双子の妹の保護者として、今年から共学になった女子高へ通う兄の話

東岡忠良

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【7】竜馬。美少年春樹と共に女子と混じって体育をする。

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双子の妹の保護者として、今年から共学になった女子高へ通う兄の話

              東岡忠良

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──1──

「お早う」
 竜馬が部屋から出ると、すでに制服へ着替え終わった和葉が自室から出て来た。
「お早う。ラッキーボーイ」
 と意味不明なことを言ってくる。
「なんだよ、そのラッキーボーイって」
「ラッキーだからラッキーボーイって言っているだけよ」
 と竜馬とすれ違おうとした時だった。
「ヒントをあげるわ。お兄ちゃんはラッキーよ。なんせFじゃなくてHのステージになったから」
「? FからH?」
「じゃ」
 といつもの感じで一階へ下りていく。
「何のことだ? 今、やっているドラゴンアルティメットのボーナスステージのことか?」
 和葉のことだから、なにかのきっかけでその情報を手に入れたのかもしれない。
「運動が得意で勉強も出来て、オマケに滅多にやらないゲームにも詳しいなんて、完璧な妹だな」
 竜馬も学校に行く準備を始めた。
 小夏の家のチャイムを押す。
「二人共、お早う! 和ちゃん、昨日は面白かったね~」
 明るい表情でそう言うと、
「ちょっと、昨日のことはお兄ちゃんにはこれよ」
 と口の前で右人差し指を立てた。
「えっ! 僕には話してくれないのかい」
 すると、
「お兄ちゃん、女の子の下着の話に参加できるの?」
 と和葉は睨んできた。
「アハハ。確かに下着の話だよね」
 と川上小夏は笑う。
「なんだ。それならそうと言ってくれよ。参加できる訳ないだろ」
「分かればよろしい」
 三人は歩き出した。
「今日は2時間目に体育があるのよ」
「二人のクラスも体育なんだ。うちなんか午前と午後にも体育があるんだよ」
「さすがスポーツクラスね」
「まあ、私は全部、体育の授業でも構わないんだけどね」
「そんなことをしたら、如月学園高校がおバカ大量生産工場と化すわよ」
 二人のそんなやり取りを聞いていて、校門が見えて来た時だった。
「竜ちゃんたら、ちゃんと上のボタンも止めないと注意されるよ」
 と小夏は自分の鞄を置いて、竜馬のシャツの上のボタンを止めてくれた。
「これでよし!」
「ありがとう、小夏」
 と言うと、
「竜ちゃん、私がいなくてもしっかり出来るよね……」
 と少し寂しそうに呟いた。
「えっ? ああ、大丈夫だと思うけど」
「ならいいや。さあ、二人共、行こう」
 といつもの小夏になっていた。
「お兄ちゃん」
「なんだ」
「私達三人、何があっても仲のいい友達でいようね……」
 と和葉も寂しそうに呟いた。
「えっ! もしかして小夏、引っ越すのか!」
「はあ?! そんな訳ないでしょう! お兄ちゃんバッカじゃないの!」
「竜ちゃん、私、高校三年間は絶対に今の家から離れないから安心して」
 全く一体、何なんだ?
「女の子って全く分からないな」
 と校門を通った。
 
