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【33-3】和葉。「この中でお兄ちゃんのちぢれ毛が欲しい人いる?」
しおりを挟む【33-3】双子の妹の保護者として、今年から共学になった女子高へ通う兄の話
略して『ふたいも』です。
東岡忠良(あずまおか・ただよし)
【33-3】和葉。「この中でお兄ちゃんのちぢれ毛が欲しい人いる?」
※この小説へのご意見・ご感想・誤字脱字・等がありましたら、お気軽にコメントして下さい。
お待ちしています。
──【33-3】──
「お邪魔します」
と声を揃えたのは、相生優子と瀬川薫だった。
玄関で迎えてくれた新屋敷兄妹の母親に、二人は買ってきたばかりのカステラとケーキを渡す。
「あら。ありがとう。そんなに気を使わなくていいのよ」
と笑顔で言う。
「お母さん。私達もケーキを買ってきたから、休憩時にみんなで食べるわ」
と和葉は母親にケーキの箱を見せた。
「分かったわ。言ってくれたら持っていくわ」
「いいよ。自分達でやるから。お母さんはゆっくりしていて」
「はいはい」
と言いながら、
「さあ。上がって」
と促(うなが)して、由紀を含めた五人は一階リビングへ向かう。
「あ。来た来た。遅いぞ、四人共~」
と三上小夏は自宅のようにソファーでくつろいでいた。
そんな小夏と正反対なのは、園田春樹と橘一子だった。二人は緊張でカチンコチンである。
「小夏ちゃん。あなた、女王様か!」
と和葉は突っ込んだ。
「やあ。みんな、いらっしゃい」
と竜馬は声をかけた。
ふと見ると足が折り畳み式の大きなローテーブルが壁に立てかけられていた。
「小夏。待(ま)っていてくれたら、テーブルは家まで取りに行ったのに」
と竜馬が言うと、
「そんな、いいよ。これくらい持ってこれるから」
と小夏は律儀に、この大きなローテーブルを持ってきてくれていた。
「じゃあ。早速、準備しようか」
と新屋敷家にあるローテーブルと、小夏が持ってきたローテーブルを、広いリビングに置こうとした。
すると、
「お兄ちゃん。ここに置いちゃダメよ」
と和葉が言った。
「え? ここに置かないのか?」
「当然よ」
「じゃあ、どこに置くんだ?」
と訊ねると、
「私の部屋よ」
と和葉。
「おいおい。和葉の部屋は六畳だろう。この大きさのテーブル二つをどうやって置くんだよ」
と言うと、
「そんなの決まっているじゃない。私の部屋とお兄ちゃんの部屋の敷居を外して、十二畳にするのよ」
「え! 敷居を外すのか?」
「そうよ」
竜馬は腕を組んで考え込み、
「今から部屋を整理してくる。和葉はどうする?」
と言うと、
「私は常に部屋は綺麗にしているから。そうね。簡単に整理して掃除機をかけたら終わりだから、ゆっくりやっても十分くらいかしら」
と言うと、
「わっ、分かった。三十分だけくれ。全力で整理するから」
と勢いよく二階に上って行った。
「まったく、もう。竜馬は常日頃、部屋を片付けてないから。ごめんなさいね、皆さん」
と竜馬と和葉の母が残念そうに言う。
「お母さん。普通の男子高校生なんてそんなものよ。お兄ちゃんはまだ、良い方だよ」
と和葉がフォローするが、
「和葉は本当に偉い子ね。竜馬を庇(かば)うなんてね」
と明らかに和葉を特別扱いしていた。
「お母さん。そういうの止めてよ。特に友達が来ている前で、お兄ちゃんがダメみたいな言い方はよしてよ」
と言うと、
「あら。和葉を怒らせちゃったかしら。ごめんなさい。お母さんが悪かったわ。そんなつもりじゃないのよ」
とオロオロしながら和葉に謝った。
「じゃあ、お母さんは奥の部屋にいるからね。晩ご飯はどうするの?」
「晩ご飯は私とお兄ちゃんでカレーを作るわ。確か大きな鍋があったわよね」
「それはあるけど、ご飯が足らないんじゃない。うちのジャーだとたくさん炊いても五合が限界よ」
と言うと、
「はいは~い! うちのお母さんに頼んで、ご飯をたくさん炊いてもらうことにしま~す。炊けたら持ってくるね~」
と小夏が手を上げて言った。
