えたい薫が元気よく手を挙げた。
ジャガイモと果物ナイフを受け取ると、誰よりも上手く皮を剥いた。
「薫ちゃん、上手いわね。手つきが違うわ」
とさすがの和葉も感心したのだった。
「へへへ~。私、家が旅館だから子供の頃から野菜の下ごしらえは、嫌というほど手伝わされてきたから」
と頬を仄(ほの)かに染めながら照れた。
「薫ちゃんって、皮剥きが上手くて胸も大きいから、結婚したら良い奥さんになるわね」
と和葉が言うと、
「むっ、胸の大きさは関係ないです!」
と薫は訴えた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。関係あるのは皮剥きだけよね」
とまた意味ありげに言うと、
「和葉。いい加減にしなさい」
と竜馬が嗜(たしな)めた。
「分かったわよ、お兄ちゃん。お詫びに次は私が剥くわ」
と薫から果物ナイフを受け取り、ジャガイモを掴むとゆっくりながら、皮剥きを終えた。
「和葉も意外と上手いのね」
と優子は感心した。
「これでもお兄ちゃんが料理をする時は手伝うようにしているからね」
「確かによく手伝ってくれているな」
と竜馬。
「では次、剥いてくれる人は?」
と和葉が言うと、優子と一子と由紀の三人は、お互いの顔をチラチラ見つめながら、下を向いた。
「どうしたの? もしかして皮剥きは苦手なの?」
と和葉が言うと、
「……実は私、今までジャガイモの皮剥きなんてやったことないの……」
と優子は申し訳なさそうに言った。
「私も……」
「由紀も……」
と一子と由紀も恥ずかしそうに言った。
少し間が開いて、
「そうなの?」
と和葉は言うと、台所の引き出しを開けると、
「では皮が剥けない無能な三人には、このピーラーで剥いてもらいましよう」
と言い、一子と由紀に渡した。
「ちょっと無能って! 確かに無能だけど」
と優子。
「分かったわ」
「由紀、頑張る」
と二人はピーラーでジャガイモの皮を剥き始めた。
「あの……。私は?」
と優子は自分を指差すと、
「ピーラーは二つしかないのよ。優子は私が教えるから、果物ナイフで剥きなさい」
と果物ナイフとジャガイモを渡した。
春樹が玉ねぎと人参を切り、竜馬がスジ肉の水から沸騰させる三回目の下ごしらえをしている。
ピーラーを渡された一子と由紀は一生懸命に皮を剥いていると、和葉と優子のやり取りが聞こえてきた。
「そう。優子……。それでいいのよ」
「あん。これって。ああ。上手くできないわ……」
「そんなことない……。いい感じよ……。どお。上手く出来たら気持ちいいでしょう」
「うん。ああ~。こうよね……。どう? 和葉……。こんな感じかしら? ああん~。だんだんヌルヌルしてきたわ」
「ヌルヌルするのは上手く剥けている証拠よ。そう、いい。凄くいいわ~」
すると、和葉と優子と由紀意外が顔を赤らめていた。
「まさかとは思うけど、二人とも。わざと言ってないよね?」
と竜馬が二人に言うと、
「もう。お兄ちゃんのエッチ~」
と和葉がからかうように笑ったが、
「え? 何が?」
と優子は何が何だか分からないという表情だった。
そして由紀も、
「え? 何でエッチなの? ん?」
と不思議そうに和葉を見つめた。
材料の下ごしらえが済むと、竜馬は奥から鍋の形をした布のケース二つを重そうに持ってきた。
「わあ~。凄い! それ、ダッチオーブンだね。それも二つも」
と春樹は興奮気味である。
「中型のダッチオーブンなんだよ。こっちはうちの。これは小夏ん家(ち)の」
と椅子にダッチオーブンを置くと、ガチャリと重そうな音がした。
「オール鉄だから重そうだね」
「そうだね。だからケースから取り出して」
と丈夫そうな布ケースから取り出すと、
「洗ってコンロにかけるのは僕の仕事なんだよ」
と竜馬はタワシで軽く擦りながら、ダッチオーブンを洗うと、二つの鉄鍋をコンロの上に置いた。
袖を捲り上げて重い鉄鍋を洗う竜馬の腕は、筋肉が迫り上がってとても逞(たくま)しい。
果物ナイフで皮を剥いていた優子は、思わず手を止めて見惚れている。
薫や一子そして由紀も、その隆々とした両腕の筋肉を見つめていた。
和葉はと言うと、素早くスマートフォンをどこからともなく取り出して、兄のその姿を連写で撮影した。
「こら。むやみに写真を撮るなよ」
と注意しながら、作業を終えると、濡れたままの鉄鍋を火にかけた。
「まずは水分を飛ばしてから油を引くんだ」
と隣りにいる春樹に言った。
水分が飛んだので、食用油を鍋に引くと、
「でも鉄の鍋って焦げつかない? 僕、テフロン加工しているフライパンなら大丈夫なんたけど、鉄のフライパンだとすぐに材料とフライパンとがくっついてしまって……」
と打ち明けた。
すると竜馬は微笑んで、
「くっつかない方法があるんだよ。こうして強火で鍋をかけて」
と言うと、しばらくして鉄鍋から煙が出始めた。
「ここで少し火を弱めてから油をもう一回引いてから」
とスジ肉を用意すると、
「素早く肉を入れて炒める。こうするとくっつくことはないんだよ」
と優しく教えた。
「へえ~。知らなかったよ。勉強になるよ」
「そんな。春樹は大げさだな」
と男同士で微笑み合った。
「ちょっと。男同士で仲良くしちゃダメ!」
と由紀が竜馬と春樹の間に入る。
「おいおい。どうしたってんだい、由紀ちゃん?」
と竜馬。
すると、
「なんとなく、由紀ちゃんの気持ちが分かるわ」
と和葉が言うと、
私も。
私も。
とその様子が可笑しかったのか笑う小夏以外の女子は、
「分かる~」
「私も~」
と声が漏れた。
2025年1月8日
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退会済ユーザのコメントです
岡本圭地さん。
感想をありがとうございます。初めての感想で、それも温かい内容を本当に嬉しいです!新屋敷兄妹の楽しい高校ライフを楽しんで頂けたらと思います。