──2──

 小夏と別れて、三組の教室へ入る。すると、口々に「お早う」とクラスの女子が挨拶をしてくれた。
「お早う。お早う。お早う、みんな」
 竜馬は一人一人へ丁寧に挨拶をする。
 和葉も挨拶を交わす。
「お早うございます。新屋敷竜馬さん、新屋敷和葉さん」
 と相生優子がこちらの席まで来て挨拶した。
「相生さん、お早う」
「お早う」
 そう言い終わると、優子は自分の席に戻ろうとした時だった。
「相生さん」と和葉が声をかけた。
「何かしら?」と振り返る。
「私とお兄ちゃんは同じ苗字だから、これから私を和葉って呼んでくれないかしら」
「いいの?」
「いいわよ」
「なら、私のことも優子って呼んでくれる」
「優子ね。分かったわ、優子」
 そして沈黙が訪れ、二人は竜馬を見た。
「ん? なに?」
「お兄ちゃん。ここは流れ的にお兄ちゃんも竜馬って呼ぶように言ったら?」
「え?」
「え? じゃないでしょう。ついでにクラスのみんなからも、私達下の名前で呼んでもらいましょうよ」
「わ、分かったよ」
「ごめんね、みんな。しっかりしていない兄で」
「悪かったな、しっかりしていなくて」
 じゃあ、これからもよろしくね、竜馬くん。
 私もよろしく、竜馬くん。
 竜馬くん、私も。
 口々に女の子達が声をかけてくれる。
「あのう。私もいるからよろしくね」
 分かってるわよ、和葉さん。
 和葉さんもよろしくね。
 一通り、声掛けが終わったと思われていたが、優子だけが黙ったまま立っていた。
「優子、どうしたの? 名前で呼ばないの?」
「えっ! あ! うん。そうだよね……」
 とてもはずかしそうに小声で、
「……りょう……ま……くん……」
 とほとんど聞こえないくらいのトーンで呟く。
 すると和葉が、
「お兄ちゃんもこのさいだから、相生さんのことを、下の名前で呼んであげたらどう」
 と勧めてくる。
「え! いいのかなあ~」
 と迷っていると、
「いい! 下の名前がいい!」
 と竜馬を見た。
「分かったよ。じゃあ、優子さん」
 優子は両手を頬に当てると「う~ん」と身体を揺らした。
「あ。なんかマズかった?」
 と竜馬。
 相生優子が両手を下ろすと、頬が赤くなっている。
「よ……。よろしくね……。竜馬くん」
 とやっと聞き取れるくらいの小声でそう言った。
「こらー。席に着けー」
 と前田先生が入ってきた。優子は大慌てで自分の席に戻って行った。
 学級委員が決まるまで、先生が「起立・礼・着席」の号令を言い、
「はい。では今からニ時間目の体育の授業についての説明をします」
 と黒板に学校の簡単な地図を描き出した。
「いいですか。よく聞いて下さい。特に男子」
 と言いながら、前田先生は竜馬を見る。
「体育は一組と三組の合同で行います」
「へえ。そうなんだ」と和葉。
「実は僕はこの日を待っていたんた」と竜馬。
「そうなの」
「やっと男の友人が作れる機会だからね。なんだか緊張してきた」
「気が合うといいわね」
「一組の園田春樹君。ぜひ、友達になりたいよな」
「ついに念願のボーイズラブね」
 竜馬君ってそっちの趣味!
 え~! やだあ~!
「ち! 違うよ!」
 と慌てる竜馬を見ながら、和葉はクスクス笑っている。全く、この妹ときたら。
「そこで女子はこの教室で着替えて下さい。きちんとカーテンは閉めてね。どこで誰が見ているか分からないから」
 と言うと、女子から笑いが起こる。
「男子は着替えを忘れずに持ち出して、体育館のロッカールームで着替えて下さい」
「体育館のロッカールームですか? 遠くないですか?」
「ちょっと距離があるけど、頑張って着替えて下さい。出来るだけ遅れないように。そうそう、ロッカールームには窓がないからカーテンは閉めなくていいわよ」
 とここでも笑いが起きた。
「先生」と和葉が手を挙げた。「どうぞ」と言われ立ち上がると、
「体育館のロッカールームでの更衣は、あまりにも遠くて大変だと思います」
「まあ、確かにね」
「なので女子と一緒に着替えてはどうでしょう」
 キャー! ヤダー! ヱッチー!
 と悲鳴が上がる。
「というのは冗談で、一組と三組のあるこのフロアでの空き教室で、次からは着替えてもらったらどうでしょうか?」
 前田先生は「確かにそうよね」と右手を頬に当てながら言った。
「分かりました。職員会議に意見を提出して見ます」
「和葉。僕の代わりに意見を出してくれてありがとうな」
「そんなのいいのよ。だっていくらなんでも酷いじゃない。まず職員室まで部屋の鍵を取りに行かないといけないのよ。そこから体育館まで歩いて行けば少なくとも四分はかかるわ。忘れ物があったりトイレにいけば、体育の授業で遅刻しちゃうもの。何で男子だけそんな目に合うのよ」
「確かにその通りよね。何とかします」
 すると、
「先生!」と優子が手を挙げた。
「はい。相生さん」
「もしかして、体育の授業って男女混合ですか?」
 と質問した。
「はい。そうなんです。男子が少ないので」
 え~!
 ヤダー!
 と悲鳴に近い声が上がった。
「あのう……。もしかして、プールもですか?」
「そうね。今のところ、その予定よ」
 もう完全な悲鳴が上がった。
 意見を言った優子は顔から血の気がない。
「小さいのが好きって教えたものね……。そりゃ顔色が悪くなるわよね。ちょっと可愛そうかな?」
 と和葉が小声で独り言を言っている。
「小さいのが好きってどういうこと?」
「お兄ちゃんは心配しなくても、その時に分かることだから」
「なんだよ」
 最近、和葉が何かを隠しているように感じる。
 竜馬は複雑そうな顔になった。
「まあ、それは置いといて体育やプールがきっかけで、ますます女子に嫌われてしまうかもしれないな……」
「嫌われる?」と和葉。
「ああ。ただでさえ、男一人で肩身が狭いのに」
「きっと大丈夫よ。私がいるじゃない」
「和葉……」
「でもお兄ちゃんは女子の運動を見て興奮して、股間が大きくならないように注意した方がいいわね」
 とニヤッと笑う。
 ここでより一層、大きな悲鳴が上がった。