「それは助かるわ」
と和葉。
「今から電話するね」
と小夏はスマホを取り出して、電話した。
すると、
「それは三上さんに悪いわ。ちょっと小夏ちゃん、代わってくれる」
と竜馬と和葉の母が言った。
「じゃあ、代わるね」
と小夏は慣れた様子で、新屋敷兄妹の母にスマホを渡した。
もしもし。これはどうも。いつも竜馬と和葉がお世話になっております。
まあ? ええ。
そんなことないんですよ~。
まあ、三上さんたらお上手ね~。
と一向に炊飯器ジャーの話題が出ないので、
「お母さん、代わって」
と和葉が取り上げるように、スマホを代わった。
「小夏ちゃんのお母さん。実は今日、友達が大勢来ていて炊飯器ジャーを貸して欲しいんですけど?」
と言うと、
「はい。はい。はい、ありがとうございます。では今から取りに行きます」
と電話を切った。
「お母さんはなんて?」
小夏は和葉に訊ねた。
「明日の夕方まで貸してくれるみたい。よかったわ」
と言うと、
「小夏ちゃんのご両親。明日の夜までは外食だって。それで今晩はお寿司だってさ」
と和葉は小夏にいらない情報を伝えた。
「え? お父さんとお母さん、お寿司食べるの?」
と少しショックを受けたようだった。
「……晩ご飯になったら私だけ帰ろうかな……?」
と小夏はボソリと言うと、
「小夏ちゃん、あなたね。勉強よりもお寿司が重要なら、今から帰ってもらっていいのよ」
と和葉は腰に手を置いて、威圧的に言った。
「え! そんな! 冗談よ、冗談~!」
と苦笑いをしたが、
「何、ウソついてんの? 私と小夏ちゃんって何年の付き合いだと思っているの?」
「えっと~。幼稚園からの付き合いです~」
「冗談か? 本気か? 分からないとでも思った?」
と小夏を見上げるように和葉は顔を近づけた。
「ごめんなさい……。反省しました……」
「よろしい。ではそろそろテーブルを二階に上げるわよ。みんな、手伝ってちょうだい」
と言うと、
「小夏ちゃんは炊飯器ジャーを取ってきてくれるかな?」
と言った。
「うん……。私、炊飯器を取ってくる……」
と沈んでいると、
「炊飯器を受け取る時にね……。小夏ちゃんのお母さんに『和葉に勉強を教えてもらうから、終わったらお寿司屋さんに連れて行ってよね』とお願いすればいいわ……」
と耳元で囁(ささや)いた。
「はっ! なるほど!」
と明らかに身体から気力が蘇(よみがえ)ってきていた。
右手の人差し指と中指を揃えて額に当てると、勢いよく前に出して、
「じゃ! 行ってくる!」
とテンションの上がった状態で自宅に炊飯器ジャーを取りに行った。その小夏を見送りながら、
「そんなに急がないの。車に気をつけてよ」
と和葉が言うと、
は~い~!
と言う返事が返ってきて、玄関が開閉する音が聞こえた。
「和葉。まるでお母さんね」
と優子が言うと、
「まあ。これで小夏は必死に勉強するしかなくなったわね。あの子、すぐにサボろうとするから厄介なのよね~」
と大きな胸の下で腕を組んだ。
「完璧な小夏ちゃんの操作方法」
と優子は言った。
するとゆっくりと階段を下りてくる音がした。
「あっ……。後は掃除機をかけたら終わり……。ハアハア……」
と竜馬が二階から帰ってきた。
「お兄ちゃん、ご苦労様。掃除機は私がかけるから、この二つのテーブルを二階に上げてちょうだい。その後は一階の押し入れから座布団を八枚取ってきて」
「ああ。分かった」
「じゃあ、私。掃除機かけるね」
と一階に置いてある掃除機を持って、和葉は二階に上がろうとして立ち止まり、テーブルを運ぼうとするみんなに向かって、
「ねえ。この中でお兄ちゃんのちぢれ毛が欲しい人いる?」
と訊いた。
「こっ、こら! そんな人、いる訳ないだろ!」
と竜馬が焦りながら言うと、
「はい、は~い! 竜馬お兄ちゃんの物なら、消しゴムのカスでも欲しいで~す!」
と見た目は高校生だが実際は小学五年生の由紀が元気よく手を上げた。
それを見た和葉は微笑んで、
「由紀ちゃん。正直でよろしい!」
と左手親指を立てて『グッド』の仕草をした。