──3──

 ついに問題のニ時間目の体育になった。
 竜馬は大急ぎで着替えを持って出て行こうとする。
「お兄ちゃん、遅れないでね。グランドで待っているから」
 と和葉が手を振ると、他のクラスの女子も笑顔で手を振ってくれた。竜馬は不器用そうに手を振りながら出ていくと、
 一生懸命、手を振ってた。
 竜馬くん、カワイイ。
 との笑いの混じった声が聞こえる。
「どう考えてもバカにされているよね、これ」
 と落ち込み気味になっていた時に声をかけられた。
「こ! こんにちは!」
 声の方へ顔を向けると、一六〇センチの和葉よりも小柄な男子が立っていた。髪の毛はサラサラで目が大きくまつ毛が長い。細くて綺麗な指が新しい体操服の入った布袋を持っている。
「こんにちは。確か一組の園田春樹君だよね」
「うん。よろしくね」
「こちらこそ、よろしくだよ。おっと急がないと」
「そうだね」
 時間はあまりない。二人は駆け出した。走りながら話をする。
「新屋敷君、そのう。普通科で男子は僕達だけだからさ……」
「園田君。仲良くやっていこうよ! これから三年間、よろしく。あっ、僕のクラスに妹がいてさ」
「知っているよ。とても可愛くて綺麗で勉強が出来る子だよね」
「そうそう。妹も新屋敷だからね。これからは僕のことを竜馬でいいから」
「えっ! 下の名前で呼んでいいの?」
「ああ。そうしてくれよ」
「わかったよ。竜馬君。じゃあ、僕のことも春樹でいいから」
「じゃあ、改めてよろしく、春樹君」
「うん」
 まずは職員室に行き鍵を取ってくる。そこから体育館のロッカールームへ移動する。扉を開けると昨年まで女子しか使っていなかったせいだろう。芳香剤のようないい匂いがして、部屋は綺麗だったが、
「さあ、急いで着替えよう」
「うん。そうだね」
 元女子高の更衣室で着替えていることを意識する余裕もなく、竜馬はダッシュで着替えた。
「さあ、行こうか」
「ちょっと待って」
 と春樹はまだ下しか履いていなかった。小柄で色白のせいでまるで女子のような春樹の上半身だった。
「大丈夫だ。待つから」
 と目を背ける。男同士なのになんだか見てはいけないように感じる。
「着替えたよ」
「よし、行こう」
 ロッカールームに鍵を掛けてグランドに出たら、ちょうど本鈴が鳴った。春樹の息はすでに上がっていた。肩で大きく息をしている。
 お疲れ様~。
 大変よね~。
 と女子らから声がする。
「春樹、大丈夫か?」
「だ、大丈夫……。ボク、運動が苦手であまり体力がないんだ」
 和葉くらいの身長で痩せていてポニーテールの体育教師が腰に手をやり立っている。山田由里子先生だった。
「は~い! 全員、揃ったわね。じゃあ、今から柔軟体操をやります。二人、ペアになって」
「組もうか」と竜馬。
「うん」と春樹。
 手足を動かす運動の後、お互いに手を繋ぎ引っ張りあったり、背中を合わせて持ち上げたりした。
「重くないか? 大丈夫か?」
「う、うん。何とか……」
 息がすでに上がっている春樹を、竜馬は気遣(きづか)っている。
「ボクさあ、嬉しいんだ」
「何が?」
「ボク、中学の時はね。一人になる事が多かったんだ。小柄なせいか男子がボクと組むのを嫌がったり、時には女子と組まされたりしたんだ」
 と息を切らしながら話す。
「そうなのか」
「父親の転勤で三月からこっちの地域に住むことになってね。併願で如月学園を受けたら合格できて」
「そうなんだ」
「それで思い切って一ランク上の公立高校を受けたら、落ちちゃってさ」
「ここを併願で受かるって春樹は頭いいんだ」
「そんな事ないよ。ただやりたい事がなくて仕方なく勉強をしてただけから」
「やりたい事か……」と竜馬は野球を思い浮かべた。自分は如月学園高を選んでしまったために、野球の道は閉ざされたも同然なのだった。
「そう言えば、富坂高に行った野球部の連中はどうしているだろうか?」
 と呟いた。
「竜馬君は野球部だったんだね……」
「あ。声に出ていたかい」
 と恥ずかしそうに言う。
「ボク、スポーツは全くダメなんだ。だから美術部だったんだよ」
 そこで「はい。終了」と山田先生が声をかける。
 息が全く上がっていない竜馬と、すでにヘトヘトに疲れている春樹が対照的である。
 座り込んで息の荒い美少年園田春樹を、心配そうに見つめるイケメンの新屋敷竜馬。その様子を見た和葉が、
「見て見て。二人のあの感じ、まるでボーイズラブの愛し合った後みたいよね」
 とからかった。
 女子から悲鳴が上がる。
「コラ、新屋敷。余計な事を言わない」
 と山田先生は注意したが、
「まあ、確かにそう見えるわね」
 と感心すると、
「でしょう。先生もお目が高い」
 と悪代官のような言い方をした。
「新屋敷。教師をからかわない」
「すいません」と素直に謝った。
 山田先生は男子二人に駆け寄った。
「園田。大丈夫か?」
「ハッハッ。が、頑張り……ます……」
「本当は男子を先頭にしてグランド三周をしてもらう予定だったんだが」
「……先頭で……グランド三周……ですか?」
「これはどう考えても無理だな。園田、休んでていいぞ」
 山田先生の気遣いだったが、
「……ボク、走ります。……先頭は難しいですけど……走ります」
 と春樹は立ち上がった。
「そうか、無理はするなよ。いつでも休んでいいからな。新屋敷は先頭を走ってくれるか?」
「はい」
 とすぐに走り出した。
「みんな、新屋敷に続きなさい。グランド三周。無理な者は休みながらでいいぞ。でも必ず三周するように」
 はい!
 と声が合った。
 女子にどんどん追い抜かれて行く春樹の側に、和葉が走りながら近づいた。
「園田君。至らない兄だけど、よろしくね」
「……う、うん。こちら……こそ、よろ……しく……」
 そう言い終わると、和葉は軽快に走って行き、竜馬の横についた。
「お兄ちゃん、私が園田君の代わりに横で走ってあける」
「和葉は本当に凄いよ。勉強も出来て、運動も得意なのだからな」
「と言っても、小夏ちゃんには敵わないけどね」
「確かに」
 と言ったところで、後ろから人が倒れる音がした。
二人は同時に振り返る。
 てっきり園田春樹が倒れたと思っていた。
 倒れたのは、相生優子だった。
 優子さん!
 優子!
 と竜馬と和葉は同時に名前を呼ぶ。
 新屋敷兄妹は全力で優子の側へ走って行った。