2024年1月22日
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略して『ふたいも』です。
東岡忠良(あずまおか・ただよし)
【33-3】和葉。「この中でお兄ちゃんのちぢれ毛が欲しい人いる?」
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お待ちしています。
──【33-3】──
「お邪魔します」
と声を揃えたのは、相生優子と瀬川薫だった。
玄関で迎えてくれた新屋敷兄妹の母親に、二人は買ってきたばかりのカステラとケーキを渡す。
「あら。ありがとう。そんなに気を使わなくていいのよ」
と笑顔で言う。
「お母さん。私達もケーキを買ってきたから、休憩時にみんなで食べるわ」
と和葉は母親にケーキの箱を見せた。
「分かったわ。言ってくれたら持っていくわ」
「いいよ。自分達でやるから。お母さんはゆっくりしていて」
「はいはい」
と言いながら、
「さあ。上がって」
と促(うなが)して、由紀を含めた五人は一階リビングへ向かう。
「あ。来た来た。遅いぞ、四人共~」
と三上小夏は自宅のようにソファーでくつろいでいた。
そんな小夏と正反対なのは、園田春樹と橘一子だった。二人は緊張でカチンコチンである。
「小夏ちゃん。あなた、女王様か!」
と和葉は突っ込んだ。
「やあ。みんな、いらっしゃい」
と竜馬は声をかけた。
ふと見ると足が折り畳み式の大きなローテーブルが壁に立てかけられていた。
「小夏。待(ま)っていてくれたら、テーブルは家まで取りに行ったのに」
と竜馬が言うと、
「そんな、いいよ。これくらい持ってこれるから」
と小夏は律儀に、この大きなローテーブルを持ってきてくれていた。
「じゃあ。早速、準備しようか」
と新屋敷家にあるローテーブルと、小夏が持ってきたローテーブルを、広いリビングに置こうとした。
すると、
「お兄ちゃん。ここに置いちゃダメよ」
と和葉が言った。
「え? ここに置かないのか?」
「当然よ」
「じゃあ、どこに置くんだ?」
と訊ねると、
「私の部屋よ」
と和葉。
「おいおい。和葉の部屋は六畳だろう。この大きさのテーブル二つをどうやって置くんだよ」
と言うと、
「そんなの決まっているじゃない。私の部屋とお兄ちゃんの部屋の敷居を外して、十二畳にするのよ」
「え! 敷居を外すのか?」
「そうよ」
竜馬は腕を組んで考え込み、
「今から部屋を整理してくる。和葉はどうする?」
と言うと、
「私は常に部屋は綺麗にしているから。そうね。簡単に整理して掃除機をかけたら終わりだから、ゆっくりやっても十分くらいかしら」
と言うと、
「わっ、分かった。三十分だけくれ。全力で整理するから」
と勢いよく二階に上って行った。
「まったく、もう。竜馬は常日頃、部屋を片付けてないから。ごめんなさいね、皆さん」
と竜馬と和葉の母が残念そうに言う。
「お母さん。普通の男子高校生なんてそんなものよ。お兄ちゃんはまだ、良い方だよ」
と和葉がフォローするが、
「和葉は本当に偉い子ね。竜馬を庇(かば)うなんてね」
と明らかに和葉を特別扱いしていた。
「お母さん。そういうの止めてよ。特に友達が来ている前で、お兄ちゃんがダメみたいな言い方はよしてよ」
と言うと、
「あら。和葉を怒らせちゃったかしら。ごめんなさい。お母さんが悪かったわ。そんなつもりじゃないのよ」
とオロオロしながら和葉に謝った。
「じゃあ、お母さんは奥の部屋にいるからね。晩ご飯はどうするの?」
「晩ご飯は私とお兄ちゃんでカレーを作るわ。確か大きな鍋があったわよね」
「それはあるけど、ご飯が足らないんじゃない。うちのジャーだとたくさん炊いても五合が限界よ」
と言うと、
「はいは~い! うちのお母さんに頼んで、ご飯をたくさん炊いてもらうことにしま~す。炊けたら持ってくるね~」
と小夏が手を上げて言った。
「それは助かるわ」
と和葉。
「今から電話するね」
と小夏はスマホを取り出して、電話した。
すると、