つづく。

登場人物。

新屋敷竜馬(しんやしきりょうま)。
妹の和葉のボディガードを頼まれて、同じ私立如月(きさらぎ)学園へ入学した野球少年。公立中学でギリギリレギュラーの実力。勉強は普通。運動も普通。妹からは慕われている。

新屋敷和葉(しんやしきかずは)。
新屋敷竜馬の双子の妹。二卵性双生児なので顔はあまり似ていない。勉強と運動共に優秀な美少女。身長は竜馬よりも二十センチ低い一六〇センチ。兄のことは大好きでどうしても兄と同じ高校に通いたいという目標を実現した。

三上小夏(みかみこなつ)。
新屋敷兄妹の家の近所に住む幼稚園からの幼なじみ。短距離走で県大会二位の実力で如月高校のスポーツ推薦で入学を果たす。身長一七〇センチで男っぽい雰囲気なので、竜馬は気を許しているが、小夏は竜馬に好意を抱いている。新屋敷兄妹を「竜ちゃん」「和ちゃん」と呼ぶ。

前田千恵(まえだちえ)。
竜馬と和葉のいる一年三組の担任。二十五歳で可憐に見えるが、幼稚園から大学まで女子校だったこともあり、男性が苦手。竜馬に対して上手くやろうとし過ぎて、慌てる事が多い。

相生優子(あいおいゆうこ)。
出席番号一番。入学試験第二位で入学した秀才。ちなみに一位は和葉。一六五センチと女子としては長身で、やたらと竜馬に絡んでくる。口癖が「いやらしいわ」で、それに気づいた和葉は兄を出汁にして楽しんでいる。優子は竜馬に一目惚れしているのだが、素直になれないでいる。実は財閥の娘だがそれを隠している。

森本明日香(もりもとあすか)
新屋敷竜馬が中学三年の時に、竜馬を好きになったニ年生。現在は公立中学校で受験勉強中。新屋敷兄妹と同じ東道町に住んでいる。

森本源三(もりもとげんぞう)
相生優子の屋敷で執事の責任者として働いている。年齢は六十二歳で定年を迎えているが、優子の父親からどうしてもと頼まれて今に至(いた)る。三上小夏が初めて会って一目惚れしてしまう。

園田春樹(そのだはるき)
一組の唯一の男子生徒。身長は一五〇センチと小柄で、どう見ても中学生にしか見えない。飛び抜けた美少年で本人はもっと身長が伸びて、男らしさに憧れている。そのため初めて竜馬を見た時から友達になりたいと思っていた。実は春樹と竜馬で如月学園高校の女子ら九割が二人に好意を寄せている。

山田由里子(やまだゆりこ)
如月学園一年担当の体育教師。年齢は不詳にしているが、結婚願望が強いせいか男子に少し甘い。身長一六ニセンチで痩せていてロングヘアをポニーテールにしている。

2022年7月3日

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