「それは三上さんに悪いわ。ちょっと小夏ちゃん、代わってくれる」
と竜馬と和葉の母が言った。
「じゃあ、代わるね」
と小夏は慣れた様子で、新屋敷兄妹の母にスマホを渡した。
もしもし。これはどうも。いつも竜馬と和葉がお世話になっております。
まあ? ええ。
そんなことないんですよ~。
まあ、三上さんたらお上手ね~。
と一向に炊飯器ジャーの話題が出ないので、
「お母さん、代わって」
と和葉が取り上げるように、スマホを代わった。
「小夏ちゃんのお母さん。実は今日、友達が大勢来ていて炊飯器ジャーを貸して欲しいんですけど?」
と言うと、
「はい。はい。はい、ありがとうございます。では今から取りに行きます」
と電話を切った。
「お母さんはなんて?」
小夏は和葉に訊ねた。
「明日の夕方まで貸してくれるみたい。よかったわ」
と言うと、
「小夏ちゃんのご両親。明日の夜までは外食だって。それで今晩はお寿司だってさ」
と和葉は小夏にいらない情報を伝えた。
「え? お父さんとお母さん、お寿司食べるの?」
と少しショックを受けたようだった。
「……晩ご飯になったら私だけ帰ろうかな……?」
と小夏はボソリと言うと、
「小夏ちゃん、あなたね。勉強よりもお寿司が重要なら、今から帰ってもらっていいのよ」
と和葉は腰に手を置いて、威圧的に言った。
「え! そんな! 冗談よ、冗談~!」
と苦笑いをしたが、
「何、ウソついてんの? 私と小夏ちゃんって何年の付き合いだと思っているの?」
「えっと~。幼稚園からの付き合いです~」
「冗談か? 本気か? 分からないとでも思った?」
と小夏を見上げるように和葉は顔を近づけた。
「ごめんなさい……。反省しました……」
「よろしい。ではそろそろテーブルを二階に上げるわよ。みんな、手伝ってちょうだい」
と言うと、
「小夏ちゃんは炊飯器ジャーを取ってきてくれるかな?」
と言った。
「うん……。私、炊飯器を取ってくる……」
と沈んでいると、
「炊飯器を受け取る時にね……。小夏ちゃんのお母さんに『和葉に勉強を教えてもらうから、終わったらお寿司屋さんに連れて行ってよね』とお願いすればいいわ……」
と耳元で囁(ささや)いた。
「はっ! なるほど!」
と明らかに身体から気力が蘇(よみがえ)ってきていた。
右手の人差し指と中指を揃えて額に当てると、勢いよく前に出して、
「じゃ! 行ってくる!」
とテンションの上がった状態で自宅に炊飯器ジャーを取りに行った。その小夏を見送りながら、
「そんなに急がないの。車に気をつけてよ」
と和葉が言うと、
は~い~!
と言う返事が返ってきて、玄関が開閉する音が聞こえた。
「和葉。まるでお母さんね」
と優子が言うと、
「まあ。これで小夏は必死に勉強するしかなくなったわね。あの子、すぐにサボろうとするから厄介なのよね~」
と大きな胸の下で腕を組んだ。
「完璧な小夏ちゃんの操作方法」
と優子は言った。
するとゆっくりと階段を下りてくる音がした。
「あっ……。後は掃除機をかけたら終わり……。ハアハア……」
と竜馬が二階から帰ってきた。
「お兄ちゃん、ご苦労様。掃除機は私がかけるから、この二つのテーブルを二階に上げてちょうだい。その後は一階の押し入れから座布団を八枚取ってきて」
「ああ。分かった」
「じゃあ、私。掃除機かけるね」
と一階に置いてある掃除機を持って、和葉は二階に上がろうとして立ち止まり、テーブルを運ぼうとするみんなに向かって、
「ねえ。この中でお兄ちゃんのちぢれ毛が欲しい人いる?」
と訊いた。
「こっ、こら! そんな人、いる訳ないだろ!」
と竜馬が焦りながら言うと、
「はい、は~い! 竜馬お兄ちゃんの物なら、消しゴムのカスでも欲しいで~す!」
と見た目は高校生だが実際は小学五年生の由紀が元気よく手を上げた。
それを見た和葉は微笑んで、
「由紀ちゃん。正直でよろしい!」
と左手親指を立てて『グッド』の仕草をした。
2024年1月22日
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